目の充血は血管の拡張が原因
目の充血は、何らかの影響を原因として、白目の表面の血管が拡張して浮き上がってしまうため赤く充血して見える現象で、根本的には白目の部分に通っている血管が拡張することで生じます。では何故、目の表面の血管が拡張するのかと言いますと、原因はイロイロと考えられるのですが、どんな原因の場合であっても結局は、目にとって悪影響が及んでいる際に充血が起こっているということです。
目の酷使による眼精疲労
白目の充血が起こる原因として考えられる要因の中で一般的に多いと思われるものが、目の酷使による眼精疲労です。目という器官は毎日の生活で働き詰めになっていることが多く、酷使されている割には、それに見合った休息やケアをされていないケースが多々あるようです。そういった目の酷使が続くと、目に不足しだした酸素や栄養成分を補うために、血液を多く送り込もうとして、白目の血管での血流が増して血管が拡張するわけです。こういった眼精疲労や疲れ目を原因とする目の充血であれば、目薬を点眼したり、十分に睡眠をとるなどを基本にして、目を休めてあげることが重要です。
ショボショボした疲れ目は血行不良のサイン
温パックでじんわり温めて。 長い時間、細かい字をみたり、パソコンやテレビなどに見入った後は、ショボショボ目になりやすいですね。ショボショボするのは、目の血管が血行不良になってしまった合図。熱めのお湯でしぼったタオルで目を覆うようにパックしましょう。目の周りの血管が広がり、血行が良くなります。(やけどに注意!)
充血した疲れ目は冷パックですっきり
充血は、眼が炎症を起こしている状態。冷やすのが効果的です。氷水で絞ったタオルで目を覆うようにパックしましょう。会社などで、氷が無い時は、絞ったタオルを冷蔵庫で冷やしておくと、休憩時間にさっと使えていいですね。
ショボショボして充血してたら冷・温パックを交互に
ショボショボな上に充血していたら、冷、温交互にパックしましょう。すっきりしますよ。
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花王など、「パソコン作業の目の疲れには蒸しタオルが有効」学会で発表へ
2007/09/03
花王(尾崎元規社長)ヒューマンヘルスケア研究センターと鶴見大学歯学部 眼科学講座・後藤英樹准教授は8月31日、VDT(Visual Display Terminal)作業で目が疲労するとピント調節力が低下することを明らかにした。また、約40度の蒸しタオルで目を温めると、こうしたピント調節力の低下やドライアイが 改善することを科学的に実証した。
パソコンを長時間使用するVDT作業を主業務(1日あたり約6時間従事)とす る16人を対象に、疲れ目の程度をピント調節力で評価した。その結果、VDT作 業によってピント調節力が低下する傾向があると分かった。さらに、休日明け 初日の月曜日と週末の金曜日を比較すると、5日間で顕著にピント調節力が低 下していた。
同じ被験者に対し、VDT作業終了後に蒸しタオルで目を温めるという方法が どのような影響を及ぼすかを検討した。その結果、心地よいと感じる約40度の 蒸しタオルを目にあてて、3分間(蒸しタオル1本を使用)、もしくは約10分間 (蒸しタオル5本を連続使用)温めることで、VDT作業で低下したピント調節力 が回復することが明らかになった。また、蒸しタオル使用後の感想を調べたと ころ、3分間に比べ、10分間と長く温めた方が効果を実感する人が多いことが 分かった。
また、ドライアイと診断される27人を対象に、蒸しタオルで目を温めたとき のドライアイ改善効果を調べた。その結果、約40度で3分間温めた場合、改善 率は5%程度だったが、10分間温めた場合は36%の改善が認められた。
こうした実験結果から、VDT作業で目を酷使している実態が明らかになった とともに、疲れ目やドライアイのケアとして、家庭でもできる「蒸しタオルで 目を温めること」が有効であることを確認した。実験結果は、07年10月11-14日に京都で開催する日本臨床眼科学会で発表する。
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VDT症候群主な症状
- 目の症状 - ドライアイ、充血、視力低下など
- 体の症状 - 首、腰、肩のこり、痛みなど
- 心の症状 - 食欲減退、不安感、抑うつ症状など
予防法
長時間の作業を行う際には1時間に10分程度の適度な休息を取り、軽い体操をして体をほぐしたり、遠くの景色を見て眼の疲れを取るなどするとよい。作業環境も非常に重要で、ディスプレイの位置を目の高さよりも低くセッティングしたり、また反射光を抑えるフィルターを装着することも有効である。暗い室内と明るいディスプレイとの極端な差は不快グレアと呼ばれる刺激を長時間もたらすため、室内の照明環境のバランスを保つなど、オフィス設計・照明設計などの面からの対策も行われている。
日本では、厚生労働省がVDT作業者の心身の健康のためにVDT作業における労働衛生環境管理のためのガイドラインを定めている。この内容は、照明や椅子の工夫、ユーザインタフェースの設計のみならず、入力ミスを修正しやすいソフトウェア設計による緊張感の軽減などと、多岐にわたっている。