(2012年3月14日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】
来年夏から業務の予定
愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)の外来化学療法センター建設工事が14日から、5カ月ぶりに再開される。予定地の地下に旧病棟の基礎部分が残っていたため、工事は昨年10月から中断されていた。
県が13日の県議会健康福祉委員会に報告した。今年秋の完成予定だったが、来年3月末に完成し、来年夏に業務が開始される。
建設工事は昨年8月に始まったが、1994年に取り壊された旧病棟の基礎部分が地下にあることが分かり、撤去費用をめぐって県と設計会社、建設会社の協議が続いていた。
旧病棟の撤去工事はこの建設会社が行ったが、現在の担当者は基礎部分が残っていることを認識しておらず、設計会社も書類にあった基礎部分の存在の記載を見落としていたという。
今月になって三者が合意し、建設会社が1億500万円で撤去を行うほか、設計会社が設計費の20%にあたる940万円を県に返還し、撤去工事の設計を無料で行う。
県は他の建設業者への工事依頼なども検討したが、より費用がかかることが分かり、一日も早いオープンを目指して工事再開への合意となった。