2014年6月25日水曜日

久しぶりに採寸

▼左腕

腕のつけ根 23.2
上腕最大径 22
前腕最大径 19.3
手首回り 14.2
手の甲から手のひらまでの1周 16.5

▼ウェスト 60.5

▼右脚

太腿のつけ根 46.3

2014年6月22日日曜日

乳癌骨転移患者に対する低頻度(3カ月に1回)のゾレドロン酸投与

乳癌骨転移患者に対する低頻度(3カ月に1回)のゾレドロン酸投与は、標準的な月1回投与と比較して安全であり同等の有効性が得られる/米国臨床腫瘍学会(ASCO)
2014年6月22日

OPTIMIZE-2試験(ランダム化第3相試験)の新たな結果から、乳癌骨転移患者はゾレドロン酸による月1回の治療を1年継続した後に、その投与頻度を3カ月に1回へ安全に減らすことができると示唆されている。投与頻度を落としても、骨転移に起因する合併症を低減させる上で、月1回の投与と同等の効果が得られ、ゾレドロン酸投与で稀に伴う重篤な副作用のリスクを低減できることが明らかにされた。

「ゾレドロン酸のようなビスホスホネート製剤を併用することによって骨転移患者の医療は劇的に改善されてきましたが、長期の投与から顎骨壊死や腎障害といった重篤な副作用のリスクが発生しています」と試験の筆頭著者でMDアンダーソンがんセンター(テキサス州、ヒューストン)内科教授のGabriel N. Hortobagyi医師は言う。 「われわれは、投与回数を減らすことで重篤な副作用のリスクを低下できることに加え、わずらわしさや医療費といった患者の負担を軽減するという効果が得られることを明らかにしました」。

ゾレドロン酸は、骨折や脊髄圧迫など骨転移に起因する合併症を減少させるために繁用される。ほとんどの医師が、骨転移と診断してから1年間はゾレドロン酸を4週間毎に投与する。その治療は無期限に継続すべきであると考えられているが、医師らは副作用のリスクに対する懸念を持ち続けてきた。現在のところ、研究が限定的であり、1年経過後の治療の最適なスケジュールをエビデンスに基づいて示すガイドラインはない。

OPTIMIZE-2 試験では、ゾレドロン酸の月1回投与をほぼ1年間継続した骨転移乳癌の女性403人を対象に、その後の1年間、ゾレドロン酸を1カ月毎に投与する群または3カ月毎に投与する群にランダムに割り付けた。研究者らは骨関連事象発現率、つまり長骨および椎骨の骨折、脊髄圧迫、その他骨転移に起因する治療介入といった骨関連事象が1つ以上みられた患者の割合を評価した。

骨関連事象発現率は2群間で同等であり(1カ月毎投与群の22%、3カ月毎投与群の23.2%)、低頻度の治療が1カ月毎の治療に劣ることはないことが示された。初回骨事象発生までの期間、骨代謝マーカーなど他の有効性判定指標値も2群間で同等であった。疼痛の程度、鎮痛薬の使用状況にも2群間で違いは認められなかった。しかし試験デザインが限定化されており統計学的な懸念があることから、OPTIMIZE-2試験の有効性データは慎重に解釈する必要がある。

総合的な安全性プロファイルおよび腎毒性において、ゾレドロン酸の2投与法間で顕著な違いはみられなかった。1カ月毎投与群で顎骨壊死が2症例報告されたが、一方の3カ月毎投与群では報告されなかった。 顎骨壊死は、顎骨の一部が弱体化し死滅する病態であり、骨の壊死部位には痛みが伴い、外科的摘出が必要になることがある。

この研究はNovartis Pharmaceuticals社から資金援助を受けている。

ASCOの見解

「骨折に対して、長期的な防御策を講じることが必要な転移性乳癌の女性は現在、有効性と安全性が損なわれることなく低頻度の間隔で、ビスフォスホート系薬剤の維持療法を選択できるようになったということです」とPatricia Ganz 医師(米国臨床腫瘍学会フェロー、米国臨床腫瘍学会専門委員)は述べた。

2014年6月17日火曜日

広がる「がん漢方」 症状や副作用を緩和

「がん漢方」という言葉をよく聞くようになった。全身にゆっくり作用する漢方薬を西洋医学の治療と併用することで、がんのつらい症状や抗がん剤などの副作用を緩和し、患者の生活の質(QOL)を高めようという取り組みだ。臨床の現場だけでなく、エビデンス(科学的根拠)を確かめる研究も少しずつ増えてきた。 

 愛知県がんセンター(名古屋市千種区)の循環器科部の外来。心臓の持病で通院中の女性(70)が、「腰が痛くなったり、足がつったりする」と訴えた。

 部長の波多野潔さん(59)はゆっくり話を聴いた後、「足の痛みに効く芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という薬を、一週間ぐらい試してみようか」と勧めた。

 波多野さんは十年ほど前から、漢方薬の効果に注目し、がんのつらい症状や副作用の軽減、転移の防止などに取り入れている。

 がんによる食欲不振にしばしば処方するほか、精神的な落ち込みにも使う。精神科の薬より、患者の抵抗感が少ないという利点もある。

 抗がん剤のイリノテカンによる特有の下痢、口内炎には、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などがよく効くことが確かめられている。放射線で唾液腺がダメージを受け、口内が乾燥する場合は白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)が有効だ。

 大腸がんは肝臓、肺などに転移しやすいが、その予防に「三大補剤」と呼ばれる十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、補中益気湯(ほちゅうえききとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)を、よく使う。

 「治療の状態に合わせて、副作用を綿密にチェックしながら、使い分けたり、併用したりしている。西洋医学の薬との相性にも注意が必要。十年間、がん専門で実践してきたので、その強みがあると思う」と波多野さんは話す。

      ◇

 がん診療に漢方薬を使う医師、病院は全国的にも増えている。国立がん研究センター研究所(東京都中央区)で、治療開発の分野長を務める上園保仁(やすひと)さん(55)らのチームは、国内のがん治療病院などの緩和ケアに携わる医師に二〇一〇年、アンケートを実施。その結果によると、56・7%にあたる三百十一人が回答し、「がん治療に漢方薬を使っている」という人が64%に達した。

 使用する症状は、しびれ・感覚が鈍くなる、便秘、食欲不振・体重減少の順で、いずれも抗がん剤の代表的な副作用だ。使用されている漢方薬は、大建中湯(だいけんちゅうとう)(モルヒネ投与による便秘など)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)(しびれ)、六君子湯(りっくんしとう)(食欲不振)-の順で多かった。

 緩和ケアとは末期がんの治療に限らず、患者の状態を改善させ、生活の質を向上させる取り組みのこと。上園さんは「全身に作用する漢方薬は、がん治療の副作用や、痛み、衰弱を抑えることが期待できる」と話す。その効果を科学的に実証するため、一〇年にスタートした国の研究班の代表を務めている。

 例えば膵臓(すいぞう)がんの抗がん剤・ゲムシタビンを使用すると、食欲不振や体重減少という副作用が出る。これに対する六君子湯の効果を検証する臨床研究など、「漢方薬がなぜ効くのか、本当に効くのか?」を具体的に解明する研究だ。

 上園さんは「漢方薬のエビデンスを医師に伝えるキャラバンを一昨年、全国各地で開催し、とても大きな反響があった。今後は薬剤師や看護師など、医療スタッフ向けの勉強会にもつなげていきたい」と話す。

2014年6月11日水曜日

首相 混合診療拡大へ法整備図る

2014年(平成26年)6月11日[水曜日]

安倍総理大臣は、健康保険が適用される診療と適用されない診療を併用する「混合診療」を行っている東京都内の病院を視察したあと、記者団に対し「混合診療」の適用範囲を拡大するためなどに必要な法案を来年の通常国会に提出する考えを示しました。

安倍総理大臣は、健康保険が適用される診療と適用されない診療を併用する「混合診療」が行われている東京都内の病院を訪れ、医師から診療方法の説明を受けたり、手術の様子を視察したりしました。

このあと、安倍総理大臣は記者団に対し「困難な病気と闘っている患者が『費用をなるべく軽減しながら先進医療を受けたい』という強い思いを持っておられることをしっかりと受け止めなければならない」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「患者の申し出に基づいて保険診療と先進医療などの併用治療を可能とする新たな制度を創設し、より身近な医療機関でも先進医療を受けられる柔軟な仕組みにしていく」と述べ、混合診療の適用範囲の拡大や治療が受けられる病院を増やすために必要な法案を来年の通常国会に提出する考えを示しました。

政府は今月下旬に閣議決定する新たな成長戦略の柱の一つとして、混合診療の適用範囲の拡大を盛り込む方向で調整を進めています。

新たな制度とは

安倍総理大臣が必要な法案を提出する考えを示した新たな制度は、患者からの申し出を受けて、いわゆる「混合診療」の適用範囲を拡大し、速やかに実施できるようにするものです。

具体的には、国内で実績のない診療や薬については、患者からの申し出を受けて、臨床研究の拠点となる大規模な病院が国に申請を行います。

そして国は、専門家による会議で安全性と有効性を検討し、診療や投薬を認めるかどうかを判断するとしており、判断する期間を現在の半年程度から原則6週間にするとしています。

また、国内で実績がある診療や薬については、患者からの申し出を受けて病院が申請を行い、臨床研究の拠点となる大規模な病院が原則2週間で認めるかどうかを判断するとしています。

政府は、こうした取り組みによって「混合診療」を行う医療機関が増え、患者の選択肢を広げることにつながるとしています。

「お薬手帳断れば20円安い」Twitterで拡散!?

軽い病気の人が断っているのかな、たぶん。がん患者である私はその有用性を感じているし、私自身これで在薬チェックもしているから、断るなんて怖くて出来ないw

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お薬手帳を断れば、薬局の支払いが20円安くなる――。診療報酬が4月に改定されたことを受け、Twitterでそんな情報が広がっている。

 「お薬手帳を断れば、薬局の支払いが20円安くなる」。医療の値段である診療報酬が4月に改定されたことを受け、インターネットの短文投稿サイト「Twitter」でそんな情報が広がっている。

 薬剤師などの医療従事者からは「自分の健康を守る手帳なのに、安くするために断るという考え方はなじまない」と戸惑いの声が上がるが、現場では手帳を断る患者が増えている。

 薬局側は「有用性を分かってもらうことが大切」として説明を強化し、理解を広げたい考えだ。

 お薬手帳は医療機関で処方された薬の名前や処方量などをシールで貼るなどして記録、管理する手帳。他の医療機関で出された薬との飲み合わせや過去の処方薬の確認ができることから、全国の薬局で取り入れられている。

 東日本大震災では、カルテを流された医療機関もあったが、患者が持参したお薬手帳が診療の大きな助けとなった。

 従来、手帳への記載などで薬局が得られる「薬剤服用歴管理指導料」は410円だったが、4月の診療報酬改定で手帳が不要な人への指導料は340円に減額された。3割負担だと自己負担額は20円安くなる計算だ。

 ネット上では、「手帳を断れば20円安くなる」「20円を得るため、薬局は勧めてくるので断ろう」といった情報が拡散。逆に、「20円のために健康を危険にさらすのか」などの反論も続出している。

 厚生労働省は「安くなる裏技のように情報が広がるのは好ましくない」とするが、「患者側が手帳にメリットを感じていないから、そういう意見が出るのではないか」と医療者側にも責任があるとする。

 こうした事態に薬局も対応に本腰を入れ始めた。全国で調剤薬局を展開する「アイセイ薬局」(東京都千代田区)によると、お薬手帳を断る患者は1割ほどで、4月以降増えているという。

 同社は「診療報酬が改定されたのは、お薬手帳の運営が形骸化しているという批判があったからだろう」と分析。患者に手帳の有用性を説明するため、薬の飲み合わせによる副作用事例などをまとめた冊子を作成中だ。

 こうした動きは多くの薬局に広がり、ポスターを掲げたり、チラシを配布したりする店舗も。アイセイ薬局の担当者は「有用性をアピールするだけでなく、手帳が不要な場合は安くなることも伝え、患者の信頼を得ていきたい」と話している。

2014年6月9日月曜日

MarketReport.jp「主要先進国における乳癌治療市場」調査レポート販売

2014年6月9日
H&I株式会社グローバルリサーチ事業部

***** MarketReport.jp「主要先進国における乳癌治療市場」調査レポート販売 *****

H&I株式会社(本社:東京都江東区)は、この度、GBI Researchが発行した「主要先進国における乳癌治療市場」調査レポートの販売をwww.MarketReport.jpサイト(取扱いレポート数:9万件以上)にて開始しました。国内企業の海外進出、新規ビジネス機会発掘、競合他社分析などに役立つ情報レポートです。

***** レポート概要 *****
◆日本語タイトル:主要先進国における乳癌治療市場(~2020)
◆英語タイトル:Breast Cancer Therapeutics in Major Developed Markets to 2020 - Approval of Novel Therapies to Support Continued Dominance of HER2 Targeted Drugs
◆商品コード:GBIHC332MR
◆発行会社(調査会社):GBI Research
◆発行日:2014年6月1日
◆ページ数:106
◆レポート言語:英語
◆レポート形式:PDF
◆納品方法:Eメール
◆調査対象地域:グローバル

***** レポート目次(一部抜粋) *****
1 Table of Contents 5
2 Breast Cancer Therapeutics in Major Developed Markets to 2020 ? Introduction 9
3 Breast Cancer Therapeutics in Major Developed Markets to 2020 ? Marketed Products 20
3.1 Key Marketed Products 20
3.1.1 Herceptin 20
3.1.2 Halaven 21
3.1.3 Avastin 22
3.1.4 Gemzar 23
3.1.5 Taxotere 23
3.1.6 Tykerb 24
3.1.7 Femara 25
3.1.8 Aromasin 26
3.1.9 Zoladex 26
3.1.10 Arimidex 27
3.2 Heat Map for Marketed Products 27
4 Breast Cancer Therapeutics in Major Developed Markets to 2020 ? Pipeline Analysis 29
4.1 Overall Pipeline 29
4.2 Pipeline Analysis by Molecule Type 31
4.3 Pipeline Analysis by Mechanism of Action 33
4.4 Clinical Trials ? Failure Rate 35
4.5 Clinical Trial Size 37
4.6 Duration 39
4.7 Promising Drug Candidates in Pipeline 40
4.7.1 Buparlisib 40
4.7.2 Palbociclib 40
4.7.3 Afatinib dimaleate 40
4.7.4 Entinostat 41
4.7.5 Neratinib 42
4.7.6 BMN-673 42
4.7.7 Etirinotecan pegol 42
4.7.8 MetmAb (onartuzumab) 43
5 Breast Cancer Therapeutics in Major Developed Markets to 2020 ? Market Forecast to 2020 44
...

2014年6月8日日曜日

不必要な画像診断を避け、乳癌リスクを低減/カリフォルニア大学サンフランシスコ校

2012年6月11日
News Office: Jason Bardi (415) 502-6397

アメリカ医学研究所(IMO)は、乳癌を引き起こす可能性のある環境リスク(殺虫剤、化粧品、家庭用化学物質および水用ボトルに使用されるプラスチックなどの危険因子)に関して今までに発表されたすべての科学的データを照査した報告書を昨年12月に発行した。

乳癌対策の支援財団Susan G. Komen for the Cureの委託を受けて作成されたIOMの報告書で、これらの因子への曝露が乳癌を引き起こすと確証またはその可能性を排除するには十分なデータがなかったと結論づけた。しかし、この報告書により明確にリスクを増加させる2つの因子が特定された。それは閉経後のホルモン補充療法と画像診断による放射線被曝である。

  最近のArchives of Internal Medicine誌の特集記事で、画像診断や、女性が乳癌のリスクを最小限に抑えるためにすべきことに関するIMO報告書の調査結果について詳しく述べられている。
  「IOMにより明らかになった、女性が乳癌のリスクを下げるために唯一行うことができることとは、不必要な画像診断を避けることです」とカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の放射線学、生物医学画像学および疫学、生物統計学の教授であり、この記事の著者、またIOM報告書に貢献したRebecca Smith-Bindman博士は述べた。

Smith-Bindman博士は、CT検査および他の画像診断は、医学に革命をもたらしており命を救うこともできるが、女性はすべての放射線検査についての意思決定プロセスにおいて担当医に関わってもらい、その必要性と安全性について説明を求める必要がある、とし、「リスクとベネフィットについて理解すべきであり、担当医にその説明をしてもらうことが大切です」と述べた。

また、患者が担当医に以下のような質問をすることを提案した。

  • この検査は絶対に必要ですか?
  • それは今必要ですか?
  • 他に代わりになる検査はありますか?
  • どうすれば検査が可能な限り安全な方法で行われることを確認することができますか?
  • 検査結果によって、病気の治療が変わるのでしょうか?
  • 専門家の診断を受けてから、検査を受けても良いですか?


Rebecca Smith-Bindman博士の記事「乳癌の環境因子および画像診断による放射線/アメリカ医学研究所の研究結果」は2012年6月11日号のArchives of Internal Medicine誌に掲載された。

UCSF医療センターについて
UCSF医療センターは、米国の病院トップ10に常にランクされている。革新的な治療、最新の技術、医療専門家と研究者間の協力、心のこもった患者ケアチームが評価されており、UCSF医療センターはカリフォルニア大学サンフランシスコ校の学術的医療センターの役割を果たしている。同センターの国内随一のプログラムは、小児医療、脳神経疾患、臓器移植、女性のための医療および癌が含まれる。同センターはUCSFにおける独立経営の事業として運営されており、患者ケアのための運営費をまかなう収入を得ている。

2014年6月6日金曜日

遺伝性乳がん診療…認定制度、今秋にも創設

日本産科婦人科学会、日本乳癌がん学会など5学会は、「遺伝性乳がん・卵巣がん」を診療できる医療機関を認定する制度を、今秋にも創設することを決めた。

 国内では毎年数千人が発症するが、診療体制が不十分だった。認定制度で質の高い医療機関を増やし、早期発見・早期治療で死亡を減らしたい考えだ。

 遺伝性乳がん・卵巣がんは、特定の遺伝子「BRCA1、2」の変異が遺伝することで起こる。米女優アンジェリーナ・ジョリーさんが検査でこの変異を持つとわかり、昨年5月、乳がんの発症を予防するために両方の乳房を切除したことを公表、話題になった。

 日本でも、乳房や卵巣・卵管の予防切除を行う医療機関が広がりつつある。しかし、遺伝子検査やカウンセリングなどの総合的な診療体制は不十分で、乳腺外科、産婦人科など関係する診療科の連携も課題になっていた。

 このため、新たに作る認定制度では、〈1〉遺伝や乳がん、卵巣がんの専門医が常勤しているか〈2〉遺伝子検査ができるか〈3〉変異があるとわかった人への経過観察ができるか――などを審査基準とし、診療レベルを3段階で評価してそれぞれ認定する予定だ。各学会が加盟する日本医学会が総括する方向で調整している。

 青木大輔・慶応大産婦人科教授は「この制度で質の高い診療ができる施設をはっきりさせ、不安を抱える患者が相談できるようにしたい」と話している。

 遺伝性乳がん・卵巣がん 乳がんの5~10%を占め、親から子へ50%の確率で遺伝する。通常より若い年齢で、両方の乳房に繰り返し発症しやすくなるのが特徴。特定の遺伝子(BRCA1、2)に変異があると、70歳までに56~87%が乳がんに、27~44%が卵巣がんにかかる危険性があると海外で報告されている。

(2014年6月6日 読売新聞)

2014年6月5日木曜日

キモ・ブレイン/ケモブレイン

乳がん患者が悩む“キモ・ブレイン”。治療法へ第一歩となるか
 JPN Manatee JPN Manatee

2014年5月27日、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の正式機関誌であるJournal of Clinical Oncologyに掲載された論文によると、乳ガン治療の際に行われる化学療法が、女性の脳に影響を残すようだ。

▼化学療法の前後で脳の活動に変化

化学療法を受ける前と、化学療法が終了して4~6ヶ月後の乳がん患者18人の脳の動きをMRIで観察。行為ごとに脳のどの領域が動いているのかを調べた。すると、化学療法を受けたグループには、明らかな脳の活動の変化が見られたという。

一方、健常者と化学療法を受けていないがん患者の脳も、同じタイミングで観察したところ、目立った活動の変化は見られなかった。

今回の研究によって、「化学療法が脳に影響を与えること」「影響を与える脳の領域」が明らかになった。

▼“キモ・ブレイン”と呼ばれる症状とは

今回の研究成果は、今まで言われていた”キモ・ブレイン”と呼ばれる症状の一部を説明するものだと言われている。

“キモ・ブレイン”とは、化学療法を受けた後に頭がぼーっとして、「物忘れがひどくなる」「集中できない」「考え事ができない」といった問題を起こす症状だ。

8割ほどの女性は、1~2年ほどで以前の生活に戻れているが、「脳の活動の変化は10年後も続く」とカリフォルニア大学のSilverman 医師は語っている。

どうしてこのような症状を引き起こすのかについての研究は進んでおらず、解決策もないままだった。今回の研究が治療法への第一歩となることが期待されている。

HR陽性乳がん治療でタモキシフェンの10年投与が選択肢に

ASCO,術後ホルモン療法に関するGLを改訂

 米国臨床腫瘍学会(ASCO)は5月27日,ステージⅠ〜Ⅲのホルモン受容体(HR)陽性乳がんに対する術後ホルモン療法に関する臨床ガイドライン(GL)を4年ぶりに改訂したと発表した。この間に,抗エストロゲン薬のタモキシフェンによる治療を検討した複数のランダム化比較試験(RCT)において,従来の標準治療期間と比べてより長期の投与により再発や死亡のリスクが低減できるとの結果が示されたことを受け,改訂GLではタモキシフェンの投与期間を最長10年まで延長できるとの選択肢が示された。 (MT Pro記事よりコピペ m(_ _)m)

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【乳癌を正しく理解するために】より抜粋 全文を読むリンク

前略

ガイドラインに示された勧告の要点は以下の通りです。

・ホルモン受容体陽性の乳がんと診断された、閉経前または閉経期の女性には、術後ホルモン療法としてタモキシフェンを5年間投与し、その時点で引き続き閉経前であればタモキシフェンをさらに5年間投与し、閉経後であればタモキシフェンをさらに5年間投与するか、アロマターゼ阻害薬を5年間投与する。

中略

ホルモン療法を最長10年間受けることのリスクや、想定される有害事象について患者さんと医師がきちんと話し合うことは大切です。タモキシフェンを使用した患者さんの多くが有害事象を経験しますが、今回ASCOが検討対象にした臨床試験では、使用期間を延長しても新たな、または想定外の有害事象は発生しなかったということです。

まだ国内ではタモキシフェンの投与期間について十分な合意はできていません。しかし今回のASCOのガイドラインによって今後は再発リスクによって10年投与が標準になっていくのかもしれませんね。 全文を読むリンク

パスウェイ・ゲノミクスがOne for OneプログラムとともにBRCA1/2遺伝子検査サービスを開始

 米サンディエゴに拠点を置き、CLIAおよびCAPの認定を受けて遺伝子検査サービスを世界規模で提供している臨床ラボラトリーのパスウェイ・ゲノミクス・コーポレーションは本日、乳がん、卵巣がん、その他の種類のがんに関連のある遺伝子BRCA1およびBRCA2の変異を検出できるシーケンシングおよび欠失/重複解析の次世代検査サービスとして、BRCATrueTMの提供を開始したと発表しました。RCATrueは>99.99%もの感度と、業界で最も広いBRCA1/2のカバレッジを有しています。

BRCATrueはシーケンシングおよび欠失/重複解析の次世代検査サービスとして、乳がん、卵巣がん、その他の種類のがんに関連のある遺伝子BRCA1およびBRCA2の変異を検出できます。BRCATrueは ...
全文 http://www.zaikei.co.jp/releases/172903/

2014年6月3日火曜日

暑いな~

昨日: 頭痛と微熱、氷嚢で冷やす
今朝: なんだかフラフラ、、、でも頭痛は無い

この数日とっても暑いので、体がついていけないのか・・・?

2014年6月2日月曜日

肥満が乳癌死に独立した影響を与えるのは閉経前エストロゲン受容体陽性患者のみ

学会スペシャル:第50回米国臨床腫瘍学会
2014年5月30日~6月3日 Chicago

肥満が乳癌死に独立した影響を与えるのは閉経前エストロゲン受容体陽性患者のみ、70試験8万例の解析で明らかに

 肥満が乳癌死に対して、明確な独立した影響を与えるのは、閉経前でエストロゲン受容体(ER)陽性疾患のみであることが、早期乳癌の70試験8万例の解析によって明らかになった。5月30日から6月3日まで米国シカゴで開催されている第50回米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、英国University of OxfordのHongchao Pan氏が報告した。