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がん患者の美容をサポートへ
7月10日
がんの治療で髪の毛が抜ける副作用に悩む女性の患者をサポートしようと、全国で初めて山形県に、患者のかつらやメークの相談に応じる美容師の組織が発足しました。
「脱毛サポート協議会」と名付けられたこの組織は、がんの治療で髪の毛が抜ける副作用に悩む女性の患者が、ほかの客の目を気にせずに気軽に利用できる店づくりを目指そうと、山形県内の54の美容院で発足しました。 9日、山形市の県立中央病院では、美容師や医療関係者およそ150人が集まり発足式が開かれました。
この中で、みずからもがんの治療で髪の毛が抜ける体験をした美容ジャーナリストの山崎多賀子さんが講演し、明るく見えるまつげの描き方や、治療で顔色がくすんでも元気に見えるメークのしかたなどをアドバイスしました。
女性のがん患者を支援するNPOなどによりますと、美容師のグループによるこうした組織ができるのは全国で初めてだということです。
会の代表で医師の工藤俊さんは、「1人で悩みを抱える人が少なくないなか、この組織が心強い支えになると思う。気軽に相談してほしい」と話していました。