2013年5月2日木曜日

愛知県がん登録

愛知県HPのお知らせより

愛知県がん登録の届出について(平成25年6月1日から適用)
[2013年5月1日]

届出対象者について
県内の医療機関において、上皮内がんを含む全ての悪性新生物、あるいは頭蓋内の良性、良性・悪性の別不詳の新生物と診断された愛知県に住所を有する患者

届出に関するQ&A

・複数の医療機関からの届出により、重複登録にならないでしょうか? 
中央登録室では「地域がん登録標準データベースシステム」を用い、各医療機関から届出いただいた患者情報を照合し、同一人物処理を行いデータベースに登録しているため、重複登録の心配はありません。届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報となりますので、積極的な届出をお願い致します。

・確定診断がなされていないが届出してもいいのでしょうか?
確定診断というと、病理組織診断を思い浮かべられるかも知れませんが、がん登録には、診断根拠として、(1)原発巣の組織診のほか、(2)転移巣の組織診、(3)細胞診、(4)部位特異的な腫瘍マーカー、(5)臨床検査(画像診断等)、(6)臨床診断があります。「組織診」のみを基準にすると、手術もされない、生検もできない症例はがん症例から除外されてしまう可能性があります。診断根拠をもとに「がん」が強く疑われる症例については、届出をお願い致します。

・最終確定診断施設のみが登録すれば良いのでは? 
前述の通り、届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報と考えています。現段階では、最終確定診断施設の全てが、がん登録にご協力いただいている状況ではありません。がん登録の悉皆性を高めるためにも、また、貴施設における、「がん診療への貢献」を公的にお示しいただくためにも、届出へのご協力をお願い致します。

がん対策を企画、立案、評価するためには、がんの実態をより正確に把握することが重要であり、その中心的役割を果たすのが愛知県がん登録です。
愛知県がん登録の登録精度を向上させ、正確に県のがん罹患の実態を把握するためにも、何卒、届出についてご理解・ご協力をお願い申し上げます。
お問い合わせ先
1 悪性新生物患者登録事業に関するご質問及び届出票・送付用封筒の不足に関する連絡
   愛知県健康福祉部健康担当局健康対策課がん対策グループ 
2 診断名等医学的な項目に関するご質問
   愛知県がんセンター研究所疫学・予防部がん情報研究室内愛知県がん登録中央登録室

2013年4月29日月曜日

コーヒーを1日2杯以上飲んでいる乳がん患者は、抗がん剤の効果が高まり、再発リスクが下がる可能性あり


公開日時:2013年04月28日 12時00分
コーヒーを1日2杯以上飲んでいる乳がん患者は、抗がん剤の効果が高まり、再発リスクが下がる可能性あり:スウェーデンの研究

乳がんの多くは、がん細胞の表面にある「エストロゲン受容体」というタンパク質が女性ホルモンの一種であるエストロゲンと結びついて増殖していく。タモキシフェンという薬は、この受容体をふさぎ、がん細胞とエストロゲンが結びつくのを阻止する効果があり、術後の再発防止に用いられている。

スウェーデン、ルンド大学の腫瘍学研究者が乳がん患者600人の5年にわたる再発率を調べたところ、タモキシフェンを服用している患者は約300人、そのうちコーヒーを1日2杯以上飲む患者は、まったくコーヒーを飲まない患者と比べてがん再発率が半分以下であることが判明した。コーヒーと乳がん治療とがどのような相互作用を引き起こしているのかは今後の研究課題となるが、カフェインにがん細胞の増殖を抑える効果があることはすでに報告されており、研究者はカフェインによってタモキシフェンが活性化し、抗がん作用の効率が上がるのではないかと考えている。

日本人女性がかかりやすいガンNO.1「乳がん」、毎日の食生活で予防しよう


▼乳がん予防の対策とは?

日常面で心がけたいのが運動によっての肥満防止。肥満だけが原因というわけではありませんが、少なくとも肥満は避けた方がいいと考えられています。
そのため、肥満予防にもなる運動も乳がんには良いとされているため、是非とも習慣づけたいもの。全てのがんにおいて言えることですが、飲酒・喫煙、偏った食生活、痩せすぎ・太りすぎも原因になり、日常生活を活動的に過ごし、食事をバランスよく摂取することが予防法として挙げられています。
また、がんは活性酸素が細胞の遺伝子を傷つけるために発生します。活性酸素の害を防ぐ、抗酸化成分を含む食材は積極的に毎日取り入れたいものです。
大豆製品に含まれるイソフラボンは体内で女性ホルモンと似た働きをし、乳がん予防をはじめ、多くの健康効果に期待されています。

▼乳がん予防のおすすめ食材

がんの原因となる活性酸素の害を防ぐ食材

▽ 抗酸化成分
・ベータカロテン…(にんじん、かぼちゃ)
特ににんじんはベータカロテンの含有量がトップレベルのためおすすめ。
・ビタミンC…(キャベツ、ブロッコリー)
特にキャベツにはビタミンCが100g中に41㎎も含まれており、香りのイソチオチアネートには抗酸化力を高める働きが。
・ビタミンE…(かぼちゃ、アーモンド、小麦胚芽)
・ポリフェノール…(玄米、そば、ココア)

女性ホルモンに似た働きをする食材

▽ イソフラボン
・大豆・大豆製品…(納豆、豆腐、豆乳)
特に豆乳はタンパク質や脂質、鉄、ビタミンE,葉酸なども豊富に含まれているので朝食などに毎日取り入れたいおすすめ食品。

また、肥満の予防・解消のために、低脂肪の食事を基本とすることを習慣づけることも良いでしょう。夜遅い食事はできるだけ避けて、朝方の生活リズムに整えることもポイントです。

まとめ

乳がん予防には、抗酸化成分を含む食材を積極的に摂り、食べ過ぎ・飲み過ぎによる肥満を予防・改善する日常的なことが大切。
このように毎日取り入れられる予防法が未来の健康を守ります。今や他人ごとではない乳がんについて知り、毎日の生活に取り入れてみませんか?

2013年4月28日日曜日

がん医療 患者の評価を国が初めて調査へ


がん医療 患者の評価を国が初めて調査へ
4月28日

がん患者の視点から診療や退院後の対応を評価し、国のがん対策に反映しようという初めての調査が、5月にも始まることになりました。

日本人の2人に1人がかかるとされるがんについて、国は、拠点病院を指定するなど医療態勢の整備を進めてきましたが、患者が納得する医療を受けているかどうか評価する取り組みは、ほとんど行われてきませんでした。

このため、医療政策の専門家などでつくる厚生労働省の研究班は、がん患者の視点から、診断や治療、それに退院後の病院の対応を評価する初めての調査を、来月にも始めることになりました。
調査は、全国の拠点病院の患者1万人以上を対象に、▽治療方針の決定に自分の意見が考慮されたかどうか、▽手術の結果について納得できる説明があったかどうか、また、▽不安や心配ごとへの配慮や支援があったかどうかなど、50項目をアンケート型式で尋ねる計画です。そして、患者の納得につながっている点や改善すべき点などを分析し、それぞれの病院の改善策や国のがん対策に反映することにしています。

調査を行う東京大学の宮田裕章准教授は「患者がどのような思いや経験をしているのか明らかにすることで、日本のがん医療全体のレベルアップにつなげたい」と話しています。

乳癌手術の5~7年後も約4割が持続性疼痛を経験


2013. 4. 26
BMJ誌から
乳癌手術の5~7年後も約4割が持続性疼痛を経験
デンマークの乳癌サバイバーを対象とした追跡調査

乳癌治療を受けた後に、長期的に疼痛を訴える女性は少なくない。乳癌サバイバーを対象に持続性疼痛の発現を5年以上にわたって追跡し、経過を調べたデンマークCopenhagen大学のMathias Kvist Mejdahl氏らは、治療から5~7年後でも約3分の1の患者が疼痛を感じており、約半数には知覚障害もあることを明らかにした。詳細は、BMJ誌電子版に2013年4月11日に報告された。

2013年4月17日水曜日

がん治療費 乳がんは5年92万円、肺がんは2年45万円のケース

NEWS ポストセブン 4月16日(火)7時5分配信

 高額な医療費がかかるがん治療。しかし、国の保険が適用された後の実際に払うお金(自己負担額)でみれば、想像していたほど大きな金額ではない。日本人の罹患者数上位の「胃がん」「肺がん」「大腸がん」「乳がん」「肝臓がん」の部位別に、一般的な治療をした場合の自己負担額は以下の通りとなる(3割負担、高額療養費制度利用の場合)。

 もっとも自己負担額が大きいのは乳がんだ。乳がんの平均入院日数は11.8日。できる限り切除範囲を小さくする工夫をする“温存手術”が主流に。再発予防でホルモン療法を5~10年間行うケースも多く、その分、治療費が長期間のしかかる。失った乳房を人工乳房で再建すると自己負担となり、費用は50万~100万円単位で増える。がんと診断された後の5年後生存率は87.7 %。

 乳がんで温存手術・術後再発予防抗がん剤・放射線療法を行った場合、5年間で計92万円となる。

 手術後、再発予防のために放射線照射、抗がん剤治療を実施。抗がん剤治療終了後、ホルモン療法と検査を5年間にわたって続ける。入院は手術時だけで、後の治療はすべて外来で行う。

 肺がんは平均入院日数21.7日で、進行が早いのが特徴。発見されたときには、すでに手術できない状態になっていることが多く、放射線治療や抗がん剤治療が中心となる。がんと診断された後の5年後生存率は29%と低い。

 小細胞肺がんで放射線化学療法を行った場合、2年間で計45万円となる。

 放射線化学療法は、まず、放射線治療と抗がん剤治療を20日間の入院期間中に実施。その後、3か月にわたって抗がん剤治療や、転移しやすい脳への予防的放射線照射を行う。1年目は治療と検査、2年目は検査が必要となる。

 平均入院日数22.6日の胃がんは、診断された後の5年後生存率は64.3%。早期で見つかった場合、腹部を切らずに内視鏡で粘膜を切り取るだけの手術も可能。内視鏡は日帰り手術を行う医療機関もあるほど。早期の場合、5年後生存率は9割を超える。ただし、再発予防のための検査は3年目以降も続く。

 胃がんで腹腔鏡手術療法を行った場合、2年間で計14万円となる(3年目以降は毎年3万円の検査費用がかかる)。

 お腹に4か所程度の穴をあけ、そこから腹腔鏡やメスを入れて患部を切り取る手術。手術費用は120万円と高額だが、高額療養費制度が適用されるため、実際の負担額は9万円程度に。入院は10日ですむ。術後の検査費用などを含めると上記の額に。

 肝臓がんは2年間で計21万円(経皮的エタノール注入療法を行った場合。3年目以降は毎年6万円の検査費用がかかる)、大腸がんのケースでは、結腸がんで2年間で計42万円となる(切除手術・術後再発予防抗がん剤療法を行った場合)。

※女性セブン2013年4月25日号

2013年4月12日金曜日

イレッサ訴訟、遺族側が全面敗訴

▼イレッサ訴訟、遺族側が全面敗訴 最高裁が上告棄却
(共同) 2013年4月12日 16時12分

 肺がん治療薬「イレッサ」の副作用の危険を十分知らせなかったとして、死亡した患者2人の遺族が製薬会社に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は12日、遺族側の上告を棄却した。企業の賠償責任を否定した二審東京高裁判決が確定した。国への賠償請求については上告が受理されておらず、この日の判決で遺族側の全面敗訴が決まった。

 第3小法廷は同日、同様の主張をしていた大阪訴訟の原告についても上告を全面的に退ける決定をし、全ての訴訟を終結させた。

 イレッサは2002年7月に承認されたが、副作用の間質性肺炎で死亡する患者が相次いだ。

▼イレッサ訴訟で患者側の全面敗訴確定
(NHK) 4月12日 15時10分

肺がんの治療薬「イレッサ」の投与を受けたあとに死亡した患者の遺族が、「副作用に関する情報提供が不十分だった」などと国と製薬会社を訴えた裁判で、最高裁判所は製薬会社に対する患者側の上告を退ける判決を言い渡しました。国への上告はすでに退けられていて、患者側の全面敗訴が確定しました。

イレッサとは

「イレッサ」は、「ゲフィチニブ」という抗がん剤の商品名で、肺がんの治療薬として大阪の製薬会社が輸入・販売しています。腫瘍を小さくする効果があるとして、日本では申請から僅か半年後の平成14年7月に、世界に先駆けて承認されました。

当初は「夢の新薬」とも言われましたが、発売直後から副作用の重い肺炎などにより、患者が死亡するケースが相次いで報告されました。

このため、発売から3か月後の平成14年10月、厚生労働省は製薬会社に対し、薬の添付文書に副作用についての警告を盛り込むよう指示しました。

厚生労働省によりますと、去年12月末の時点で、イレッサの副作用とみられる報告は2350例あり、このうち862人が死亡しています。その一方、特定のタイプの肺がんには延命効果があるとして、現在も1年におよそ7500人の新たな患者に使用されています。

イレッサを巡る裁判では、おととし、国が裁判所の和解勧告を拒否した際、当時の細川厚生労働大臣が抗がん剤による副作用の救済制度の創設を検討すると表明し、議論が進められましたが、「がん患者の場合、症状の悪化が薬の副作用によるものかどうか判断するのが難しい」として見送られています。

共通番号制度で個人の治療情報管理も検討

 4月11日 20時52分

田村厚生労働大臣は、衆議院内閣委員会などの連合審査会で、年金の受け取りや納税などの手続きを簡略化するため、国民1人1人に番号を割りふる「共通番号制度」について、将来的に患者の治療情報などの管理に活用するかどうかは、個人情報の保護を考慮しながら検討したいという考えを示しました。

衆議院の内閣委員会などは、年金の受け取りや納税などの手続きを簡略化するため、国民1人1人に番号を割りふる「共通番号制度」の導入に必要な「共通番号法案」、いわゆる「マイナンバー法案」を巡って連合審査会を開きました。
この中で田村厚生労働大臣は、「共通番号制度」の使用範囲の拡大について、「医療情報や健康情報などが漏れた場合、大変なことになるので、よほど厳しい対策をとらなければならない」と述べました。
その一方で田村大臣は、「診療情報や治療情報を、個人が特定できない形にしながら、収集・分析していけば、有効な治療方法などが導き出される有効性は十分にある」と述べ、将来的に共通番号を患者の治療情報などの管理に活用するかどうかは、個人情報の保護を考慮しながら、検討したいという考えを示しました。

2013年4月5日金曜日

乳がん検査マンモグラフィの痛み軽減、新圧迫板を発売


2013/4/4 23:00

富士フイルムは、マンモグラフィ検査に対する「痛い」という不安感を低減するための新構造圧迫板「FS(Fit Sweet)圧迫板」を、富士フイルムメディカルを通じて2013年4月11日に発売する。同社のマンモグラフィ「AMULET」シリーズに向けたオプションであり、標準ユーザー渡し価格は80万円。

マンモグラフィ検査時には、乳房を圧迫して固定するため、患者の痛みや不快感があるのが実態だ。従来の圧迫板では、乳房の最も厚みがある部分に集中して圧力が加わっていたため、その部分に強い痛みを感じることが多くあったという。

そこで、今回発売するFS圧迫板は、乳房と接触した際に圧迫板が乳房の厚みに沿って傾斜すると同時に、圧迫板の前面部と両側面部(左右)の計3カ所にスリットを設けることで、乳房を圧迫する際の圧力が面内で分散される設計にした。

同社が女性10人を対象に実施した評価では、10人中7人から「痛みが軽減し、次回も『FS圧迫板』で検査したい」という結果が得られたという。また、撮影を実施した技師からは、「従来の圧迫板よりもポジショニングしやすい傾向にある」という意見が得られたとする。

2013年3月20日水曜日

「脂肪幹細胞」移植で乳房再生 鳥取大、5人に実施成功

2013年3月20日 20時35分

 脂肪の組織になる能力がある「脂肪幹細胞」を本人の体から採り、乳がんの手術で乳房を部分的に切除した部位に移植し、乳房を再生する臨床研究を鳥取大病院(鳥取県米子市)が5人に実施し、成功したことが同病院への取材で20日、分かった。担当の中山敏准教授によると、患者の経過は良好という。

 鳥取大病院によると、移植手術は昨年9月~ことし1月、神奈川県や大阪府など5府県の30~60代の女性に実施した。乳がんで、乳房をできるだけ残す温存手術を受けてから1年以上経過し、がんの再発や転移がない人が対象。

(共同)

乳癌におけるリンパ節転移の頻度はIntrinsic Subtype分類によって異なる可能性【St.Gallen 2013】

私はLuminal B T2、だから、、、
________________
2013. 3. 15

乳癌におけるリンパ節転移の頻度はIntrinsic Subtype分類によって異なる可能性が明らかとなった。2010年から2011年に愛知県がんセンターで切除手術を受けた原発性乳癌患者のうち、腋窩リンパ節郭清またはセンチネルリンパ節のバイオプシー検査を行った全患者を対象に臨床的なデータ解析と病理学的な解析を行った結果、示されたもの。

 バイオプシー検査でIntrinsic Subtype分類を行い、リンパ節転移のリスク評価などに利用できる可能性があるという。3月13日から16日まで開催されている13th St.Gallen International Breast Cancer Conference2013で、愛知県がんセンター中央病院乳腺科の澤木正孝氏によって発表された。

 澤木氏らは術前療法を受けた患者を除いた654人について、Intrinsic Subtype分類に従ってLuminal A、Luminal B、Luminal-HER2、HER2、トリプルネガティブに分けて評価を行った。

 リンパ節転移陽性は157人(24.0%)だった。Luminal A(364人)、Luminal B(110人)、Luminal-HER2(46人)、HER2(53人)、トリプルネガティブ(81人)それぞれでpT分類とリンパ節転移の関係を調べた。全体として、pT分類が進行するほど、リンパ節転移の率が高まっていた。しかし、Intrinsic Subtype分類でさらに分けると、少数例の場合もあり断定的なことは言えないものの、Subtypeによってリンパ節転移の結果が異なる可能性が見い出された。

 Luminal AではpT分類が進行するほどリンパ節転移陽性の比率が高まっていた。しかしLuminal Bでは、T1a(2人)のうち50%、T1b (12人)のうち8.3%、T1c(55人)のうち38.2%、T2(34人)のうち55.9%、T3(2人)のうち50%がリンパ節転移陽性だった。

 Luminal-HER2ではT1c(17人)のうち41.1%、T2(10人)のうち60%、T3(1人)は100%がリンパ節転移陽性だった。HER2ではT1a(6人)のうち16.7%、T1b (4人)のうち25%、T1c(15人)のうち46.7%、T2(10人)のうち60%がリンパ節転移陽性だった。

 トリプルネガティブでは、T1b (15人)のうち26.7%、T1c(29人)のうち24.1%、T2(20人)のうち50%、T3(2人)のうち50%がリンパ節転移陽性だった。

2013年3月14日木曜日

乳がんの放射線治療で心臓疾患リスク高まる


2013年 3月 14日 13:12 JST

医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)が13日掲載した欧州での大規模研究結果によると、乳がんで放射線治療を受けた女性では心筋梗塞やその他の重大な冠状動脈事象のリスクが高まることが明らかになった。

 リスクは治療後5年目に高まりはじめ、少なくとも20年間続き、照射された放射線量が多ければ多いほど重大な心疾患に結びつく可能性が高くなるという。

 乳がん専門家らは、現在の放射線による治療は研究対象となった女性の多くが治療を受けた時に比べて的を絞った照射が可能になり、周囲の組織へのダメージが少なくなっていると指摘した。また、研究結果が示唆しているのは放射線治療を受ける患者を減らすべきだということではなく、心臓疾患要因のリスクをできるだけ注意深く管理すべきだということだ、と指摘した。

 同研究についての論説を執筆したデイナ・ファーバーがん研究所(ボストン)の心臓医ジャビッド・モスレヒ氏は「この問題を文脈の中で捉えることが大事だ。放射線やその他の治療の進歩によって多くの女性乳がん患者が生き延びられるようになったためにこの問題が大きくなってきたことが背景にある」と強調した。

 英オックスフォード大学などの研究者は、1958—2001年にスウェーデンとデンマークで乳がんの外部放射線治療を受けた、当時70歳未満の女性の記録を調査。重大な冠状動脈事象を発症した963人と同事象のなかった1205人を比較検討した。心臓に近い左側の乳房のがんの治療を受けた人は右側の乳房を治療した人に比べてリスクが高かった。

 研究者らはまた、患者がどの程度の放射線を浴びたかを推定し、心臓への照射が1グレイ(放射線のエネルギー量の単位)増すごとに心筋梗塞の発症、ステントないし動脈バイパス処置、あるいは心臓疾患での死亡のリスクが7%高まると計算している。既に心臓疾患の恐れがあった女性のリスクは照射後に一段と高まった。

 米国で毎年乳がんと診断される21万1000人の女性のほぼ半分は、化学療法や手術に加えて放射線療法も受けている。この療法は、特に腫瘍摘出—腫瘍だけで乳房全体は切除しない—を受けた人や乳房切除(mastectomy)を受け再発のリスクが高い人、あるいは既にリンパ節に転移している人に勧められる。

 放射線腫瘍医で「Breastcancer.org」の創設者マリサ・ワイス博士は、最新の放射線機器では「ミリメートル単位で照射できる」と述べた。「respiratory dating」と呼ばれる技術では、患者の一呼吸ごとに心臓の状況を監視し、心臓が最も影響を受けやすい時には照射を瞬間的に中断することができるという。また、一部の病院では、心臓への負担を少なくするために乳房の一部分だけに照射している。

 論説は、この研究がアテローム性動脈硬化というタイプの心臓疾患しか調べておらず、また他の方法でも放射線は心臓組織にダメージを与えることが知られていることから、研究結果は氷山の一角である可能性があると警告している。調査対象の女性の中には、同様に心臓に悪影響を与えることのある化学療法を受けた人はほとんどいなかった。

 同論説は、こうした研究は「心臓腫瘍学」と呼ばれる新しい医学領域にとって役立つとし、がん治療の計画を立てる際には心臓医も早い段階から参加すべきであることを示唆している。ワイス博士は「グッドニュースは、乳がんと診断を下されたあと女性が長い期間生存する傾向にあることだ。そのため長期的な副作用が極めて重要な問題になってきた」と話している。

2013年3月13日水曜日

がん患者3年放置、死亡 名大病院


がん患者3年放置、死亡 名大病院
2013年3月13日 13時41分

 名古屋大病院(名古屋市昭和区)は13日、口の中に早期のがんが見つかった愛知県内の30代の患者に対し、書類を紛失したため3年以上手術を行わず放置していたと発表した。病院はその後に手術したが、昨年4月に死亡。外部専門家らでつくる調査委員会は「予定通り手術が行われていれば、がんは完治した可能性が高い」と指摘した。

 病院によると、患者は2008年3月に名大病院歯科口腔(こうくう)外科を受診し、口腔内のがんの疑いが高いと診断された。担当医は患者に手術の必要性を説明し、入院の申し込み書を作成。「入院日が決まったら連絡する」と伝えたが、その後、患者に連絡しなかった。

 患者は自覚症状がなかったことや、医師からがんの疑いがある「グレーゾーン」と伝えられていたことなどから、すぐに手術が必要な病状ではないと判断。かかりつけ医に受診したが、名大病院で受診しなかった。その後、11年4月に痛みが悪化。名大病院で再受診したところ、入院申込書の紛失により手術が行われていないことが発覚した。

 病院は患者に同年5月にがん摘出手術などを行ったが、同年8月に肺への転移が拡大し、12年4月に呼吸不全で死亡した。

 病院によると、通常は入院や手術を決定した担当医が3枚複写の入院申込書を作成し、2枚は担当医が診療科で、1枚は事務職員が保管する。各診療科は、申込書を元に入院日を決定、患者に電話連絡をする入院係を配置していた。今回は、診療科に保管される2枚が紛失しており、入院係による患者の入院日の決定や連絡が行われなかった。事務職員が保管した1枚も入院手続きに反映されなかった。

 調査委員会は「病院の連絡体制や、情報管理体制の不備による事務手続きのミスが原因」と判断。名大病院は再発防止策として、紛失の恐れがない入院予約システムの電子化と複数の部署で情報を共有する仕組みを作った。
 病院は、患者の遺族に謝罪し、和解した。患者は亡くなる前に「しっかりと調べてほしい」と話したという。

 松尾清一院長は会見で、「早期の治療で命が助かったり重症化を防げる可能性は高い。大学として早期発見、早期治療を患者に盛んに進めてきたのに、情報管理という初歩的なことができておらず、遺族には申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と謝罪した。

(中日新聞)

2013年3月11日月曜日

樹木希林が日本アカデミー賞で衝撃告白「全身がん」

最優秀主演女優賞に輝きあいさつする樹木希林
Photo By スポニチ

 第36回日本アカデミー賞の授賞式が8日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。「わが母の記」で最優秀主演女優賞の樹木希林(70)は、受賞の喜びとともに「全身、がん」だと述べ、闘病していることを告白。04年に乳がんが見つかり、手術したが、その後転移したとみられるという。

 最優秀主演女優賞は08年に「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で受賞して以来で2度目。沢尻エリカ(26)ら優秀主演女優賞の受賞者を持ち上げ「私なんかじゃなく…エリカ様にあげたい」と恐縮してみせた後、衝撃の告白が飛び出した。

 「来年が大変。私は全身がんですから。来年の司会は確約できない」と打ち明け、会場がざわめいた。最優秀主演女優賞受賞者は翌年の授賞式で司会を務めるのが慣例。冗談とも本気ともつかぬ“希林節”で「まあ、それは来年また考えればいいか」と、笑いを誘うように続けた。

 授賞式後の会見でも、あらためて「2軒(の病院)が言うから、そうなのよ」と述べた。

 04年に乳がんが見つかり、翌年、右乳房の全摘出手術を受けた。一度は完治報告したが、その後全身に転移。それも昨年春には完治したと一部で報道されていた。今回の転移箇所は明かさず「医者に行くと、また(別の箇所が)見つかるから行くのはイヤなの。これくらいの年の人間は、一つや二つは持っているもの。精密な機械だと、見つかっちゃうのよ」と笑った。病状は落ち着いており、深刻ではないとしている。

[ 2013年3月9日 06:00 ]

2013年2月25日月曜日

通院

採血がないと楽だな。うっかり、リュープリン注射を忘れて診察だけで帰りそうになった。精算で指摘されて慌てて化学療法室へ。。。

なんでも電子カルテに移行して以前のデータが無くなってしまったらしく、前回は左右どちらにうったのか覚えていますか、と聞かれた。覚えてはいなかったけど、メモしてあったので答えたけど、移行じゃなくて切り替わっただけじゃん、と思った(笑。まぁ、仮に前回と同じ側にうったとしても、効き目は同じらしいから、いいけどね。

シートに載せてある文字が変わった

2013年2月24日日曜日

乳がん再発、生活改善で防ぐ…2千人を調査へ

(2013年2月23日17時32分  読売新聞)

 ふだんの生活で、どんな点に気をつければ、乳がん再発を防げるかを探る研究が今月、岡山大病院(岡山市)を中心に中四国の19の医療機関で始まった。


 今後10年間で乳がん経験者2000人の生活習慣を調べ、予防に適したモデルケースを作る計画だ。

 岡山大病院のほか、広島市民病院(広島市)、松江赤十字病院(松江市)、四国がんセンター(松山市)、高知大病院(高知県南国市)などが参加。

 乳がんは国内で年間約5万人が発症。最初に診断された時のがんの進行度によっては、治療後の再発率は3割以上になるという。

 岡山大病院によると、生活習慣が発症要因の一つとされるが、再発との関連の研究はほとんどない。乳がん経験者には「安心して暮らすにはどうすればいいか」と心配したり、本や雑誌で再発との関連が指摘された食品を取らなかったりする人が少なくないという。

2013年2月20日水曜日

肥満と乳癌

2013年2月19日
NIHの研究により代謝と乳癌の分子的関連性が確認される

NCIプレスリリース 2013年2月5日

米国国立衛生研究所の傘下にある米国国立癌研究所(NCI)の研究者とその同僚らの研究によると、糖尿病や肥満といった代謝不均衡状態に関与するタンパク質が、悪性の乳癌発症に関係する可能性があることが新たに判明した。代謝不均衡はしばしば炭水化物の摂取量が増加することによって引き起こされるが、C末端結合タンパク質(CtBP)と呼ばれる分子の過剰な活性化につながることがある。この過剰な活性化が結果として乳癌のリスクを高めることがある。この研究結果はNature Communications誌において2013年2月5日に発表された。

「食生活を変えたり健康的な食生活を維持したりすることは、CtBP活性を薬理学的に低下させる方法の発展と相まって、いつか癌と肥満の関連を断ち切れるかもしれない」と、NCI 遺伝学科転写制御課責任者のKevin Gardner医学博士は言う。

(キャプション)TNBC(トリプルネガティブ乳癌)におけるCtBP発現に、CtBP活性抑制分子を重ねたモデル

肥満と癌に強い関連性があることは主に集団をベースにした研究を通して知られている。だがこの関連性の裏にあるメカニズムは明らかにされていない。過去にGardner医学博士の研究室である研究が考案、実施されたが、この研究によると、細胞の代謝状態が高く、体内で多量の炭水化物が処理されると、CtBPはそれを認識し、若年齢で発症する乳癌に関連する遺伝子(BRCA1)の発現を抑制することが分かった。

この初期の研究では、肥満と体重増加は、多量の炭水化物量の摂取に反応してBRCA1癌抑制遺伝子の発現レベルが低下することで乳癌の原因になる可能性を示した。これにより、なぜBRCA1の遺伝性突然変異を有する女性もまた体重増加により乳癌のリスクが増えるのか、部分的に説明がつく。

Gardner医学博士の新たな研究は過去の研究を進展させたものである。Gardner医学博士は、より臨床転帰が不良である乳癌患者において、CtBPによって抑制された遺伝子経路が減少しているかどうかを確認するため、過去の遺伝子発現研究を分析した。Gardner医学博士のチームは研究室で最初にヒトの乳癌細胞から始めた。CtBPと、発現を制御するためにCtBPが結合している遺伝子のつながりを評価した。研究者らはこのアプローチとゲノム配列決定を併せて行い、どのように、またどの位置で、CtBPが乳癌に関連する遺伝子に結合しているのかを確かめた。次に研究者らは、RNA干渉(遺伝子発現を抑制する過程)や細胞の炭水化物供給を減少させることにより、CtBP値の減少が観察された細胞内における遺伝子発現研究と、分析内容を統合させた。

研究者らは、CtBP値を低下させた状態ではDNAの修復機能が増し、細胞の安定性と増殖制御が発達することを発見した。より悪性の乳癌では、CtBPの標的である遺伝子経路もまた損傷していたことを確認した。さらに、腫瘍のCtBP値が高い患者では生存期間の短縮がみられた。また、過去にCtBPと結合することが示された小分子阻害剤は、多量に炭水化物を摂取した状況においても乳癌細胞でCtBPの遺伝子抑制効果をもとの状態に戻せることが明らかとなった。

Gardner医学博士は、「CtBPを標的にすることが、乳癌の治療法や、ひいてはその予防法を提供することに繋がることをわれわれの新しい研究は示した」そして、「研究は今後も肥満、CtBP、そして乳癌の関連性に注目し続けるべきである。その調査には、多領域の研究者チームや、より多くの集団ベースの研究が必要になってくるだろう」と述べている。

本研究はNCIの資金提供(プロジェクト番号1Z01BC010847-01)によるものである。

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参考文献: Gardner K, et al. Genome-wide profiles of CtBP link metabolism with genome stability and epithelial reprogramming in breast cancer. Nature Communications. Feb. 5, 2013. DOI: 10.1038/ncomms2438.
原文

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相葉沙枝 翻訳
原 文堅(乳癌/四国がんセンター)監修
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2013年2月14日木曜日

起床時の手のこわばり

起床時の手のこわばりが無くなった。いつからかは定かでない。

こわばりが始まったのはホルモン治療が始まって数週間経った2011年末からなので、約1年で治ったことになる。最初はビックリして「このまま指が動かなくなってしまうんじゃ・・・」と不安にもなったけど、リウマチ検査陰性だったので様子見しているうちに慣れてしまっていた。今朝、起床時に「そういえば・・・」と手をにぎにぎしてみたら、あのこわばりが全くなくなっていた。本当に良かった。

腕が上がる目測角度


外旋以外は正常値まで戻っている。肩越しにまわした手と腰後ろから回した手の先が背中で触れるようにもなった。でも、外旋はまだ完全には治っていない。治るといいな。一年くらいは回復の見込みがあるっぽいので、もう少しの間は様子見だな。

*()内は正常値 *左右両方
・前方 180度(180)  
・横 180度(180) 
・後方 60度(60) 
・内 90度(90) 
・外 70度↑(90)

2013年2月9日土曜日

早期乳癌では「切除」より「温存」が生存率優れる


早期乳癌では「切除」より「温存」が生存率優れる(2013.2.7掲載)

早期乳癌の乳房温存術は、乳房切除術よりも生存率の面で優れている可能性があることが米デューク大学癌研究所(ノースカロライナ州)のShelley Hwang氏らの研究で明らかになり、研究結果が「Cancer」オンライン版に1月28日掲載された。

Hwang氏らによる今回の研究は、カリフォルニア癌登録の14年間のデータを検討したもので、早期乳癌(ステージ1~2)の女性11万2,000人強(39~80歳)を1990年から2004年まで追跡。半数以上(55%)が乳房温存術と放射線療法を受け、45%が乳房切除術(乳房の完全な切除)のみを受けた。早期乳癌で乳房切除を受けた場合、通常放射線療法は受けないという実情を反映させ、乳房温存術と放射線療法の併用を、乳房切除術単独(放射線療法の併用なし)と比較したと、Hwang氏は説明している。

中央値で9年以上にわたる追跡期間中、3万1,000人強が死亡。うち約40%が乳癌による死亡だった。治療後3年間は、乳房温存群に比べて乳房切除群のほうが心疾患などの疾患で死亡するリスクが高かった。これは、乳房温存群のほうが全般的な健康状態が良好であったことを示す可能性があるという。全追跡期間中で、乳房温存群は乳癌を克服する確率が高かった。特に50歳以上のエストロゲン受容体陽性癌の女性に大きな効果がみられ、この年齢層では、乳房温存群は乳房切除術群より乳癌による死亡リスクが13%低く、全原因による死亡リスクが19%低かった。

Hwang氏によると、早期乳癌の患者がすべて乳房温存術を受けられるわけではないという。乳房温存術では、腫瘍組織と一部の健康な組織のみを切除し、残りの乳房を残すが、癌が大きい場合や、同じ乳房に異なる癌が複数ある場合は対象とならない。早期乳癌で乳房切除術を選択する女性の割合は数年前に下落がみられたが、最近は上昇している。Hwang氏らは、乳房温存術は安全な選択肢であると告げられても、不安を抱く女性が多いのではないかと推測している。米国立癌研究所(NCI)の支援により実施された今回の研究からは、乳房温存術のほうがむしろ生存率が高い可能性も示唆されるという。

別の専門家は今回の研究について、診断年や年齢層によって分けて検討しているほか、社会経済的状況を考慮し、早期癌に限定するなど、さまざまな面で科学的に妥当なものであると述べている。Hwang氏は、この研究は観察研究であり、早期乳癌において乳房温存療法が乳房切除術よりも有効であるという因果関係を裏付けるものではないと強調。今回の研究は情報に左右されやすい女性を安心させるものだが、乳房切除術を否定するものではなく、最終的には個人がどちらを望むかが重要だと同氏は述べている。(HealthDay News1月28日)