愛知県がん登録の届出について(平成25年6月1日から適用)
[2013年5月1日]
届出対象者について
県内の医療機関において、上皮内がんを含む全ての悪性新生物、あるいは頭蓋内の良性、良性・悪性の別不詳の新生物と診断された愛知県に住所を有する患者
届出に関するQ&A
・複数の医療機関からの届出により、重複登録にならないでしょうか?
中央登録室では「地域がん登録標準データベースシステム」を用い、各医療機関から届出いただいた患者情報を照合し、同一人物処理を行いデータベースに登録しているため、重複登録の心配はありません。届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報となりますので、積極的な届出をお願い致します。
・確定診断がなされていないが届出してもいいのでしょうか?
確定診断というと、病理組織診断を思い浮かべられるかも知れませんが、がん登録には、診断根拠として、(1)原発巣の組織診のほか、(2)転移巣の組織診、(3)細胞診、(4)部位特異的な腫瘍マーカー、(5)臨床検査(画像診断等)、(6)臨床診断があります。「組織診」のみを基準にすると、手術もされない、生検もできない症例はがん症例から除外されてしまう可能性があります。診断根拠をもとに「がん」が強く疑われる症例については、届出をお願い致します。
・最終確定診断施設のみが登録すれば良いのでは?
前述の通り、届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報と考えています。現段階では、最終確定診断施設の全てが、がん登録にご協力いただいている状況ではありません。がん登録の悉皆性を高めるためにも、また、貴施設における、「がん診療への貢献」を公的にお示しいただくためにも、届出へのご協力をお願い致します。
がん対策を企画、立案、評価するためには、がんの実態をより正確に把握することが重要であり、その中心的役割を果たすのが愛知県がん登録です。
愛知県がん登録の登録精度を向上させ、正確に県のがん罹患の実態を把握するためにも、何卒、届出についてご理解・ご協力をお願い申し上げます。
お問い合わせ先
1 悪性新生物患者登録事業に関するご質問及び届出票・送付用封筒の不足に関する連絡
愛知県健康福祉部健康担当局健康対策課がん対策グループ
2 診断名等医学的な項目に関するご質問
愛知県がんセンター研究所疫学・予防部がん情報研究室内愛知県がん登録中央登録室