2011年9月30日金曜日

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーが微妙に上下しているけど、化学療法は効いているのかな、効いていないのかな。CEAは術前3.1から上下しつつも徐々に下がって1.6になってる。CA15-3は術前14.6で術後すぐ12.0と下がり、それから上下しつつも14.5とほぼ術前値まで戻ってしまった。。。

ん・ん~、あまり気にしてもしかたがないのかな。正常値内だし。
私の血液検査結果。下記画像(クリックすると拡大)。
CEA 5~9月
CA15-3 5~9月
5月17日に左乳房の全摘手術、6月16日から抗がん剤・FEC100を、9月8日からワンパックタキソテールをはじめた。
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別冊NHKきょうの健康 乳がん~からだとこころを守る (2008年 第5版)
腫瘍マーカーの考え方

腫瘍マーカーとは、体内にがん細胞があるときに異常値を示す物質で、さまざまな種類があります。乳がんの腫瘍マーカーは、主に「CEA」「CA15-3」です。

しかし、これらの腫瘍マーカーは「乳がんが体内にあれば、必ず異常値を示す」というものではありません。腫瘍マーカーが異常値を示さないタイプの乳がんが、全体の30~40%ほどあります。またCEAは喫煙や糖尿病などでも、異常値を示すことがあります。

したがって、腫瘍マーカーを調べていれば、再発や転移が必ずチェックできるというものではありません。腫瘍マーカーの値に、あまり振り回されないようにしましょう。

一方で、腫瘍マーカーは薬物療法の効果を観察するのに役立つ場合があります。ただ、その際には、「フレア現象」との見極めが大切です。フレア現象とは、ホルモン療法の効果が出始める段階で、腫瘍マーカーが一時的に急上昇するものです。ホルモン療法中に腫瘍マーカーが急上昇した場合、それがフレア現象なのか、あるいは、ホルモン療法が効かずにがんが憎悪(ぞうあく)しているのかを、慎重に見極める必要があります。

乳癌インフォメーション 相談室
【No.9894-3】 11年09月11日 J.M.腫瘍マーカー

CEA, CA15-3等の乳癌の腫瘍マーカーの値は、がん細胞の量に応じて鋭敏に動くものではありません。再発後のように腫瘍量が相当多い時の変動はある程度あてになりますが、手術前、手術後のように腫瘍量が少ない時の値の変動は、あまりあてになりません。ですから、手術後のfollow upのガイドラインでは、定期的な腫瘍マーカーの採血は推奨されていません。基準値(正常値ではありません)内の値の変動は測定誤差と考えられます。ですから、手術前の腫瘍マーカーの値が手術後の腫瘍マーカーの値より低いという現象も決して珍しい事ではありません。腫瘍マーカーの値にあまり振り回されないようにしてください。

リュープリン

「LH-RHアルゴニスト製剤:リュープリン」を使う目的は生理を止める事だから、抗がん剤で生理が止まった私には必要ない? 7月26日から三日間の生理があったのが最後でたった数ヶ月のことだから「閉経」とは言えないのかも?? 12月からホルモン治療が始まるけど、どっちになるんだろうな。
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リュープリン(一般名 リュープロレリン)
偽ホルモンでエサを断ち前立腺がん、乳がんを抑える


リュープリンは性腺刺激ホルモンの分泌を抑制します。そのため、ホルモン依存性のがんである前立腺がんや閉経前乳がんの増殖を抑える働きがあります。

リュープリンは粉末と液体がセットになっており、使用前に両方を混ぜて皮下に注射すると、1カ月にわたって一定の割合で薬が溶け出し続けます。

性腺刺激ホルモンの分泌を抑える薬剤

リュープリンは、進行した前立腺がんや閉経前乳がんの治療に使用されるLH-RHアナログ剤と呼ばれる、ホルモン剤の一種です。LHとは「黄体形成ホルモン」のこと、RHとは「解き放すホルモン」のこと、アナログとは「類似品」のことです。つまりLH-RHアナログ剤とは、黄体形成ホルモンを放出させるホルモンと同じような働きをする類似薬品のことです。脳の視床下部から放出されるLH-RHは下垂体前葉を刺激し、性腺刺激ホルモンである黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌させます。

LH-RHアナログ剤を投与すると、本来LH-RHが取り込まれるはずの脳下垂体の鍵穴(レセプター)に取り込まれ、本物のLH-RHの取り込みを抑制させるので、結果的に卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌が低下するのです。

リュープリンは液体と粉末がセットになっており、使用前に両方をまぜて皮下に注射します。体内に入るとリュープリンの主成分であるリュープロレリンは4週間にわたってゆっくり分解され、その間一定の濃度に維持されます。

リュープロレリンは当初、避妊薬や不妊症治療薬としての開発が計画されましたが、ホルモン分泌を抑制する効果が判明し、 ホルモン依存性のがんの治療薬として研究が進みました。前立腺がんの治療薬として1985年にまず米国で承認され、日本では1992年に前立腺がんの治療薬として承認されています。その後、閉経前乳がん(がん以外では子宮内膜症、中枢性思春期早発症、子宮筋腫で承認)の治療薬として追加承認を受けています。

乳がん増殖因子のエストロゲン分泌を抑制する

リュープリンは閉経前乳がんの治療にも使用されます。ホルモン受容体を有する乳がんはエストロゲン(女性ホルモン)の刺激が、がんの増殖に影響しています。そのため、女性ホルモンに影響されやすいホルモン感受性乳がんの場合にリュープリンは有効です。

エストロゲンは、閉経前と閉経後では、その作られる経路が違い、閉経前は主に卵巣から作られます。閉経後は卵巣からエストロゲンが作られることはほとんどありません。そのかわり、脂肪組織から作られるエストロゲンが増えます。そのため、エストロゲンを抑える薬も閉経前と後で違ってきます。閉経前は、卵巣の働きを抑える為に、卵胞刺激ホルモンを少なくする必要があります。

卵胞刺激ホルモンは、脳下垂体から分泌されるため、ここに作用するLH-RHアナログ剤であるリュープリンやゾラデックス(一般名ゴセレリン)を使用します。この注射によって、卵巣機能を抑制し、エストロゲンの分泌を抑制するのです。エストロゲンが、乳がん細胞に働きかけるのを妨ぐ、抗エストロゲン剤(一般名タモキシフェン)をあわせて使用することもあります。閉経後乳がんには、主にアロマターゼ阻害剤が使用されています。

乳がん治療では更年期障害様症状が多く発現

リュープリンによる副作用は、抗がん剤に比べて遙かに軽微ですが、男性または女性のどちらかが妊娠時または妊娠中にこの薬を使用していると、出産異常が起きる可能性があります。妊娠中、授乳中または将来子供をもうける予定がある場合は、治療を始める前に医師に知らせましょう。

そのほか、前立腺がん、乳がんの治療に共通した重大な副作用として0.1パーセント未満で発熱、呼吸困難などを伴う間質性肺炎や、じんましんや咳、呼吸困難などを伴う急性のアレルギーであるアナフィラキシー症状、頻度は不明ながら肝機能障害や黄疸が現れることがあります。

前立腺がんの治療では投薬初期には体内のテストステロン濃度の上昇によるものと思われる転移巣などの腫瘍の痛み、尿路閉塞あるいは脊髄圧迫や発汗、発熱、顔面紅潮、体のほてりといった症状が認められることがありますが、これらはたいてい2週間程度で収まります。それ以上続く場合には、直ちに医師に相談してください。

閉経前乳がんの場合はエストロゲン低下作用にもとづく更年期障害様ののぼせ、ほてり、肩こり、頭痛、不眠などが多く見られる(5パーセント以上)副作用です。また、0.1パーセント以下と発現は少ないものの、エストロゲン低下によるうつ状態で自殺企図に至った症例も報告されているため、異変を感じたら直ちに医師に相談してください。

リュープリンの主な副作用 

閉経前乳がんの副作用発現率
5%以上 ほてり、熱感、のぼせ、肩こり、頭痛、不眠、めまい、発汗、関節痛、骨疼痛
0.1%~5%未満 肝機能障害、性欲減退、情緒不安定、悪心、嘔吐、不正出血など
0.1%未満 黄疸、潰瘍、うつなど

気持ち

あやふやなまま生きていくのが一番いいと思う

結論はでない

タキソテールのむくみ その原因

ドセタキセルの影響を受けて血管の浸透圧に変化が起こり、血液中の水分保持作用があるタンパク質が血管外に漏れだすことが原因と考えられています。

*食事に気をつけましょう。塩分のとりすぎに気をつけましょう。不必要な水分をとるのは避けましょう。のどが渇いたら温かいものをゆっくりと飲みましょう。冷たいものをたくさんとるとからだが冷えてむくみの原因となります。

*下肢のむくみ(タキソテールは脚がむくみやすい)を予防しましょう。シャワーですませずにゆっくりとお風呂に入りましょう。からだを温めることによって血液の循環がよくなります。また、お風呂の中でむくみやすい箇所をマッサージしたり、半身浴をしたりするのもよいでしょう。

*むくみ予防のために、あらかじめステロイド剤を使用することがあります。利尿剤(余分な体内の水分を体の外に出すお薬)を使用して症状の改善をはかることもあります。

気持ち

基本は 広く浅く

でも 好きな人とは深く

予防ラン(生活習慣病、リンパ浮腫、骨粗鬆症、更年期の多汗、ジーンズ着用)




2011年9月29日木曜日

情報広場の掲示板にセンチネルリンパ節生検(口腔癌)


「センチネルリンパ節;SN」とは、腫瘍原発巣(がんは初めに発生した場所)から直接リンパ流を受けるリンパ節のことであり、最初のリンパ節転移が発生する場所と考えられており、この考え方を「SN理論」と呼んでいます。さらにいえばSNにリンパ節転移がなければその他のリンパ節転移は生じていないと判断することができると考えられます。

「センチネルナビゲーション手術;SNNS」とは、このSNの分布や転移の有無を指標として、リンパ節郭清を個別的に縮小もしくは省略し、それに伴って切除範囲を最小限とすることを目的とした方法です。

すでに悪性黒色腫や乳がんでは、SN 理論の妥当性、臨床的有用性が実証されており、SN転移診断に基づく個別化縮小手術が実践されています。


頸部郭清術には選択的郭清と治療的郭清があります。

選択的郭清とは、明らかに転移リンパ節を認めないが、まだ診断できない転移の危険性があるときに行います。このような郭清を行う場合には、頸部に存在する血管、神経、筋肉を温存して行います。

それに対して治療的郭清は、明らかに転移が有るときに行います。がんを安全に切除するために、転移リンパ節に隣接した血管、神経、筋肉を切除します。しかし、われわれは安全に残すことができる血管と神経は残すことに努めています。

InBody測定結果/T②投与日


ウェストヒップ比からいくと肥満だよ、肥満。BMI値からいくとやせ過ぎなのに、お腹周りは肥満だなんて・・・・・ショック!

ドセ75/2クール目直前の血液検査結果


総コレステロール値が基準内に下がったのが嬉しい。ジョギングが効いたのかも。

腫瘍マーカーが手術後には低下したのに、正常値内とはいえ徐々に増加しているのが気になっちゃうな。 *2011/09/30 腫瘍マーカー

白血球が8300に回復したのも嬉しい。バナナ(青汁ミルクセーキ)が効いたのかも。

赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットが低いのが気になるけど、鉄分不足なのかな。血小板数が少々高かいのも、鉄欠乏性貧血気味だからなのかな。

血液像の好中球が高め、リンパが低めなのはどうしてだろうなぁ、この二つはいつもギリギリを推移しているのでちょっと気になる。でも、「中間」とあるので、気にしなくてもいいんだろうな。 *2011/10/01 白血球の血液像で自律神経のバランスがわかる

抗がん剤投与

割り子弁当 \550

今日は102人、2.5時間待ち。。。

今日は留置針が一発でOK
ホット・パックのおかげ?
今日のドクターが上手だった?
単に、前回のドクターが下手だった?

タキソテール前のステロイド剤を投与中

初めて、お買い物して帰っちゃった♪



病院で貰うペーパー色々

病院で会計を済ませて自分の手元に残るのは、「診療費領収書《外来》・次回来院日予約票・お薬引換券(院内処方用)」、「診療明細書」、「血液検査詳細情報」、「院外処方せん(これは薬局で受領されて、薬局の領収書を貰う)」、ってとこかな。

受付票のバーコードで受付時間管理、診察券で名前の確認を行っているみたいだ。

患者視点で外来通院日の受付から会計までを基点にすると下記になるけど、本来の流れを理解するなら、医長であるドクターからの指示に始まって終わってると考えたほうが判りやすいな。

自動受付で貰う受付票
混んでいる時に貰う番号札
今日は25分待ち+α・・・血管を温めたので
ドクター診察時に貰うスケジュール表
12:15 ケモ受付
15:15~ ケモ室 ベッド20番
ドクター診察時に貰う院外処方箋
会計用の番号表
希望すれば、今よりもっと細かく明細が判るモノを発行してくれるみたいだ。

2011年9月28日水曜日

『さと』で♪

ベバシズマブに手術不能・再発乳癌に対する効能・効果が追加

2011. 9. 26 癌Expertsニュース
ベバシズマブに手術不能・再発乳癌に対する効能・効果が追加

中外製薬は、9月26日、ベバシズマブの「手術不能又は再発乳癌」に対する効能・効果および用法・用量の追加に関する承認を厚生労働省から取得したと発表した。

これは、国内で実施されたフェーズ2臨床試験と海外で実施されたフェーズ3臨床試験の結果に基づいて申請していたもの。海外では、化学療法未治療の進行・再発乳癌を対象に、パクリタキセル+ベバシズマブ併用投与するとパクリタキセル単独に比べ無増悪生存期間が有意に延長することが示されている。また、国内で実施されたフェーズ2臨床試験では、パクリタキセル+ベバシズマブ併用は有効で、忍容性も海外と同等であることが認められた。

今回追加された効能・効果、用法・用量は以下の通り。

手術不能又は再発乳癌。パクリタキセルとの併用において、通常、成人にはベバシズマブとして1回10mg/kgを点滴静脈内注射する。投与間隔は2週間以上とする。

予防ラン(生活習慣病、リンパ浮腫、骨粗鬆症、更年期の多汗、ジーンズ着用)




さらに個別化に向かう乳癌ホルモン療法

NCI Cancer Bulletin2011年9月20日号(Volume 8 / Number 18)
さらに個別化に向かう乳癌ホルモン療法

エストロゲン受容体陽性腫瘍を発症した閉経後女性の多くは、初期ステージの乳癌治療の後、その再発を予防または遅らせるためにアロマターゼ阻害薬やタモキシフェンなどの薬剤の使用を選択する。ところが、それぞれの患者にとって最善の治療法を選択することは困難である。その理由のひとつに、相反する科学的根拠があることがあげられる。

たとえば、ASCO(米国臨床腫瘍学会)などのガイドラインによると、全ての閉経後女性がアロマターゼ阻害薬を単独で、あるいはタモキシフェンの投与前または投与後のいずれかに使用するべきであると推奨しているが、それが最も有効な治療法であるとは示していない。

確実な勧告とするには、最終的に現在進行中の臨床試験の結果から判断することになるであろう。その結果が出るまでの間、医師は治療法の選択に際し、患者の病歴および各薬剤の副作用の可能性を考慮すべきであると、新しい研究は示唆している。

9月7日付Journal of the National Cancer Institute(JNCI)誌に掲載された研究によると、これらの薬剤に関する既知の情報がおおむね確認された。つまり、タモキシフェンと比較すると、アロマターゼ阻害薬を長期間使用した場合、心疾患発症率と骨折発現率は上昇するが、血栓発生率と子宮内膜癌発症率は低下した。

アロマターゼ阻害薬とタモキシフェンの使用は、しばしば術後補助内分泌療法といわれ、体内でのエストロゲン生成を阻害し、エストロゲンによる乳房腫瘍成長の促進を阻害することを目的とする。エストロゲンはもともと体内で分泌されるホルモンで、乳癌増殖の原因となりうる。

この新しい結果から、医師にとってその薬剤の乳癌再発予防効果以上に重要な選択基準があることが明確になったと、本研究の著者は述べた。

「これらの補助療法のリスクは比較的低いので、医師は副作用の考慮にそれほど多くの時間を費やしません」と試験責任医師であるプリンセス・マーガレット病院(カナダ・トロント)のDr. Eitan Amir氏は述べた。しかしこの2つの治療法に関連した明らかに重大な副作用が存在し、医師は治療を選択する前に、これら毒性のいずれかのリスクを持つ患者を特定できなければならないと指摘している。

“切り替えを恐れない”

これらの抗ホルモン療法を用いた7つの臨床試験から、研究者らは、あるタイプの治療法から他のものへと切り替えれば、各薬剤の生じうる副作用の蓄積を軽減できる可能性があり、多くの女性がより低い副作用で最大の有用性を得ることができる、と結論付けた。

「われわれはひとつの治療法が万人に適するというフリーサイズのような治療法が、すべての女性に効果的とは言えないと認識しています」と、付随論説「乳癌における補助内分泌療法―切り替えを恐れるな(Adjuvant Endocrine Therapy for Breast Cancer: Don’t Ditch the Switch)」の共著者であるピッツバーグ大学癌研究所のDr. Shannon Puhalla 氏は述べた。

「腫瘍医として、われわれは常に癌の再発を防ぐことを念頭に置いていますが、患者の死亡や病状悪化を引き起こす癌以外の原因に目を向けることが重要です」とPuhalla 氏は続けた。彼女らがその論説中に記したように、臨床医が各患者に最適の治療を選択する際に、参考となるこの分野のリスクモデルが必要である。

「現在の研究はホルモン療法の個別化に向けての第一歩です」と彼女はつけ加えた。

術後補助内分泌療法による重大な副作用はまれではあるが、心疾患歴など特定の身体状態にある患者ではより高い頻度で副作用が生じる可能性がある。

「今回の研究により、どちらの選択肢も患者にとって非常に優れていることが再確認されました」とNCI 癌研究センターのDr. Tito Fojo 氏は述べた。彼は今回の研究には関わっていない。「ゆえに毒性を考慮したうえで各患者に最適の薬剤を選択することが医師の責務となるのです」。

アロマターゼ阻害剤の謎

いくつかの臨床試験によれば、タモキシフェンよりもアロマターゼ阻害薬の方が癌の再発までの期間(無病生存期間または無再発生存期間)を延長する。しかしアロマターゼ阻害薬が全生存率を改善することを証明する試験は存在しない。

研究者らは、アロマターゼ阻害薬の蓄積毒性が乳癌以外の死亡原因となっているかもしれないという仮説を立てた。その仮説を検証するために、腫瘍増殖促進ホルモンを抑制している3万人以上の女性に適用された治療に関連する、6種類の有害事象リスクを評価した。

その分析結果によると、アロマターゼ阻害薬は一次治療に用いられた場合には無病生存期間を改善するが、その蓄積毒性が、全生存率に対する有益性が認められない理由であることが示唆された。

Amir氏はその結果を予備的知見ととらえるべきであり、検証を要すると強調した。確証が得られるまでの間は可能性のある副作用リスクについての情報を明確に患者に説明しなければならないと述べた。

「ただ乳癌予防に対する評価だけでなく、薬剤の副作用の特徴を含めて、もっと全体的な評価として患者に提供することが重要です」とAmir氏はつけ加えた。

——Edward R. Winstead
【上段引用部分訳】腫瘍医として、常に癌の再発予防を重視しているが、癌以外の病状悪化や死亡の原因に目を向けることが重要です—Dr. Shannon Puhalla

【中段引用部分訳】いずれの選択肢も非常に優れた治療法であると、またひとつ証明された—Dr. Tito Fojo

若年女性に対する乳房温存手術は切除術に替わる治療法として容認できる

NCI Cancer Bulletin2011年9月20日号(Volume 8 / Number 18)
若年女性に対する乳房温存手術は切除術に替わる治療法として容認できる

40歳未満の女性で、乳房切除術と比較して、乳房温存手術での局所再発率が高かったり、全生存率が低いということはないことが、2つの後ろ向き調査の結果で示された。乳癌と診断された時点での年齢の若さは、癌再発の危険因子と考えられており、若い乳癌女性の多くが治療法として乳房切除術を選択する。

この研究はサンフランシスコで開催された2011年米国臨床腫瘍学会(ASCO)の乳癌シンポジウムで発表された。「これらの研究は、乳腺腫瘤摘出術と放射線療法を併用する乳房温存手術が、若い女性にとって素晴らしい選択肢であり、また好ましい方法でもあるだろうという見解を支持するものである」と、米国国立癌研究所(NCI)癌治療・診断部門の乳癌治療部長であるDr. Jo Anne Zujewski氏は述べた。同氏はこの研究には参加していない。

マサチューセッツ総合病院のDr. Julliette Buckley氏が主導した最初の調査で、研究者らは、1996年~2008年に同病院でステージ1~3の乳癌で治療を受けた若年女性628人の医療記録を精査した。治療後の追跡調査期間の中央値は6年であった。この間、乳房温存手術を受けた女性の7.1%、乳房切除術を受けた女性の7.5%に局所再発が生じた。この数値の差は統計学的に有意なものではない。

本調査で観察された局所再発率はこれまでの研究結果よりも低かったと研究者らは述べた。この新しい結果は「乳腺腫瘤摘出術は若い女性にとってまさに安全な選択肢である」ことを示唆しているとBuckley氏は記者会見で語った。「乳癌の遺伝的リスクが明らかになったこと、乳癌検診の進歩、全身治療や放射線療法の向上が、私たちが示した若年乳癌女性における全生存期間の延長に寄与したのだと考える」と同氏は説明した。

テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのDr. Usama Mahmood氏が主導した2番目の調査で、研究者らはNCIのSEER(サーベイランス・疫学および転帰)データベースから、1990年~2007年にステージ1あるいはステージ2の乳癌と診断された20歳~39歳の女性14,760人のデータを調べた。乳房温存手術を受けたすべての患者が放射線療法を併用していた。10年後の全生存率は、乳房温存手術を受けた女性では83.5%、乳房切除術を受けた女性では83.6%であり、実質的に同じであった。

「乳癌の早期ステージにある若い女性への治療では、乳房温存手術と乳房切除術で生存率が同程度であることがわかった」とMahmood氏は述べた。「この結果は、患者は治療法の選択に関して医師から適切な助言を受けるべきであり、生存率がよいと決めてかかって乳房切除術を選択すべきではないことを注意喚起するものである」。

この記者会見の司会を務めたスローンケタリング記念がんセンターのDr. Andrew Seidman氏は以下のように付け加えた。「一般的な通念を定期的に見直すことは非常に大事なことである。これは乳癌を患った若い女性にとって乳房切除術が必要だという、これまでの通念の重要な見直しである」。

2011年9月27日火曜日

乳がん再発すると 3分の1はタイプが変化

乳がん再発すると 3分の1はタイプが変化
asahi.com 記事2011年9月27日10時34分

乳がん患者の3人に1人は、最初に診断された時と再発後では、がんのタイプが変化していることがわかった。がん組織を調べる検査は通常、診断時にしか行われず、再発後に「効かない」治療を受けている患者が相当数いる可能性が出てきた。同様の変化は、他のがんでも起きる可能性があるという。

スウェーデンのカロリンスカ研究所が26日、欧州集学的がん学会で発表した。

乳がんには、女性ホルモン陽性でホルモン療法が効くタイプと、女性ホルモン陰性で抗がん剤のハーセプチンが効くタイプ、いずれも効かないタイプがある。

厚労省 新薬を承認

厚労省 新薬を承認 新規HCV薬や希少難病CAPS治療薬など18品目
公開日時 2011/09/27 05:02

▽フェソロデックス筋注250mg(フルベストラント、アストラゼネカ):「閉経後乳がん」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

▽プロイメンド点滴静注用150mg(一般名:ホスアプレピタントメグルミン、小野薬品):「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。
経口のNK1受容体拮抗型制吐薬イメンドカプセル(一般名:アプレピタント)のプロドラッグ。がん患者の中には経口剤の服薬が困難な人がいるほか、抗がん剤には点滴静注で投与される薬剤が多いことから開発された薬剤。

▽アバスチン点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL(ベバシズマブ遺伝子組換え、中外製薬):「手術不能または再発乳がん」の効能・効果、用法・用量を追加。再審査期間は残余期間(平成27年4月17日)。

▽テリボン皮下注用56.6μg(テリパラチド酢酸塩、旭化成ファーマ):「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」を効能・効果とする新投与経路・新効能、新用量医薬品。再審査期間6年。
テリパラチドは骨形成促進作用のあるヒト副甲状腺ホルモン(ヒトPTH)製剤で、週1回の皮下投与。 主成分のテリパラチドは、日本イーライリリーの「フォルテオ皮下注」と同じ成分だが、リリーのは遺伝子組換えに対し、旭化成のは化学合成。

2011年9月26日月曜日

閉経前 ホルモン療法

●坑エストロゲン剤(閉経前・後)
・タモキシフェン(ノルバデックス、タスオミン、エマルック)
・トレミフェン(フェアストン)

●LH-RHアゴニスト製剤(閉経前)
・ゴセレリン(ゾラデックス)
・リュープロレリン(リュープリン)

2011年9月23日金曜日

予防ラン(生活習慣病、リンパ浮腫、骨粗鬆症、更年期の汗っかき・多汗、ジーンズ着用)

台風一過で今朝はとっても涼しい! 今日はお彼岸、暑さ寒さも彼岸までって本当だね。



2011年9月22日木曜日

2011年9月21日水曜日

腕、腰、脚採寸


ランニングを始めて一週間・・・・・、体重は47kgから変化なしだけど、ウェストは-2.5cmとわずかながら減らすことが出来た。・・・太ももは変わらず、と言いたいけど、わずかながら増えちゃったかも。ウェスト回りの内臓脂肪は、付くのも早いけど落とすのも比較的かんたんらしいので、この調子で頑張りたい。

2011年9月19日月曜日

予防ラン(生活習慣病、リンパ浮腫、骨粗鬆症、更年期の汗っかき・多汗、ジーンズ着用)

初めてバンダナで走ったけど、快調だった!


ころ宮きしめん\650-♪ 

2011年9月18日日曜日

ベバシズマブ(商品名:アバスチン)

2011.9.6
ようやく乳がんでもベバシズマブ(商品名:アバスチン)が使えるようになりました

やっと乳がんでもベバシズマブ(商品名:アバスチン)を使用できることになりました。実は数年前から、大腸がんや肺がんには使用されていましたので、次は乳がんに・・・と言われつつ、なかなか厚労省が使用を認めてくれなかったのですが、ようやく使用が可能になり本当に良かったと思います。いや、本当に待ちに待ちました。

皆さんもご存知のように、進行乳がん・再発乳がんに対する化学療法(抗がん剤治療)の第一選択薬としては、長い間、アントラサイクリンやタキサン系薬剤が使われてきました。しかし、実は、「HER2陰性の進行乳がん・再発乳がんの1st line(第一段階として行う治療)」としてみた場合、その治療成績は、この10年くらいの間、ほとんど向上していません。つまり、著しく高い治療効果を発揮する新しい薬剤は、この期間なにひとつ世に登場していないのが現状です。だから、これまでは無増悪生存期間(PFS:薬剤が効いている治療がうまくいっている期間のこと)は、せいぜい5-6ヶ月つまり約半年弱、奏効率は2-30%、つまり薬が効く患者さんは4人に一人くらいの、アンスラ、タキサン系薬剤しか治療の武器がなかったわけです。しかし、今回、アバスチンの登場により、PFSは約2倍の1年近くに伸び、奏効率も約半数の患者さんで効果が見られるという、まさに画期的な薬が世に登場してくることになったのです。

奏効率が向上すると、では患者さんにとってどんなメリットがあるのか、もう一度考えてみましょう。
治療効果を実感することで、患者さんは安心し、治療への参加意欲が高まるという利点がまっ先にあげられます。乳がんが再発した患者さんは、たとえばCT画像で肺や肝臓のしこり(再発巣)を見せられたり、首のリンパ節を手で触ったりと、これから自分はどうなるんだろう?とか、薬は効いてくれるのだろうか?とかとても不安なわけです。そこに最初の薬剤が効いてくれて、モノの見事にしこりが小さくなりました、影が消えました・・となれば、大いに安心されるし、またその後も頑張って治療を続けようと、お思いになるわけです。
当然のことながら、再発巣が原因となって痛いとか苦しいとか、何か症状があったとしたら、薬が効いてくれればとても楽になるし痛みも取れる。だから、最初に使う薬は『まず効いてくれなければ話にならない』わけですよ。
もちろん最初の薬がうまく効いてくれれば、万一その薬が効かなくなって次の薬にバトンタッチす時も、前の薬はよく効いてくれたのだから次の薬も効いてくれるだろう、と、患者さんは期待もされるし、治療意欲もずっと高いままでいてもらえるわけです。

またその薬により治療期間が延びる(PFSが延長する)ということは、患者さんにはどんなメリットがあるかというと、病状や症状が悪くならずに良い状態を保ちながら、日常生活をより長い期間続けていられるという点なのです。仮に1年間の再発乳がんの治療期間を目標とした時、あまり永く効かない、例えば4ヶ月くらいしか効果が持続しない薬を、3種類次々と続けてトータル1年を稼ぐよりも、ひとつの薬剤でずっと遣い続けて1年になる方が、患者さんにとっては遙かに好ましいでしょう。

さて、こんなふうに、治療効果は抜群のアバスチンではありますが、臨床試験で、OS(生存期間)の延長が検証できていないことを問題にし、アバスチンの使用に疑問を呈する一部のドクターがいます。
しかしこれは、OSの延長効果がないことが明らかになったわけでは決してなく、臨床試験の症例数や予後の長さなどの問題でOSが延長することを科学的に立証できなかったというだけで、決して薬剤のパワーが劣ることを意味するわけではないのです。そこのところは決して勘違いしないで下さい。
このOSの問題があまりに強調されることに関し、私は違和感すら感じています。なぜなら、現に、たとえば、タキソールやゼローダ(+エンドキサン)などの薬剤は、再発乳癌の1st-lineでとても頻繁に使用されていますが、これらの薬剤がOSを伸ばすことが臨床試験で確認されているか?というと、どちらの薬剤もそのようなデータは、実は全く存在しないのです。にもかかわらず、私たちは、自信を持ってタキソールを使用し、安心してゼローダを処方するのはなぜでしょうか?それは、これらの薬剤が『効く』からです。腫瘍を小さくし、患者さんの状況を改善し、永く使える薬だからです。そこには 臨床試験でのOS延長を証明したかどうか?などは、全く問題にはしていないし、実はそれを知らないで使っている先生がほとんどなのです。私にとって、このようなOS云々の問題は、アバスチンの使用の際の、何のブレーキにもなりません。一刻も早く使い たい薬です。

これまで乳がん以外のがん、大腸がんや肺がんの多くの患者さん達に、アバスチンの効果をお届けすることができました。乳がんの患者さん達にも、一刻も早くこの治療効果をお届けしたいと思います。確実に、熱意を持って、自信を持ってこの薬をお届けしたいと考えています。

2011年9月17日土曜日

予防ラン(生活習慣病、リンパ浮腫、骨粗鬆症、更年期の汗っかき・多汗、ジーンズ着用)

タキソテール投与による骨髄抑制で倦怠感があったり、つま先や指先に軽い痺れがあったりで数日休んだランを再開。ランといっても、今日はゆるゆる歩いただけ。来週半ばまでは歩いて、回復期に入ったら走りたいな。





2011年9月15日木曜日

ドセ75/1クール目投与から1週間後の血液検査結果

FEC100の初回投与では有害事象がグレード4で25%減量になっちゃったけど、タキソテール75の初回投与ではグレード1だった。タキソテールは減量や中止しないで続けられそうで良かった。

2011年9月14日水曜日

皮下縫合の糸が無くなった!?

飛び出していた透明な糸、次回の診察のときに話して切って貰おうと思っていたけど、今朝のシャワーの時にはあったのに、さっきシャワーを浴びたらなんか取れて無くなっている。なんか拍子抜けしちゃうけど、面倒が無くなって嬉しい。

糸が皮下で溶けて無くなり、身体を洗っている間に、飛び出していた糸が抜けて流れてしまったのかな。

迷ったけどRUN

タキソテール前の血液検査でちょっとだけ貧血気味だったし、腰痛があるから骨髄抑制が始まっているという経験則もあるし、で今日はRUNを止めようかと思ったけど、やっぱりやることにした。というのも、発疹が痛痒いのや舌の痺れ以上に辛いのが、後頭部から首筋や背中が熱いというか熱が篭る感じだからだ。やっぱり卵巣機能抑制による更年期障害からくる症状なんだろうな~。

でもポッドキャストを聞いていると、健康な人でも暑さが内に篭る感じがする、なんて言っているので、残暑のせいでもあるのかもな~。

2011年9月13日火曜日

治験実施体制

【愛知県がんセンター中央病院における治験実施体制の現状と課題】
愛知県がんセンター中央病院 受託研究事務局 技師 藤井佳代

当院には、企業治験や医師主導治験を担当する受託研究事務局とJCOG、WJOGなど医師主導研究を担当する臨床試験室がある。受託研究事務局は、CRC(非常勤)11名、事務担当(常勤薬剤師)3名で構成され、ここ数年間の治験数増加は著しく、昨年度は158件にのぼった。件数の増加に対してCRCを組織的にサポートする体制が十分確立されていない現状があり、人員確保と雇用体制、職場環境の整備を進めるとともに、CRCの人材育成にも力を入れていく必要がある。

左鎖骨下に発疹

タキソテールの副作用かな?


追記9/15: 診察で診て貰ったところ、私のは帯状疱疹では無いとのこと。タキソテールの副作用だとお腹や背中の柔らかいところに発疹するらしい。発疹がひどくなると抗がん剤の中止も有り得ると思っていたので、薬疹では無いっぽいと判ってホッと一安心。痛痒いので消毒をしてガーゼを当てて保護をして様子を見ることにした。

追記:タキソテール投与後に服用するステロイド剤がきれる一週間後に発疹するのを繰り返し、タキソテール投与が終わったらその後はこんなことは無かった。結局、薬疹だった??

2011年9月12日月曜日

ホットフラッシュ

暑い 熱い 何とかならないのか~

乳癌術後補助化学療法でタキサン系抗癌剤投与による末梢神経障害の発現とDFS、OSは関係なし

癌Expertsニュース
2011. 9. 12
【ASCO Breast 2011】

乳癌の術後補助化学療法としてのタキサン系抗癌剤の投与による末梢神経障害の発現と、無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)には関連がないことが明らかとなった。約5000人の患者を対象にした解析の結果示されたもの。成果は9月8日から10日にサンフランシスコで開催されたBreast Cancer Symposium(ASCO Beast)で、米Indiana University School of MedicineのB.P.Scheider氏によって発表された。

解析対象患者は4950人。術後補助化学療法で、腋窩リンパ節陽性またはハイリスクリンパ節陰性乳癌患者で、AC療法(ドキソルビシン60mg/m2、シクロホスファミド600mgm2)を3週おきに4サイクル受けたあと、パクリタキセル175mg/m2を3週おきに4回受けた群(P3群)、パクリタキセル80mg/m2を毎週12回受けた群(P1群)、ドセタキセル100mg/m2を3週おきに4回受けた群(D1群)、ドセタキセル35mg/m2を毎週12回受けた群(D1)に分けて解析が行われた。末梢神経障害とDFS、OSの関係はCox比例ハザードモデルを用いて評価した。

少なくとも1回のタキサン系抗癌剤の投与を受けた患者4702人のうち、グレード2から4の末梢神経障害を起こしたのは、P3群20%、P1群27%、D3群16%、D1群が16%だった。年齢、腫瘍の大きさ、リンパ節の状態、治療アーム、末梢神経障害、末梢神経障害-治療相互作用の情報を含むCox比例ハザードモデルで評価したところ、全体として(p=0.78)、また乳癌のサブタイプに関わらず(ER陽性がp=0.37、HER2陽性がp=0.29、トリプルネガティブがp=0.20)末梢神経障害とOSの間に関連はなかった。DFSについても全体として差がなかった(p=0.95)。

タキソテールで処方されているデカドロン錠0.5mgの薬理

FECの時はイメンドが(を?)その薬理を阻害するとかで朝・夕食後2錠の服用だったのが、タキソテール(ドセタキセル)では朝・夕食後4錠の服用になった。イメンドが登場する前は、FECでも4錠服用する処方だったとか。

吐き気止め、抗炎症作用、抗アレルギー作用、あと浮腫み防止目的で処方されているみたいだけど、浮腫み防止効果だけは実感できていない。本当にそんな効果があるのか?どっちかというと、浮腫む副作用があるのでは??? いやいや、デカドロンのおかげで、この程度の軽い浮腫みで済んでいるのかもしえれないな。

あと、ステロイド剤(デカドロンはステロイド剤)は血中のコレステロール値を上げるみたいだ。卵巣機能が低下してコレステロールをコントロールするホルモン(エストロゲン)の分泌が減ってきたために血液検査のコレステロール値が上がってきたばかりではないのかも、な。でも、デカドロン錠の生物学的半減期を見ると、そんなに効果が長く続かないようなので、やっぱりエストロゲン減少のせいかなぁ~(笑)。

*発熱があった場合に服用するシプロキサンはFECの時のがあるので処方されていない。
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【薬理】

“副腎”は左右の腎臓の上にある器官です。ここから、いろいろなステロイドホルモンが産生・分泌されます。その代表がコルチゾルです。コルチゾルは、糖や脂肪の代謝系に働いたり、体液の維持、免疫系の調整など大事な役目をしています。

病院では、コルチゾルの仲間を習慣的に「ステロイド」とか「副腎皮質ホルモン」と呼んでいます。実際の治療には、作用を強めた合成のステロイド薬が使われます。ステロイドを医薬品として一定量以上を用いると、優れた抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などを発揮します。

種類 デキサメサゾン(dexamethasone) *デカドロン
抗炎症作用 25
電解質作用 0
対応量(mg) 0.75
生物学的半減期(hr) 36-54
組成錠 0.5mg
用量(/日) 0.5-8mg
用法(/日) 分1-4

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【ステロイド剤の働き】

▼代謝作用 ◎健常者の副腎から、コルチゾル(ステロイドの一種)に換算して、1日当たり20~30mgのステロイドが分泌されています。それが体内の血糖・脂肪・電解質・骨・筋肉の代謝に働きかけています。

▽糖代謝
ステロイドは、肝臓で糖を合成する働きを高めます。さらに、筋肉組織などが糖を利用するのを阻害します。その結果、血糖値が上がりやすくなります。そのため、糖尿病の患者はもちろん、糖尿予備軍の方も注意が必要です。

▽脂肪の代謝
ステロイドは、血液中のコレステロールや中性脂肪値を上げます。又、手足などの体の先端部分の脂肪組織から脂肪を放出させる作用もあります。そのため体の中心部で肥満が現れてきます(中心性肥満)。

▽電解質作用
ステロイド薬は、血液中のナトリウムを増加させ、カリウムを減少させます。ナトリウムが増えると、同時に体内の水分も増えるため、血液量そのものが増え、血圧が上昇します。カリウムが減少すると、筋肉の収縮がうまくできずに脱力感を感じたり、心臓の筋肉が正常に収縮できなくなって心電図に異常が出たり、心不全に陥ることがあります。この電解質作用は、ステロイドの種類で異なります。例えばコルチゾンは、プレドニゾロンの約2倍の電解質作用があります。

▽骨の代謝
ステロイド薬は、骨の形成を低下させ、骨吸収を高め、総合的には骨量を低下させます。

▽筋肉代謝
私たちの筋肉は黄紋筋(=随意筋)と平滑筋に分かれています。ステロイド薬は主に黄紋筋の代謝に働きます。肝臓で糖を合成するための材料として、筋肉組織のタンパク質を分解し、アミノ酸に変えて血液中に放出します。その結果、筋力が低下することがあります。→「横紋筋融解症」

▼中枢作用 ステロイド薬は脳内の細胞に働いて、レム睡眠を短くします。レム睡眠の状態では、ものを考える大脳皮質の眠りは浅くなります。また、ステロイド薬はムードや行動に影響を与えます。

▼抗炎症作用 ステロイド薬の抗炎症作用は、ほかのどの薬物よりも強力です。ステロイド薬は、炎症が起こるときに必要なサイトカインとプロスタグランジンの産生と作用をブロックして炎症を抑えます。また、炎症をひどくする白血球の働きを抑えたり、血管の透過性を抑えることで、その抗炎症作用を高めます。

▼免疫抑制作用 免疫では白血球が主役で働いています。白血球はリンパ球の仲間です。リンパ球は血液中やリンパ節などの中にいて、自分の体と同じ成分かどうか識別する能力があります。そして、自分の成分でないものを見つけると、それを異物として分解・処理します。このような働きを免疫といいます。

リンパ球が働きすぎて異常を起こし過剰に反応したのがアレルギーで、識別能力が狂って、自分の体を異物と勘違いしたのが自己免疫疾患です。

ステロイド薬はリンパ球相互の働きを抑えたり、リンパ球が作り出す抗体を減少させたりして、免疫を抑えたり、アレルギーを抑えます。

▼副腎機能抑制作用 副腎だけではステロイドは出来ません。脳下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が必要です。さらにそのACTHは大脳の視床下部でつくられるコルチコトロピン刺激ホルモン(CRF)にコントロールされています。すなわち、CRF→ACTH→ステロイドの順で作られます。そして作りすぎをコントロールするためにステロイドから下垂体・視床下部に直接働きかけることができます。

★ステロイド薬を飲むとどうなるのでしょうか?

<1>1錠飲むと、数時間、CRFやACTHは分泌されなくなります。そして血液中のステロイドが無くなると、CRFやACTHは再び分泌されるようになります。

<2>1日6錠、分3で飲むと、その日はCRFやACTHは出なくなります。1週間以内の服用であれば、ステロイドを止めた段階でCRFとACTHはすぐに分泌を始めます。1週間以上続けると、CRFとACTHを作り出す機能そのものが衰えてきます。さらに、副腎もACTHの刺激が無いのでステロイドを作らず萎縮していきます。

<3>ステロイド薬を1週間以上飲み続けているときに、急にステロイドを止めると、自分の副腎ではもうすでに自分のステロイドを作れなくなっているので、体内にステロイド不足が起こります。そのため、ステロイドは急に止めないことが大切です。

ラジオ波で乳がんを焼くというRFA法の実力

乳腺外科医のブログ 乳がん学会のトピックその1-ラジオ波の実力

予防ラン(生活習慣病、リンパ浮腫、骨粗鬆症、更年期の汗っかき・多汗、ジーンズ着用)


おへそ周りはともかく、横腹あたりはわずかながらスッキリしたような気がする。でも、体重は46.7kgだったorz。まあ、引き締めるのが目的だから、体重だけで判断するのは間違っているんだけど。

2011年9月11日日曜日

タキソテール初回投与後の週末

思ったより吐き気も倦怠感もなく身体が楽だったので、カーテンを見に遊びに行くことにした。

レニエの丸ごと無花果ロール
鈴懸の楽山が原料の都合で無かったので・・・

ママ様のペット。新入りの小さいグループはほとんど見えない。


お肉が甘辛で牛蒡がシャキっとして美味しい

花フェスタの温室(今の時期は冷房室)の小花