2014年4月8日火曜日

がん精密検査 36万人受診確認できず

NHK NEWS WEB
がん精密検査 36万人受診確認できず
4月7日 17時30分

がん精密検査 36万人受診確認できず
市区町村が行う大腸がんや乳がんなどのがん検診で、がんの疑いがあるとして精密検査が必要と指摘されたものの、検査を受けていなかったり、受けたことが確認できない人が、全国で延べ36万人余りに上ることが厚生労働省のまとめで分かりました。

がん検診は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんの5つのがんについて、子宮がんで20歳以上、そのほかのがんは40歳以上の人を対象に市区町村が行っています。
厚生労働省によりますと、平成23年度にがん検診を受けた人は、全国で延べ2550万人余りでこのうち5%に当たるおよそ137万人は、がんの疑いがあるとして精密検査を受けるよう指摘を受けたということです。

しかし、翌年の平成24年度末までに精密検査を受けていなかったり、受けたかどうか市区町村が確認できない人が、検査が必要と指摘された人の27%に当たる全国で延べ36万人余りに上ることが分かりました。

がんの種類別では、大腸がんが最も高く37%、次いで子宮がんが32%となっています。
がん検診に詳しい国立がん研究センターの斎藤博検診研究部長は、「自治体や検査機関は精密検査を受けたかどうか分かる体制を作り、個別に連絡を取って検査の必要性を説明するなど検診後のフォローを強める必要がある」と話しています。