2015年3月28日土曜日

近年の乳がん治療の現状とHER2陽性乳がんに対する治療 岩田 広治

2013年8月17日(土)開催
「HER2陽性乳がん患者さんのための情報発信セミナー2013 in 名古屋
                          〜 あなたにとって最適な治療とは?」

2015年3月16日月曜日

乳がん治療による早期閉経の回避に有効な薬剤

2015年3月16日
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乳がんの化学療法の副作用として一部の患者に早期閉経がみられることがあるが、ゴセレリンと呼ばれる薬剤を追加することにより、その確率を低減できることが新たな研究で示された。この研究は米国立がん研究所(NCI)の支援により実施されたもので、「New England Journal of Medicine」3月4日号に掲載された。

研究著者で米ロヨラ大学乳がん臨床研究プログラム代表のKathy Albain氏によると、「若い乳がん患者にとって、化学療法の最も悩ましい副作用の一部が早期の急な閉経と不妊である」という。

米ノースショア大学病院(ニューヨーク州)のがん専門医George Raptis氏もこれに同意し、「われわれは数十年前から閉経前の女性に化学療法を実施している。これにより転移リスクを低減し、全生存率を向上させることができる。しかし、多くの若い女性が乳がんを克服する一方、治療が原因で不妊になる」と説明している。

今回の研究では、早期乳がんと診断された50歳未満の閉経前の女性257人を対象として、標準化学療法を実施する群と、化学療法にゴセレリン(商品名:ゾラデックス)を追加する群のいずれかに無作為に割り付けた。2年後、標準治療群の22%に月経の停止またはエストロゲン産生と卵子供給の低下がみられたのに対し、ゴセレリン群では8%にとどまった。また、妊娠率はゴセレリン群で21%、標準治療群で11%であった。

Albain氏によると、ゴセレリンは化学療法の間、一次的に卵巣を「休眠」状態にすることによって生殖能力を保護する効果を発揮するという。早期閉経やそれに伴う症状を低減するだけでなく、ゴセレリンはきわめて安全であり、生存率を向上させる可能性もあるという。4年後の時点でがんの徴候や症状がみられなかった比率はゴセレリン群で89%、標準治療群で78%であり、4年後の全生存率はゴセレリン群92%、標準治療群82%であった。

今回の研究はエストロゲン・プロゲステロン受容体が陰性の乳がん患者が対象であり、この知見を受容体陽性乳がんの患者に一般化できるかどうかは不明であるとRaptis氏は指摘している。それでも、この研究は化学療法を受ける多くの女性の生活を向上させる可能性があると同氏は述べている。

米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)のStephanie Bernik氏もこれに同意し、ゴセレリンにより副作用なく早期閉経が低減されただけでなく、生存率向上も認められた今回の研究は非常に有望なものだと述べている。(HealthDay News 3月4日)

2015年3月13日金曜日

電子お薬手帳「harmo」

ソニーは、非接触ICカード技術「FeliCa」を用いた電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」の試験提供エリアを近畿地方へ拡大する。harmoは、薬局などで調剤された薬の履歴などのデータを、クラウドサーバー上で電子的に管理するサービス。FeliCaのチップを埋め込んだカードを薬局の端末にかざすだけで、調剤履歴の閲覧や調剤情報の記録が行える。.


・harmo(ハルモ)とは

人と人をつなぐ、電子お薬手帳サービスです。

harmo(ハルモ)は、患者さまと薬剤師、 またそのご家族をつなげる電子お薬手帳サービスです。
患者さまひとりひとりの調剤履歴を、カード1枚で安全に管理できます。

また、スマートフォンアプリと連動することで副作用の記録、調剤履歴を ご家族と共有することができます。

2015年3月12日木曜日

採寸

W 61
R 32.5
L 30

2015年2月9日月曜日

痛みは脳や体に記憶される

2015/2/9 日経メディカル

 痛みは身体だけでなく、精神面や社会生活にも大きな影響を及ぼし、生命予後をも悪化させる。近年、「痛み記憶」という概念が提唱され、記憶の段階に至らせないことが重要だと分かってきた。痛みが出始めたら、軽視することなく、少しでも早い時期から痛みを軽減させる対応が求められている。

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痛みは記憶されるでしょうか

大人になると、子どもの時のように階段を1段抜かししたり、柵を跳び越えたりするなど、ちょっとした冒険ができなくなります。「ケガをしたときに感じた痛み」が思い起こされて、腰が引けてしまうからです。

さらに、痛みの記憶によって、非常に面倒なことに合うこともあります。

ケガや病気、あるいは手術などで痛みを感じると、この痛みの刺激は中枢神経に記憶されます。これは一種の「痛みの中枢への感作」と言います。この中枢への感作によって、常に脳や脊髄が刺激されると、痛みの原因になる刺激がなくても、脳はいつも痛みを感じ続けてしまうことがあります。ケガや病気が治っても、その部分がまるでそのケガや病気が起きているかのように、痛み続けてしまうわけであります。単なる慢性痛と違うのは、末梢神経がこの痛みの記憶の影響で、過敏になっているため、風が吹いただけ、ちょっと触っただけでも、強い痛みを感じる点です。

「幻肢痛」も痛みの記憶の一つと考えられています。よく聞くのは、実際にはない切断した足に痛みが走るという現象です。足に限らず、乳房や陰茎、内臓でも起こります。途切れた末梢神経が異常な信号を発するためとか、脊髄、脳のネットワークの異常とか言われていますが、はっきりしたことは分かっていません。

2015年2月7日土曜日

乳がん腫瘍マーカー


一概には言えないんだろうけど、FECよりドセのほうが効いたのかな、私の場合は。

2015年2月4日水曜日

ノバルティスを業務停止へ 副作用報告違反で初

薬の副作用情報を期限内に国に報告しなかったとして、厚生労働省が医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき、製薬大手ノバルティスファーマ(東京)を業務停止処分とする方針を固めたことが2日、関係者への取材で分かった。期間は15日間前後で検討しており、ノ社から弁明書の提出を受けて正式決定する。

 厚労省によると、副作用報告義務違反で製薬会社が業務停止となるのは初めて。ノ社は、2種類の白血病治療薬をめぐる副作用報告義務違反で昨年7月に改善命令を受けており、一連の問題で今回が2回目の行政処分となる。

2015年1月31日土曜日

タモキシフェンにより高リスク女性の乳癌発症率が低下(IBIS-I試験結果)/米国癌学会(AACR)

海外癌医療情報リファレンス 2015年1月31日

原文:2014年12月11日

乳癌リスクの高い女性を対象とした国際共同乳癌治療試験-I(IBIS-I)で中央値が16年間である追跡調査を実施した結果、タモキシフェン投与により乳癌全体の発症率が有意に減少した。試験成績は2014年12月9日から13日に開催されたサンアントニオ乳癌シンポジウムで発表された。

「IBIS-I試験は、乳癌リスクの高い女性に、乳癌を予防する目的でタモキシフェンを投与した場合の長期的なリスクおよび利益を検討するようデザインされた試験です」とロンドン大学クイーン・メアリー、ウルフソン予防医学研究所所長兼ジョン・スノー疫学教室教授であるJack Cuzick博士は述べた。

「今回の試験で乳癌の発症率は低い水準のままに20年間持続して維持できることがわかりました。ただし、子宮内膜癌に起因する死亡率やエストロゲン受容体(ER)陰性癌の発症率に関しては懸念があります。しかしながら、これらの発症率に統計学的な有意性はなく、研究結果は偶発性の可能性があります」。

「閉経後の女性にとっては、アナストロゾールやエキセメスタンなどのアロマターゼ阻害薬による治療が、効果の高さや副作用の低減(副作用面での優位性)といった観点から、より優れた治療選択肢になると考えられます。しかし閉経前の女性にとっては依然として、タモキシフェンによる治療が唯一の有効な選択肢なのです」とCuzick氏は続けた。

IBIS-I試験に登録した閉経前および閉経後の女性7154人の中、3579人がタモキシフェン20 mgを5年間連日投与する群に、3575人が対応するプラセボを5年間投与する群に無作為に割り付けられた。主に乳癌の家族歴のために乳癌リスクが増大しているとされる35歳から70歳までの女性が参加した。

この試験の主要評価項目は非浸潤性または浸潤性乳癌の発症率で、副次評価項目は全死亡率、他の癌種での死亡率、および乳癌に特異的な死亡率であった。

中央値で16年間の追跡期間中に、タモキシフェン投与群の女性246人およびプラセボ群の女性343人が乳癌を発症した。プラセボ群と比較したタモキシフェン群の乳癌発症の低下率は29%であった。ER陽性乳癌の発症率では35%の低下がみられたが、ER陰性乳癌においては効果が認められなかった。

試験期間中にホルモン補充療法(HRT)を受けなかった女性のほうがより大きな利益を得た。すなわち、HRTを並行して受けなかった女性におけるER陽性乳癌の発症率は45%低下し、乳癌全体でみても38%低下した。

乳癌による死亡率には群間で差はなかったが、タモキシフェン投与を受けた女性では、有意性はないものの、全死亡率の上昇が認められた。しかしながらCuzick氏によると、96カ月目の追跡調査報告で認められた率よりも低かった。子宮内膜癌および非メラノーマ皮膚癌の発症率上昇、大腸癌発症率の低下がみられた。他の癌種では、全体としての発症率は上昇したが有意差はなかった。

「乳癌の発症率を長期にわたって低く維持できたことから、重要な知見が得られました。しかし、死亡率に対する影響という点にはまだ不確実な部分が残っています」とCuzick氏は述べた。

本試験は英国癌研究およびアストラゼネカ社から資金援助を受けた。Cuzick氏は本試験に関してアストラゼネカ社を代表して発表している。

2015年1月26日月曜日

生検により癌は拡散しないとの研究結果/メイヨークリニック

015年1月11日
フロリダ州ジャクソンビル−−フロリダ州にあるメイヨークリニック・ジャクソンビル総合病院で治療を受けた2000人超の患者を対象とした研究によると、癌生検によって癌が播種(拡散)するという迷信が否定される結果となった。研究班は1月9日のGut誌電子版の中で、生検を受けた患者の転帰は受けなかった患者よりも良好であったと発表している。

画像は、膵臓を生検針で穿刺する様子を超音波内視鏡で描出したものである。超音波内視鏡は胃内に存在(経口鏡を使用)。超音波内視鏡先端の超音波プローブにより胃に隣接する膵臓の描出が可能。超音波ガイド下で長い生検針を内視鏡から通し、腫瘍を穿刺している。

研究班の対象は膵癌であったが、本研究で用いられた診断手法(穿刺吸引細胞診)は腫瘍の種類を問わず用いられるため、この結果は他の癌でも当てはまるではと考えられる、と本研究の主任研究者で消化器科医のマイケル・ウォレス医師(公衆衛生学修士、内科学教授)は語った。

穿刺吸引細胞診は、細い中空針を用いて腫瘍から数個の癌細胞を抽出する低侵襲の手技である。生検により癌が播種されるという思い込みが、多くの患者や医師の中にさえ長い間存在しつづけてきた。

その可能性が考えられる症例は数例あるものの(極めてまれだが)、生検に対して心配する必要は全くないとウォレス医師は語る。

「研究結果を見れば、医師も患者も生検が非常に安全だと思い直すはずです。米国内では癌生検が毎年何百万回も行われています。ですが、その中の1、2例のために、生検が癌を播種させるという迷信がこれほどまで有名になっているのです」。

生検は「テーラーメイド治療を行う上で非常に価値のある情報を与えてくれます。ある症例では、より良好な転帰のため手術を行う前に化学療法と放射線療法を行うこともできますし、またある症例では、手術をはじめとした無用な治療を行わないという選択ができるのです」とウォレス医師は語る。

膵臓癌の手術は「非常に大きなオペレーション」であり、「ほとんどの人は手術を行う前に癌の存在を確認したいと思うはずです」とウォレス医師は語る。ある研究によると、膵癌疑いで手術を受けた患者のうち9%は良性腫瘍であったという結果が出ている。

ウォレス医師とその研究班は、生検のリスクを検証するための研究を個別に2回行っている。

2013年にEndoscopy誌に掲載された研究では、研究班はメイヨークリニックで治療を受ける256人の膵臓癌患者の転帰について検証した。研究班は、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)を受けた患者208人と受けなかった患者48人との間で、癌の再発に差がないという結果を示した。

今回の研究では、研究班は手術を受けた非転移性膵癌患者に関するメディケアのデータ11年分(1998年~2009年)を調査した。研究班は、EUS-FNAを受けた498人と受けなかった1536人の全生存期間と膵癌特異的な生存期間を調査した。

平均追跡期間21カ月の中で、死亡者はEUS-FNA施行群のうち285人(57%)、EUS-FNA未施行群のうち1167人(76%)であった。膵癌が死因であると判定した患者はEUS-FNA施行群のうち251人(50%)、EUS-FNA未施行群のうち980人(64%)であった。

全生存期間の中央値はEUS-FNA施行群で22カ月、EUS-FNA未施行群で15カ月であった。

「生検はきわめて有効です。生検を行うことで患者にあった医療、つまり患者一人ひとりに合わせ、できる限り良好な転帰を得られるよう計画した治療を行うことができるのです」とウォレス医師は語る。

共著者には、ミネソタ州のメイヨークリニック・ロチェスター総合病院の研究者も参加している。

2015年1月8日木曜日

生活習慣と遺伝子からがん予測 愛知県がんセンター

2015年1月8日 中日新聞朝刊

 愛知県がんセンター(名古屋市千種区)は、健康な人が将来どの部位のがんにかかりやすいのか、遺伝子と生活習慣から確率を出すプログラムの開発に乗り出した。三年以内の実用化を目指す。結果を見てリスクの高いがん検診を受けたり、生活を改善したりして、より効果の高い予防につなげる。遺伝子情報から病気のリスクを判定する方法は、既に民間などにあるが、生活習慣と関連づける判定は珍しい。

 がんセンターには研究所と中央病院などがあり、がん患者の遺伝子を調べて個人にあった治療に力を入れている。研究所は一九八八年から、がんやがんの疑いで訪れる初診患者を対象に生活習慣を調査。二〇〇一年からは患者の同意を得て血液で遺伝子を採取し、遺伝的な体質と生活習慣が発がんにどう関係しているか、分析を続け、患者のデータ約三万件が蓄積されている。

 研究所疫学・予防部の田中英夫部長(52)によると、これまでの研究で遺伝的に酒を飲めず、一定以上の喫煙量がある人は酒が飲める人より肺がんになりやすいことや、遺伝的にある程度の酒が飲める人でも、大量に飲酒を続けると、胃がんになるリスクが高まることなどが分かってきた。

 プログラムはこうしたデータや研究成果を活用。対象は日本人に多く、生活習慣との関係が指摘される肺がん、胃がん、大腸がん、乳がんを想定。採血による遺伝子検査と生活習慣を調べるアンケートで、七十五歳になるまでにがんにかかる確率を計算。一定以上のリスクの高い人には、定期的な精密検査や生活習慣の改善を指導する予定。

 実用化に向け、昨年十一月から愛知県内に住む四十五~六十五歳の健康な女性三十人に、乳がんになるリスク検査の試験を開始。乳がんは特定の遺伝子変異や肥満がリスクを高めることが知られ、今後は結果を知った対象者が生活習慣の改善に取り組んでいるか、心にどういった影響を与えるかなどを調べる。その他のがんについても順次、試験を実施し、内容と精度を高めていく。

 田中部長は「現在は誰もが一律にがん検診を受けているが、リスクが高いと判定された臓器を重点的に受ければ、効率的な予防が期待できる」と話している。

左乳房の乳ガンの放射線治療時に心臓の被爆量を減らすには大きく息を吸い込むと良い

(2015年1月) 左乳房の乳ガンに対して放射線治療を行うことによって心臓病のリスクが増加することが知られていますが、"Practical Radiation Oncology" 誌オンライン版に掲載されたトーマス・ジェファーソン大学の研究によると、放射線治療時に大きく息を吸い込み肺をふくらませることによって、心臓に放射線が当たる量を大幅に減らして心臓病(虚血性心疾患)になるリスクを低下させられると思われます。

この研究では、左乳房にステージ0~Ⅲの乳ガンがある患者81人に、放射線治療時に大きく息を吸い込んでもらいました。 その結果、心臓への放射線被爆量が中央値で62%減っていました(被爆量を20%以上減らせた患者は88%)。

その後81ヶ月の追跡調査に基づくこれらの患者の8年間生存率の推算値は、乳ガンが再発しない状態での生存率(disease-free survival)は90%、(再発したケースを含む)全体での生存率は96%というものでした。

2015年1月3日土曜日

3Dプリンター×ヒトのコラーゲン、幹細胞で移植用組織 感染症回避

2015.1.3 07:55

ニッポンのすご技!3Dプリンター×ヒトのコラーゲン、幹細胞で移植用組織 感染症回避 東大病院と富士フイルムなど技術開発/5年後の実用化目指す

東京大学医学部付属病院と富士フイルムなどが、立体の造形物を簡単に作製できる3Dプリンターと遺伝子工学を駆使し、人体に移植できる皮膚や骨、関節などを短時間で量産する技術を確立したことが2日、分かった。移植の難題となっている感染症の危険性を低く抑えられるのが特長。世界初の技術といい、5年後の実用化を目指している。

 開発したのは、東大病院顎(がく)口(こう)腔(くう)外科の高戸毅教授らの研究チーム。肝臓など臓器にも応用する考えで、体外で生成した健康な組織を患部に移植する「再生医療」を大きく前進させる可能性がある。

 高戸教授によると、病気やけがで皮膚、骨、軟骨、関節の移植が必要な患者は国内で計2千万人以上。現在は患者本人の患部以外から切除した組織を使うなどしており、体への負担が大きい。

 患者の負担を減らす方法として、国内ではウシなど動物の組織とプラスチック素材を主な原料に3Dプリンターで移植用組織を作る技術がある。ただ感染症のリスクがあり、組織が人体になじむ「同化」に2~3年はかかる。頭蓋骨や大(だい)腿(たい)骨(こつ)といった強度の必要な組織の作製も難しいという。

 研究チームは今回、皮膚や軟骨、骨などの基本構造の7割以上が、タンパク質の一種であるコラーゲンでできていることに着目。富士フイルムが遺伝子工学を駆使して開発したヒトのコラーゲン「リコンビナントペプチド(RCP)」を活用することで、感染症リスクの低減に成功した。

 RCPに患者本人から取り出した幹細胞や細胞の増殖を活性化させるタンパク質「成長因子」などを混ぜて医療用に改良した3Dプリンターに装(そう)填(てん)。CT(コンピューター断層撮影装置)で得た体内組織のデータを活用して2~3時間で目的の組織を作製する。患者ごとに違った形、大きさにすることも可能という。

 高戸教授は「感染症リスクの低下だけでなく、数カ月間での自然同化も可能」と説明する。動物実験では良好な結果が出始めているという。厚生労働省から必要な許認可を得た上で、5年後の実用化を目指す。

 再生医療に詳しい埼玉医科大学形成外科・美容外科の中塚貴志教授は、今回の技術開発について「3Dプリンターが、再生医療に欠かせない医療機器に進化するための重要なステップになる」と話している。

2014年12月18日木曜日

「FEC-100」と「3週毎ドセタキセル」の今

▼私の場合はN0ではなくN1なので、FEC100で正解だったのかも←(笑。いやいや、今後はFEC100は使われなくなるのかも?

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学会スペシャル:サンアントニオ乳癌シンポジウム2014
2014年12月9日~12月13日 San Antonio

リンパ節転移陰性T1-T3期乳癌患者の術後補助化学療法でFEC-100はACよりDFS、OSを有意に改善せず【SABCS2014】
2014/12/12

 リンパ節転移陰性でT1-T3期の乳癌患者を対象に、術後補助化学療法としてFEC-100レジメン6サイクルを行うことはACレジメンを4サイクル行う場合と比べて無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)を延長しないことが明らかとなった。両レジメンを比較した無作為化フェーズ3試験、NSABP B-36の結果示されたもの。FEC-100群の方が毒性が増加しており、研究グループはリンパ節転移陰性乳癌患者にはアントラサイクリンベースのレジメン6サイクルの使用は支持しないとする結果だと結論づけた。

参考: hidechin-breastlifecare.blogspot.jp/2015/01/nsabp-b36fec1006ac4.html
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▼な、なんと今後は、3週間毎ドセタキセル(←私はこれ)ではなく、毎週パクリタキセルが使われるのか!? 

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学会スペシャル:サンアントニオ乳癌シンポジウム2014
2014年12月9日~12月13日 San Antonio

毎週パクリタキセルと3週毎ドセタキセルはリンパ節転移陽性または高リスクの乳癌患者のDFSを改善、10年の追跡結果【SABCS2014】
2014/12/13

 腋窩リンパ節転移陽性、または高リスクのリンパ節転移陰性の乳癌患者に対する術後化学療法として、AC療法施行後の毎週パクリタキセルと3週毎ドセタキセルは、3週毎パクリタキセルと比べて無病生存率(DFS)を有意に改善することが、大規模なフェーズ3試験(E1199)の10年間の追跡結果から明らかになった。全生存率(OS)の改善はわずかだった。12月9日から13日まで米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2014)で、米国Albert Einstein College of MedicineのJoseph A Sparano氏が発表した。

愛知県がんセンター中央病院の図書室

おお~!!! 修繕されるんだ!
まだまだ先の事だろうけど、楽しみだ。

・・・次の診療日に借りてみる、かも?
あ、、でも、一度借りようとしたら、、、う~ん、やっぱ止めとこっと。

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2014/12/16
愛知県がんセンター中央病院の図書管理システム一式の賃借に係る一般競争入札について

2014/12/16
愛知県がんセンター中央病院の図書管理システム一式の賃借に係る一般競争入札について
愛知県がんセンター中央病院図書室内電動書架の修繕の一般競争入札について
(最終更新日:2014/12/17 )

切り拓く 愛知県がんセンター開設50年(下)競争

(2014年12月16日) 【中日新聞】【朝刊】

厳しい経営 募る危機感

「治療を受けるまで何カ月もかかると思われているかもしれないが、そんなことはない」「入院だって他の病院より早いくらい」

 11月初め、愛知県がんセンター(名古屋市千種区)が名古屋市内で開いた、がん最新治療の公開講座。140人の聴衆に医師3人が口々にアピールした。

 狙いは「がんセンターは治療を受けるのが難しい」などの古くからのイメージ払拭(ふっしょく)だ。がん患者は増える一方なのに、同センター中央病院の受診患者は減っているからだ。昨年度の外来の初診患者は5468人で、10年前より4割近くも減った。

 理由の一つが、がんを治療できる病院が増えたこと。国は2002年から基準を満たした病院を、質の高いがん医療が受けられる「がん診療連携拠点病院」に指定。愛知県内では15カ所が指定されている。

 その一つ、藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)は、前立腺がんなどで患者に負担の少ない手術支援ロボットをいち早く導入。名古屋大病院(名古屋市昭和区)は治療の難しい小児がんに力を入れ、国の小児がん拠点病院にも選ばれた。

 02年設立の静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)は、「患者と家族の徹底支援」を打ち出し、研究所に専門部を設置。陽子線治療や手術支援ロボットなどを整える。昨年度の外来初診患者は7847人と、5年で2割近く増えた。

 周辺の医療・健康関連企業と連携し、患者に優しい治療技術や製品を開発するプロジェクトも進める。静岡がんセンター総長の山口建(けん)さん(64)によると、設立当時の石川嘉延知事から「愛知県からは2周遅れだが、サポートする。一流のものを」と託されたといい、「“後発組”ならではの視点で取り組んでいる」。

競争相手が増える一方、長引く不況などで愛知県は財政が悪化。病院と研究所を併せ持ち、かつて潤沢な支援を受けていた愛知県がんセンターをめぐる環境は一変した。12年に国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)長から、愛知県がんセンター総長に赴任した木下平さん(62)は「現場に疲弊感が漂っていた」と振り返る。

 同センターは毎年、実質十数億〜30億円の赤字で、行財政改革により04年、県直営から公営企業として病院事業庁に移管された。赤字補填(ほてん)などで今も県から20億円以上が支出されている。経営効率が求められ、高額な手術支援ロボットや高速の遺伝子解析装置など最新機器の導入も遅れた。患者に人気のある医師が引き抜かれるケースも。本年度の県からの研究費は、病院収入からの補填も含めて約3680万円と、16年前の4分の1に落ち込んだ。

 「高度な先進医療を担う病院は、人や機器への先行投資が重要。だが、その成長戦略がなかった」。10月初め、名古屋市内で開かれた設立50周年の記念式典で、木下さんは危機感を強調。今後は遺伝子を分析し、患者に合った治療や予防法を考えるオーダーメード医療を充実させ、差別化していく考えを示した。専門のセンターを設置する構想も検討しているという。

その礎が長年蓄積された患者データ。同センター研究所は、1988年から中央病院の初診患者に、生活習慣の調査を実施。01年からは同意の得られた患者の血液を採取し、生活習慣や遺伝子と発がんとの関係を分析してきた。そのサンプルは3万件以上に上る。15年度からは新たに患者のがん組織を保存し、治療法開発に生かす「バイオバンク」も始める。

 30年前に研究所で学び、肺がんの抑制に関わる重要な遺伝子変異を見つけた名古屋大大学院教授の高橋隆さん(59)は「遺伝子レベルでのがん治療は基礎研究の成果が臨床に直結する。今こそ研究所と病院が併設されているメリットを生かせる」とエールを送る。

 木下さんは言う。「半世紀の実績と患者の貴重なサンプルは、がんを撲滅するための貴重な財産。ここだからできる治療や研究を、世界に発信していきたい」

切り拓く 愛知県がんセンター開設50年(中) 人材輩出

(2014年12月9日) 【中日新聞】【朝刊】

若き才能集結、先端研究

DNA画像のフィルムを持つ手が震えた。

 1989年、米国の国立がん研究所。当時、愛知県がんセンター研究所から留学していた高橋隆・名古屋大教授(59)=分子腫瘍学=は肺がん患者の遺伝子の画像で、一部が明らかな異常を示していることを発見。この遺伝子が肺がん抑制に関与していることを、世界で初めて明らかにした。

 この報告が、肺がん増大の仕組みを遺伝子レベルで解明する起爆剤に。「がんセンターで学んだ遺伝子解析の基礎が生きた」

 60年代から80年代は、がんを遺伝子レベルで調べる分子生物学や免疫の研究が本格化。だが、国内では大学でも研究は十分に進んでおらず、研究所と病院を併せ持つ専門施設のがんセンターに、現在の日本を引っ張る医学者の卵が続々と集まった。

 肺の外科医だった高橋さんは手術の限界を感じ、29歳で研究所へ。遺伝子解析の第一人者で現在、理化学研究所(理研)バイオリソースセンター(茨城県つくば市)長の小幡裕一さん(66)が同じ研究室におり、最新の遺伝子操作や管理手法を学んだ。

 免疫細胞の働きを抑える「制御性T細胞」を見つけ、ノーベル賞候補の呼び声も高い大阪大免疫学フロンティア研究センター長の坂口志文(しもん)特別教授(63)=免疫学=も研究所に所属した。京都大大学院生だった40年近く前、マウスの胸腺を取ると胃炎などの自己免疫病を発症するという、研究所の「面白そうな」実験にひかれ、大学院を中退。がんや自己免疫病の治療につなげることが期待されるT細胞の発見は、この研究が原点。「がんの免疫では世界のトップレベルだった」

 若く有能な研究者をひきつけたのは恵まれた環境。開設10周年の業績集によると、開設前に当時の桑原幹根・愛知県知事が「全国から一流の人材を集めてほしい」と号令。当時の赤崎兼義所長が「設備もほとんど希望通りの物を買い入れることが認められた」とつづっている。

 日本のがん免疫研究の草分けで、愛知県がんセンターの元総長、高橋利忠さん(73)によると、高価な細胞の培養液、検査機器のほか、薬剤師、臨床検査技師らスタッフも大学をしのいでいた。高橋さんも名大大学院生時代、がんセンター研究所に入り浸り、環境は「米国に留学しても驚かなかった」という。開設翌年には当時のライシャワー駐日米国大使も視察に訪れた。

 研究所で基礎を学び、留学して最新の知識や技術を持ち帰り、後進に伝える。高度経済成長期。右肩上がりで税収の増えていた県財政が研究を支えた。

1970年代、電子顕微鏡で観察する試料を作成する超微形態学第一研究室の研究員ら
 世界とつながる研究所の熱気は、隣接する病院にも伝わった。「自分の科学への考え方の基礎を形作った」と話すのは、同センター中央病院遺伝子病理診断部長の谷田部恭(やたべやすし)さん(49)。研究者と病院の医師の間で頻繁に勉強会が開かれ、最新の研究成果に触れることができた。このときに培われた思考が、遺伝子レベルで個別に治療を考える現在の診断にも役立っている。

 血液がん研究の第一人者で、80年から15年間研究所に在籍した愛知医科大の上田龍三教授(70)=腫瘍免疫学=は、「患者の思いをどう基礎研究とつなげるか。患者を間近に感じるからこそ、少しでも早く成果を届けたいと考え、仕事ができた」。その思いは一昨年、白血病の一種で標準的な治療法のない難病の治療薬開発につながった。

 研究所と病院が互いに刺激を受け合い、質の高い医療を提供する。「そんな人材の“たまり場”としての余裕が、がんセンターの魅力だった」と上田教授。だが、そんな環境も少しずつ、変わりつつある。

切り拓く 愛知県がんセンター開設50年(上)オーダーメード

(2014年12月2日) 【中日新聞】【朝刊】

遺伝子診断 屈指の体制

愛知県がんセンターが12月で開設50年を迎えた。病院と研究所を併せ持つ自治体初のがん専門の医療施設として、東海道新幹線開通や東京五輪開催の年に誕生。国立がん研究センター、民間のがん研究会とともに「ご三家」と呼ばれ、日本のがん医療を切り拓(ひら)いてきた。その道は半世紀のがん医療の歴史でもある。(山本真嗣)

 「肺の影が薄くなっていた。言葉にならないほどうれしかった」

 名古屋市千種区の愛知県がんセンター中央病院で、臨床試験中の新抗がん剤を10月末から服用する愛知県の女性(65)。1週間後の胸のエックス線検査で、大幅に肺のがんが縮小したのを知り、診察室で涙ぐんだ。

 2011年に肺がんが再発し脳に転移。地元の病院で抗がん剤や放射線治療を受けてきたが、いずれも効かなくなり、今秋、主治医から「もう、できることがない」と言われた。

 唯一の希望が、がんセンターの臨床試験への参加。センターで女性の遺伝子を調べると、薬が効く前提となる遺伝子変異があることが分かった。在宅で服用するとせきが止まり、呼吸も楽に。今のところ目立った副作用はなく、家事がこなせるまでに回復した。来春は長男の結婚式があり、孫も小学校に入学する。「一日でも長く生きたい」

 「なすすべがない」と言われた患者が、同センターの先端医療に望みを託し、各地からやってくる。同センター中央病院が、12年度に受託した未承認の抗がん剤などを試す臨床試験は140件。国立がん研究センター中央病院(東京)の153件とほぼ同数で、中部地方では群を抜く。

 この女性が服用する抗がん剤も、米国で臨床試験が始まったばかりの最新のタイプ。呼吸器内科部長の樋田豊明(ひだとよあき)さん(59)は「がんのオーダーメード治療・研究に早くから取り組んできた」と自負する。

 オーダーメード治療は、がん細胞を遺伝子レベルで調べ、事前に抗がん剤の効果のある可能性が高い患者を選んだり、効果のない患者を除いたりして治療法を決める。従来、抗がん剤治療はがんの種類や進行度ごとに、「標準治療」として決められた抗がん剤を一律に投与。効果がなく、重篤な副作用だけあるケースも少なくなかった。

 その典型例が、死亡例が相次ぎ、社会問題になった肺がん治療薬のイレッサ。「がんだけを狙い撃ちし、副作用の少ない夢の新薬」として02年に承認された。だが、当時は薬の効果とがんの遺伝子変異の関係は分からず、効かない人にも投与されていた。

 その改善にセンターが一役買った。特定の遺伝子変異がある人に、イレッサの有効例が多いことが米国で発見された。その後、愛知県がんセンター中央病院遺伝子病理診断部長の谷田部恭(やたべやすし)さん(49)が、わずかな検体と短時間で変異を高精度に判別できる診断法を04年に開発。全国の医療機関などで採用された。効果のある人にも副作用はあるが、谷田部さんは「効かない人に投与され、副作用に苦しむことはなくなった」と話す。

 これまでに分かった肺がん増大に関係する遺伝子変異は十数種。中央病院はこのうち5〜7種の遺伝子変異を一度に検査できる。肺がん患者の半数に、この7種のいずれかがあるといい、対応した抗がん剤を用意する。樋田さんは「これだけの体制で対応できるのは、全国でもほとんどないのでは」と胸を張る。

 乳がんや大腸がんなどでも遺伝子診断によるオーダーメード治療は進んでいる。愛知県がんセンター総長の木下平さん(62)は「将来はあらゆる分野で、オーダーメード治療が受けられるようにしたい」と意気込む。

国内有数の拠点 県内外から患者

愛知県がんセンターは、東海地方のがん撲滅拠点として開設された。中央病院(500床)と研究所、愛知病院(愛知県岡崎市、276床)で構成。中央病院は質の高いがん医療を提供する施設として、都道府県におおむね1箇所整備されるがん診療連携拠点病院に指定されている。外来化学療法センターは60床あり、全国最大規模。

開設から2012年までに約8万1200人が受診、そのうち県外の患者は3割を占める。この半世紀で治療は進歩し、センターで診断、治療を受けた患者の5年後の生存率は大きく改善している。

研究所を持つがん専門施設は全国10カ所にあり、中部地方には静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)もある。

愛知県がんセンター50年の流れ

1961(年) 愛知県がん対策協議会が桑原幹根知事(当時)にがんセンター設置を答申
  62    国立がん研究センター設立
  64    愛知県がんセンター設立
  83    診療管理棟完成
2005    県立愛知病院を統合
  06    がん対策基本法制定
  07    都道府県がん診療連携拠点病院に指定
  10    尾張診療所を開設(14年に閉所)
  13    外来化学療法センター開設 
  14    緩和ケアセンター開設

ER+HER2-局所進行/転移乳癌に対するPI3Kα選択的阻害薬Alpelisibとフルベストラントの併用はPIK3CA変異例でより高い効果

2014/12/17(水)

閉経後ホルモン受容体陽性(ER+)HER2陰性(HER2-)の局所進行(LA)/転移乳癌(MBC)に対するPI3Kα阻害薬alpelisibとフルベストラントの併用は安全で、特にPIK3CA変異を有する患者でより高い効果を得られる可能性が示された。多施設オープンラベルフェーズ1試験によって明らかになったもので、12月9日から13日までサンアントニオで開催されたSan Antonio Breast Cancer Symposiumにおいて、米国テキサス大学MD Anderson Cancer CenterのFilip Janku氏が報告した。

 Alpelisib(BYL719)はPIK3CA遺伝子でコードされるPI3Kの触媒サブユニット、p110αに作用する経口投与可能な低分子PI3K阻害薬。進行固形癌において単剤で、ER+乳癌においてフルベストラントとの併用でフェーズ1試験が行われている。これまでに単剤での最大耐用量(MTD)は1日1回投与で400mg、1日2回投与で150mg、フルベストラントとの併用で400mgであることが示されている。今回、PIK3CA遺伝子変異型(以下PIK3CA変異型)および野生型(WT)のER+HER2-LA/MBC患者における成績が報告された。

 主要目的は、閉経後PIK3CA変異ER+LA/MBCを対象とするフルベストラントの併用でのフェーズ2試験におけるalpelisibのMTDを決定すること、副次目的はフルベストラントとの併用における安全性と忍容性および薬物動態、予備的な有効性の検討である。

 84例が登録され、50例(59.5%)がPIK3CA変異型、31例(37.0%)がPIK3CA WTで、3例は変異の状態が不明だった。PIK3CA変異型、PIK3CA WTの年齢中央値はそれぞれ57.0歳、61.0歳、転移巣数は3、2だった。PIK3CA変異型の12例(24.0%)、PIK3CA WTの11例(35.5%)にmTOR阻害剤投与歴、それぞれ23例(46.0%)、15例(48.4%)にフルベストラント投与歴、44例(88.0%)、29例(93.5%)に化学療法歴があった。

 データカットオフの2014年10月3日までに、65例(PIK3CA変異型の37例74 .0%、PIK3CA WTの28例90.3%)が治療を中止。理由はPD47例58.0%、有害事象(AEs)10例15%、同意撤回6例7.3%、追跡不能および手続き上の問題各1例1.2%だった。

 全グレードで30%以上の頻度で発現したAEsは下痢48例(57.1%)、高血糖38例(45.2%)、食欲減退および吐き気がそれぞれ31例(36.9%)。高頻度で認められたグレード3/4のAEsは、高血糖15例(17.9%)、斑状丘疹性発疹11例(13.1%)だった。10例11.9%の患者がAEsにより試験を中止しており、うち9例10.7%は、2例2.4%に認められた掻痒症など、グレード3/4のAEsによるものだった。

 薬物動態(PK)は単剤で報告されているものと同様だった。alpelisibとフルベストラントとの間にPKにおける相互作用はないと考えられたが、本試験におけるalpelisibの血中濃度-時間曲線下面積(AUC)および有効血中濃度(Cmax)の中央値は、単剤投与時よりわずかに低かった。

 81例(PIK3CA変異型50例、PIK3CA WT 31例)で放射線学的反応性の評価が可能だった。最良総合効果は、PIK3CA変異型では確定PR12例(24.0%)、SD28例(56.0%)、PIK3CA WTではSD14例(45.2%)、奏効率(ORR)はそれぞれ24.0%(95%信頼区間:13.1-38.2)、0%(同:0-11.2)、病勢コントロール率(DCR)はそれぞれ80.0%(同:66.3-90.0)、45.2%(同:27.3-64.0)だった。

 推定PFS中央値は、PIK3CA変異型8.3カ月対PIK3CA WT 4.7カ月で、PIK3CA変異において、より高い効果が得られることが示唆された(ハザード比[HR]0.28、95%信頼区間:0.13-0.57、名目上p<0.001)。

 ポスターディスカッション「TARGETING THE PI3K PATHWAY」は、この演題を含む4演題がアロマターゼ阻害薬(AI)治療歴を有する閉経後ER+疾患に対するPI3K阻害薬とホルモン療法との併用についての報告となった。有効性がPIK3CA変異の状態と関係するかどうかについては、これまでの報告では一貫性がなく異論もある。Janku氏は、「pan-PI3K阻害薬と比較して、p110αに作用するPI3Kα阻害薬では、変異を有する患者で反応性が高いようだ」とコメントした。また同セッションでは、PI3K阻害薬のAEsについて、皮膚障害など試験によって発症頻度が大きく異なるものがある一方で、高血糖が作用の指標になる可能性があることが指摘された。また毒性を軽減するための間欠的投与スケジュールが模索されているほか、ER+HER2+乳癌に対するPI3K阻害薬適用の理想的なセッティングが進行/転移疾患なのかネオアジュバント療法なのかについても、議論が交わされた。

 現在、PI3Kを標的とする薬剤開発において、少なくとも32化合物が20の製薬会社において開発中で、397試験がClinicalTrials.govに登録されている。

雪

9年ぶり 20cmの積雪 ・・・らしい

2014年12月11日木曜日

<抗がん剤>「ジェブタナ」投与後に5人死亡 副作用の疑い

毎日新聞 12月10日(水)20時32分配信

 9月に販売が始まった前立腺がんの抗がん剤「ジェブタナ」(一般名カバジタキセル)を投与後に、患者5人が死亡していたことが10日、厚生労働省への取材で分かった。白血球が減少し感染症などを引き起こした副作用の疑いがあるとして、製薬会社「サノフィ」(東京都新宿区)が慎重な投与を医療機関に呼び掛けている。

 厚労省によると、ジェブタナは点滴薬で、販売開始の9月4日から今月3日までの3カ月間に約200人が使用。延べ42人に、白血球の一種の「好中球」が減少する症状が確認され、このうち60代の3人と70代の2人が肺炎や敗血症などで死亡した。

 医師向けの添付文書では、好中球が減少して患者が死亡するケースがあるため感染症の症状のある患者への使用を禁じており、同省は「頻繁に血液検査して白血球の状態を確認し、患者に発熱があった場合は直ちに抗菌薬を投与してほしい」としている。

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*カバジタキセルは、ドセタキセルと同じタキサン系抗癌薬である