2014年5月21日 (原文日付 2013年8月12日)
キーポイント
両側の乳房を切除する予防的手術(予防的両側乳房切除術)によって、乳癌や卵巣癌の強い家族歴のある女性、BRCA1または BRCA2遺伝子に有害な(疾患の原因となる)突然変異をもつ女性、あるいはTP53やPTENのような他の遺伝子に一定の乳癌関連変異をもつ女性の乳癌リスクを低減することができます。
閉経前の女性の卵巣および卵管を摘出する予防的手術(予防的両側卵管卵巣摘出術)によって、乳癌および卵巣癌のリスクが非常に高い女性ではリスクを低減することができます。
片側の乳房で癌と診断され、乳癌のリスクが非常に高いことがわかっている女性では、もう片側の乳房(対側乳房)も同様に切除することを考慮する場合があります。
リスク低減手術は、乳癌リスクが増大しているもののリスクが最大ではない女性にとって適切な癌予防選択肢とは考えられません。しかし、このような女性ではリスクを低減するために、特定の薬剤の使用を選択する場合があります。
1.乳癌リスクを低減するにはどのような手術が有効でしょうか?
乳癌と診断されたことはないものの、乳癌リスクが非常に高いことが分かっている女性において、そのリスクを低減する目的で施行しうる手術は2種類あります。
乳癌や卵巣癌の強い家族歴がある女性、BRCA1または BRCA2遺伝子に有害な(疾患の原因となる)突然変異を有する女性、または乳癌リスクと関連のあるTP53や PTENなどの他のいくつかの遺伝子の1つに浸透度の高い変異を有する女性では、乳癌を発症するリスクが非常に高くなります(質問3を参照)。
最もよく実施されるリスク低減手術は、予防的両側乳房切除術(リスク低減両側乳房切除術)です。予防的両側乳房切除術には、乳頭を含む両側乳房を完全に切除する手術(全乳房切除術)、または乳頭はそのまま残しつつ乳房組織を可能な限り切除する手術(皮下乳房切除術または乳頭温存乳房切除術)があります。皮下乳房切除術では乳頭を温存するため、患者がその後に乳房再建術を受けることを選択すれば、より自然な外観を保つことが可能です。しかし、切除される乳房組織量は皮下乳房切除術より全乳房切除術の方が多いため、乳癌リスク低減率は全乳房切除術が最も高くなります(1)。
たとえ全乳房切除術を行っても、将来に癌化するリスクがありうる乳房組織を全て切除できるとは限りません。乳房切除術施行時、通常は胸壁は切除しませんが、胸壁にはいくらかの乳房組織が含まれる可能性がありますし、また腋窩、鎖骨上方およびずっと下方の腹部において乳房組織が見つかることもあり、外科医がこれらの組織全てを切除することは不可能です。
別の種類のリスク低減手術に予防的両側卵管卵巣摘出術があり、予防的卵巣摘出術と呼ばれることもあります。卵巣と卵管の摘出を行うこの手術は、乳癌リスクが非常に高い閉経前女性において単体でまたは予防的両側乳房切除術とともに実施できます。閉経前女性の卵巣を摘出すると、体内で産生されるエストロゲン量が減少します。エストロゲンはいくつかのタイプの乳癌の増殖を促進するため、卵巣を摘出することで体内のこのホルモンの量を減らせば、そうした乳癌の増殖速度を低下させられる可能性があります。
2. リスク低減手術はどのくらい効果的ですか?
予防的両側乳房切除術は、BRCA1またはBRCA2遺伝子に有害な(疾患の原因となる)突然変異をもつ女性で乳癌リスクを95%以上、乳癌の強い家族歴のある女性で乳癌リスクを最高90%低減させることが示されています(2-5)。
予防的両側卵管卵巣摘出術は、卵巣癌や乳癌を発症するリスクが非常に高い女性において、卵巣癌リスクを約90%、乳癌リスクを約50%低減させることが示されています(1)。
3. 乳癌リスク低減手術が考慮されるのはどのような女性ですか?
BRCA1またはBRCA2遺伝子に有害な突然変異を受け継いでいる女性、またはある別の遺伝子に変異があるために乳癌発症リスクが非常に高い女性では、こうしたリスクを低減させるために予防的両側乳房切除術や予防的両側卵管卵巣摘出術を考慮することがあります。
2つの研究において、70歳までに乳癌を発症する推定リスクは、BRCA1遺伝子に有害な突然変異をもつ女性で55~65%、BRCA2遺伝子に有害な突然変異をもつ女性で45~47%でした(6、7)。乳癌の生涯リスクの推定値は、PTEN遺伝子の一定の変異によって引き起こされるカウデン病に罹患した女性で25~50%(8、9)またはそれ以上(10)であり、TP53遺伝子の一定の変異によって引き起こされるリー・フラウメニ症候群に罹患した女性で49~60%です(11)。(対照的に、平均的な米国人女性の乳癌の生涯リスクはおよそ12%です)。
その他、乳癌リスクが非常に高い以下のような女性でも、予防的両側乳房切除術が考慮されることがあります。
乳癌の強い家族歴がある女性。
(両側乳癌の診断を受けた人、もしくは50歳前に乳癌の診断を受けた人が母親、姉妹や娘の中にいる女性、あるいは家系に乳癌または卵巣癌患者が複数いる女性など)
乳癌の家族歴がある非浸潤性小葉癌(LCIS)患者。(LCISは乳房の小葉に異常な細胞が認められる状態です。癌ではありませんが、LCISに罹患した女性ではどちらかの乳房に浸潤性乳癌を発症するリスクが増大します。乳腺外科医の多くは、強い家族歴や他のリスク因子を持たないLCIS患者においては、予防的乳房切除術はあまりにも攻撃的すぎるアプローチであると考えています)。
30歳までに胸部(乳房を含む)放射線療法を受けたことのある女性。たとえば、ホジキンリンパ腫に対する放射線療法を受けた場合など。[このような女性では生涯を通して乳癌を発症するリスクが高くなります(12)]。
4.すでに乳癌と診断されている場合、リスク低減手術を受けることは可能ですか?
可能です。片側の乳房で癌と診断された女性、特にリスクが非常に高いことが分かっている女性では、たとえもう片側の乳房(対側乳房)に癌の徴候がない場合でも同様の切除が考慮される場合があります。乳癌手術と同時に対側乳房を切除する予防的手術(予防的対側乳房切除術)を行うことで対側乳房の乳癌リスクが低減しますが(2、4、5、13)、こうしたリスク低減法が患者の長期生存の向上につながるかどうかはまだ分かっていません(13)。
しかし、多くの場合、医師は片側の乳房に癌がある女性でも対側乳癌発症リスクが非常に高いという基準を満たさない場合は予防的対側乳房切除術には反対です。このような女性では、癌に罹患している乳房または対側乳房に新しい乳癌を発症するリスクは非常に低く(14)、癌治療の一環として術後補助化学療法またはホルモン療法を受けている場合では特にそうです(15、16)。
乳癌女性のほとんどにおいて対側乳房の癌発症リスクが低いのであれば、リスクはあまり高くないと分かっているものの対側乳房の癌発症について心配がぬぐえない女性は、対側乳癌リスクをさらに低減するために手術以外の選択肢の考慮を望む場合もあるでしょう(質問7を参照)。
5. リスク低減手術に伴う可能性のある弊害はどのようなものですか?
他の全ての大手術と同様、予防的両側乳房切除術および予防的両側卵管卵巣摘出術にも出血や感染症などの合併症または障害が起こる可能性があります(17)。さらに、両手術はともに不可逆的です。
予防的両側乳房切除術による身体イメージの変化および正常な乳房機能の喪失が原因となって、女性の心理的健康が影響を受ける可能性もあります。この手術を選択する女性のほとんどは、自らの決断に満足していますが、それでもやはり身体イメージに関する不安や心配をもつ可能性はあります(18、19)。もっともよくある心理的な副作用として、外観に関する悩み、自らの女性性を感じることの困難さ, 性的関係に関する悩みなどがあります(19)。全乳房切除術を施行すれば、乳頭の感覚が失われるため、性的興奮が妨げられる可能性があります。
予防的両側卵管卵巣摘出術を受けたことが原因でエストロゲン産生量が急に落ち込むと、閉経前女性において早期閉経が誘発されることになります(外科的閉経)。外科的閉経により、ほてり、不眠、不安および抑うつなどの更年期症状が急激に発症する可能性があり、中には重症となりうるものもあります。外科的閉経の長期的な影響には、性的欲求の低下、膣の乾燥および骨密度の低下などがあります。
予防的両側卵管卵巣摘出術を受けた後に重度の更年期症状を呈した女性では、これらの症状を緩和する目的で手術後に短期の閉経期ホルモン療法が考慮されることがあります。[特定の種類の閉経期ホルモン療法と関連する乳癌リスクの上昇率は、予防的両側卵管卵巣摘出術と関連する乳癌リスクの低下率に比べてはるかに低くなります(20)。
6. 乳癌リスクが大きいものの、最大ではない女性の癌リスクを低減するにはどのような選択肢がありますか?
乳癌リスクが最大ではない女性(すなわち、乳癌と関連した高浸透度の遺伝子変異をもたない女性、あるいはリスクが非常に高くなるような臨床歴または病歴のない女性)にとって、リスク低減手術は適切な癌予防選択肢とは考えられません。しかし、乳癌リスクが非常に高いわけではないものの、リスクが増大していると考えられる女性では、リスクを低減するための薬剤の使用を選択する場合があります。
医療機関では、BRCA1、BRCA2遺伝子、または乳癌リスクと関連する他の遺伝子に有害な変異をもたない女性の乳癌リスクを評価するためにいくつかのツールが使われており、これをリスク評価モデルとよびます。乳癌リスク評価ツール(BRCAT: Breast Cancer Risk Assessment Tool)は広範に使用されているツールであり、次の5年間および90歳になるまでに乳癌を発症するリスク(障害リスク)を評価するために数多くの要因を考慮するコンピュータ―モデルです。推定5年リスクが1.67%以上の女性は「高リスク」に分類され、乳癌発症リスクが平均より高いとされます。この高リスクのカットオフ(すなわち、推定5年リスクが1.67%以上)は研究および臨床カウンセリングの場で広く用いられています。
タモキシフェンおよびラロキシフェンの二剤は、乳癌発症の5年リスクが1.67%以上の女性において乳癌リスクを低減する目的で米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けています(21-23)。タモキシフェンは閉経前および閉経後女性の両方、ラロキシフェンは閉経後女性のみにおけるリスク低減目的で承認されました。大規模ランダム化臨床試験において、タモキシフェンの5年間の投与により高リスク閉経後女性における浸潤性乳癌のリスクが約50%低下(23)、ラロキシフェンの5年間の投与により高リスク閉経後女性における乳癌のリスクが約38%低下しました(24)。両剤共にエストロゲンの働きを阻害することでいくつかのタイプの乳癌の増殖を抑制します。米国予防医療作業部会(USPSTF)は、乳癌リスクの高い女性がリスク低減目的でタモキシフェンまたはラロキシフェンの投与を受ける場合に考えられる利益および害について、医療専門家と話し合うことを推奨しています(25)。
また別の薬剤であるエキセメスタンは、乳癌リスクが高い閉経後女性で乳癌発症率を65%低下させることが最近示されました(26)。エキセメスタンは、アロマターゼ阻害剤と呼ばれる薬剤分類に属し、体内のエストロゲン産生を阻害します。しかし、BRCA1およびBRCA2遺伝子の有害変異のように乳癌リスク増大と強く関連する変異を有することがわかっている女性において、これらの薬剤のいずれかが乳癌の非常に高いリスクを低減させるかどうかはわかっていません。
乳癌手術を受けた女性では、再発リスクに関係なく再発する可能性を減らすために薬剤を投与される場合があります。(この付加的治療を術後補助療法またはアジュバント療法といいます)。また、このような治療により、すでに低い対側乳癌および二次原発乳癌のリスクがさらに低減します。乳癌手術後に乳癌リスクを低減する目的で術後補助療法に用いられる薬剤には、タモキシフェン、アロマターゼ阻害剤、従来の化学療法薬およびトラスツズマブなどがあります。
7. 非常にリスクの高い女性がリスク低減手術を望まない場合には、どのような選択肢がありますか?
乳癌(または対側乳癌)リスクが非常に高い女性の中には、より頻回な乳癌スクリーニング(強化スクリーニング)を受ける人もいるでしょう。たとえば、毎年マンモグラフィおよび磁気共鳴画像法(MRI)による検診を受けることができます。これらの検診を交互に組み合わせて6カ月ごとに乳房の画像検診を行うことができますし、医療専門家による定期的な臨床乳房検査を受けることもできます(27)。強化スクリーニングを実施することで、治療成功の確率がより高い早期ステージにて乳癌を発見する機会が増えるでしょう。
乳癌リスクを増大するいくつかの遺伝子変異をもつ女性は、一般集団に比べて放射線関連乳癌をより発症しやすい可能性があります。これらの遺伝子は、放射線への曝露が原因で生じうるDNA損傷の修復に関与しているからです。乳癌リスクが高い女性は、放射線(マンモグラフィまたはX線)を含む診断検査のリスクに関して医療者に質問をした方がよいでしょう。乳癌高リスク女性の強化スクリーニングに関するさまざまな側面を検討する臨床試験が現在進行中です。
手術を避けたいと望む女性の場合、化学予防(薬剤その他の化学物質の使用により、癌リスクを低減したり発症を遅らせること)も選択肢のひとつとなりえます。タモキシフェンおよびラロキシフェンの両剤は、乳癌リスクが増大している女性のリスクを低減する目的でFDAの承認を受けています(質問6を参照)。これらの薬剤が、BRCA1またはBRCA2遺伝子、あるいは他の乳癌感受性遺伝子に有害変異を有するようなさらに高リスクの女性における乳癌予防に使用できるかどうかはまだ明らかではありませんが、タモキシフェンは、以前乳癌の診断を受けたBRCA1 およびBRCA2変異をもつ女性において対側乳癌のリスク低下に寄与できる可能性があります(28)。
8. リスク低減手術には、医療保険が適用されますか?
多くの医療保険会社は、乳癌および卵巣癌のリスク低減を目的とした予防的乳房切除術(両側または対側)および予防的両側卵管卵巣摘出術への支払いを行うかどうか、またどのような条件で支払うのかについての公式方針をもっています。しかし、これらの手術を医学的に必要であるとみなす基準は保険会社によって異なるようです。全ての外科的処置について、保険適用を認める前にセカンドオピニオンまたは医療者から得た医学的必要性の証明書の提示を求める保険会社もあります。乳癌や卵巣癌のリスク低減を目的とした予防的手術を考慮中の女性は、手術を決断する前に主治医および保険会社と保険適用に関する事項を話し合っておいた方がよいでしょう。
1999年に制定された女性の健康および癌の権利法(WHCRA : The Women’s Health and Cancer Rights Act)では、乳房切除術を適用範囲とする医療保険プランのほとんどに、乳房切除後の乳房再建術への支払いも含めることを要求しています。WHCRAに関するより詳細な情報は、米国労働省Department of Laborが提供しています。
9. 乳癌リスク低減手術を考慮する時、誰に相談すればよいでしょうか?
乳癌リスクを低減するためにいずれかの手術を選択するのは、大きな決断となります。乳癌リスクが高い女性は、リスク低減手術や手術の代替法に関するセカンドオピニオンが欲しいと思うかもしれません。セカンドオピニオンを得るにあたってのより詳細な情報は、NCIファクトシート『癌になった時の医師または治療施設の見つけ方』How to Find a Doctor or Treatment Facility if You Have Cancerの「診断および治療計画に関して別の医師の意見を求めるには?」の項を参照して下さい。
また、予防的乳房切除術を考慮中の女性は、乳房再建術を専門とする外科医に相談したいと思うかもしれません。乳房の健康に関する専門家や医療ソーシャルワーカー、癌臨床心理士あるいは精神科医などの他の医療専門家も、乳癌リスクを低減するための選択肢を考慮する助けとなってくれます。
女性がリスク低減手術をうけるかどうかの決断は、疾患リスクそのものを越えた数多くの要因に影響されると考えられます。たとえば、片側の乳房が癌と診断された女性では、再び癌治療を受けなければならないかもしれないという苦悩や、長期にわたる経過観察にともなう心配や不自由さなどが想定されます(29)。こうした理由から、リスク低減手術を考慮中の女性は、同様の処置を考えたことのある女性またはすでに手術を受けた女性と話す機会が欲しいと思うかもしれません。同じような癌体験をもつ女性達と知り合う手助けをしてくれる支援団体があります。検索可能なNCIのデータベースNational Organizations That Offer Cancer-Related Servicesには、多くの支援団体のリストがあります。
最後に、乳癌、卵巣癌またはその両方の癌の強い家族歴を有する場合、その女性および家族のメンバーは遺伝カウンセリングサービスを受けたいと考えるかもしれません。適応があれば、遺伝カウンセラーまたは遺伝学を学んだ他の医療提供者が、その家族の疾患リスクを詳細に調べ、家族のメンバーが癌の素因遺伝子の変異に関する遺伝子検査を受ける手助けをすることができます。
2014年5月21日水曜日
2014年5月16日金曜日
左脇が・・・♪
左脇がいつの間にか元通りに・・・。
手術の傷が脇の皮膚を引っ張っているような感じだったのが無くなっている!
傷が治って皮膚が伸びた(?)のかしらん???
これは戻らないと思っていたので、すごく嬉しい。
2年ほど前の「2011年6月10日 脇の下のつっぱり」にある画像を見ると、今との違いは明らか・・・^^
手術の傷が脇の皮膚を引っ張っているような感じだったのが無くなっている!
傷が治って皮膚が伸びた(?)のかしらん???
これは戻らないと思っていたので、すごく嬉しい。
2年ほど前の「2011年6月10日 脇の下のつっぱり」にある画像を見ると、今との違いは明らか・・・^^
がん罹患者、年80万人超える 35年前の4倍に
2014年5月16日 朝日新聞の医療サイト
1年間に新たにがんにかかった人は、2010年の推計値で80万人を超えたことが、国立がん研究センターがん対策情報センターの最新統計で明らかになった。記録が残る35年前の約4倍で、80万人を超えたのは初めて。高齢化の影響が大きいとみられる。生涯でがんにかかる確率は男性60%、女性45%と試算している。
全国の地域がん登録事業を実施している自治体のデータをもとに推計した。その結果、10年にがんにかかった人は男性が46万8048人、女性が33万7188人の計80万5236人。1975年の計20万6702人の約4倍だった。
部位別でかかった人が多いがんは、男性が①胃がん②肺がん③大腸がん、女性は①乳がん②大腸がん③胃がんで、ここ最近は順位に変化はない。
一方、がんによる死者は2012年の人口動態統計によると、男性21万5110人、女性14万5853人の計36万963人。がんで死亡する確率は男性26%、女性16%になる。死亡数が多いがんは、男性が①肺がん②胃がん③大腸がん、女性は①大腸がん②肺がん③胃がん、の順だった。
1年間に新たにがんにかかった人は、2010年の推計値で80万人を超えたことが、国立がん研究センターがん対策情報センターの最新統計で明らかになった。記録が残る35年前の約4倍で、80万人を超えたのは初めて。高齢化の影響が大きいとみられる。生涯でがんにかかる確率は男性60%、女性45%と試算している。
全国の地域がん登録事業を実施している自治体のデータをもとに推計した。その結果、10年にがんにかかった人は男性が46万8048人、女性が33万7188人の計80万5236人。1975年の計20万6702人の約4倍だった。
部位別でかかった人が多いがんは、男性が①胃がん②肺がん③大腸がん、女性は①乳がん②大腸がん③胃がんで、ここ最近は順位に変化はない。
一方、がんによる死者は2012年の人口動態統計によると、男性21万5110人、女性14万5853人の計36万963人。がんで死亡する確率は男性26%、女性16%になる。死亡数が多いがんは、男性が①肺がん②胃がん③大腸がん、女性は①大腸がん②肺がん③胃がん、の順だった。
2014年5月7日水曜日
ホルモン補充療法が更年期女性のRA発症予防に有効の可能性
学会ダイジェスト: 第58回日本リウマチ学会
2014年4月24日~26日 東京
ホルモン補充療法が更年期女性のRA発症予防に有効の可能性
2014/5/7 日本リウマチ学会取材班
50歳前後の更年期女性で朝のこわばりなどの関節症状を訴えてリウマチ外来を来院する患者は多く、そのうちの9割近くは放置しても自然に軽快消失するとされるが、関節リウマチ(RA)を発症するケースも見られる。慶宮病院院長の宮地清光氏らは、こうした関節症状がある更年期女性に対してホルモン補充療法(HRT)の効果を検討、RF陽性例ではHRT未施行例に比べて有意にRA発症が低いことを示した。4月26日まで東京で開催された日本リウマチ学会(JCR2014)で発表した。
2014年4月24日~26日 東京
ホルモン補充療法が更年期女性のRA発症予防に有効の可能性
2014/5/7 日本リウマチ学会取材班
50歳前後の更年期女性で朝のこわばりなどの関節症状を訴えてリウマチ外来を来院する患者は多く、そのうちの9割近くは放置しても自然に軽快消失するとされるが、関節リウマチ(RA)を発症するケースも見られる。慶宮病院院長の宮地清光氏らは、こうした関節症状がある更年期女性に対してホルモン補充療法(HRT)の効果を検討、RF陽性例ではHRT未施行例に比べて有意にRA発症が低いことを示した。4月26日まで東京で開催された日本リウマチ学会(JCR2014)で発表した。
2014年5月2日金曜日
ビタミンDの値が高いがん患者ほど生存率が高い:調査結果
2014年05月01日
▼ビタミンD値が高い人ほど乳がん、大腸がん、リンパ腫の予後が良好!
上海にある中国科学院のホイ・ワン教授が、これまでに発表された25の研究結果から、17,332人のがん患者のビタミンDの値を調べたところ、特に乳がん、大腸がん、リンパ腫においては、ビタミンDの値が高い人ほど予後が良いことがわかった。
がん患者のビタミンD値は治療前のもので、他に診断の時期やその後の生存率を併せて分析した。その結果ビタミンDの値が高い人の方が生存率が高く、寛解(病気の症状が落ち着き安定している状態)の時期も長かったという。
▼肺がんや胃がん、前立腺がん、皮膚がんでもわずかながらプラスの効果が
ビタミンD値と予後の良さの関係性が特に顕著なのは、前述の3つのがんだが、肺がんや胃がん、前立腺がん、メラノーマ、メルケル細胞がんについても、多少のプラス効果があるようだ。
「ビタミンD欠乏症が世界的に広がる中、改めてビタミンDは人間に欠かせない存在であることがわかった」とワン教授。「医師もがん患者のビタミンDのレベルに注目すべき」と述べている。
ビタミンD は日の光を浴びると私たちの体内で生成される他、サケやイワシ、サバ、卵、シリアル、粉ミルクなどに含まれている。
引用元*http://irorio.jp/sousuke/20140501/131832/
▼ビタミンD値が高い人ほど乳がん、大腸がん、リンパ腫の予後が良好!
上海にある中国科学院のホイ・ワン教授が、これまでに発表された25の研究結果から、17,332人のがん患者のビタミンDの値を調べたところ、特に乳がん、大腸がん、リンパ腫においては、ビタミンDの値が高い人ほど予後が良いことがわかった。
がん患者のビタミンD値は治療前のもので、他に診断の時期やその後の生存率を併せて分析した。その結果ビタミンDの値が高い人の方が生存率が高く、寛解(病気の症状が落ち着き安定している状態)の時期も長かったという。
▼肺がんや胃がん、前立腺がん、皮膚がんでもわずかながらプラスの効果が
ビタミンD値と予後の良さの関係性が特に顕著なのは、前述の3つのがんだが、肺がんや胃がん、前立腺がん、メラノーマ、メルケル細胞がんについても、多少のプラス効果があるようだ。
「ビタミンD欠乏症が世界的に広がる中、改めてビタミンDは人間に欠かせない存在であることがわかった」とワン教授。「医師もがん患者のビタミンDのレベルに注目すべき」と述べている。
ビタミンD は日の光を浴びると私たちの体内で生成される他、サケやイワシ、サバ、卵、シリアル、粉ミルクなどに含まれている。
引用元*http://irorio.jp/sousuke/20140501/131832/
2014年4月8日火曜日
アンジーの主治医 日本の乳がん事情に「ショック」
昨年5月、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさん(38)が遺伝性乳がんの発症予防のために乳房切除と再建手術を受けたと告白した。手術を担当したクリスティ・ファンク医師(44)が、理化学研究所が主催するシンポジウムのため、来日。講演後に本誌のインタビューに応じた。
今回のアンジーの告白は、アメリカではどう受け止められているのか。ファンク医師は、「患者の家族や親戚など、まわりの人が、(予防的切除について)理解を示すようになった」と歓迎する。
「患者さんの多くは、“アンジーに感謝している”と話していました。なかには涙ぐむ人もいましたね」
実は、遺伝性乳がん(正式には遺伝性乳がん・卵巣がん症候群:HBOC)に対して先進的な医療を実践しているアメリカだが、一部では予防的切除について、家族や親族から理解を得られず、批判されることもあった。それが患者を苦しめていたという。
「それが今回の告白で、周囲の予防的切除への理解が深まり、自分が選択したことについて支援を得られるようになったのです」
今回のインタビューでは日本のHBOCに対する取り組みについても聞いた。
日本では予防的切除はもとより、HBOCの存在すら一般的ではなく、アンジーの告白でにわかに注目された。その結果、遺伝カウンセリングや遺伝子検査を実施する医療機関が増えた。とはいえ、それも十分ではない。例えば、HBOCの診断に必要な遺伝子検査は、健康保険が使えず、自費で20万~30万円かかる。がんになっていない反対側の乳房や卵巣の予防的切除は一部の医療機関で始まったが、がん発症前の乳房切除はまだ行われていない。
これを知ったファンク医師は、「ショック」と驚く。
「(切除が受けられないのであれば、その前段階として)まずは、50歳以下の乳がん患者全員に遺伝子検査を受けてもらうこと、それから家族歴の調査を実施すること。この二つを実践すれば、リスクのある方が危険にさらされたままという状況が回避できます」
さらに、日本に限らず多くの国でHBOCの対策が遅れていることを指摘した。
「イギリスやカナダ、スウェーデンなど一部の国では自己負担でも遺伝子検査自体が認められていません。自分の遺伝情報を知りたいと望んでいる人がいて、それが実現可能にもかかわらず、ノーというのはどうなんでしょう」
同センターでは潜在的なHBOC患者を見つけて、早い段階からケアをしたほうがいいという考えのもと、HBOCの疑いがある・なしにかかわらず、受診した患者全員に五つの質問に答えてもらっている。その結果からHBOCの可能性のある患者がいると、遺伝子検査を受けるよう話をする。ちなみに、検査にかかる負担を軽くするため、検査費用は無料にしている。
HBOCと診断された後は、病気についてよく理解してもらった上で、年代に応じた検査を受けたり、希望者には予防的切除・再建や抗エストロゲン剤のタモキシフェン、経口避妊薬の投与を実施したりする。
ファンク医師は、いつか日本でも予防切除ができるようになることを願う。「そのときは日本でも執刀したいわ」と笑った。
※週刊朝日 2014年4月11日号
今回のアンジーの告白は、アメリカではどう受け止められているのか。ファンク医師は、「患者の家族や親戚など、まわりの人が、(予防的切除について)理解を示すようになった」と歓迎する。
「患者さんの多くは、“アンジーに感謝している”と話していました。なかには涙ぐむ人もいましたね」
実は、遺伝性乳がん(正式には遺伝性乳がん・卵巣がん症候群:HBOC)に対して先進的な医療を実践しているアメリカだが、一部では予防的切除について、家族や親族から理解を得られず、批判されることもあった。それが患者を苦しめていたという。
「それが今回の告白で、周囲の予防的切除への理解が深まり、自分が選択したことについて支援を得られるようになったのです」
今回のインタビューでは日本のHBOCに対する取り組みについても聞いた。
日本では予防的切除はもとより、HBOCの存在すら一般的ではなく、アンジーの告白でにわかに注目された。その結果、遺伝カウンセリングや遺伝子検査を実施する医療機関が増えた。とはいえ、それも十分ではない。例えば、HBOCの診断に必要な遺伝子検査は、健康保険が使えず、自費で20万~30万円かかる。がんになっていない反対側の乳房や卵巣の予防的切除は一部の医療機関で始まったが、がん発症前の乳房切除はまだ行われていない。
これを知ったファンク医師は、「ショック」と驚く。
「(切除が受けられないのであれば、その前段階として)まずは、50歳以下の乳がん患者全員に遺伝子検査を受けてもらうこと、それから家族歴の調査を実施すること。この二つを実践すれば、リスクのある方が危険にさらされたままという状況が回避できます」
さらに、日本に限らず多くの国でHBOCの対策が遅れていることを指摘した。
「イギリスやカナダ、スウェーデンなど一部の国では自己負担でも遺伝子検査自体が認められていません。自分の遺伝情報を知りたいと望んでいる人がいて、それが実現可能にもかかわらず、ノーというのはどうなんでしょう」
同センターでは潜在的なHBOC患者を見つけて、早い段階からケアをしたほうがいいという考えのもと、HBOCの疑いがある・なしにかかわらず、受診した患者全員に五つの質問に答えてもらっている。その結果からHBOCの可能性のある患者がいると、遺伝子検査を受けるよう話をする。ちなみに、検査にかかる負担を軽くするため、検査費用は無料にしている。
HBOCと診断された後は、病気についてよく理解してもらった上で、年代に応じた検査を受けたり、希望者には予防的切除・再建や抗エストロゲン剤のタモキシフェン、経口避妊薬の投与を実施したりする。
ファンク医師は、いつか日本でも予防切除ができるようになることを願う。「そのときは日本でも執刀したいわ」と笑った。
※週刊朝日 2014年4月11日号
がん精密検査 36万人受診確認できず
NHK NEWS WEB
がん精密検査 36万人受診確認できず
4月7日 17時30分
がん精密検査 36万人受診確認できず
市区町村が行う大腸がんや乳がんなどのがん検診で、がんの疑いがあるとして精密検査が必要と指摘されたものの、検査を受けていなかったり、受けたことが確認できない人が、全国で延べ36万人余りに上ることが厚生労働省のまとめで分かりました。
がん検診は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんの5つのがんについて、子宮がんで20歳以上、そのほかのがんは40歳以上の人を対象に市区町村が行っています。
厚生労働省によりますと、平成23年度にがん検診を受けた人は、全国で延べ2550万人余りでこのうち5%に当たるおよそ137万人は、がんの疑いがあるとして精密検査を受けるよう指摘を受けたということです。
しかし、翌年の平成24年度末までに精密検査を受けていなかったり、受けたかどうか市区町村が確認できない人が、検査が必要と指摘された人の27%に当たる全国で延べ36万人余りに上ることが分かりました。
がんの種類別では、大腸がんが最も高く37%、次いで子宮がんが32%となっています。
がん検診に詳しい国立がん研究センターの斎藤博検診研究部長は、「自治体や検査機関は精密検査を受けたかどうか分かる体制を作り、個別に連絡を取って検査の必要性を説明するなど検診後のフォローを強める必要がある」と話しています。
がん精密検査 36万人受診確認できず
4月7日 17時30分
がん精密検査 36万人受診確認できず
市区町村が行う大腸がんや乳がんなどのがん検診で、がんの疑いがあるとして精密検査が必要と指摘されたものの、検査を受けていなかったり、受けたことが確認できない人が、全国で延べ36万人余りに上ることが厚生労働省のまとめで分かりました。
がん検診は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんの5つのがんについて、子宮がんで20歳以上、そのほかのがんは40歳以上の人を対象に市区町村が行っています。
厚生労働省によりますと、平成23年度にがん検診を受けた人は、全国で延べ2550万人余りでこのうち5%に当たるおよそ137万人は、がんの疑いがあるとして精密検査を受けるよう指摘を受けたということです。
しかし、翌年の平成24年度末までに精密検査を受けていなかったり、受けたかどうか市区町村が確認できない人が、検査が必要と指摘された人の27%に当たる全国で延べ36万人余りに上ることが分かりました。
がんの種類別では、大腸がんが最も高く37%、次いで子宮がんが32%となっています。
がん検診に詳しい国立がん研究センターの斎藤博検診研究部長は、「自治体や検査機関は精密検査を受けたかどうか分かる体制を作り、個別に連絡を取って検査の必要性を説明するなど検診後のフォローを強める必要がある」と話しています。
2014年2月28日金曜日
2014年2月24日月曜日
マンモの乳がん検診は効果なしという論文が出た
2014年2月24日
イギリスの医学雑誌BMJ誌に、マンモグラフィーによる乳がん検診は通常の視触診やケアと比較して乳がんによる死亡を減らす効果がなかったとする論文が掲載されました(Miller AB et al., Twenty five year follow-up for breast cancer incidence and mortality of the Canadian National Breast Screening Study: randomised screening trial., BMJ., 348:g366
(2014) )。
対象はカナダの40歳から59歳までの女性約9万人で、25年間追跡調査されました。数も期間も十分であるようです。ランダム化もされており質の高い研究と言えます。25年間の追跡調査期間中、マンモグラフィー群4万4925人のうち乳がんによる死亡は500人でした。一方で、対照群では4万4910人中505人でした。ほとんど差がありません。
これまでの同様の調査の主な結果は、「乳がん検診は乳がん死亡を減らす」というものでした。40歳代の女性については過剰診断による害が無視できないとして議論があるものの、50歳以上の女性については国際的にも乳がん検診が推奨されています。今回のカナダの報告では、40歳から49歳までの集団と、50歳から59歳までの集団での結果はほとんど同じであったとありますから、50歳代の女性に限ってもマンモグラフィーによる乳がん検診は乳がんによる死亡を減らさなかったわけです。
このように研究によって結果がまちまちになることは、医学の世界ではよくあります。研究方法や対象が異なるからです。今回のカナダでの研究と、これまでの研究はどこが違うのでしょうか。
マンモグラフィーの技術に問題があった、という可能性はどうでしょうか。マンモグラフィーとは乳房をX線で撮影する検査です。検査そのものの手技や、レントゲンフィルムに映った早期の乳がんを見落とさないためには技術が必要です。ただ、カナダのマンモグラフィーの技術が劣ると積極的に考える理由はないように思います。
対照群の受けた処置も影響しているかもしれません。この研究が開始された1980年の時点ですでに50歳から65歳までの女性に対する乳がん検診の利益が報告されており、対照群を完全に放置することは倫理的に問題がありました。そのため50歳代の対照群の女性は通常の胸部診察(視触診)を受けました。対照群に何の検査もしないよりはマンモグラフィー群との差が出にくくなります。
これまでとの研究との違いの理由として、著者らが示唆しているのは、補助療法の有無です。具体的には再発目的で施行される手術後の抗がん剤治療のことです。進行がんの治療法が進歩すると、がん検診の効果は小さくなります。
仮の話として、進行したがんでも完全に治してしまう治療法が開発されれば、わざわざ検診でがんを早期発見しなくても、進行して症状が出てから治療すればいいわけです。もちろん現実には進行したがんはやっぱり治りにくいのですが、最近の乳がんの化学療法の進歩は乳がん検診の効果を相対的に小さくする方向に働きます。
カナダの研究はすでに激しい議論を巻き起こしています。大事なのは、早期発見が常に良いとは限らず、検診の対象者や検査の質や治療法によって、がん検診の有効性は変わりうるということです。日本において検診の有効性はどうなのか、検証が必要です。
イギリスの医学雑誌BMJ誌に、マンモグラフィーによる乳がん検診は通常の視触診やケアと比較して乳がんによる死亡を減らす効果がなかったとする論文が掲載されました(Miller AB et al., Twenty five year follow-up for breast cancer incidence and mortality of the Canadian National Breast Screening Study: randomised screening trial., BMJ., 348:g366
(2014) )。
対象はカナダの40歳から59歳までの女性約9万人で、25年間追跡調査されました。数も期間も十分であるようです。ランダム化もされており質の高い研究と言えます。25年間の追跡調査期間中、マンモグラフィー群4万4925人のうち乳がんによる死亡は500人でした。一方で、対照群では4万4910人中505人でした。ほとんど差がありません。
これまでの同様の調査の主な結果は、「乳がん検診は乳がん死亡を減らす」というものでした。40歳代の女性については過剰診断による害が無視できないとして議論があるものの、50歳以上の女性については国際的にも乳がん検診が推奨されています。今回のカナダの報告では、40歳から49歳までの集団と、50歳から59歳までの集団での結果はほとんど同じであったとありますから、50歳代の女性に限ってもマンモグラフィーによる乳がん検診は乳がんによる死亡を減らさなかったわけです。
このように研究によって結果がまちまちになることは、医学の世界ではよくあります。研究方法や対象が異なるからです。今回のカナダでの研究と、これまでの研究はどこが違うのでしょうか。
マンモグラフィーの技術に問題があった、という可能性はどうでしょうか。マンモグラフィーとは乳房をX線で撮影する検査です。検査そのものの手技や、レントゲンフィルムに映った早期の乳がんを見落とさないためには技術が必要です。ただ、カナダのマンモグラフィーの技術が劣ると積極的に考える理由はないように思います。
対照群の受けた処置も影響しているかもしれません。この研究が開始された1980年の時点ですでに50歳から65歳までの女性に対する乳がん検診の利益が報告されており、対照群を完全に放置することは倫理的に問題がありました。そのため50歳代の対照群の女性は通常の胸部診察(視触診)を受けました。対照群に何の検査もしないよりはマンモグラフィー群との差が出にくくなります。
これまでとの研究との違いの理由として、著者らが示唆しているのは、補助療法の有無です。具体的には再発目的で施行される手術後の抗がん剤治療のことです。進行がんの治療法が進歩すると、がん検診の効果は小さくなります。
仮の話として、進行したがんでも完全に治してしまう治療法が開発されれば、わざわざ検診でがんを早期発見しなくても、進行して症状が出てから治療すればいいわけです。もちろん現実には進行したがんはやっぱり治りにくいのですが、最近の乳がんの化学療法の進歩は乳がん検診の効果を相対的に小さくする方向に働きます。
カナダの研究はすでに激しい議論を巻き起こしています。大事なのは、早期発見が常に良いとは限らず、検診の対象者や検査の質や治療法によって、がん検診の有効性は変わりうるということです。日本において検診の有効性はどうなのか、検証が必要です。
2014年2月12日水曜日
「治す」から「支える」へ 変わる医療の役割
2014年2月12日 中日新聞【社説】
日本は世界一の長寿国になった。高齢化社会では病を「治す」医療だけでは長い人生を支えきれない。医療の役割は大きな転換期にあるようだ。
「食べさせないから死ぬんじゃない。死を迎えるから食べないんです」
あるシンポジウムで、特別養護老人ホームの高齢者を見守るベテラン医師・石飛幸三さんはこう訴えた。医師の思いと患者の実態とのズレを現場で実感したからだ。
現代の医療は病を治し、延命することを使命としている。食事がうまくできないのなら胃ろうで栄養を取り延命を目指す。
胃ろう拒否した夫婦
リハビリで回復が見込める場合など胃ろうが必要なケースはあるが、その医療は本当に本人の望むものだろうか。こんな疑問が医療や介護の現場で広がっている。
石飛医師はある夫婦の決断を紹介した。介護施設に入る妻に胃ろうを迫られた夫は拒否した。それが妻のためになると思えなかったのだ。夫は職員と一緒に毎日、食事介助を続け一年半の貴重な時間を共有した。
最期は眠り続け一週間後に息を引き取った。かつて病院で延命治療に取り組んでいた石飛医師が驚いたのは、延命治療を施していないのに最期まで呼吸が苦しくならず尿も出たこと。
「最後の代謝で体中を整理して身を軽くして天に昇っていった」
穏やかな最期だった。
「死なせない」医療は多くの命を救ってきた。それにかかわる人たちの共通の思いだろう。今後はそれに加えて「安らかな最期」を迎えられることも望まれている。それは本人が望むよう生きること自体を支える医療ともなる。
二十世紀の日本の医療は結核などの感染症対策から始まった。全国に保健所が整備され公衆衛生に力点が置かれた。「守る」医療だ。
最初の役割の転換点は二十世紀半ばだ。脳卒中やがん、心臓病などの慢性疾患が死因トップになると医療設備と人材を集約して対応する病院の整備が進んだ。「治す」医療が進歩した。
医療の量が確保され、どこの医療機関にもかかれるようになった。国民皆保険が国民に行き渡りそれを支えている。
患者の生活の質重視
高齢化が進む今は次の転換期を迎えているといわれる。病を治す病院の役割は依然重要だが、徐々に体の機能が低下する高齢者には生活の質(QOL)を「支える」ことこそが大切になる。それには在宅医療が不可欠だ。
政府の社会保障制度改革国民会議が昨年まとめた報告書では、今後の医療について二つの構造改革が示されている。
まず、手術などの治療で病やけがを治す急性期の医療や、治療を終え社会復帰へリハビリを担う医療など病院ごとの役割分担を明確にし、同時に在宅医療も充実させていこうとする改革だ。
二つ目はこうした医療機関の再編を都道府県が担うことだ。政府は約九百億円の補助制度を二〇一四年度に新設し、地域のニーズに合った医療体制を整える。
社会保障にも地方分権を進め効率的な医療の提供を図る発想は確かに必要だろう。
政府が二年に一度見直す医療の価格(診療報酬)も在宅医療の充実が図られそうだ。一四年度からの改定内容が十二日に決まる。
医療保険の保険料や税、患者負担から支払われる医療費をどの治療や投薬に配分するかを決める。今改定では在宅医療を担う医療機関や人材を増やす方向である。
二五年に団塊世代が七十五歳を超える。増える高齢者に医療を提供し、充実した老後を過ごしてもらうには今後も在宅医療の充実に努めるべきだろう。
患者を在宅に移せば病院の医療費は減る。その分を在宅医療に回せるよう、自治体は病院再編を確実に進める必要がある。そのために新設される補助金である。医療機関へのバラマキで終わらないよう監視すべきだ。
海外に比べ国民医療費は少ないのに手厚い医療を受けられるのが日本の医療の良さだ。改革はその維持が前提でなければならない。
人生そのものを診る
医療が患者の伴走者となるには病だけでなく人生そのものを息長く診る覚悟が要る。処方箋は一つではない。その人に合った多様な医療を提供する技量が要る。介護との連携も不可欠である。医師の再教育など人材育成が課題だ。
患者は軽い症状でも高度医療を行う大病院を受診しがちだ。しかし、不必要な受診を控えるなど患者にも自覚が求められる。医師も患者も互いに顔の見える関係をつくる。どんな人生を送りたいか、それを実現する医療は何か話し合う。人生をともに歩む医療はそこから始まるはずだ。
2013年12月14日土曜日
エリブリンが未治療のHER2陰性局所再発・転移乳癌でも高い抗腫瘍活性示す
学会スペシャル: サンアントニオ乳癌シンポジウム2013
2013年12月10日~14日 San Antonio, U.S.A.
エリブリンが未治療のHER2陰性局所再発・転移乳癌でも高い抗腫瘍活性示す
2013/12/14
微小管阻害薬エリブリンが、HER2陰性の局所再発乳癌または転移乳癌(MBC)に対する1次治療として、高い活性を有することが、多施設共同のフェーズ2単群試験で示された。12月10日から14日まで米国サンアントニオで開催されているSan Antonio Breast Cancer Symposium(SABCS)において、米国Texas Oncology-Dallas Presbyterian HospitalのKristi McIntyre氏が発表した。
非タキサン系微小管ダイナミクス阻害剤エリブリンは、局所再発もしくは転移性乳癌の全生存期間(OS)を改善することが、エリブリンと治験医師が選択した治療法(対照群)を比較したフェーズ3試験(EMBRACE)で明らかになっている。同試験では、多くがHER2陰性の転移乳癌(MBC)で、すべての患者が、試験前に再発または転移疾患に対する2レジメン以上の治療を受けていた。
本試験では、再発・転移疾患に対する治療歴のない患者を対象とした。登録基準は、18歳以上の女性、局所再発またはMBC、HER2陰性、余命24週以上、ECOG PS 0-2、ネオアジュバント/アジュバント化学療法後12カ月以上、放射線療法、ホルモン療法後2週間以上、腎機能/骨/肝機能正常。
エリブリンは3週毎に第1、8日に1.4mg/m2を2-5分で静注。主要エンドポイントは奏効率(ORR)、副次エンドポイントは安全性と忍容性、反応までの時間、反応時間などとした。
56例が少なくとも1回のエリブリン投与を受け、32例(57%)が6サイクルを完了した。サイクル数中央値は7(1-43)。42例(75%)が何らかの乳がん治療を受けており、うち38例(90.5%)がネオアジュバントまたは/かつアジュバント療法を受けていた。タキサン治療歴があった患者は25例、アントランサイクリン系の治療歴ありは27例だった。
奏効率(0RR)は28.6%(16/56例、95%信頼区間:17.3-42.2)だった。タキサン/アントラサイクリンによるネオアジュバントまたは/かつアジュバント療法を受けた患者のORRは27.3%(9/33例)、臨床ベネフィット率(CBR)は45.5%(15/33例)で、全患者と同様だった。
ER陽性(ER+)の患者41例では、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)12例と比較して、より大きな臨床ベネフィットが認められた(ORR 34.1%対16.7%、CBR 64.3%対25.0%、疾患コントロール率85.4%対50.0%)。
PRを得た16例の反応までの時間(TTR)は中央値で1.4カ月(95%信頼区間:1.2-2.7)、反応時間(DOR)は5.8カ月(95%信頼区間:4.7-10.6)。
25%以上の患者で認めた(全グレード)治療関連の有害事象は、脱毛、好中球減少、疲労、末梢神経障害、吐き気、貧血、白血球減少、便秘、下痢だった。36例(64.3%)が、グレード3/4の治療関連有害事象を経験した。重度の有害事象は5例(8.9%)。発熱性好中球減少が3例(5.4%)、好中球減少が3例(5.4%)、白血球減少が1例(1.8%)。
有害事象による減量/治療中断/延期は30例(53.6%)、治療中止は6例(10.7%)。22例(39.3%)が最初の投与から平均2.6週(18日)でG-CSFの投与を要した。
McIntyre氏は「エリブリンは、十分に治療を受けたHER2陰性MBCのみならず、未治療のHER2陰性MBCにおいても、高い活性を有することが示された。安全性プロファイルも、これまでに知られているものと一貫性があった。今後、フェーズ3試験を経て、未治療MBC患者でも使用可能になることを期待する」とした。
2013年12月10日~14日 San Antonio, U.S.A.
エリブリンが未治療のHER2陰性局所再発・転移乳癌でも高い抗腫瘍活性示す
2013/12/14
微小管阻害薬エリブリンが、HER2陰性の局所再発乳癌または転移乳癌(MBC)に対する1次治療として、高い活性を有することが、多施設共同のフェーズ2単群試験で示された。12月10日から14日まで米国サンアントニオで開催されているSan Antonio Breast Cancer Symposium(SABCS)において、米国Texas Oncology-Dallas Presbyterian HospitalのKristi McIntyre氏が発表した。
非タキサン系微小管ダイナミクス阻害剤エリブリンは、局所再発もしくは転移性乳癌の全生存期間(OS)を改善することが、エリブリンと治験医師が選択した治療法(対照群)を比較したフェーズ3試験(EMBRACE)で明らかになっている。同試験では、多くがHER2陰性の転移乳癌(MBC)で、すべての患者が、試験前に再発または転移疾患に対する2レジメン以上の治療を受けていた。
本試験では、再発・転移疾患に対する治療歴のない患者を対象とした。登録基準は、18歳以上の女性、局所再発またはMBC、HER2陰性、余命24週以上、ECOG PS 0-2、ネオアジュバント/アジュバント化学療法後12カ月以上、放射線療法、ホルモン療法後2週間以上、腎機能/骨/肝機能正常。
エリブリンは3週毎に第1、8日に1.4mg/m2を2-5分で静注。主要エンドポイントは奏効率(ORR)、副次エンドポイントは安全性と忍容性、反応までの時間、反応時間などとした。
56例が少なくとも1回のエリブリン投与を受け、32例(57%)が6サイクルを完了した。サイクル数中央値は7(1-43)。42例(75%)が何らかの乳がん治療を受けており、うち38例(90.5%)がネオアジュバントまたは/かつアジュバント療法を受けていた。タキサン治療歴があった患者は25例、アントランサイクリン系の治療歴ありは27例だった。
奏効率(0RR)は28.6%(16/56例、95%信頼区間:17.3-42.2)だった。タキサン/アントラサイクリンによるネオアジュバントまたは/かつアジュバント療法を受けた患者のORRは27.3%(9/33例)、臨床ベネフィット率(CBR)は45.5%(15/33例)で、全患者と同様だった。
ER陽性(ER+)の患者41例では、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)12例と比較して、より大きな臨床ベネフィットが認められた(ORR 34.1%対16.7%、CBR 64.3%対25.0%、疾患コントロール率85.4%対50.0%)。
PRを得た16例の反応までの時間(TTR)は中央値で1.4カ月(95%信頼区間:1.2-2.7)、反応時間(DOR)は5.8カ月(95%信頼区間:4.7-10.6)。
25%以上の患者で認めた(全グレード)治療関連の有害事象は、脱毛、好中球減少、疲労、末梢神経障害、吐き気、貧血、白血球減少、便秘、下痢だった。36例(64.3%)が、グレード3/4の治療関連有害事象を経験した。重度の有害事象は5例(8.9%)。発熱性好中球減少が3例(5.4%)、好中球減少が3例(5.4%)、白血球減少が1例(1.8%)。
有害事象による減量/治療中断/延期は30例(53.6%)、治療中止は6例(10.7%)。22例(39.3%)が最初の投与から平均2.6週(18日)でG-CSFの投与を要した。
McIntyre氏は「エリブリンは、十分に治療を受けたHER2陰性MBCのみならず、未治療のHER2陰性MBCにおいても、高い活性を有することが示された。安全性プロファイルも、これまでに知られているものと一貫性があった。今後、フェーズ3試験を経て、未治療MBC患者でも使用可能になることを期待する」とした。
早期乳癌の術後補助療法でのビスホスホネート投与は閉経後患者の骨再発リスクと乳癌死リスクを減らす
学会スペシャル: サンアントニオ乳癌シンポジウム2013
2013年12月10日~14日 San Antonio, U.S.A.
早期乳癌の術後補助療法でのビスホスホネート投与は閉経後患者の骨再発リスクと乳癌死リスクを減らす
2013/12/14
早期乳癌患者の術後補助療法としてビスホスホネート(BP)製剤を投与すると、閉経後患者の骨再発のリスクを減らし、乳癌死のリスクも減らすことが明らかとなった。無作為化試験のメタ解析の結果示されたもの。骨再発のリスクを34%、乳癌死のリスクを17%減らした。しかし骨以外の最初の遠隔再発は有意に減らさなかった。ビスホスホネートの投与は閉経前の患者には影響しなかった。また、非乳癌死、対側乳癌、局所再発についても影響は与えなかった。
12月10日から14日まで米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2013)で、the Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group(EBCTCG)'s Bisphosphonate Working Groupを代表して、英Sheffield Cancer Research CentreのColeman R氏によって発表された。
研究グループは、術後補助療法としてBP製剤投与群と非投与群またはプラセボ群を比較した無作為化試験36件2万2982人の結果から、22試験1万7791人のデータを受け取り、メタ解析を行った。
その結果、全再発については、1万7709人で3408イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は25.4%、非投与群は26.5%だった(Logrank 2p=0.08)。遠隔再発は1万7709人で2835イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は20.9%、非投与群22.3%だった(Logrank 2p=0.03)。
骨再発については1万7709人で888イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は6.9%、非投与群は8.4%だった(Logrank 2p=0.0009)。非骨遠隔再発は1万7709人で1947イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は15.0%、非投与群は15.1%だった(Logrank 2p=0.71)。
局所再発については1万7709人で698イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は6.3%、非投与群は5.5%だった(Logrank 2p=0.27)。対側乳房の再発については1万7709人で218イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は2.5%、非投与群は2.4%だった(Logrank 2p=0.96)。
閉経後乳癌に限定したところ、1万1036人中遠隔再発は1564件起きており、10年の再発率はBP製剤投与群は18.4%、非投与群は21.9%だった(Logrank 2p=0.0003)。骨再発は508件起きており、10年の再発率はBP製剤投与群は5.9%、非投与群は8.8%だった(Logrank 2p<0.00001)。非骨再発は1056件起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は13.3%、非投与群は14.3%だった(Logrank 2p=0.24)だった。
骨再発を閉経状態と組み合わせると、年間のイベント率の比は閉経前の患者では差がなく、閉経後の患者で差があった。骨以外の部分の再発については、閉経前と閉経後に差はほとんどなかった。BP製剤の種類で分けても閉経後の患者で効果が高かった。
全患者を対象に乳癌死について調べたところ、10年時点の死亡率はBP製剤投与群は16.9%、非投与群18.7%だった(Logrank 2p=0.04)。非乳癌死はどちらも5.3%で差がなかった(Logrank 2p=0.96)。
閉経後患者の乳癌死は、10年時点ではBP製剤投与群は15.2%、非投与群18.3%だった(Logrank 2p=0.004)。全死亡率はBP製剤投与群は21.5%、非投与群23.8%だった(Logrank 2p=0.007)。
2013年12月10日~14日 San Antonio, U.S.A.
早期乳癌の術後補助療法でのビスホスホネート投与は閉経後患者の骨再発リスクと乳癌死リスクを減らす
2013/12/14
早期乳癌患者の術後補助療法としてビスホスホネート(BP)製剤を投与すると、閉経後患者の骨再発のリスクを減らし、乳癌死のリスクも減らすことが明らかとなった。無作為化試験のメタ解析の結果示されたもの。骨再発のリスクを34%、乳癌死のリスクを17%減らした。しかし骨以外の最初の遠隔再発は有意に減らさなかった。ビスホスホネートの投与は閉経前の患者には影響しなかった。また、非乳癌死、対側乳癌、局所再発についても影響は与えなかった。
12月10日から14日まで米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2013)で、the Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group(EBCTCG)'s Bisphosphonate Working Groupを代表して、英Sheffield Cancer Research CentreのColeman R氏によって発表された。
研究グループは、術後補助療法としてBP製剤投与群と非投与群またはプラセボ群を比較した無作為化試験36件2万2982人の結果から、22試験1万7791人のデータを受け取り、メタ解析を行った。
その結果、全再発については、1万7709人で3408イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は25.4%、非投与群は26.5%だった(Logrank 2p=0.08)。遠隔再発は1万7709人で2835イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は20.9%、非投与群22.3%だった(Logrank 2p=0.03)。
骨再発については1万7709人で888イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は6.9%、非投与群は8.4%だった(Logrank 2p=0.0009)。非骨遠隔再発は1万7709人で1947イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は15.0%、非投与群は15.1%だった(Logrank 2p=0.71)。
局所再発については1万7709人で698イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は6.3%、非投与群は5.5%だった(Logrank 2p=0.27)。対側乳房の再発については1万7709人で218イベントが起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は2.5%、非投与群は2.4%だった(Logrank 2p=0.96)。
閉経後乳癌に限定したところ、1万1036人中遠隔再発は1564件起きており、10年の再発率はBP製剤投与群は18.4%、非投与群は21.9%だった(Logrank 2p=0.0003)。骨再発は508件起きており、10年の再発率はBP製剤投与群は5.9%、非投与群は8.8%だった(Logrank 2p<0.00001)。非骨再発は1056件起きていたが、10年の再発率はBP製剤投与群は13.3%、非投与群は14.3%だった(Logrank 2p=0.24)だった。
骨再発を閉経状態と組み合わせると、年間のイベント率の比は閉経前の患者では差がなく、閉経後の患者で差があった。骨以外の部分の再発については、閉経前と閉経後に差はほとんどなかった。BP製剤の種類で分けても閉経後の患者で効果が高かった。
全患者を対象に乳癌死について調べたところ、10年時点の死亡率はBP製剤投与群は16.9%、非投与群18.7%だった(Logrank 2p=0.04)。非乳癌死はどちらも5.3%で差がなかった(Logrank 2p=0.96)。
閉経後患者の乳癌死は、10年時点ではBP製剤投与群は15.2%、非投与群18.3%だった(Logrank 2p=0.004)。全死亡率はBP製剤投与群は21.5%、非投与群23.8%だった(Logrank 2p=0.007)。
乳癌術後AI剤による関節痛は運動療法で緩和できる可能性
乳癌術後AI剤による関節痛は運動療法で緩和できる可能性
2013/12/13
乳癌手術後のアロマターゼ阻害(AI)剤による関節痛を運動慮法で緩和できる可能性が明らかとなった。無作為化臨床試験HOPE(Hormones and Physical Exercise)の結果示されたもの。12月10日から14日まで米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2013)で、米Yale UniversityのMelinda L. Irwin氏によって発表された。
HOPE試験は1期から3C期のホルモン受容体陽性乳癌患者で、少なくとも6カ月間AI剤を服用し、軽度以上の関節痛を経験している121人の閉経後女性を運動療法群(61人)と通常療法群(60人)に割り付けて行われた。両群の患者とも6カ月後、12カ月後の来院で評価された。
関節痛の評価はBPI(Brief Pain Inventory)スコアで行った。BPIスコアは0点から10点までで点数化され、3から4点は軽度の痛み、5から7点は中等度の痛み、8点から10点は重度の痛みと評価される。
運動療法群には週2回の筋力強化トレーニング(6種類の共通した運動の8回から12回繰り返しの3セット)、週に2.5時間の中等度の有酸素運動が行われた。通常療法群には運動の勧めなどの文書を提供し、毎月AI剤の服用遵守の電話を行った。
参加した患者は運動能力はあるが運動が不活発(1週間に90分未満)の過体重の女性で、60代のほとんどが非ヒスパニックの白人だった。高度な教育を受けており、診断後2年、AI剤を1.5年服用しているステージ1、2の患者がほとんどだった。
試験の結果、12カ月後の運動活性は運動療法群の平均が158.9分/週、通常療法群が48.9分/週で有意(p=0.0001)に差がついていた。運動療法群の週2回の筋力トレーニング実施の平均は70%。最大酸素摂取量は運動療法群は6.5%増加し、通常療法群は1.8%減少した。体重は運動療法群が3%減少し、通常療法群は変化がなかった。
BPIスコアは最悪の痛み、痛みの重症度、痛みの干渉のいずれも、運動療法群でのみベースラインから12カ月後で有意(p<0.05)に改善していた。改善度合いは運動の遵守が80%以上の患者のほうが80%以下の患者よりも高かった。
2013/12/13
乳癌手術後のアロマターゼ阻害(AI)剤による関節痛を運動慮法で緩和できる可能性が明らかとなった。無作為化臨床試験HOPE(Hormones and Physical Exercise)の結果示されたもの。12月10日から14日まで米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2013)で、米Yale UniversityのMelinda L. Irwin氏によって発表された。
HOPE試験は1期から3C期のホルモン受容体陽性乳癌患者で、少なくとも6カ月間AI剤を服用し、軽度以上の関節痛を経験している121人の閉経後女性を運動療法群(61人)と通常療法群(60人)に割り付けて行われた。両群の患者とも6カ月後、12カ月後の来院で評価された。
関節痛の評価はBPI(Brief Pain Inventory)スコアで行った。BPIスコアは0点から10点までで点数化され、3から4点は軽度の痛み、5から7点は中等度の痛み、8点から10点は重度の痛みと評価される。
運動療法群には週2回の筋力強化トレーニング(6種類の共通した運動の8回から12回繰り返しの3セット)、週に2.5時間の中等度の有酸素運動が行われた。通常療法群には運動の勧めなどの文書を提供し、毎月AI剤の服用遵守の電話を行った。
参加した患者は運動能力はあるが運動が不活発(1週間に90分未満)の過体重の女性で、60代のほとんどが非ヒスパニックの白人だった。高度な教育を受けており、診断後2年、AI剤を1.5年服用しているステージ1、2の患者がほとんどだった。
試験の結果、12カ月後の運動活性は運動療法群の平均が158.9分/週、通常療法群が48.9分/週で有意(p=0.0001)に差がついていた。運動療法群の週2回の筋力トレーニング実施の平均は70%。最大酸素摂取量は運動療法群は6.5%増加し、通常療法群は1.8%減少した。体重は運動療法群が3%減少し、通常療法群は変化がなかった。
BPIスコアは最悪の痛み、痛みの重症度、痛みの干渉のいずれも、運動療法群でのみベースラインから12カ月後で有意(p<0.05)に改善していた。改善度合いは運動の遵守が80%以上の患者のほうが80%以下の患者よりも高かった。
2013年10月16日水曜日
ジエンド・オブ・イルネス ~ がん治療医がたどり着いた「病気の真実」
特定の遺伝子の変異はがんとの関連が指摘されている。たとえば、BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子の変異は乳がんのリスクを高めることがわかっている。この変異は、アシュケナージ系ユダヤ人によく見られるが、それが乳がんを引き起こすわけではないことを理解しておく必要がある。BRCA1あるいはBRCA2の変異を親から受け継いでいても、乳がんになると決まっているわけではないのだ。
このように、がん遺伝子と言われるものの多くは、がんに対する脆弱性を伝えはするものの、がん自体を伝えるわけではない。BRCA1とBRCA2の変異遺伝子は、DNAの修復を妨害すると予測されるが、必ずしも乳がんの発症につながらないのは、DNAを修復する方法は、ほかにもたくさんあるからだ。さらに言えば、乳がんに苦しむ女性の大多数は、変異していないBRCA遺伝子を持っている。この事実は、がんの発症に、遺伝子より強く影響する何かが存在することを語っている。
ここでもう一度、システムという見方に戻ってみよう。がんは、細胞内、あるいは細胞間の対話(つまり、システム)がうまくいかなくなった状態である。その結果、細胞たちは、分裂すべきでないときに分裂し、死ぬべきときに死のうとせず、不要な血管を作り、互いを欺き続けるのだ。このように制御不能になった細胞システムを、私たちはがんと呼び、それが起きている体の部位(肺、前立腺、肝臓など)によって呼び分けている。しかし、それは実は「悪いもの」ではなく、システムが壊れた「状態」なのだ。
全文を読む
このように、がん遺伝子と言われるものの多くは、がんに対する脆弱性を伝えはするものの、がん自体を伝えるわけではない。BRCA1とBRCA2の変異遺伝子は、DNAの修復を妨害すると予測されるが、必ずしも乳がんの発症につながらないのは、DNAを修復する方法は、ほかにもたくさんあるからだ。さらに言えば、乳がんに苦しむ女性の大多数は、変異していないBRCA遺伝子を持っている。この事実は、がんの発症に、遺伝子より強く影響する何かが存在することを語っている。
ここでもう一度、システムという見方に戻ってみよう。がんは、細胞内、あるいは細胞間の対話(つまり、システム)がうまくいかなくなった状態である。その結果、細胞たちは、分裂すべきでないときに分裂し、死ぬべきときに死のうとせず、不要な血管を作り、互いを欺き続けるのだ。このように制御不能になった細胞システムを、私たちはがんと呼び、それが起きている体の部位(肺、前立腺、肝臓など)によって呼び分けている。しかし、それは実は「悪いもの」ではなく、システムが壊れた「状態」なのだ。
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2013年8月26日月曜日
2013年8月18日日曜日
ノバルティス アフィニトール、肝細胞がんの開発中止
( 2013年8月12日 )
スイス・ノバルティスは12日までに、抗がん剤「アフィニトール」(一般名=エベロリムス)について、進行性肝細胞がんの適応での開発を日本を含む全世界で中止すると発表した。
スイス・ノバルティスは12日までに、抗がん剤「アフィニトール」(一般名=エベロリムス)について、進行性肝細胞がんの適応での開発を日本を含む全世界で中止すると発表した。
2013年8月12日月曜日
ホルモン療法 開始から5年後の選択、、、
ノルバデックスを10年間かアリミデックスにスイッチか
新しいガイドライン2013年度版>> 治療前は閉経前であったが、タモキシフェンの5年投与を完了し、閉経が確認された場合はアロマターゼ阻害薬の追加5年間、閉経が確認されない場合はタモキシフェンの追加5年間が勧められる。
参考になる記事だった! 私はリンパ節転移もしていたし、追加5年するのがベターなんだろうな。まぁ、まだまだ先の事だけど。
新しいガイドライン2013年度版>> 治療前は閉経前であったが、タモキシフェンの5年投与を完了し、閉経が確認された場合はアロマターゼ阻害薬の追加5年間、閉経が確認されない場合はタモキシフェンの追加5年間が勧められる。
参考になる記事だった! 私はリンパ節転移もしていたし、追加5年するのがベターなんだろうな。まぁ、まだまだ先の事だけど。
2013年8月9日金曜日
骨転移リテラシー
ただ繰り返し強調したいことは、骨転移が現実問題になってから学ぶ、という姿勢では遅いという点です。骨転移が引き起こす最大の問題は、下半身不随の発生です。これを回避するためには、がんの診断を受けた時点でちょっとした予備知識を頭の片隅に置いておくことが必要になります。転移なんて考えたくもない心境かもしれませんが、後々にあなたの身を守る大切なことになります。
はじめに、骨転移を生じやすく、十分な骨転移の知識を身に着けておくべきがんから紹介します。このようながんの代表として、乳がん、肺がん、前立腺がん、多発性骨髄腫を挙げておきたいと思います。骨転移が発生する頻度はおよそ2~3割とみられています。これらのがんでは骨転移をきっかけにしてがんが見つかったり、がんが見つかった時にはすでに骨転移を生じていたり、病気の経過の早期から骨に転移を生じる傾向を持っています。
このため、これらのがんの治療にあたる主治医の先生も一般に骨転移に明るく、ちょっとした質問にもかなり詳しく答えてくれるでしょう。定期検査で病院に訪れたときには骨の点検を加えておられることが多いと思います。監視の目は、十分なことが多いですが、分子標的薬やホルモン薬の投与により治療成績が近年改善されて、進行期と言えども骨転移を持ちながら長く生活を送ることが多くなってきました。放射線治療がどのようなタイミングで行われるのかや、治療法の選択に病気の経過が深く関連があることなど、知っておくと主治医の先生と方針を相談しやすいでしょう。すでに骨転移との生活を送っておられる方の中には、「きっちり管理していればこわくない!」と感じられた方もおられることでしょう。
がんナビ連載 橋本伸之 「がんの種類による骨転移の発生頻度と時期の違い」から抜粋
はじめに、骨転移を生じやすく、十分な骨転移の知識を身に着けておくべきがんから紹介します。このようながんの代表として、乳がん、肺がん、前立腺がん、多発性骨髄腫を挙げておきたいと思います。骨転移が発生する頻度はおよそ2~3割とみられています。これらのがんでは骨転移をきっかけにしてがんが見つかったり、がんが見つかった時にはすでに骨転移を生じていたり、病気の経過の早期から骨に転移を生じる傾向を持っています。
このため、これらのがんの治療にあたる主治医の先生も一般に骨転移に明るく、ちょっとした質問にもかなり詳しく答えてくれるでしょう。定期検査で病院に訪れたときには骨の点検を加えておられることが多いと思います。監視の目は、十分なことが多いですが、分子標的薬やホルモン薬の投与により治療成績が近年改善されて、進行期と言えども骨転移を持ちながら長く生活を送ることが多くなってきました。放射線治療がどのようなタイミングで行われるのかや、治療法の選択に病気の経過が深く関連があることなど、知っておくと主治医の先生と方針を相談しやすいでしょう。すでに骨転移との生活を送っておられる方の中には、「きっちり管理していればこわくない!」と感じられた方もおられることでしょう。
がんナビ連載 橋本伸之 「がんの種類による骨転移の発生頻度と時期の違い」から抜粋
2013年8月6日火曜日
転移・再発乳癌の治療戦略 ~より良い治療を目指して【乳癌学会2013】
転移・再発乳癌の病態は複雑で、薬物療法の選択肢も多い。現在、国際的なコンセンサスに基づくガイドラインを作成し、均てん化した治療を行うことにより、全生存期間(OS)の改善を目指そうという動きがある。この中では、ホルモン受容体(HR)陽性乳癌に対する内分泌療法の継続、周術期にタキサンを使用している再発症例へのタキサンの再投与(Taxane re-challenge)なども治療選択肢として考えられている。
2013年8月3日土曜日
CYP2D6の遺伝子タイプを調べる~タモキシフェン効果予測テスト
CYP2D6の働き
薬は体の中に入ると肝臓で酵素により分解されます。薬を分解する酵素のことを薬物代謝酵素とよび、いくつかの種類があります。タモキシフェンはCYP2D6という薬物代謝酵素により分解され、高い活性を持つ代謝物エンドキシフェンに変換されますが、CYP2D6の働き方には遺伝的な個人差があることが知られています。CYP2D6遺伝子の働き方が弱い、もしくはCYP2D6遺伝子自体を持っていない場合、タモキシフェンを肝臓でうまく分解することができず、薬の効果が得られないとの論文が複数報告されています。
CYP2D6の働きを調べるテスト
CYP2D6の働きは遺伝子によって決定されており、頬の内側を専用の綿棒でこするだけの簡単な方法で調べることができます。
また遺伝子を調べるテストなので、結果は生涯変わることがありません。
テストで分かること
このテストでは、日本人において主要な5つのバリエーションを調べることでCYP2D6の遺伝子タイプを総合的に判定し、そこからタモキシフェンの治療効果を予測します。
全文を読む・・・https://www.dnafile.jp/tamoxifen/
薬は体の中に入ると肝臓で酵素により分解されます。薬を分解する酵素のことを薬物代謝酵素とよび、いくつかの種類があります。タモキシフェンはCYP2D6という薬物代謝酵素により分解され、高い活性を持つ代謝物エンドキシフェンに変換されますが、CYP2D6の働き方には遺伝的な個人差があることが知られています。CYP2D6遺伝子の働き方が弱い、もしくはCYP2D6遺伝子自体を持っていない場合、タモキシフェンを肝臓でうまく分解することができず、薬の効果が得られないとの論文が複数報告されています。
CYP2D6の働きを調べるテスト
CYP2D6の働きは遺伝子によって決定されており、頬の内側を専用の綿棒でこするだけの簡単な方法で調べることができます。
また遺伝子を調べるテストなので、結果は生涯変わることがありません。
テストで分かること
このテストでは、日本人において主要な5つのバリエーションを調べることでCYP2D6の遺伝子タイプを総合的に判定し、そこからタモキシフェンの治療効果を予測します。
全文を読む・・・https://www.dnafile.jp/tamoxifen/
2013年7月13日土曜日
院内処方に戻してみたら
日経メディカルブログ:日経ヘルスケアon the web
2013. 7. 13
新築移転を機に医薬分業に背を向けた二つの民間大病院
院内処方に戻してみたら…
院外処方を完全にやめて院内処方に戻したり、院内処方との選択制を導入する動きが広がりつつあります。最近も二つの大病院が、新築移転を機に院内処方への変更に踏み切りました。
2013. 7. 13
新築移転を機に医薬分業に背を向けた二つの民間大病院
院内処方に戻してみたら…
院外処方を完全にやめて院内処方に戻したり、院内処方との選択制を導入する動きが広がりつつあります。最近も二つの大病院が、新築移転を機に院内処方への変更に踏み切りました。
2013年7月2日火曜日
原発性乳癌手術例の24%で術前後のki-67値が変動、luminalタイプが変化した患者も25%【乳癌学会2013】
2013. 6. 30
原発性乳癌手術例の24%で術前後のki-67値が変動、luminalタイプが変化した患者も25%【乳癌学会2013】
術前薬物療法を行わなかった原発性乳癌の手術実施患者を対象に、術前後のki-67 labeling index(ki-67 LI)を評価した結果、患者の24%で手術前後にki-67 LIが変動したことが明らかになった。岩手医科大学外科学講座の小松英明氏が、6月27日から29日まで浜松市で開催された第21回日本乳癌学会学術総会で発表した。
乳癌におけるki-67の発現状態を示すki-67 LIは、予後予測因子の1つとされている。一方で、ki-67の発現状態は術前の針生検(CNB)と手術標本の間で異なることが指摘されており、それには腫瘍の進展状況、血流などの微小環境による不均一性が影響していると考えられている。
そこで小松氏らは、術前に実施するCNBと手術検体におけるki-67 LIに違いがあるかを検討した。
対象は、2011年1月~2012年12月までに同院で原発性乳癌手術を実施したステージI~IIICの患者のうち、術前薬物療法を実施せず、かつki-67(MIB-1)の免疫染色を実施した患者75人。ki-67 LIは、目視でその値を算出し、14%以上を高値群、14%未満を低値群とした。
患者の年齢中央値は56歳(範囲:34-87歳)だった。TNMステージはIが63%、IIが27%、IIIが10%、組織グレードは2が76%、エストロゲン受容体(ER)陽性は87%、プロゲステロン受容体(PgR)陽性は76%、HER2陽性は8%を占めた。
検討の結果、患者の24%で、手術前後にki-67 labeling indexの変動が見られた。術前後のki-67 LI中央値は、それぞれ11%、10%だった。
ki-67 LIが術前後で変動した不一致患者(18人)において、手術検体のki-67 LIのばらつきはCNBよりも少なく、その値は5-20%の範囲に集中していた。
術前にLuminal AまたはBと判定された患者(64人)のうち、術後にluminalタイプが変化した患者は25%(16例)を占めた。内訳は、luminal AからBが5例、luminal BからAが11例だった。つまり、術前にluminal Bだった患者(27人)のおよそ4割がluminal Aに変化したことになる。
これらの結果から小松氏は、「術前後にluminal A、Bの変化が見られた患者は全体の25%を占め、luminal BからAに変化した患者は約40%を占めた。腫瘍径や不均一性、染色固定状態によってki-67 LIが変動していた可能性があるが、薬物療法を決定する際にはki-67 LIが変動している可能性を十分に考慮し、治療がoverまたはunderにならないように薬剤選択に注意が必要」と語った。
原発性乳癌手術例の24%で術前後のki-67値が変動、luminalタイプが変化した患者も25%【乳癌学会2013】
術前薬物療法を行わなかった原発性乳癌の手術実施患者を対象に、術前後のki-67 labeling index(ki-67 LI)を評価した結果、患者の24%で手術前後にki-67 LIが変動したことが明らかになった。岩手医科大学外科学講座の小松英明氏が、6月27日から29日まで浜松市で開催された第21回日本乳癌学会学術総会で発表した。
乳癌におけるki-67の発現状態を示すki-67 LIは、予後予測因子の1つとされている。一方で、ki-67の発現状態は術前の針生検(CNB)と手術標本の間で異なることが指摘されており、それには腫瘍の進展状況、血流などの微小環境による不均一性が影響していると考えられている。
そこで小松氏らは、術前に実施するCNBと手術検体におけるki-67 LIに違いがあるかを検討した。
対象は、2011年1月~2012年12月までに同院で原発性乳癌手術を実施したステージI~IIICの患者のうち、術前薬物療法を実施せず、かつki-67(MIB-1)の免疫染色を実施した患者75人。ki-67 LIは、目視でその値を算出し、14%以上を高値群、14%未満を低値群とした。
患者の年齢中央値は56歳(範囲:34-87歳)だった。TNMステージはIが63%、IIが27%、IIIが10%、組織グレードは2が76%、エストロゲン受容体(ER)陽性は87%、プロゲステロン受容体(PgR)陽性は76%、HER2陽性は8%を占めた。
検討の結果、患者の24%で、手術前後にki-67 labeling indexの変動が見られた。術前後のki-67 LI中央値は、それぞれ11%、10%だった。
ki-67 LIが術前後で変動した不一致患者(18人)において、手術検体のki-67 LIのばらつきはCNBよりも少なく、その値は5-20%の範囲に集中していた。
術前にLuminal AまたはBと判定された患者(64人)のうち、術後にluminalタイプが変化した患者は25%(16例)を占めた。内訳は、luminal AからBが5例、luminal BからAが11例だった。つまり、術前にluminal Bだった患者(27人)のおよそ4割がluminal Aに変化したことになる。
これらの結果から小松氏は、「術前後にluminal A、Bの変化が見られた患者は全体の25%を占め、luminal BからAに変化した患者は約40%を占めた。腫瘍径や不均一性、染色固定状態によってki-67 LIが変動していた可能性があるが、薬物療法を決定する際にはki-67 LIが変動している可能性を十分に考慮し、治療がoverまたはunderにならないように薬剤選択に注意が必要」と語った。
今後重点的に取り組むべき課題の1位は「日本人における多遺伝子アッセイの活用法の確立」、学会初の試みコンセンサスカンファレンスで【乳癌学会2013】
2013. 7. 2
今後重点的に取り組むべき課題の1位は「日本人における多遺伝子アッセイの活用法の確立」、学会初の試みコンセンサスカンファレンスで【乳癌学会2013】
6月27日から29日まで浜松市で開催された第21回日本乳癌学会学術総会では、学会初の試みである「コンセンサスカンファレンス」が行われ、学会理事らにより今後の乳癌診療や研究領域で重点的に取り組むべき課題についてパネルディスカッションが行われた。
まず座長の愛知県がんセンター中央病院の岩田広治氏が趣旨を説明した。事前に日本乳癌学会評議員を対象にアンケートを実施しており、このコンセンサスミーティングでは上位10項目を紹介し、日本と世界の現状、日本の進むべき方向性、解決方法などを議論することが目的だとした。
事前アンケートは、日本乳癌学会評議員409人を対象に、2013年5月7~31日に実施された。日本の乳癌診療・研究における課題を、ウェブ上で50項目の中から10個を選択する形式で回答率は80.4%(329人)だった。
今後取り組むべき課題の第1位は、「日本人における多遺伝子アッセイの活用法の確立(保険承認を含めて)」(37.65%)だった。
同学会理事で昭和大学医学部乳腺外科の中村清吾氏は、「OncotypeDXを含め、多遺伝子アッセイに関して多数のエビデンスが集まってきている。しかし、残念ながらコストが高く、診療で利用したいと思っていても高嶺の花になってしまっている側面がある。いきなり保険承認は厳しいかもしれないが、例えば先進医療のかたちで日本人のエビデンスをさらに集積し、再現性が確認されたら次のステップに進むという流れで進むのではないか」と語った。また、「日本人を対象にした多遺伝子アッセイの結果は、日本乳癌学会の登録制度を利用するなどして1カ所にデータを集積、解析するのが効率が良いのではないか」と提案した。
会長の渡辺亨氏(浜松オンコロジーセンター院長)は、「St.Gallenのパネルで、4種類の多遺伝子アッセイをどう評価するのかを討論した際、複数ある多遺伝子アッセイのうちどれも日本で承認されていないことを言ったら、他の国のパネリストが非常に驚いていた。それくらい日本は遅れている。エビデンスはある程度あるので、あとは行政的な対応を早く進めて承認を取得してほしい」と語った。
理事で国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科の向井博文氏は、「財政的な問題もあるので、何でも保険収載を要望するばかりでは難しく、工夫が必要。時代の流れと共に有用性が低下した項目については、保険収載を取り下げるなどの工夫が必要」と提案した。
これらを踏まえ、座長の大野真司氏(国立病院機構九州がんセンター)は、「ドラッグラグだけでなく、診断ラグもこれから大きな問題になると思う。しかし、多遺伝子アッセイに関してはすでに日本でもエビデンスが蓄積している。今後は保険収載に向けて努力し、保険収載されるまで先進医療でやるのかなど、日本乳癌学会で大きな課題として取り組んでいくという方向でまとめさせていただきたい」と語った。
引き続き行われた閉会式では、来年開催される第22回日本乳癌学会学術総会会長の野口眞三郎氏(大阪大学医学系研究科)が挨拶し、学会理事らが一同に介して議論するコンセンサスカンファレンスを来年以降も継続したいとの意向を示した。
アンケート結果の2位以下は、以下の通り。
第2位 「リンパ節転移陽性時の適切な腋窩マネージメントの検証」(35.45%)
第3位 「適切な術前・術後薬物療法の検証(non-pcrを含めて)」(34.23%)
第4位 「乳房温存術後放射線治療省略の適応の明確化」(31.54%)
第5位 「世界に対抗できる日本全体の治験・臨床試験体制の構築、トランスレーショナルリサーチを推進するための体制整備(組織バンクなど)」(30.32%)
第6位 「世界標準に合わせた増殖マーカー(Ki67など)の意義と品質管理の検証」(28.61%)
第7位 「乳房再建手術の適応と標準化の確立」(24.94%)
第8位 「家族性乳癌に対するトータルケアと予防治療などの体制整備」(24.45%)
第9位 「各種診断モダリティの臨床的・医療経済的意義の検証(初期診断、術前薬物療法の効果、術後経過観察など)」(22.74%)
第10位 「日本における適切な検診の確立(US、MRI)と共に、非触知石灰化病変を診断・治療することの意義の検証」「乳癌の遠隔転移に対する外科療法の意義の検証」(どちらも21.03%)
今後重点的に取り組むべき課題の1位は「日本人における多遺伝子アッセイの活用法の確立」、学会初の試みコンセンサスカンファレンスで【乳癌学会2013】
6月27日から29日まで浜松市で開催された第21回日本乳癌学会学術総会では、学会初の試みである「コンセンサスカンファレンス」が行われ、学会理事らにより今後の乳癌診療や研究領域で重点的に取り組むべき課題についてパネルディスカッションが行われた。
まず座長の愛知県がんセンター中央病院の岩田広治氏が趣旨を説明した。事前に日本乳癌学会評議員を対象にアンケートを実施しており、このコンセンサスミーティングでは上位10項目を紹介し、日本と世界の現状、日本の進むべき方向性、解決方法などを議論することが目的だとした。
事前アンケートは、日本乳癌学会評議員409人を対象に、2013年5月7~31日に実施された。日本の乳癌診療・研究における課題を、ウェブ上で50項目の中から10個を選択する形式で回答率は80.4%(329人)だった。
今後取り組むべき課題の第1位は、「日本人における多遺伝子アッセイの活用法の確立(保険承認を含めて)」(37.65%)だった。
同学会理事で昭和大学医学部乳腺外科の中村清吾氏は、「OncotypeDXを含め、多遺伝子アッセイに関して多数のエビデンスが集まってきている。しかし、残念ながらコストが高く、診療で利用したいと思っていても高嶺の花になってしまっている側面がある。いきなり保険承認は厳しいかもしれないが、例えば先進医療のかたちで日本人のエビデンスをさらに集積し、再現性が確認されたら次のステップに進むという流れで進むのではないか」と語った。また、「日本人を対象にした多遺伝子アッセイの結果は、日本乳癌学会の登録制度を利用するなどして1カ所にデータを集積、解析するのが効率が良いのではないか」と提案した。
会長の渡辺亨氏(浜松オンコロジーセンター院長)は、「St.Gallenのパネルで、4種類の多遺伝子アッセイをどう評価するのかを討論した際、複数ある多遺伝子アッセイのうちどれも日本で承認されていないことを言ったら、他の国のパネリストが非常に驚いていた。それくらい日本は遅れている。エビデンスはある程度あるので、あとは行政的な対応を早く進めて承認を取得してほしい」と語った。
理事で国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科の向井博文氏は、「財政的な問題もあるので、何でも保険収載を要望するばかりでは難しく、工夫が必要。時代の流れと共に有用性が低下した項目については、保険収載を取り下げるなどの工夫が必要」と提案した。
これらを踏まえ、座長の大野真司氏(国立病院機構九州がんセンター)は、「ドラッグラグだけでなく、診断ラグもこれから大きな問題になると思う。しかし、多遺伝子アッセイに関してはすでに日本でもエビデンスが蓄積している。今後は保険収載に向けて努力し、保険収載されるまで先進医療でやるのかなど、日本乳癌学会で大きな課題として取り組んでいくという方向でまとめさせていただきたい」と語った。
引き続き行われた閉会式では、来年開催される第22回日本乳癌学会学術総会会長の野口眞三郎氏(大阪大学医学系研究科)が挨拶し、学会理事らが一同に介して議論するコンセンサスカンファレンスを来年以降も継続したいとの意向を示した。
アンケート結果の2位以下は、以下の通り。
第2位 「リンパ節転移陽性時の適切な腋窩マネージメントの検証」(35.45%)
第3位 「適切な術前・術後薬物療法の検証(non-pcrを含めて)」(34.23%)
第4位 「乳房温存術後放射線治療省略の適応の明確化」(31.54%)
第5位 「世界に対抗できる日本全体の治験・臨床試験体制の構築、トランスレーショナルリサーチを推進するための体制整備(組織バンクなど)」(30.32%)
第6位 「世界標準に合わせた増殖マーカー(Ki67など)の意義と品質管理の検証」(28.61%)
第7位 「乳房再建手術の適応と標準化の確立」(24.94%)
第8位 「家族性乳癌に対するトータルケアと予防治療などの体制整備」(24.45%)
第9位 「各種診断モダリティの臨床的・医療経済的意義の検証(初期診断、術前薬物療法の効果、術後経過観察など)」(22.74%)
第10位 「日本における適切な検診の確立(US、MRI)と共に、非触知石灰化病変を診断・治療することの意義の検証」「乳癌の遠隔転移に対する外科療法の意義の検証」(どちらも21.03%)
2013年6月30日日曜日
乳房予防切除「死亡率減少の根拠不十分」 日本乳癌学会
乳房予防切除「死亡率減少の根拠不十分」 日本乳癌学会
朝日新聞デジタル:記事一覧
2013年6月28日(金)19時34分配信
遺伝性で乳がんや卵巣がんになりやすい女性の乳房予防切除について「乳がんによる死亡が減る可能性はあるが、科学的な根拠はまだ不十分」とする診療指針を日本乳癌(にゅうがん)学会が28日にまとめた。切除で乳がんの発生は90~100%減るが、がんが起こる乳腺を完全に取り切れない、卵巣がんが起こるなどの可能性があり、死亡率を下げるかは、まだはっきりしていないという。
遺伝性乳がんの乳房予防切除は、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが体験を公表して注目を集めた。日本乳癌学会は2年ぶりに、乳がんの診療指針を改定した。この中で、遺伝的に乳がんになりやすい人が、がん予防で健康な乳房を切除する手術について、「本人が手術のリスクや効果を十分に理解した上で希望すれば、考慮すべき手段」と判断した。
朝日新聞デジタル:記事一覧
2013年6月28日(金)19時34分配信
遺伝性で乳がんや卵巣がんになりやすい女性の乳房予防切除について「乳がんによる死亡が減る可能性はあるが、科学的な根拠はまだ不十分」とする診療指針を日本乳癌(にゅうがん)学会が28日にまとめた。切除で乳がんの発生は90~100%減るが、がんが起こる乳腺を完全に取り切れない、卵巣がんが起こるなどの可能性があり、死亡率を下げるかは、まだはっきりしていないという。
遺伝性乳がんの乳房予防切除は、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが体験を公表して注目を集めた。日本乳癌学会は2年ぶりに、乳がんの診療指針を改定した。この中で、遺伝的に乳がんになりやすい人が、がん予防で健康な乳房を切除する手術について、「本人が手術のリスクや効果を十分に理解した上で希望すれば、考慮すべき手段」と判断した。
乳製品での乳がん再発リスクを否定…診療指針
乳製品での乳がん再発リスクを否定…診療指針
日本乳癌学会は27日、2年ぶりに診療指針を改訂した。
乳製品や、大豆製品に多く含まれるイソフラボンの影響を恐れて避けている患者も多いが、乳製品は発症予防効果がある可能性があり、再発や死亡への影響は証拠不十分とした。イソフラボンについても、再発の危険性を減らす可能性があるとした。
乳製品は、最も少なく摂取した群よりも、最も多く摂取した群は発症の危険性が15%減少するとの研究報告を示した。低脂肪乳や閉経前の女性でより強く傾向が見られ、逆に脂肪含有量が多い乳製品は危険性を高める報告も示した。
また、乳製品が再発や死亡に与える影響は、小規模な研究しかないうえ、摂取が多いほど死亡リスクが低いとの報告もあり、結論づけられないとした。
(2013年6月27日21時44分 読売新聞)
日本乳癌学会は27日、2年ぶりに診療指針を改訂した。
乳製品や、大豆製品に多く含まれるイソフラボンの影響を恐れて避けている患者も多いが、乳製品は発症予防効果がある可能性があり、再発や死亡への影響は証拠不十分とした。イソフラボンについても、再発の危険性を減らす可能性があるとした。
乳製品は、最も少なく摂取した群よりも、最も多く摂取した群は発症の危険性が15%減少するとの研究報告を示した。低脂肪乳や閉経前の女性でより強く傾向が見られ、逆に脂肪含有量が多い乳製品は危険性を高める報告も示した。
また、乳製品が再発や死亡に与える影響は、小規模な研究しかないうえ、摂取が多いほど死亡リスクが低いとの報告もあり、結論づけられないとした。
(2013年6月27日21時44分 読売新聞)
乳がんリスク高い女性に予防薬の投与を、英国立研究所が新指針
乳がんリスク高い女性に予防薬の投与を、英国立研究所が新指針
2013年06月26日 10:07 発信地:ロンドン/英国
【6月26日 AFP】英国立最適医療研究所(National Institute for Health and Care Excellence、NICE)は25日、英国内に数十万人いる乳がんの発症リスクが高い女性について、発症リスクを劇的に減少させる可能性のある薬剤の投与を受けるべきとする新指針を発表した。
新指針は、乳がんの家族歴のある最大50万人の女性は、タモキシフェンまたはラロキシフェンを5年間にわたり投与する120ポンド(約1万8000円)の予防治療を受けるべきだとしている。
タモキシフェンは、閉経後の高リスク女性を対象にした臨床試験で、浸潤性乳がんの発症リスクを約50%減少させることが分かっている。ラロキシフェンの臨床試験では、38%のリスク減が確認されているが、英国ではどちらの薬剤も予防治療用として認可されていない。
新指針の策定に協力したガレス・エバンズ(Gareth Evans)教授は「タモキシフェンは非常に安価なため、費用対効果が非常に高い。乳がんの治療には数千ポンドもの費用が掛かる」と説明する。
NICEの統計によると、英国では毎年、約5万人の女性と約400人の男性が乳がんを発症する。(c)AFP
2013年06月26日 10:07 発信地:ロンドン/英国
【6月26日 AFP】英国立最適医療研究所(National Institute for Health and Care Excellence、NICE)は25日、英国内に数十万人いる乳がんの発症リスクが高い女性について、発症リスクを劇的に減少させる可能性のある薬剤の投与を受けるべきとする新指針を発表した。
新指針は、乳がんの家族歴のある最大50万人の女性は、タモキシフェンまたはラロキシフェンを5年間にわたり投与する120ポンド(約1万8000円)の予防治療を受けるべきだとしている。
タモキシフェンは、閉経後の高リスク女性を対象にした臨床試験で、浸潤性乳がんの発症リスクを約50%減少させることが分かっている。ラロキシフェンの臨床試験では、38%のリスク減が確認されているが、英国ではどちらの薬剤も予防治療用として認可されていない。
新指針の策定に協力したガレス・エバンズ(Gareth Evans)教授は「タモキシフェンは非常に安価なため、費用対効果が非常に高い。乳がんの治療には数千ポンドもの費用が掛かる」と説明する。
NICEの統計によると、英国では毎年、約5万人の女性と約400人の男性が乳がんを発症する。(c)AFP
外来化学療法に新拠点 愛知県がんセンター 7月オープン
外来化学療法に新拠点 愛知県がんセンター 7月オープン
(2013年6月28日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
30床から60床に
来月1日にオープンする新外来化学療法センター=名古屋市千種区の県がんセンター中央病院で 愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)の新しい外来化学療法センターが7月1日にオープンするのを前に、27日、現地で開所式が開かれた。
新しいセンターは鉄骨造り地下1階、地上2階建て。延べ2千平方メートルで、従来の30床から60床になった。総事業費は10億円。
患者らはベッドかリクライニングチェアで約4時間かけて抗がん剤の点滴を受け、体調に問題がなければそのまま帰宅してもらう。
開所式には医療関係者ら100人が出席。テープカットの後、県がんセンターの木下平総長が「熱意を注ぎ、先進医療を推し進めたい」とあいさつした。
(2013年6月28日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
30床から60床に
来月1日にオープンする新外来化学療法センター=名古屋市千種区の県がんセンター中央病院で 愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)の新しい外来化学療法センターが7月1日にオープンするのを前に、27日、現地で開所式が開かれた。
新しいセンターは鉄骨造り地下1階、地上2階建て。延べ2千平方メートルで、従来の30床から60床になった。総事業費は10億円。
患者らはベッドかリクライニングチェアで約4時間かけて抗がん剤の点滴を受け、体調に問題がなければそのまま帰宅してもらう。
開所式には医療関係者ら100人が出席。テープカットの後、県がんセンターの木下平総長が「熱意を注ぎ、先進医療を推し進めたい」とあいさつした。
「混合診療」の拡大方針って、どういうこと?
「混合診療」の拡大方針って、どういうこと?
2013/06/27 12:11配信
政府は規制改革実施計画の健康・医療分野において、混合診療の拡大方針を打ち出しました。まずは2013年秋をめどに抗がん剤から開始し、先進医療の対象範囲を広げていくとしています。
混合診療とは「保険診療+保険外診療」
混合診療とは、健康保険が適用される保険診療と、全額自己負担の自由診療(保険外診療)とを組み合わせた診療のことです。日本では原則禁止とされ、一つの医療機関で同じ患者に保険診療と保険外診療が行なわれた場合には、本来保険が適用される分もすべて自己負担とされてきました。例えば、健康保険で認められた回数以上に検査を実施したり、健康保険がまだ適用されていない高度な医療を一般的な医療と同時に行なうといったことなどが混合診療にあたります。
混合診療が禁止されてきた理由はいくつかありますが、最もよく引き合いに出されるのが、保険医療機関に関する規則の中にある特殊療法を禁じる項目です。つまり、有効性や安全性の不確かな医療を、保険医療機関で行なってはいけないということです。ただ、混合診療をはっきり禁止した法律がないということは、裁判所も認めています。
このように原則禁止とはいえ例外もあり、厚生労働省の認めた先進医療や差額ベッド代などは、2004年から保険診療との併用・混在が認められるようになりました。これに当てはまる先進医療とは、厚生労働省の先進医療会議で有効性や安全性を確認した技術のことで、今年6月1日時点で107種類がリストアップされています。
「先進医療」扱いなら自己負担が軽減
今回の規制改革計画は「先進医療ハイウェイ構想」と銘打ち、外部機関を入れて評価の新体制をつくり、先進医療のリストアップをもっと早く効率的に進めるというものです。
これまで未承認の抗がん剤を使うには、治験に参加するか、全額自己負担で治療費が高額になるのを覚悟するしかありませんでした。例えば1か月分60万円の未承認薬を使い、併せて一般的な医療を30万円分受けたとすると患者の負担は90万円。未承認薬が先進医療に収載されれば、一般的な医療の30万円分に健康保険が適用されて9万円となり、自己負担額は69万円に減ります。
医者、患者の双方に賛否両論
混合診療の規制緩和については、医療者、患者どちらの側にも賛否両論があります。
日本医師会は、医療は社会の共通資本であるという考えから、所得によって選べる医療に格差ができることや、保険診療の範囲を縮小させる恐れがあることなどを理由に、早くから混合診療への反対を表明してきました。一方、現場の医師の中には、現行制度のもとでは保険診療と保険外診療をわざわざ別の日に実施しなければならず、治療の分断を招いているとして解禁を望む人もいます。
患者側では、新薬や新技術をいったん先進医療に指定してしまえば混合診療で治療が受けられることからかえって新しい医療の保険適用が遅くなるのではないかという意見があります。けれども、治療の選択の幅が広がることを歓迎する患者も多く、考え方はまちまちです。
また、医療政策の面からみた場合、健康保険制度の財源が逼迫していることから混合診療の範囲拡大で保険財政の安定を期待する声と、公的保険制度の主旨に沿って本来は保険適用の範囲を拡大するべきという声とがあります。
2013/06/27 12:11配信
政府は規制改革実施計画の健康・医療分野において、混合診療の拡大方針を打ち出しました。まずは2013年秋をめどに抗がん剤から開始し、先進医療の対象範囲を広げていくとしています。
混合診療とは「保険診療+保険外診療」
混合診療とは、健康保険が適用される保険診療と、全額自己負担の自由診療(保険外診療)とを組み合わせた診療のことです。日本では原則禁止とされ、一つの医療機関で同じ患者に保険診療と保険外診療が行なわれた場合には、本来保険が適用される分もすべて自己負担とされてきました。例えば、健康保険で認められた回数以上に検査を実施したり、健康保険がまだ適用されていない高度な医療を一般的な医療と同時に行なうといったことなどが混合診療にあたります。
混合診療が禁止されてきた理由はいくつかありますが、最もよく引き合いに出されるのが、保険医療機関に関する規則の中にある特殊療法を禁じる項目です。つまり、有効性や安全性の不確かな医療を、保険医療機関で行なってはいけないということです。ただ、混合診療をはっきり禁止した法律がないということは、裁判所も認めています。
このように原則禁止とはいえ例外もあり、厚生労働省の認めた先進医療や差額ベッド代などは、2004年から保険診療との併用・混在が認められるようになりました。これに当てはまる先進医療とは、厚生労働省の先進医療会議で有効性や安全性を確認した技術のことで、今年6月1日時点で107種類がリストアップされています。
「先進医療」扱いなら自己負担が軽減
今回の規制改革計画は「先進医療ハイウェイ構想」と銘打ち、外部機関を入れて評価の新体制をつくり、先進医療のリストアップをもっと早く効率的に進めるというものです。
これまで未承認の抗がん剤を使うには、治験に参加するか、全額自己負担で治療費が高額になるのを覚悟するしかありませんでした。例えば1か月分60万円の未承認薬を使い、併せて一般的な医療を30万円分受けたとすると患者の負担は90万円。未承認薬が先進医療に収載されれば、一般的な医療の30万円分に健康保険が適用されて9万円となり、自己負担額は69万円に減ります。
医者、患者の双方に賛否両論
混合診療の規制緩和については、医療者、患者どちらの側にも賛否両論があります。
日本医師会は、医療は社会の共通資本であるという考えから、所得によって選べる医療に格差ができることや、保険診療の範囲を縮小させる恐れがあることなどを理由に、早くから混合診療への反対を表明してきました。一方、現場の医師の中には、現行制度のもとでは保険診療と保険外診療をわざわざ別の日に実施しなければならず、治療の分断を招いているとして解禁を望む人もいます。
患者側では、新薬や新技術をいったん先進医療に指定してしまえば混合診療で治療が受けられることからかえって新しい医療の保険適用が遅くなるのではないかという意見があります。けれども、治療の選択の幅が広がることを歓迎する患者も多く、考え方はまちまちです。
また、医療政策の面からみた場合、健康保険制度の財源が逼迫していることから混合診療の範囲拡大で保険財政の安定を期待する声と、公的保険制度の主旨に沿って本来は保険適用の範囲を拡大するべきという声とがあります。
混合診療「拡大」へ これまで禁止されてきたのは、なぜ?
2013年06月29日 12時55分
混合診療「拡大」へ これまで禁止されてきたのは、なぜ?
政府はこのほど、原則禁止されている「混合診療」を拡大していく計画を閣議決定した。規制改革の一環で、まずはこの秋をめどに、抗がん剤から解禁していくという。
混合診療とは、公的な健康保険が適用される「保険診療」と、適用されない「保険外診療」を組み合わせて行うことだ。「保険診療」とは、健康保険が適用される診療のことで、国が定めた治療費の1~3割を自己負担すれば済む。しかし「保険外診療」は健康保険が適用されないため、医療機関が決めた金額を全て自己負担しなければならない。
このような混合診療は、これまで一部の先進医療をのぞいて、認められていなかった。もし保険診療と保険外診療を組み合わせた場合、その全体が「保険外診療」として扱われてしまい、治療費は「全額自己負担」となっていた。つまり、保険診療か保険外診療か、二者択一しかなかったのだ。
だが、そもそも混合診療がダメとされてきた理由は何だったのか。「解禁」が医療に与える影響について、鈴木沙良夢弁護士に聞いた。
●選択肢は増えるが、将来的には保険適用の治療が減るという指摘もあるが、どのような理由か?
――国が混合診療を禁止してきた理由は?
「国が混合診療を原則禁止してきたのは、次のような理由からです。
(1)保険診療で十分なのに、医師が患者に保険外診療を求めるようになる
(2)安全性や有効性が確認されていない医療が、保険診療と併せて実施されてしまう」
――どんな法律で決まっている?
「混合診療を禁止した法律の明文はなく、最近までは厚労省の解釈によっていました。ようやく2011年10月25日の最高裁判決で『健康保険法86条等の規定から混合診療が禁止されている』という判断が出ましたが、現行の健康保険法は正面から混合診療の禁止を定めているわけではありません。
この最高裁判決の補足意見でも、混合診療の禁止については、国会でも十分な議論がされてこなかったことが指摘されています。これまで運用が先行してきた制度といえるでしょう」
――混合診療が全面的に解禁された場合はどうなる?
「患者側にとっては、保険適用をされていない治療法や医薬品を使いやすくなり、選択肢が増えるといわれていますが、保険適用外の治療費は自己負担となります。
一方で日本医師会などは、国が財政難のいま、混合診療を解禁すれば、保険診療の範囲が縮小していく可能性を指摘しています。長期的には国民皆保険が骨抜きになるという懸念を示して、いるものと考えられます」
医療制度そのものが大きく変わる可能性も、指摘されているということだ。政府は国民に対して、十分説明をする必要があるだろう。
混合診療「拡大」へ これまで禁止されてきたのは、なぜ?
政府はこのほど、原則禁止されている「混合診療」を拡大していく計画を閣議決定した。規制改革の一環で、まずはこの秋をめどに、抗がん剤から解禁していくという。
混合診療とは、公的な健康保険が適用される「保険診療」と、適用されない「保険外診療」を組み合わせて行うことだ。「保険診療」とは、健康保険が適用される診療のことで、国が定めた治療費の1~3割を自己負担すれば済む。しかし「保険外診療」は健康保険が適用されないため、医療機関が決めた金額を全て自己負担しなければならない。
このような混合診療は、これまで一部の先進医療をのぞいて、認められていなかった。もし保険診療と保険外診療を組み合わせた場合、その全体が「保険外診療」として扱われてしまい、治療費は「全額自己負担」となっていた。つまり、保険診療か保険外診療か、二者択一しかなかったのだ。
だが、そもそも混合診療がダメとされてきた理由は何だったのか。「解禁」が医療に与える影響について、鈴木沙良夢弁護士に聞いた。
●選択肢は増えるが、将来的には保険適用の治療が減るという指摘もあるが、どのような理由か?
――国が混合診療を禁止してきた理由は?
「国が混合診療を原則禁止してきたのは、次のような理由からです。
(1)保険診療で十分なのに、医師が患者に保険外診療を求めるようになる
(2)安全性や有効性が確認されていない医療が、保険診療と併せて実施されてしまう」
――どんな法律で決まっている?
「混合診療を禁止した法律の明文はなく、最近までは厚労省の解釈によっていました。ようやく2011年10月25日の最高裁判決で『健康保険法86条等の規定から混合診療が禁止されている』という判断が出ましたが、現行の健康保険法は正面から混合診療の禁止を定めているわけではありません。
この最高裁判決の補足意見でも、混合診療の禁止については、国会でも十分な議論がされてこなかったことが指摘されています。これまで運用が先行してきた制度といえるでしょう」
――混合診療が全面的に解禁された場合はどうなる?
「患者側にとっては、保険適用をされていない治療法や医薬品を使いやすくなり、選択肢が増えるといわれていますが、保険適用外の治療費は自己負担となります。
一方で日本医師会などは、国が財政難のいま、混合診療を解禁すれば、保険診療の範囲が縮小していく可能性を指摘しています。長期的には国民皆保険が骨抜きになるという懸念を示して、いるものと考えられます」
医療制度そのものが大きく変わる可能性も、指摘されているということだ。政府は国民に対して、十分説明をする必要があるだろう。
2013年6月28日金曜日
早期乳癌に対する単回術中電子線治療は日本人でも安全に実施可能【乳癌学会2013】
学会スペシャル: 第21回日本乳癌学会学術総会
2013年6月27日~29日 浜松
2013. 6. 28
早期乳癌に対する単回術中電子線治療は日本人でも安全に実施可能【乳癌学会2013】
早期乳癌に対し、高エネルギー電子線を用いた単回術中電子線治療(single-fraction IOERT)は、日本人においても安全に実施可能な治療法と考えられることがフェーズ1試験から示された。6月27日から29日まで浜松市で開催されている第21回日本乳癌学会学術総会で、群馬県立がんセンター放射線治療科(現・筑波大学、茨城県地域臨床教育センター)の玉木義雄氏が発表した。
乳房温存手術後の放射線療法として、照射期間を短縮し患者の負担を軽減するという観点から、1回当たりの放射線量を増やす加速乳房部分照射(APBI:accelerated partial-breast irradiation)が普及し、中でも術中照射(IORT:intraoperative electron beam radiation therapy)のみで治療を終えるsingle-fraction IORTが注目されている。
術中照射については、1989年より欧州を中心に臨床試験が展開されている。single-fraction IOERTを検討したイタリアのELIOT試験では、フェーズ1試験で至適線量が21Gyと決定された。さらに全乳房照射(WBRT)と比較したフェーズ3試験も終了したが、結果はまだ発表されていない。また、英国を中心に行われたフェーズ3のTARGIT-A試験では、乳房内再発について、術中照射による部分乳房照射のWBRTに対する非劣性が初めて証明された。
日本では術中照射専用装置の導入を契機として、2007年に名古屋大学でフェーズ1試験が開始され、フェーズ2試験と併せて、ELIOT試験と同じ線量である1回21Gyのsingle-fraction IOERTの安全性が確認された。
群馬県立がんセンターにおいても、single-fraction IOERTのフェーズ1試験として、治療後3カ月以内のグレード3以上の非血液毒性を用量制限毒性(DLT)とする線量増加試験が行われた。
対象は、腫瘍径3cm以下の乳管癌、広範な管内進展がない、胸壁・乳房への照射歴がないなどの条件を満たす患者で、術後病理診断で追加切除が必要と判断されたものは中止として扱うこととした。線量レベルとして、レベル1を18Gy、レベル2を21Gyとした。
術式は乳房円状部分切除術(Bp)または乳房楔状部分切除術(Bq)とし、センチネルリンパ節生検を施行した。腫瘍辺縁から1cm以上のマージンをつけて切除した。
乳癌術中照射では、腫瘍の切除後に乳腺組織の背側に遮蔽板を挿入し、円形照射筒を設置し、手術台を手術室内の照射専用装置(商品名:Mobetron)に移動して、ガントリと照射筒を整合させ、モニターで部位を確認し、治療開始となる。
2008年11月から2009年3月までにレベル1(18Gy)で治療が行われた3人では、DLTは発生しなかった。有害事象としては、グレード1と2の乳房線維化が各1人に、グレード1の感染が1人に発現した。
2009年8月から2009年11月までにレベル2(21Gy)で治療が行われた3人でも、DLTは発生しなかった。有害事象としては、グレード1の乳房線維化が1人、グレード1の乳房痛が1人に発現したのみだった。
対象6人の背景因子をみると、年齢中央値は67歳、非浸潤性乳管癌(DCIS)が1人含まれた。術後の最短切除マージン(乳管内浸潤を含む)は、DCISを除く5人では5mmを超えていた。
経過観察期間中央値46.5カ月において、5人では乳房再発を認めなかった。DCISの1人は36カ月目に乳房再発を認めた。
フェーズ1試験で安全性が確認されたことから、玉木氏らは、名古屋大学、愛知県立がんセンターと共同で、2010年6月からフェーズ2試験を開始している。
同試験では、乳房部分照射(Bq)+術中電子線照射21Gyで、切除断端から2cm以上含む範囲を照射することとしている。主要評価項目は有効性(患側乳房局所再発率)である。目標症例数は140人。選択基準には、腫瘍径2.5cmまでの乳癌、年齢50歳以上、術中迅速病理検査にて乳腺断端に腫瘍を認めない、術前あるいは術中センチネルリンパ節生検にてリンパ節転移を認めない、などが含まれる。
2013年6月27日~29日 浜松
2013. 6. 28
早期乳癌に対する単回術中電子線治療は日本人でも安全に実施可能【乳癌学会2013】
早期乳癌に対し、高エネルギー電子線を用いた単回術中電子線治療(single-fraction IOERT)は、日本人においても安全に実施可能な治療法と考えられることがフェーズ1試験から示された。6月27日から29日まで浜松市で開催されている第21回日本乳癌学会学術総会で、群馬県立がんセンター放射線治療科(現・筑波大学、茨城県地域臨床教育センター)の玉木義雄氏が発表した。
乳房温存手術後の放射線療法として、照射期間を短縮し患者の負担を軽減するという観点から、1回当たりの放射線量を増やす加速乳房部分照射(APBI:accelerated partial-breast irradiation)が普及し、中でも術中照射(IORT:intraoperative electron beam radiation therapy)のみで治療を終えるsingle-fraction IORTが注目されている。
術中照射については、1989年より欧州を中心に臨床試験が展開されている。single-fraction IOERTを検討したイタリアのELIOT試験では、フェーズ1試験で至適線量が21Gyと決定された。さらに全乳房照射(WBRT)と比較したフェーズ3試験も終了したが、結果はまだ発表されていない。また、英国を中心に行われたフェーズ3のTARGIT-A試験では、乳房内再発について、術中照射による部分乳房照射のWBRTに対する非劣性が初めて証明された。
日本では術中照射専用装置の導入を契機として、2007年に名古屋大学でフェーズ1試験が開始され、フェーズ2試験と併せて、ELIOT試験と同じ線量である1回21Gyのsingle-fraction IOERTの安全性が確認された。
群馬県立がんセンターにおいても、single-fraction IOERTのフェーズ1試験として、治療後3カ月以内のグレード3以上の非血液毒性を用量制限毒性(DLT)とする線量増加試験が行われた。
対象は、腫瘍径3cm以下の乳管癌、広範な管内進展がない、胸壁・乳房への照射歴がないなどの条件を満たす患者で、術後病理診断で追加切除が必要と判断されたものは中止として扱うこととした。線量レベルとして、レベル1を18Gy、レベル2を21Gyとした。
術式は乳房円状部分切除術(Bp)または乳房楔状部分切除術(Bq)とし、センチネルリンパ節生検を施行した。腫瘍辺縁から1cm以上のマージンをつけて切除した。
乳癌術中照射では、腫瘍の切除後に乳腺組織の背側に遮蔽板を挿入し、円形照射筒を設置し、手術台を手術室内の照射専用装置(商品名:Mobetron)に移動して、ガントリと照射筒を整合させ、モニターで部位を確認し、治療開始となる。
2008年11月から2009年3月までにレベル1(18Gy)で治療が行われた3人では、DLTは発生しなかった。有害事象としては、グレード1と2の乳房線維化が各1人に、グレード1の感染が1人に発現した。
2009年8月から2009年11月までにレベル2(21Gy)で治療が行われた3人でも、DLTは発生しなかった。有害事象としては、グレード1の乳房線維化が1人、グレード1の乳房痛が1人に発現したのみだった。
対象6人の背景因子をみると、年齢中央値は67歳、非浸潤性乳管癌(DCIS)が1人含まれた。術後の最短切除マージン(乳管内浸潤を含む)は、DCISを除く5人では5mmを超えていた。
経過観察期間中央値46.5カ月において、5人では乳房再発を認めなかった。DCISの1人は36カ月目に乳房再発を認めた。
フェーズ1試験で安全性が確認されたことから、玉木氏らは、名古屋大学、愛知県立がんセンターと共同で、2010年6月からフェーズ2試験を開始している。
同試験では、乳房部分照射(Bq)+術中電子線照射21Gyで、切除断端から2cm以上含む範囲を照射することとしている。主要評価項目は有効性(患側乳房局所再発率)である。目標症例数は140人。選択基準には、腫瘍径2.5cmまでの乳癌、年齢50歳以上、術中迅速病理検査にて乳腺断端に腫瘍を認めない、術前あるいは術中センチネルリンパ節生検にてリンパ節転移を認めない、などが含まれる。
2013年6月14日金曜日
乳がん遺伝子に特許認めず 米最高裁が判決
【ワシントン共同】乳がんの発病リスクを高めるとされる遺伝子を企業が見つけた場合に特許が認められるかどうかなどが争われた訴訟で、米連邦最高裁は13日、人間の遺伝子は特許の対象にはならないとの判決を言い渡した。米主要メディアが伝えた。
最高裁は一方で、人工的に合成された遺伝子については特許を認める場合もあるとし、研究を進める被告の米検査会社の主張も一部容認した。判決が研究に与える影響については、メディアの評価が分かれている。
2013/06/14 01:21 【共同通信】
最高裁は一方で、人工的に合成された遺伝子については特許を認める場合もあるとし、研究を進める被告の米検査会社の主張も一部容認した。判決が研究に与える影響については、メディアの評価が分かれている。
2013/06/14 01:21 【共同通信】
がん予防の乳房切除
がん予防の乳房切除を承認 鹿児島の病院倫理委
(共同) 2013年6月13日 21時48分
鹿児島市の相良病院(雷哲明院長)は13日、遺伝性乳がんの予防のため、健康な乳房を切除する手術を院内の倫理委員会が承認したと明らかにした。今後、希望者の事情に応じて倫理委で個別に審理し、実施の可否を判断する。現時点での希望者の有無は公表していない。
切除手術は、米人気女優アンジェリーナ・ジョリーさんが受けたことで話題となった。国内では聖路加国際病院(東京都)が既に倫理委員会で承認。がん研有明病院(同)も倫理委に申請する方針だが、国内ではほとんど実施されていない。
相良病院によると、発症リスクを高める遺伝子「BRCA1」か「BRCA2」に変異があった成人女性が対象。
***********************
社説:乳がん予防手術 遺伝子診断知る契機に
毎日新聞 2013年06月13日 02時30分
がんの多くは遺伝しないが、中には遺伝性のものがある。家系の中にがんにかかる人が多く、発病の年齢が若い場合は、要注意だ。
そうした遺伝性のがんの中には、遺伝子診断で将来の発がんリスクを予測できるものがある。女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが受けた乳がん遺伝子「BRCA1、2」の診断もそのひとつだ。
米国のデータでは、この遺伝子のいずれかに変異があると、生涯で乳がんになる確率は最大で80%程度、卵巣がんになる確率が最大で60%程度と推定されている。多数の遺伝子と環境の影響で発病リスクが決まる通常のがんと違い、ひとつの遺伝子が発病リスクを大きく高める。ジョリーさんが行った「乳腺の予防的切除」が米国で「標準的な選択肢のひとつ」となっているのも、そのためだろう。
ただし、乳腺切除には合併症などのリスクもあり、第一選択として勧められているわけではない。定期検診で早期発見に努めるのも、重要な選択肢だ。
日本でも、乳がん遺伝子の検査は80以上の医療機関で受けられる。ジョリーさんのような未発症者の「予防的切除」の準備を進める病院も出てきた。気にかかるのは、日本では遺伝性のがんや遺伝子診断、発症予防についての正しい知識が行き渡っているとはいえない点だ。遺伝子変異がわかった場合に血縁者にどう伝えるかといった課題もある。
医療関係者は、まず、遺伝性のがんや遺伝子診断の正しい情報をリスクがある人にきちんと伝えてほしい。その上で、遺伝子診断を受けるかどうか、予防のための選択肢は何か、リスクと利点を丁寧に説明する必要がある。
日本には遺伝子変異とリスクを結びつけるデータが足りない点にも留意したい。欧米と変わらないとも言われるが、日本人のデータ集積も進める必要がある。日本では乳がんの遺伝子診断は保険が利かず高額だ。診断やそれに基づく検診を国がどう扱っていくかも検討してほしい。
乳がんだけでなく、検診での発見が難しい卵巣がんのリスクにも注意が必要だ。遺伝性のがんには大腸がんや甲状腺のがんもある。乳がんだけにとらわれないようにしたい。
医療に遺伝子情報が利用されるケースは、今後、ますます増えるはずだ。その際には、正しい情報を基に個人個人の選択を支える「遺伝カウンセリング」が重要だが、日本には専門の遺伝カウンセラーが少ない。ジョリーさんの選択で関心が高まったことをきっかけに、遺伝子診断について知識を広げ、そのあり方を改めて考えたい。
***********************
愛知県がんセンター 乳がん予防切除、年度内にも可能に
(2013年6月14日) 【中日新聞】【朝刊】
遺伝子変異の患者 東海・北陸初
愛知県がんセンター(名古屋市千種区)は早ければ年度内に、遺伝性乳がんと卵巣がんの予防のための切除・摘出手術を実施できる態勢を整える。国内では聖路加国際病院(東京)が、遺伝性乳がん患者の、がんになっていないもう一方の乳房切除を既に実施。東海・北陸地方で、手術できる態勢に入るのは、同センターが初めてとみられる。
遺伝性乳がんの予防的な切除手術は、米国女優アンジェリーナ・ジョリーさんが自ら受けたことを公表して話題になった。
愛知県がんセンターでは年間500人が乳がん治療を受ける。今年4月から治療中の乳がん患者に対し、家族の発症歴や遺伝子変異で発症する確率、遺伝子検査について説明する遺伝カウンセリングを始めた。
検査で遺伝子変異が確認された患者は、もう一方の乳房ががんを発症する確率が高く、さらに卵巣がんになる可能性も高い。岩田広治副院長は「遺伝子変異が分かった患者のために、選択肢を用意する必要がある」と言い、患者が予防的に乳房や卵巣を切除、摘出することを希望した場合に、応じられる態勢づくりを進めてきた。
技術的には3年前から乳房再建術を開始。昨年、卵巣がん患者へ腹腔(ふくくう)鏡での卵巣摘出手術を始め、予防的手術をできる環境にある。近く院内の倫理委員会に申請し、年度内に手術が可能な態勢を整える。
予防的手術は保険適用されず、全額自費。遺伝子検査と乳房切除・再建手術を合わせて約100万円程度になる見込み。岩田副院長は「将来的には保険診療の枠組みでできるようになるべきだ」と話し、一部保険適用となる「先進医療」として国に届け出る方針。
東海地方ではほかに、藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)が腹腔鏡での予防的卵巣摘出手術について、院内の倫理委員会に申請中。乳房切除についても今後準備を進めていくという。
遺伝性乳がんと卵巣がん 血液中のがんを抑制する遺伝子「BRCA1」または「BRCA2」の変異が原因で発症する。乳がん全体の中で、遺伝性の割合は全体の5%。変異があると、ない人に比べ、乳がんになる確率は10~19倍、卵巣がんは15~40倍高いとされる。
(共同) 2013年6月13日 21時48分
鹿児島市の相良病院(雷哲明院長)は13日、遺伝性乳がんの予防のため、健康な乳房を切除する手術を院内の倫理委員会が承認したと明らかにした。今後、希望者の事情に応じて倫理委で個別に審理し、実施の可否を判断する。現時点での希望者の有無は公表していない。
切除手術は、米人気女優アンジェリーナ・ジョリーさんが受けたことで話題となった。国内では聖路加国際病院(東京都)が既に倫理委員会で承認。がん研有明病院(同)も倫理委に申請する方針だが、国内ではほとんど実施されていない。
相良病院によると、発症リスクを高める遺伝子「BRCA1」か「BRCA2」に変異があった成人女性が対象。
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社説:乳がん予防手術 遺伝子診断知る契機に
毎日新聞 2013年06月13日 02時30分
がんの多くは遺伝しないが、中には遺伝性のものがある。家系の中にがんにかかる人が多く、発病の年齢が若い場合は、要注意だ。
そうした遺伝性のがんの中には、遺伝子診断で将来の発がんリスクを予測できるものがある。女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが受けた乳がん遺伝子「BRCA1、2」の診断もそのひとつだ。
米国のデータでは、この遺伝子のいずれかに変異があると、生涯で乳がんになる確率は最大で80%程度、卵巣がんになる確率が最大で60%程度と推定されている。多数の遺伝子と環境の影響で発病リスクが決まる通常のがんと違い、ひとつの遺伝子が発病リスクを大きく高める。ジョリーさんが行った「乳腺の予防的切除」が米国で「標準的な選択肢のひとつ」となっているのも、そのためだろう。
ただし、乳腺切除には合併症などのリスクもあり、第一選択として勧められているわけではない。定期検診で早期発見に努めるのも、重要な選択肢だ。
日本でも、乳がん遺伝子の検査は80以上の医療機関で受けられる。ジョリーさんのような未発症者の「予防的切除」の準備を進める病院も出てきた。気にかかるのは、日本では遺伝性のがんや遺伝子診断、発症予防についての正しい知識が行き渡っているとはいえない点だ。遺伝子変異がわかった場合に血縁者にどう伝えるかといった課題もある。
医療関係者は、まず、遺伝性のがんや遺伝子診断の正しい情報をリスクがある人にきちんと伝えてほしい。その上で、遺伝子診断を受けるかどうか、予防のための選択肢は何か、リスクと利点を丁寧に説明する必要がある。
日本には遺伝子変異とリスクを結びつけるデータが足りない点にも留意したい。欧米と変わらないとも言われるが、日本人のデータ集積も進める必要がある。日本では乳がんの遺伝子診断は保険が利かず高額だ。診断やそれに基づく検診を国がどう扱っていくかも検討してほしい。
乳がんだけでなく、検診での発見が難しい卵巣がんのリスクにも注意が必要だ。遺伝性のがんには大腸がんや甲状腺のがんもある。乳がんだけにとらわれないようにしたい。
医療に遺伝子情報が利用されるケースは、今後、ますます増えるはずだ。その際には、正しい情報を基に個人個人の選択を支える「遺伝カウンセリング」が重要だが、日本には専門の遺伝カウンセラーが少ない。ジョリーさんの選択で関心が高まったことをきっかけに、遺伝子診断について知識を広げ、そのあり方を改めて考えたい。
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愛知県がんセンター 乳がん予防切除、年度内にも可能に
(2013年6月14日) 【中日新聞】【朝刊】
遺伝子変異の患者 東海・北陸初
愛知県がんセンター(名古屋市千種区)は早ければ年度内に、遺伝性乳がんと卵巣がんの予防のための切除・摘出手術を実施できる態勢を整える。国内では聖路加国際病院(東京)が、遺伝性乳がん患者の、がんになっていないもう一方の乳房切除を既に実施。東海・北陸地方で、手術できる態勢に入るのは、同センターが初めてとみられる。
遺伝性乳がんの予防的な切除手術は、米国女優アンジェリーナ・ジョリーさんが自ら受けたことを公表して話題になった。
愛知県がんセンターでは年間500人が乳がん治療を受ける。今年4月から治療中の乳がん患者に対し、家族の発症歴や遺伝子変異で発症する確率、遺伝子検査について説明する遺伝カウンセリングを始めた。
検査で遺伝子変異が確認された患者は、もう一方の乳房ががんを発症する確率が高く、さらに卵巣がんになる可能性も高い。岩田広治副院長は「遺伝子変異が分かった患者のために、選択肢を用意する必要がある」と言い、患者が予防的に乳房や卵巣を切除、摘出することを希望した場合に、応じられる態勢づくりを進めてきた。
技術的には3年前から乳房再建術を開始。昨年、卵巣がん患者へ腹腔(ふくくう)鏡での卵巣摘出手術を始め、予防的手術をできる環境にある。近く院内の倫理委員会に申請し、年度内に手術が可能な態勢を整える。
予防的手術は保険適用されず、全額自費。遺伝子検査と乳房切除・再建手術を合わせて約100万円程度になる見込み。岩田副院長は「将来的には保険診療の枠組みでできるようになるべきだ」と話し、一部保険適用となる「先進医療」として国に届け出る方針。
東海地方ではほかに、藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)が腹腔鏡での予防的卵巣摘出手術について、院内の倫理委員会に申請中。乳房切除についても今後準備を進めていくという。
遺伝性乳がんと卵巣がん 血液中のがんを抑制する遺伝子「BRCA1」または「BRCA2」の変異が原因で発症する。乳がん全体の中で、遺伝性の割合は全体の5%。変異があると、ない人に比べ、乳がんになる確率は10~19倍、卵巣がんは15~40倍高いとされる。
2013年6月9日日曜日
新勧告後も40代女性のマンモグラフィ検診受診率は低下せず/ジョンズホプキンス大学
2013年6月9日
海外癌医療情報リファレンス
公開日:2013年5月15日
毎年の検診が保険適応であることも受診率が低下しない理由か
米国の新ガイドラインでは40代女性は(定期的に受けるべきとされている50~74歳とは異なり)乳癌検診をルーチンとしては受けないよう勧告しているにもかかわらず、依然として40代女性が乳癌検診を定期的に受け続けていることがジョンズホプキンス大学の新たな研究で明らかになった。
2009年、米国予防医療専門委員会(USPSTF)は科学的証拠を改めて精査し、これまで推奨していた内容を変更し、50〜74歳の女性は従来どおりマンモグラフィ検診を2年に1回受診すべきであるが、血縁者に乳癌患者がいない40〜49歳の女性はマンモグラフィ検診の利点と危険性について主治医と話し合ったうえで個々に受診するかどうか判断すべきであるとした。
ジョンズホプキンス大学総合内科学教室の臨床研究医であるLauren D. Block医師・公衆衛生学修士とその同僚らは、このガイドラインの変更に伴ってマンモグラフィ検診を受診する40代女性の数が減少すると予測した。しかし、40代女性のマンモグラフィ受診率に変化は認められなかった。
「40代女性では検診の偽陽性率が高く不要な過剰検査(画像診断および生検)の実施につながるおそれがあるという科学的証拠があるにもかかわらず、患者さん・・・そしておそらく検査を実施する側も、検診の中止には消極的のようです」とJournal of General Internal Medicine誌の電子版に掲載された研究のリーダーであるBlock氏は語る。「女性達は『マンモグラフィが生命を救う』というメッセージを何度も聞かされてきたため、どうしてもマンモグラフィ検診を受けたいと思っているのです」。
この研究では、マンモグラフィが若齢女性に与える影響は正負両方であることが示された。マンモグラフィ検診は若齢女性における乳癌検出率を高めるが、死亡率への影響はごく僅かしかない。この研究によると、むしろ過剰診断や不要な治療(生検、腫瘍・乳房摘出術、何週間にもわたる放射線治療や危険性のある薬剤の投与など)につながる可能性がある。検診結果が偽陽性であった場合、不要な治療の実施や心理的外傷を与える原因となる。検診で発見される癌の悪性度は非常に低い場合が多いにもかかわらず、積極的に治療されてしまう。
他の多くの癌と同様に乳癌も加齢性疾患であり、加齢に伴って発症リスクが高まるため、高齢女性はマンモグラフィ検診を受診することが推奨される。
USPSTFガイドラインの修正原案では40代女性の検診に伴うリスクが強調されていたが、政治団体やアドボカシー団体の反発を受け、患者と主治医間で相談して個々に判断すること、という表現で妥協する形になった。米国がん協会は、依然として40歳からマンモグラフィ検診を毎年受診するよう推奨している。
さらに、保険会社がこれまでどおり40代女性のマンモグラフィ検診費用を支払っていることも検診の受診率が低下しない理由であるとBlock氏は述べる。
Block氏とその同僚らは2006、2008および2010年に全米で州保健局が実施したBehavioral Risk Factor Surveillance Systemの調査データを用いて解析を行った。40〜74歳の女性484,296人分のデータが収集された。2006年と2008年では40代女性のマンモグラフィ受診率が53%であるのに対し、50〜74歳では65%であった。新勧告の施行後である2010年のマンモグラフィ受診率は、40代女性が52%、50〜74歳が62%であった。また、このUSPSTFの勧告では一般的な乳癌リスクを有する76歳以上の女性においても検診の有益性はないとしている。
Block氏は、自身が40代の患者とマンモグラフィ検診の是非について話す際にも、検診間隔の変更をためらう患者がいる、と話す。50歳までマンモグラフィ検診を受けなくてもよいと聞いて安心する患者もいる。その一方で、より多くの患者がこれまでどおり検診を受けることを希望している。
「女性の死因では心血管系疾患が圧倒的首位を占めているのですが、概してメディアや社会では乳癌に対する関心が非常に高いのです。誰もが自分は乳癌対策をしていると感じたいのです」とBlock氏は語る。「ある40代女性にマンモグラフィ検診で癌がみつかり、治療を受けて大変よくなったという逸話を聞いただけで周囲の他の現実が目に入らなくなるのです。検診を受けたいと思ってしまうのです」。
本研究に従事したその他のジョンズホプキンス大学研究者は以下のとおり:Marian P. Jarlenski, M.P.H.、Albert W. Wu, M.D., M.P.H.、および Wendy L. Bennett, M.D., M.P.H.
海外癌医療情報リファレンス
公開日:2013年5月15日
毎年の検診が保険適応であることも受診率が低下しない理由か
米国の新ガイドラインでは40代女性は(定期的に受けるべきとされている50~74歳とは異なり)乳癌検診をルーチンとしては受けないよう勧告しているにもかかわらず、依然として40代女性が乳癌検診を定期的に受け続けていることがジョンズホプキンス大学の新たな研究で明らかになった。
2009年、米国予防医療専門委員会(USPSTF)は科学的証拠を改めて精査し、これまで推奨していた内容を変更し、50〜74歳の女性は従来どおりマンモグラフィ検診を2年に1回受診すべきであるが、血縁者に乳癌患者がいない40〜49歳の女性はマンモグラフィ検診の利点と危険性について主治医と話し合ったうえで個々に受診するかどうか判断すべきであるとした。
ジョンズホプキンス大学総合内科学教室の臨床研究医であるLauren D. Block医師・公衆衛生学修士とその同僚らは、このガイドラインの変更に伴ってマンモグラフィ検診を受診する40代女性の数が減少すると予測した。しかし、40代女性のマンモグラフィ受診率に変化は認められなかった。
「40代女性では検診の偽陽性率が高く不要な過剰検査(画像診断および生検)の実施につながるおそれがあるという科学的証拠があるにもかかわらず、患者さん・・・そしておそらく検査を実施する側も、検診の中止には消極的のようです」とJournal of General Internal Medicine誌の電子版に掲載された研究のリーダーであるBlock氏は語る。「女性達は『マンモグラフィが生命を救う』というメッセージを何度も聞かされてきたため、どうしてもマンモグラフィ検診を受けたいと思っているのです」。
この研究では、マンモグラフィが若齢女性に与える影響は正負両方であることが示された。マンモグラフィ検診は若齢女性における乳癌検出率を高めるが、死亡率への影響はごく僅かしかない。この研究によると、むしろ過剰診断や不要な治療(生検、腫瘍・乳房摘出術、何週間にもわたる放射線治療や危険性のある薬剤の投与など)につながる可能性がある。検診結果が偽陽性であった場合、不要な治療の実施や心理的外傷を与える原因となる。検診で発見される癌の悪性度は非常に低い場合が多いにもかかわらず、積極的に治療されてしまう。
他の多くの癌と同様に乳癌も加齢性疾患であり、加齢に伴って発症リスクが高まるため、高齢女性はマンモグラフィ検診を受診することが推奨される。
USPSTFガイドラインの修正原案では40代女性の検診に伴うリスクが強調されていたが、政治団体やアドボカシー団体の反発を受け、患者と主治医間で相談して個々に判断すること、という表現で妥協する形になった。米国がん協会は、依然として40歳からマンモグラフィ検診を毎年受診するよう推奨している。
さらに、保険会社がこれまでどおり40代女性のマンモグラフィ検診費用を支払っていることも検診の受診率が低下しない理由であるとBlock氏は述べる。
Block氏とその同僚らは2006、2008および2010年に全米で州保健局が実施したBehavioral Risk Factor Surveillance Systemの調査データを用いて解析を行った。40〜74歳の女性484,296人分のデータが収集された。2006年と2008年では40代女性のマンモグラフィ受診率が53%であるのに対し、50〜74歳では65%であった。新勧告の施行後である2010年のマンモグラフィ受診率は、40代女性が52%、50〜74歳が62%であった。また、このUSPSTFの勧告では一般的な乳癌リスクを有する76歳以上の女性においても検診の有益性はないとしている。
Block氏は、自身が40代の患者とマンモグラフィ検診の是非について話す際にも、検診間隔の変更をためらう患者がいる、と話す。50歳までマンモグラフィ検診を受けなくてもよいと聞いて安心する患者もいる。その一方で、より多くの患者がこれまでどおり検診を受けることを希望している。
「女性の死因では心血管系疾患が圧倒的首位を占めているのですが、概してメディアや社会では乳癌に対する関心が非常に高いのです。誰もが自分は乳癌対策をしていると感じたいのです」とBlock氏は語る。「ある40代女性にマンモグラフィ検診で癌がみつかり、治療を受けて大変よくなったという逸話を聞いただけで周囲の他の現実が目に入らなくなるのです。検診を受けたいと思ってしまうのです」。
本研究に従事したその他のジョンズホプキンス大学研究者は以下のとおり:Marian P. Jarlenski, M.P.H.、Albert W. Wu, M.D., M.P.H.、および Wendy L. Bennett, M.D., M.P.H.
2013年5月27日月曜日
2013年5月25日土曜日
乳がん「切らず完治」へ重粒子線治療の臨床試験
乳がん「切らず完治」へ重粒子線治療の臨床試験
読売新聞5月20日(月)14時31分
放射線医学総合研究所(千葉市)は今月、乳がんに対し、切らずに完治を目指す重粒子線治療の臨床試験を始める。
従来の乳がん治療は、手術と放射線・薬物治療の併用が一般的だが、同研究所は「持病のために手術できない人や、手術を望まない人などに、体への負担が少ない治療の選択肢が広がる可能性がある」としている。
重粒子線は、がんに強力なエネルギーを集中させられる特殊な放射線。同研究所によると、現在治療を行う施設は世界で6施設だけ。うち3施設が日本にあり、骨軟部腫瘍、肺がん、肝臓がん、前立腺がんなどに用いられているが、乳がんの完治を狙うのは初めてという。
近年、欧米で照射範囲を絞った放射線治療の有効性を示す研究報告が増えたことや、がんへの照射位置がずれないように柔らかい乳房を固定する装具が開発されたことなどにより、乳がんへの応用が計画された。
読売新聞5月20日(月)14時31分
放射線医学総合研究所(千葉市)は今月、乳がんに対し、切らずに完治を目指す重粒子線治療の臨床試験を始める。
従来の乳がん治療は、手術と放射線・薬物治療の併用が一般的だが、同研究所は「持病のために手術できない人や、手術を望まない人などに、体への負担が少ない治療の選択肢が広がる可能性がある」としている。
重粒子線は、がんに強力なエネルギーを集中させられる特殊な放射線。同研究所によると、現在治療を行う施設は世界で6施設だけ。うち3施設が日本にあり、骨軟部腫瘍、肺がん、肝臓がん、前立腺がんなどに用いられているが、乳がんの完治を狙うのは初めてという。
近年、欧米で照射範囲を絞った放射線治療の有効性を示す研究報告が増えたことや、がんへの照射位置がずれないように柔らかい乳房を固定する装具が開発されたことなどにより、乳がんへの応用が計画された。
2013年5月14日火曜日
A・ジョリーさん、乳腺切除を告白 乳がん予防措置で
2013年05月14日 16:21 発信地:ニューヨーク
【5月14日 AFP】米女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さん(37)が14日、新聞に寄稿した記事の中で乳腺切除手術を受けていたことを明らかにした。乳がんリスクが非常に高いことが判明したため、予防措置として手術を受けたという。
ジョリーさんは、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に寄稿した記事「My Medical Choice(医療における私の選択)」のなかで、乳がんや卵巣がんリスクを高める恐れのある病的変異のある遺伝子が見つかっため、乳腺を削除することを決めたことを明かしている。
医師の診断でジョリーさんはBRCA1として知られるがん抑制遺伝子に変異があり、乳がんリスクが87%、卵巣がんリスクが50%にもなることが分かった。
ジョリーさんは「現実を知ってすぐに、出来る限り(がん)リスクを最小とするために行動すると決めた」と話しており、最初に乳腺切除手術を受けた理由については、乳がんリスクの方が高かったことと、卵巣がんの予防手術がより複雑なものだったためとしている。
3か月におよんだ医療措置は前月27日にすべて完了し、ジョリーさんの乳がんリスクは5%にまで低減した。
ジョリーさんは夫のブラッド・ピット(Brad Pitt)さんとともに米映画界を代表する俳優の1人。2人の間には、実子3人と養子3人がいるが、子供たちには「あなたたちは乳がんで母親を失うことはないから安心するように」と言うことができると述べた。ジョリーさんの母親は、がんのために56歳で死去している。(c)AFP
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My Medical Choice
By ANGELINA JOLIE
Published: May 14, 2013
2013年5月2日木曜日
瑞宝小綬章 元愛知県がんセンター総長高橋さん
叙勲 喜びの春 瑞宝小綬章 元愛知県がんセンター総長高橋さん
(2013年4月29日) 【中日新聞】【朝刊】
中日文化賞受賞者の高橋利忠元愛知県がんセンター総長(72)=名古屋市緑区=は瑞宝小綬章を受章した。高橋元愛知県がんセンター総長の喜びの声を紹介する。
がん研究の半世紀
がんと向き合い続けてきた。
きっかけは半世紀前。名古屋大医学部を卒業し、血液のがんといわれる白血病の研究チームに所属した。目の前で何人もの患者が亡くなっていった。「研究で何とか治るようにならないか」。その後の道が定まった。
世界的に有名な米国スローンケタリングがん研究所に2度、留学して免疫治療などの研究に打ち込んだ。帰国後は愛知県がんセンター研究所に所属。2005年、がんセンター総長に就任した。
後進育成の面でも評価は高いが「私はただの縁の下の力持ち。その人たち自身が優秀だっただけ」とあくまで低姿勢だ。
最近、センターの研究所の人員や予算が削られつつあるのが気掛かり。受章の喜びよりも「これからも、がんセンターが続いていくこと。それだけが願いですね」。
愛知県がん登録
愛知県HPのお知らせより
愛知県がん登録の届出について(平成25年6月1日から適用)
[2013年5月1日]
届出対象者について
県内の医療機関において、上皮内がんを含む全ての悪性新生物、あるいは頭蓋内の良性、良性・悪性の別不詳の新生物と診断された愛知県に住所を有する患者
届出に関するQ&A
・複数の医療機関からの届出により、重複登録にならないでしょうか?
中央登録室では「地域がん登録標準データベースシステム」を用い、各医療機関から届出いただいた患者情報を照合し、同一人物処理を行いデータベースに登録しているため、重複登録の心配はありません。届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報となりますので、積極的な届出をお願い致します。
・確定診断がなされていないが届出してもいいのでしょうか?
確定診断というと、病理組織診断を思い浮かべられるかも知れませんが、がん登録には、診断根拠として、(1)原発巣の組織診のほか、(2)転移巣の組織診、(3)細胞診、(4)部位特異的な腫瘍マーカー、(5)臨床検査(画像診断等)、(6)臨床診断があります。「組織診」のみを基準にすると、手術もされない、生検もできない症例はがん症例から除外されてしまう可能性があります。診断根拠をもとに「がん」が強く疑われる症例については、届出をお願い致します。
・最終確定診断施設のみが登録すれば良いのでは?
前述の通り、届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報と考えています。現段階では、最終確定診断施設の全てが、がん登録にご協力いただいている状況ではありません。がん登録の悉皆性を高めるためにも、また、貴施設における、「がん診療への貢献」を公的にお示しいただくためにも、届出へのご協力をお願い致します。
がん対策を企画、立案、評価するためには、がんの実態をより正確に把握することが重要であり、その中心的役割を果たすのが愛知県がん登録です。
愛知県がん登録の登録精度を向上させ、正確に県のがん罹患の実態を把握するためにも、何卒、届出についてご理解・ご協力をお願い申し上げます。
愛知県がん登録の届出について(平成25年6月1日から適用)
[2013年5月1日]
届出対象者について
県内の医療機関において、上皮内がんを含む全ての悪性新生物、あるいは頭蓋内の良性、良性・悪性の別不詳の新生物と診断された愛知県に住所を有する患者
届出に関するQ&A
・複数の医療機関からの届出により、重複登録にならないでしょうか?
中央登録室では「地域がん登録標準データベースシステム」を用い、各医療機関から届出いただいた患者情報を照合し、同一人物処理を行いデータベースに登録しているため、重複登録の心配はありません。届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報となりますので、積極的な届出をお願い致します。
・確定診断がなされていないが届出してもいいのでしょうか?
確定診断というと、病理組織診断を思い浮かべられるかも知れませんが、がん登録には、診断根拠として、(1)原発巣の組織診のほか、(2)転移巣の組織診、(3)細胞診、(4)部位特異的な腫瘍マーカー、(5)臨床検査(画像診断等)、(6)臨床診断があります。「組織診」のみを基準にすると、手術もされない、生検もできない症例はがん症例から除外されてしまう可能性があります。診断根拠をもとに「がん」が強く疑われる症例については、届出をお願い致します。
・最終確定診断施設のみが登録すれば良いのでは?
前述の通り、届出情報は、「どこの医療施設からどこに紹介がなされて治療がなされるのか」という一連の受療パターンを把握する為の貴重な情報と考えています。現段階では、最終確定診断施設の全てが、がん登録にご協力いただいている状況ではありません。がん登録の悉皆性を高めるためにも、また、貴施設における、「がん診療への貢献」を公的にお示しいただくためにも、届出へのご協力をお願い致します。
がん対策を企画、立案、評価するためには、がんの実態をより正確に把握することが重要であり、その中心的役割を果たすのが愛知県がん登録です。
愛知県がん登録の登録精度を向上させ、正確に県のがん罹患の実態を把握するためにも、何卒、届出についてご理解・ご協力をお願い申し上げます。
お問い合わせ先
1 悪性新生物患者登録事業に関するご質問及び届出票・送付用封筒の不足に関する連絡
愛知県健康福祉部健康担当局健康対策課がん対策グループ
2 診断名等医学的な項目に関するご質問
愛知県がんセンター研究所疫学・予防部がん情報研究室内愛知県がん登録中央登録室
2013年4月29日月曜日
コーヒーを1日2杯以上飲んでいる乳がん患者は、抗がん剤の効果が高まり、再発リスクが下がる可能性あり
公開日時:2013年04月28日 12時00分
コーヒーを1日2杯以上飲んでいる乳がん患者は、抗がん剤の効果が高まり、再発リスクが下がる可能性あり:スウェーデンの研究
乳がんの多くは、がん細胞の表面にある「エストロゲン受容体」というタンパク質が女性ホルモンの一種であるエストロゲンと結びついて増殖していく。タモキシフェンという薬は、この受容体をふさぎ、がん細胞とエストロゲンが結びつくのを阻止する効果があり、術後の再発防止に用いられている。
スウェーデン、ルンド大学の腫瘍学研究者が乳がん患者600人の5年にわたる再発率を調べたところ、タモキシフェンを服用している患者は約300人、そのうちコーヒーを1日2杯以上飲む患者は、まったくコーヒーを飲まない患者と比べてがん再発率が半分以下であることが判明した。コーヒーと乳がん治療とがどのような相互作用を引き起こしているのかは今後の研究課題となるが、カフェインにがん細胞の増殖を抑える効果があることはすでに報告されており、研究者はカフェインによってタモキシフェンが活性化し、抗がん作用の効率が上がるのではないかと考えている。
日本人女性がかかりやすいガンNO.1「乳がん」、毎日の食生活で予防しよう
▼乳がん予防の対策とは?
日常面で心がけたいのが運動によっての肥満防止。肥満だけが原因というわけではありませんが、少なくとも肥満は避けた方がいいと考えられています。
そのため、肥満予防にもなる運動も乳がんには良いとされているため、是非とも習慣づけたいもの。全てのがんにおいて言えることですが、飲酒・喫煙、偏った食生活、痩せすぎ・太りすぎも原因になり、日常生活を活動的に過ごし、食事をバランスよく摂取することが予防法として挙げられています。
また、がんは活性酸素が細胞の遺伝子を傷つけるために発生します。活性酸素の害を防ぐ、抗酸化成分を含む食材は積極的に毎日取り入れたいものです。
大豆製品に含まれるイソフラボンは体内で女性ホルモンと似た働きをし、乳がん予防をはじめ、多くの健康効果に期待されています。
▼乳がん予防のおすすめ食材
がんの原因となる活性酸素の害を防ぐ食材
▽ 抗酸化成分
・ベータカロテン…(にんじん、かぼちゃ)
特ににんじんはベータカロテンの含有量がトップレベルのためおすすめ。
・ビタミンC…(キャベツ、ブロッコリー)
特にキャベツにはビタミンCが100g中に41㎎も含まれており、香りのイソチオチアネートには抗酸化力を高める働きが。
・ビタミンE…(かぼちゃ、アーモンド、小麦胚芽)
・ポリフェノール…(玄米、そば、ココア)
女性ホルモンに似た働きをする食材
▽ イソフラボン
・大豆・大豆製品…(納豆、豆腐、豆乳)
特に豆乳はタンパク質や脂質、鉄、ビタミンE,葉酸なども豊富に含まれているので朝食などに毎日取り入れたいおすすめ食品。
また、肥満の予防・解消のために、低脂肪の食事を基本とすることを習慣づけることも良いでしょう。夜遅い食事はできるだけ避けて、朝方の生活リズムに整えることもポイントです。
まとめ
乳がん予防には、抗酸化成分を含む食材を積極的に摂り、食べ過ぎ・飲み過ぎによる肥満を予防・改善する日常的なことが大切。
このように毎日取り入れられる予防法が未来の健康を守ります。今や他人ごとではない乳がんについて知り、毎日の生活に取り入れてみませんか?
2013年4月28日日曜日
がん医療 患者の評価を国が初めて調査へ
がん医療 患者の評価を国が初めて調査へ
4月28日
がん患者の視点から診療や退院後の対応を評価し、国のがん対策に反映しようという初めての調査が、5月にも始まることになりました。
日本人の2人に1人がかかるとされるがんについて、国は、拠点病院を指定するなど医療態勢の整備を進めてきましたが、患者が納得する医療を受けているかどうか評価する取り組みは、ほとんど行われてきませんでした。
このため、医療政策の専門家などでつくる厚生労働省の研究班は、がん患者の視点から、診断や治療、それに退院後の病院の対応を評価する初めての調査を、来月にも始めることになりました。
調査は、全国の拠点病院の患者1万人以上を対象に、▽治療方針の決定に自分の意見が考慮されたかどうか、▽手術の結果について納得できる説明があったかどうか、また、▽不安や心配ごとへの配慮や支援があったかどうかなど、50項目をアンケート型式で尋ねる計画です。そして、患者の納得につながっている点や改善すべき点などを分析し、それぞれの病院の改善策や国のがん対策に反映することにしています。
調査を行う東京大学の宮田裕章准教授は「患者がどのような思いや経験をしているのか明らかにすることで、日本のがん医療全体のレベルアップにつなげたい」と話しています。
乳癌手術の5~7年後も約4割が持続性疼痛を経験
2013. 4. 26
BMJ誌から
乳癌手術の5~7年後も約4割が持続性疼痛を経験
デンマークの乳癌サバイバーを対象とした追跡調査
乳癌治療を受けた後に、長期的に疼痛を訴える女性は少なくない。乳癌サバイバーを対象に持続性疼痛の発現を5年以上にわたって追跡し、経過を調べたデンマークCopenhagen大学のMathias Kvist Mejdahl氏らは、治療から5~7年後でも約3分の1の患者が疼痛を感じており、約半数には知覚障害もあることを明らかにした。詳細は、BMJ誌電子版に2013年4月11日に報告された。
2013年4月17日水曜日
がん治療費 乳がんは5年92万円、肺がんは2年45万円のケース
NEWS ポストセブン 4月16日(火)7時5分配信
高額な医療費がかかるがん治療。しかし、国の保険が適用された後の実際に払うお金(自己負担額)でみれば、想像していたほど大きな金額ではない。日本人の罹患者数上位の「胃がん」「肺がん」「大腸がん」「乳がん」「肝臓がん」の部位別に、一般的な治療をした場合の自己負担額は以下の通りとなる(3割負担、高額療養費制度利用の場合)。
もっとも自己負担額が大きいのは乳がんだ。乳がんの平均入院日数は11.8日。できる限り切除範囲を小さくする工夫をする“温存手術”が主流に。再発予防でホルモン療法を5~10年間行うケースも多く、その分、治療費が長期間のしかかる。失った乳房を人工乳房で再建すると自己負担となり、費用は50万~100万円単位で増える。がんと診断された後の5年後生存率は87.7 %。
乳がんで温存手術・術後再発予防抗がん剤・放射線療法を行った場合、5年間で計92万円となる。
手術後、再発予防のために放射線照射、抗がん剤治療を実施。抗がん剤治療終了後、ホルモン療法と検査を5年間にわたって続ける。入院は手術時だけで、後の治療はすべて外来で行う。
肺がんは平均入院日数21.7日で、進行が早いのが特徴。発見されたときには、すでに手術できない状態になっていることが多く、放射線治療や抗がん剤治療が中心となる。がんと診断された後の5年後生存率は29%と低い。
小細胞肺がんで放射線化学療法を行った場合、2年間で計45万円となる。
放射線化学療法は、まず、放射線治療と抗がん剤治療を20日間の入院期間中に実施。その後、3か月にわたって抗がん剤治療や、転移しやすい脳への予防的放射線照射を行う。1年目は治療と検査、2年目は検査が必要となる。
平均入院日数22.6日の胃がんは、診断された後の5年後生存率は64.3%。早期で見つかった場合、腹部を切らずに内視鏡で粘膜を切り取るだけの手術も可能。内視鏡は日帰り手術を行う医療機関もあるほど。早期の場合、5年後生存率は9割を超える。ただし、再発予防のための検査は3年目以降も続く。
胃がんで腹腔鏡手術療法を行った場合、2年間で計14万円となる(3年目以降は毎年3万円の検査費用がかかる)。
お腹に4か所程度の穴をあけ、そこから腹腔鏡やメスを入れて患部を切り取る手術。手術費用は120万円と高額だが、高額療養費制度が適用されるため、実際の負担額は9万円程度に。入院は10日ですむ。術後の検査費用などを含めると上記の額に。
肝臓がんは2年間で計21万円(経皮的エタノール注入療法を行った場合。3年目以降は毎年6万円の検査費用がかかる)、大腸がんのケースでは、結腸がんで2年間で計42万円となる(切除手術・術後再発予防抗がん剤療法を行った場合)。
※女性セブン2013年4月25日号
高額な医療費がかかるがん治療。しかし、国の保険が適用された後の実際に払うお金(自己負担額)でみれば、想像していたほど大きな金額ではない。日本人の罹患者数上位の「胃がん」「肺がん」「大腸がん」「乳がん」「肝臓がん」の部位別に、一般的な治療をした場合の自己負担額は以下の通りとなる(3割負担、高額療養費制度利用の場合)。
もっとも自己負担額が大きいのは乳がんだ。乳がんの平均入院日数は11.8日。できる限り切除範囲を小さくする工夫をする“温存手術”が主流に。再発予防でホルモン療法を5~10年間行うケースも多く、その分、治療費が長期間のしかかる。失った乳房を人工乳房で再建すると自己負担となり、費用は50万~100万円単位で増える。がんと診断された後の5年後生存率は87.7 %。
乳がんで温存手術・術後再発予防抗がん剤・放射線療法を行った場合、5年間で計92万円となる。
手術後、再発予防のために放射線照射、抗がん剤治療を実施。抗がん剤治療終了後、ホルモン療法と検査を5年間にわたって続ける。入院は手術時だけで、後の治療はすべて外来で行う。
肺がんは平均入院日数21.7日で、進行が早いのが特徴。発見されたときには、すでに手術できない状態になっていることが多く、放射線治療や抗がん剤治療が中心となる。がんと診断された後の5年後生存率は29%と低い。
小細胞肺がんで放射線化学療法を行った場合、2年間で計45万円となる。
放射線化学療法は、まず、放射線治療と抗がん剤治療を20日間の入院期間中に実施。その後、3か月にわたって抗がん剤治療や、転移しやすい脳への予防的放射線照射を行う。1年目は治療と検査、2年目は検査が必要となる。
平均入院日数22.6日の胃がんは、診断された後の5年後生存率は64.3%。早期で見つかった場合、腹部を切らずに内視鏡で粘膜を切り取るだけの手術も可能。内視鏡は日帰り手術を行う医療機関もあるほど。早期の場合、5年後生存率は9割を超える。ただし、再発予防のための検査は3年目以降も続く。
胃がんで腹腔鏡手術療法を行った場合、2年間で計14万円となる(3年目以降は毎年3万円の検査費用がかかる)。
お腹に4か所程度の穴をあけ、そこから腹腔鏡やメスを入れて患部を切り取る手術。手術費用は120万円と高額だが、高額療養費制度が適用されるため、実際の負担額は9万円程度に。入院は10日ですむ。術後の検査費用などを含めると上記の額に。
肝臓がんは2年間で計21万円(経皮的エタノール注入療法を行った場合。3年目以降は毎年6万円の検査費用がかかる)、大腸がんのケースでは、結腸がんで2年間で計42万円となる(切除手術・術後再発予防抗がん剤療法を行った場合)。
※女性セブン2013年4月25日号
2013年4月12日金曜日
イレッサ訴訟、遺族側が全面敗訴
▼イレッサ訴訟、遺族側が全面敗訴 最高裁が上告棄却
(共同) 2013年4月12日 16時12分
肺がん治療薬「イレッサ」の副作用の危険を十分知らせなかったとして、死亡した患者2人の遺族が製薬会社に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は12日、遺族側の上告を棄却した。企業の賠償責任を否定した二審東京高裁判決が確定した。国への賠償請求については上告が受理されておらず、この日の判決で遺族側の全面敗訴が決まった。
第3小法廷は同日、同様の主張をしていた大阪訴訟の原告についても上告を全面的に退ける決定をし、全ての訴訟を終結させた。
イレッサは2002年7月に承認されたが、副作用の間質性肺炎で死亡する患者が相次いだ。
▼イレッサ訴訟で患者側の全面敗訴確定
(NHK) 4月12日 15時10分
肺がんの治療薬「イレッサ」の投与を受けたあとに死亡した患者の遺族が、「副作用に関する情報提供が不十分だった」などと国と製薬会社を訴えた裁判で、最高裁判所は製薬会社に対する患者側の上告を退ける判決を言い渡しました。国への上告はすでに退けられていて、患者側の全面敗訴が確定しました。
イレッサとは
「イレッサ」は、「ゲフィチニブ」という抗がん剤の商品名で、肺がんの治療薬として大阪の製薬会社が輸入・販売しています。腫瘍を小さくする効果があるとして、日本では申請から僅か半年後の平成14年7月に、世界に先駆けて承認されました。
当初は「夢の新薬」とも言われましたが、発売直後から副作用の重い肺炎などにより、患者が死亡するケースが相次いで報告されました。
このため、発売から3か月後の平成14年10月、厚生労働省は製薬会社に対し、薬の添付文書に副作用についての警告を盛り込むよう指示しました。
厚生労働省によりますと、去年12月末の時点で、イレッサの副作用とみられる報告は2350例あり、このうち862人が死亡しています。その一方、特定のタイプの肺がんには延命効果があるとして、現在も1年におよそ7500人の新たな患者に使用されています。
イレッサを巡る裁判では、おととし、国が裁判所の和解勧告を拒否した際、当時の細川厚生労働大臣が抗がん剤による副作用の救済制度の創設を検討すると表明し、議論が進められましたが、「がん患者の場合、症状の悪化が薬の副作用によるものかどうか判断するのが難しい」として見送られています。
(共同) 2013年4月12日 16時12分
肺がん治療薬「イレッサ」の副作用の危険を十分知らせなかったとして、死亡した患者2人の遺族が製薬会社に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は12日、遺族側の上告を棄却した。企業の賠償責任を否定した二審東京高裁判決が確定した。国への賠償請求については上告が受理されておらず、この日の判決で遺族側の全面敗訴が決まった。
第3小法廷は同日、同様の主張をしていた大阪訴訟の原告についても上告を全面的に退ける決定をし、全ての訴訟を終結させた。
イレッサは2002年7月に承認されたが、副作用の間質性肺炎で死亡する患者が相次いだ。
▼イレッサ訴訟で患者側の全面敗訴確定
(NHK) 4月12日 15時10分
肺がんの治療薬「イレッサ」の投与を受けたあとに死亡した患者の遺族が、「副作用に関する情報提供が不十分だった」などと国と製薬会社を訴えた裁判で、最高裁判所は製薬会社に対する患者側の上告を退ける判決を言い渡しました。国への上告はすでに退けられていて、患者側の全面敗訴が確定しました。
イレッサとは
「イレッサ」は、「ゲフィチニブ」という抗がん剤の商品名で、肺がんの治療薬として大阪の製薬会社が輸入・販売しています。腫瘍を小さくする効果があるとして、日本では申請から僅か半年後の平成14年7月に、世界に先駆けて承認されました。
当初は「夢の新薬」とも言われましたが、発売直後から副作用の重い肺炎などにより、患者が死亡するケースが相次いで報告されました。
このため、発売から3か月後の平成14年10月、厚生労働省は製薬会社に対し、薬の添付文書に副作用についての警告を盛り込むよう指示しました。
厚生労働省によりますと、去年12月末の時点で、イレッサの副作用とみられる報告は2350例あり、このうち862人が死亡しています。その一方、特定のタイプの肺がんには延命効果があるとして、現在も1年におよそ7500人の新たな患者に使用されています。
イレッサを巡る裁判では、おととし、国が裁判所の和解勧告を拒否した際、当時の細川厚生労働大臣が抗がん剤による副作用の救済制度の創設を検討すると表明し、議論が進められましたが、「がん患者の場合、症状の悪化が薬の副作用によるものかどうか判断するのが難しい」として見送られています。
共通番号制度で個人の治療情報管理も検討
4月11日 20時52分
田村厚生労働大臣は、衆議院内閣委員会などの連合審査会で、年金の受け取りや納税などの手続きを簡略化するため、国民1人1人に番号を割りふる「共通番号制度」について、将来的に患者の治療情報などの管理に活用するかどうかは、個人情報の保護を考慮しながら検討したいという考えを示しました。
衆議院の内閣委員会などは、年金の受け取りや納税などの手続きを簡略化するため、国民1人1人に番号を割りふる「共通番号制度」の導入に必要な「共通番号法案」、いわゆる「マイナンバー法案」を巡って連合審査会を開きました。
この中で田村厚生労働大臣は、「共通番号制度」の使用範囲の拡大について、「医療情報や健康情報などが漏れた場合、大変なことになるので、よほど厳しい対策をとらなければならない」と述べました。
その一方で田村大臣は、「診療情報や治療情報を、個人が特定できない形にしながら、収集・分析していけば、有効な治療方法などが導き出される有効性は十分にある」と述べ、将来的に共通番号を患者の治療情報などの管理に活用するかどうかは、個人情報の保護を考慮しながら、検討したいという考えを示しました。
田村厚生労働大臣は、衆議院内閣委員会などの連合審査会で、年金の受け取りや納税などの手続きを簡略化するため、国民1人1人に番号を割りふる「共通番号制度」について、将来的に患者の治療情報などの管理に活用するかどうかは、個人情報の保護を考慮しながら検討したいという考えを示しました。
衆議院の内閣委員会などは、年金の受け取りや納税などの手続きを簡略化するため、国民1人1人に番号を割りふる「共通番号制度」の導入に必要な「共通番号法案」、いわゆる「マイナンバー法案」を巡って連合審査会を開きました。
この中で田村厚生労働大臣は、「共通番号制度」の使用範囲の拡大について、「医療情報や健康情報などが漏れた場合、大変なことになるので、よほど厳しい対策をとらなければならない」と述べました。
その一方で田村大臣は、「診療情報や治療情報を、個人が特定できない形にしながら、収集・分析していけば、有効な治療方法などが導き出される有効性は十分にある」と述べ、将来的に共通番号を患者の治療情報などの管理に活用するかどうかは、個人情報の保護を考慮しながら、検討したいという考えを示しました。
2013年4月5日金曜日
乳がん検査マンモグラフィの痛み軽減、新圧迫板を発売
2013/4/4 23:00
富士フイルムは、マンモグラフィ検査に対する「痛い」という不安感を低減するための新構造圧迫板「FS(Fit Sweet)圧迫板」を、富士フイルムメディカルを通じて2013年4月11日に発売する。同社のマンモグラフィ「AMULET」シリーズに向けたオプションであり、標準ユーザー渡し価格は80万円。
マンモグラフィ検査時には、乳房を圧迫して固定するため、患者の痛みや不快感があるのが実態だ。従来の圧迫板では、乳房の最も厚みがある部分に集中して圧力が加わっていたため、その部分に強い痛みを感じることが多くあったという。
そこで、今回発売するFS圧迫板は、乳房と接触した際に圧迫板が乳房の厚みに沿って傾斜すると同時に、圧迫板の前面部と両側面部(左右)の計3カ所にスリットを設けることで、乳房を圧迫する際の圧力が面内で分散される設計にした。
同社が女性10人を対象に実施した評価では、10人中7人から「痛みが軽減し、次回も『FS圧迫板』で検査したい」という結果が得られたという。また、撮影を実施した技師からは、「従来の圧迫板よりもポジショニングしやすい傾向にある」という意見が得られたとする。
2013年3月20日水曜日
「脂肪幹細胞」移植で乳房再生 鳥取大、5人に実施成功
2013年3月20日 20時35分
脂肪の組織になる能力がある「脂肪幹細胞」を本人の体から採り、乳がんの手術で乳房を部分的に切除した部位に移植し、乳房を再生する臨床研究を鳥取大病院(鳥取県米子市)が5人に実施し、成功したことが同病院への取材で20日、分かった。担当の中山敏准教授によると、患者の経過は良好という。
鳥取大病院によると、移植手術は昨年9月~ことし1月、神奈川県や大阪府など5府県の30~60代の女性に実施した。乳がんで、乳房をできるだけ残す温存手術を受けてから1年以上経過し、がんの再発や転移がない人が対象。
(共同)
脂肪の組織になる能力がある「脂肪幹細胞」を本人の体から採り、乳がんの手術で乳房を部分的に切除した部位に移植し、乳房を再生する臨床研究を鳥取大病院(鳥取県米子市)が5人に実施し、成功したことが同病院への取材で20日、分かった。担当の中山敏准教授によると、患者の経過は良好という。
鳥取大病院によると、移植手術は昨年9月~ことし1月、神奈川県や大阪府など5府県の30~60代の女性に実施した。乳がんで、乳房をできるだけ残す温存手術を受けてから1年以上経過し、がんの再発や転移がない人が対象。
(共同)
乳癌におけるリンパ節転移の頻度はIntrinsic Subtype分類によって異なる可能性【St.Gallen 2013】
私はLuminal B T2、だから、、、
________________
2013. 3. 15
乳癌におけるリンパ節転移の頻度はIntrinsic Subtype分類によって異なる可能性が明らかとなった。2010年から2011年に愛知県がんセンターで切除手術を受けた原発性乳癌患者のうち、腋窩リンパ節郭清またはセンチネルリンパ節のバイオプシー検査を行った全患者を対象に臨床的なデータ解析と病理学的な解析を行った結果、示されたもの。
バイオプシー検査でIntrinsic Subtype分類を行い、リンパ節転移のリスク評価などに利用できる可能性があるという。3月13日から16日まで開催されている13th St.Gallen International Breast Cancer Conference2013で、愛知県がんセンター中央病院乳腺科の澤木正孝氏によって発表された。
澤木氏らは術前療法を受けた患者を除いた654人について、Intrinsic Subtype分類に従ってLuminal A、Luminal B、Luminal-HER2、HER2、トリプルネガティブに分けて評価を行った。
リンパ節転移陽性は157人(24.0%)だった。Luminal A(364人)、Luminal B(110人)、Luminal-HER2(46人)、HER2(53人)、トリプルネガティブ(81人)それぞれでpT分類とリンパ節転移の関係を調べた。全体として、pT分類が進行するほど、リンパ節転移の率が高まっていた。しかし、Intrinsic Subtype分類でさらに分けると、少数例の場合もあり断定的なことは言えないものの、Subtypeによってリンパ節転移の結果が異なる可能性が見い出された。
Luminal AではpT分類が進行するほどリンパ節転移陽性の比率が高まっていた。しかしLuminal Bでは、T1a(2人)のうち50%、T1b (12人)のうち8.3%、T1c(55人)のうち38.2%、T2(34人)のうち55.9%、T3(2人)のうち50%がリンパ節転移陽性だった。
Luminal-HER2ではT1c(17人)のうち41.1%、T2(10人)のうち60%、T3(1人)は100%がリンパ節転移陽性だった。HER2ではT1a(6人)のうち16.7%、T1b (4人)のうち25%、T1c(15人)のうち46.7%、T2(10人)のうち60%がリンパ節転移陽性だった。
トリプルネガティブでは、T1b (15人)のうち26.7%、T1c(29人)のうち24.1%、T2(20人)のうち50%、T3(2人)のうち50%がリンパ節転移陽性だった。
________________
2013. 3. 15
乳癌におけるリンパ節転移の頻度はIntrinsic Subtype分類によって異なる可能性が明らかとなった。2010年から2011年に愛知県がんセンターで切除手術を受けた原発性乳癌患者のうち、腋窩リンパ節郭清またはセンチネルリンパ節のバイオプシー検査を行った全患者を対象に臨床的なデータ解析と病理学的な解析を行った結果、示されたもの。
バイオプシー検査でIntrinsic Subtype分類を行い、リンパ節転移のリスク評価などに利用できる可能性があるという。3月13日から16日まで開催されている13th St.Gallen International Breast Cancer Conference2013で、愛知県がんセンター中央病院乳腺科の澤木正孝氏によって発表された。
澤木氏らは術前療法を受けた患者を除いた654人について、Intrinsic Subtype分類に従ってLuminal A、Luminal B、Luminal-HER2、HER2、トリプルネガティブに分けて評価を行った。
リンパ節転移陽性は157人(24.0%)だった。Luminal A(364人)、Luminal B(110人)、Luminal-HER2(46人)、HER2(53人)、トリプルネガティブ(81人)それぞれでpT分類とリンパ節転移の関係を調べた。全体として、pT分類が進行するほど、リンパ節転移の率が高まっていた。しかし、Intrinsic Subtype分類でさらに分けると、少数例の場合もあり断定的なことは言えないものの、Subtypeによってリンパ節転移の結果が異なる可能性が見い出された。
Luminal AではpT分類が進行するほどリンパ節転移陽性の比率が高まっていた。しかしLuminal Bでは、T1a(2人)のうち50%、T1b (12人)のうち8.3%、T1c(55人)のうち38.2%、T2(34人)のうち55.9%、T3(2人)のうち50%がリンパ節転移陽性だった。
Luminal-HER2ではT1c(17人)のうち41.1%、T2(10人)のうち60%、T3(1人)は100%がリンパ節転移陽性だった。HER2ではT1a(6人)のうち16.7%、T1b (4人)のうち25%、T1c(15人)のうち46.7%、T2(10人)のうち60%がリンパ節転移陽性だった。
トリプルネガティブでは、T1b (15人)のうち26.7%、T1c(29人)のうち24.1%、T2(20人)のうち50%、T3(2人)のうち50%がリンパ節転移陽性だった。
2013年3月14日木曜日
乳がんの放射線治療で心臓疾患リスク高まる
2013年 3月 14日 13:12 JST
医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)が13日掲載した欧州での大規模研究結果によると、乳がんで放射線治療を受けた女性では心筋梗塞やその他の重大な冠状動脈事象のリスクが高まることが明らかになった。
リスクは治療後5年目に高まりはじめ、少なくとも20年間続き、照射された放射線量が多ければ多いほど重大な心疾患に結びつく可能性が高くなるという。
乳がん専門家らは、現在の放射線による治療は研究対象となった女性の多くが治療を受けた時に比べて的を絞った照射が可能になり、周囲の組織へのダメージが少なくなっていると指摘した。また、研究結果が示唆しているのは放射線治療を受ける患者を減らすべきだということではなく、心臓疾患要因のリスクをできるだけ注意深く管理すべきだということだ、と指摘した。
同研究についての論説を執筆したデイナ・ファーバーがん研究所(ボストン)の心臓医ジャビッド・モスレヒ氏は「この問題を文脈の中で捉えることが大事だ。放射線やその他の治療の進歩によって多くの女性乳がん患者が生き延びられるようになったためにこの問題が大きくなってきたことが背景にある」と強調した。
英オックスフォード大学などの研究者は、1958—2001年にスウェーデンとデンマークで乳がんの外部放射線治療を受けた、当時70歳未満の女性の記録を調査。重大な冠状動脈事象を発症した963人と同事象のなかった1205人を比較検討した。心臓に近い左側の乳房のがんの治療を受けた人は右側の乳房を治療した人に比べてリスクが高かった。
研究者らはまた、患者がどの程度の放射線を浴びたかを推定し、心臓への照射が1グレイ(放射線のエネルギー量の単位)増すごとに心筋梗塞の発症、ステントないし動脈バイパス処置、あるいは心臓疾患での死亡のリスクが7%高まると計算している。既に心臓疾患の恐れがあった女性のリスクは照射後に一段と高まった。
米国で毎年乳がんと診断される21万1000人の女性のほぼ半分は、化学療法や手術に加えて放射線療法も受けている。この療法は、特に腫瘍摘出—腫瘍だけで乳房全体は切除しない—を受けた人や乳房切除(mastectomy)を受け再発のリスクが高い人、あるいは既にリンパ節に転移している人に勧められる。
放射線腫瘍医で「Breastcancer.org」の創設者マリサ・ワイス博士は、最新の放射線機器では「ミリメートル単位で照射できる」と述べた。「respiratory dating」と呼ばれる技術では、患者の一呼吸ごとに心臓の状況を監視し、心臓が最も影響を受けやすい時には照射を瞬間的に中断することができるという。また、一部の病院では、心臓への負担を少なくするために乳房の一部分だけに照射している。
論説は、この研究がアテローム性動脈硬化というタイプの心臓疾患しか調べておらず、また他の方法でも放射線は心臓組織にダメージを与えることが知られていることから、研究結果は氷山の一角である可能性があると警告している。調査対象の女性の中には、同様に心臓に悪影響を与えることのある化学療法を受けた人はほとんどいなかった。
同論説は、こうした研究は「心臓腫瘍学」と呼ばれる新しい医学領域にとって役立つとし、がん治療の計画を立てる際には心臓医も早い段階から参加すべきであることを示唆している。ワイス博士は「グッドニュースは、乳がんと診断を下されたあと女性が長い期間生存する傾向にあることだ。そのため長期的な副作用が極めて重要な問題になってきた」と話している。
2013年3月13日水曜日
がん患者3年放置、死亡 名大病院
がん患者3年放置、死亡 名大病院
2013年3月13日 13時41分
名古屋大病院(名古屋市昭和区)は13日、口の中に早期のがんが見つかった愛知県内の30代の患者に対し、書類を紛失したため3年以上手術を行わず放置していたと発表した。病院はその後に手術したが、昨年4月に死亡。外部専門家らでつくる調査委員会は「予定通り手術が行われていれば、がんは完治した可能性が高い」と指摘した。
病院によると、患者は2008年3月に名大病院歯科口腔(こうくう)外科を受診し、口腔内のがんの疑いが高いと診断された。担当医は患者に手術の必要性を説明し、入院の申し込み書を作成。「入院日が決まったら連絡する」と伝えたが、その後、患者に連絡しなかった。
患者は自覚症状がなかったことや、医師からがんの疑いがある「グレーゾーン」と伝えられていたことなどから、すぐに手術が必要な病状ではないと判断。かかりつけ医に受診したが、名大病院で受診しなかった。その後、11年4月に痛みが悪化。名大病院で再受診したところ、入院申込書の紛失により手術が行われていないことが発覚した。
病院は患者に同年5月にがん摘出手術などを行ったが、同年8月に肺への転移が拡大し、12年4月に呼吸不全で死亡した。
病院によると、通常は入院や手術を決定した担当医が3枚複写の入院申込書を作成し、2枚は担当医が診療科で、1枚は事務職員が保管する。各診療科は、申込書を元に入院日を決定、患者に電話連絡をする入院係を配置していた。今回は、診療科に保管される2枚が紛失しており、入院係による患者の入院日の決定や連絡が行われなかった。事務職員が保管した1枚も入院手続きに反映されなかった。
調査委員会は「病院の連絡体制や、情報管理体制の不備による事務手続きのミスが原因」と判断。名大病院は再発防止策として、紛失の恐れがない入院予約システムの電子化と複数の部署で情報を共有する仕組みを作った。
病院は、患者の遺族に謝罪し、和解した。患者は亡くなる前に「しっかりと調べてほしい」と話したという。
松尾清一院長は会見で、「早期の治療で命が助かったり重症化を防げる可能性は高い。大学として早期発見、早期治療を患者に盛んに進めてきたのに、情報管理という初歩的なことができておらず、遺族には申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と謝罪した。
(中日新聞)
2013年3月11日月曜日
樹木希林が日本アカデミー賞で衝撃告白「全身がん」
最優秀主演女優賞に輝きあいさつする樹木希林
Photo By スポニチ
第36回日本アカデミー賞の授賞式が8日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。「わが母の記」で最優秀主演女優賞の樹木希林(70)は、受賞の喜びとともに「全身、がん」だと述べ、闘病していることを告白。04年に乳がんが見つかり、手術したが、その後転移したとみられるという。
最優秀主演女優賞は08年に「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で受賞して以来で2度目。沢尻エリカ(26)ら優秀主演女優賞の受賞者を持ち上げ「私なんかじゃなく…エリカ様にあげたい」と恐縮してみせた後、衝撃の告白が飛び出した。
「来年が大変。私は全身がんですから。来年の司会は確約できない」と打ち明け、会場がざわめいた。最優秀主演女優賞受賞者は翌年の授賞式で司会を務めるのが慣例。冗談とも本気ともつかぬ“希林節”で「まあ、それは来年また考えればいいか」と、笑いを誘うように続けた。
授賞式後の会見でも、あらためて「2軒(の病院)が言うから、そうなのよ」と述べた。
04年に乳がんが見つかり、翌年、右乳房の全摘出手術を受けた。一度は完治報告したが、その後全身に転移。それも昨年春には完治したと一部で報道されていた。今回の転移箇所は明かさず「医者に行くと、また(別の箇所が)見つかるから行くのはイヤなの。これくらいの年の人間は、一つや二つは持っているもの。精密な機械だと、見つかっちゃうのよ」と笑った。病状は落ち着いており、深刻ではないとしている。
[ 2013年3月9日 06:00 ]
Photo By スポニチ
第36回日本アカデミー賞の授賞式が8日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。「わが母の記」で最優秀主演女優賞の樹木希林(70)は、受賞の喜びとともに「全身、がん」だと述べ、闘病していることを告白。04年に乳がんが見つかり、手術したが、その後転移したとみられるという。
最優秀主演女優賞は08年に「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で受賞して以来で2度目。沢尻エリカ(26)ら優秀主演女優賞の受賞者を持ち上げ「私なんかじゃなく…エリカ様にあげたい」と恐縮してみせた後、衝撃の告白が飛び出した。
「来年が大変。私は全身がんですから。来年の司会は確約できない」と打ち明け、会場がざわめいた。最優秀主演女優賞受賞者は翌年の授賞式で司会を務めるのが慣例。冗談とも本気ともつかぬ“希林節”で「まあ、それは来年また考えればいいか」と、笑いを誘うように続けた。
授賞式後の会見でも、あらためて「2軒(の病院)が言うから、そうなのよ」と述べた。
04年に乳がんが見つかり、翌年、右乳房の全摘出手術を受けた。一度は完治報告したが、その後全身に転移。それも昨年春には完治したと一部で報道されていた。今回の転移箇所は明かさず「医者に行くと、また(別の箇所が)見つかるから行くのはイヤなの。これくらいの年の人間は、一つや二つは持っているもの。精密な機械だと、見つかっちゃうのよ」と笑った。病状は落ち着いており、深刻ではないとしている。
[ 2013年3月9日 06:00 ]
2013年2月25日月曜日
2013年2月24日日曜日
乳がん再発、生活改善で防ぐ…2千人を調査へ
(2013年2月23日17時32分 読売新聞)
ふだんの生活で、どんな点に気をつければ、乳がん再発を防げるかを探る研究が今月、岡山大病院(岡山市)を中心に中四国の19の医療機関で始まった。
今後10年間で乳がん経験者2000人の生活習慣を調べ、予防に適したモデルケースを作る計画だ。
岡山大病院のほか、広島市民病院(広島市)、松江赤十字病院(松江市)、四国がんセンター(松山市)、高知大病院(高知県南国市)などが参加。
乳がんは国内で年間約5万人が発症。最初に診断された時のがんの進行度によっては、治療後の再発率は3割以上になるという。
岡山大病院によると、生活習慣が発症要因の一つとされるが、再発との関連の研究はほとんどない。乳がん経験者には「安心して暮らすにはどうすればいいか」と心配したり、本や雑誌で再発との関連が指摘された食品を取らなかったりする人が少なくないという。
ふだんの生活で、どんな点に気をつければ、乳がん再発を防げるかを探る研究が今月、岡山大病院(岡山市)を中心に中四国の19の医療機関で始まった。
今後10年間で乳がん経験者2000人の生活習慣を調べ、予防に適したモデルケースを作る計画だ。
岡山大病院のほか、広島市民病院(広島市)、松江赤十字病院(松江市)、四国がんセンター(松山市)、高知大病院(高知県南国市)などが参加。
乳がんは国内で年間約5万人が発症。最初に診断された時のがんの進行度によっては、治療後の再発率は3割以上になるという。
岡山大病院によると、生活習慣が発症要因の一つとされるが、再発との関連の研究はほとんどない。乳がん経験者には「安心して暮らすにはどうすればいいか」と心配したり、本や雑誌で再発との関連が指摘された食品を取らなかったりする人が少なくないという。
2013年2月20日水曜日
肥満と乳癌
2013年2月19日
NIHの研究により代謝と乳癌の分子的関連性が確認される
NCIプレスリリース 2013年2月5日
米国国立衛生研究所の傘下にある米国国立癌研究所(NCI)の研究者とその同僚らの研究によると、糖尿病や肥満といった代謝不均衡状態に関与するタンパク質が、悪性の乳癌発症に関係する可能性があることが新たに判明した。代謝不均衡はしばしば炭水化物の摂取量が増加することによって引き起こされるが、C末端結合タンパク質(CtBP)と呼ばれる分子の過剰な活性化につながることがある。この過剰な活性化が結果として乳癌のリスクを高めることがある。この研究結果はNature Communications誌において2013年2月5日に発表された。
「食生活を変えたり健康的な食生活を維持したりすることは、CtBP活性を薬理学的に低下させる方法の発展と相まって、いつか癌と肥満の関連を断ち切れるかもしれない」と、NCI 遺伝学科転写制御課責任者のKevin Gardner医学博士は言う。
(キャプション)TNBC(トリプルネガティブ乳癌)におけるCtBP発現に、CtBP活性抑制分子を重ねたモデル
肥満と癌に強い関連性があることは主に集団をベースにした研究を通して知られている。だがこの関連性の裏にあるメカニズムは明らかにされていない。過去にGardner医学博士の研究室である研究が考案、実施されたが、この研究によると、細胞の代謝状態が高く、体内で多量の炭水化物が処理されると、CtBPはそれを認識し、若年齢で発症する乳癌に関連する遺伝子(BRCA1)の発現を抑制することが分かった。
この初期の研究では、肥満と体重増加は、多量の炭水化物量の摂取に反応してBRCA1癌抑制遺伝子の発現レベルが低下することで乳癌の原因になる可能性を示した。これにより、なぜBRCA1の遺伝性突然変異を有する女性もまた体重増加により乳癌のリスクが増えるのか、部分的に説明がつく。
Gardner医学博士の新たな研究は過去の研究を進展させたものである。Gardner医学博士は、より臨床転帰が不良である乳癌患者において、CtBPによって抑制された遺伝子経路が減少しているかどうかを確認するため、過去の遺伝子発現研究を分析した。Gardner医学博士のチームは研究室で最初にヒトの乳癌細胞から始めた。CtBPと、発現を制御するためにCtBPが結合している遺伝子のつながりを評価した。研究者らはこのアプローチとゲノム配列決定を併せて行い、どのように、またどの位置で、CtBPが乳癌に関連する遺伝子に結合しているのかを確かめた。次に研究者らは、RNA干渉(遺伝子発現を抑制する過程)や細胞の炭水化物供給を減少させることにより、CtBP値の減少が観察された細胞内における遺伝子発現研究と、分析内容を統合させた。
研究者らは、CtBP値を低下させた状態ではDNAの修復機能が増し、細胞の安定性と増殖制御が発達することを発見した。より悪性の乳癌では、CtBPの標的である遺伝子経路もまた損傷していたことを確認した。さらに、腫瘍のCtBP値が高い患者では生存期間の短縮がみられた。また、過去にCtBPと結合することが示された小分子阻害剤は、多量に炭水化物を摂取した状況においても乳癌細胞でCtBPの遺伝子抑制効果をもとの状態に戻せることが明らかとなった。
Gardner医学博士は、「CtBPを標的にすることが、乳癌の治療法や、ひいてはその予防法を提供することに繋がることをわれわれの新しい研究は示した」そして、「研究は今後も肥満、CtBP、そして乳癌の関連性に注目し続けるべきである。その調査には、多領域の研究者チームや、より多くの集団ベースの研究が必要になってくるだろう」と述べている。
本研究はNCIの資金提供(プロジェクト番号1Z01BC010847-01)によるものである。
###
参考文献: Gardner K, et al. Genome-wide profiles of CtBP link metabolism with genome stability and epithelial reprogramming in breast cancer. Nature Communications. Feb. 5, 2013. DOI: 10.1038/ncomms2438.
原文
******
相葉沙枝 翻訳
原 文堅(乳癌/四国がんセンター)監修
******
NIHの研究により代謝と乳癌の分子的関連性が確認される
NCIプレスリリース 2013年2月5日
米国国立衛生研究所の傘下にある米国国立癌研究所(NCI)の研究者とその同僚らの研究によると、糖尿病や肥満といった代謝不均衡状態に関与するタンパク質が、悪性の乳癌発症に関係する可能性があることが新たに判明した。代謝不均衡はしばしば炭水化物の摂取量が増加することによって引き起こされるが、C末端結合タンパク質(CtBP)と呼ばれる分子の過剰な活性化につながることがある。この過剰な活性化が結果として乳癌のリスクを高めることがある。この研究結果はNature Communications誌において2013年2月5日に発表された。
「食生活を変えたり健康的な食生活を維持したりすることは、CtBP活性を薬理学的に低下させる方法の発展と相まって、いつか癌と肥満の関連を断ち切れるかもしれない」と、NCI 遺伝学科転写制御課責任者のKevin Gardner医学博士は言う。
(キャプション)TNBC(トリプルネガティブ乳癌)におけるCtBP発現に、CtBP活性抑制分子を重ねたモデル
肥満と癌に強い関連性があることは主に集団をベースにした研究を通して知られている。だがこの関連性の裏にあるメカニズムは明らかにされていない。過去にGardner医学博士の研究室である研究が考案、実施されたが、この研究によると、細胞の代謝状態が高く、体内で多量の炭水化物が処理されると、CtBPはそれを認識し、若年齢で発症する乳癌に関連する遺伝子(BRCA1)の発現を抑制することが分かった。
この初期の研究では、肥満と体重増加は、多量の炭水化物量の摂取に反応してBRCA1癌抑制遺伝子の発現レベルが低下することで乳癌の原因になる可能性を示した。これにより、なぜBRCA1の遺伝性突然変異を有する女性もまた体重増加により乳癌のリスクが増えるのか、部分的に説明がつく。
Gardner医学博士の新たな研究は過去の研究を進展させたものである。Gardner医学博士は、より臨床転帰が不良である乳癌患者において、CtBPによって抑制された遺伝子経路が減少しているかどうかを確認するため、過去の遺伝子発現研究を分析した。Gardner医学博士のチームは研究室で最初にヒトの乳癌細胞から始めた。CtBPと、発現を制御するためにCtBPが結合している遺伝子のつながりを評価した。研究者らはこのアプローチとゲノム配列決定を併せて行い、どのように、またどの位置で、CtBPが乳癌に関連する遺伝子に結合しているのかを確かめた。次に研究者らは、RNA干渉(遺伝子発現を抑制する過程)や細胞の炭水化物供給を減少させることにより、CtBP値の減少が観察された細胞内における遺伝子発現研究と、分析内容を統合させた。
研究者らは、CtBP値を低下させた状態ではDNAの修復機能が増し、細胞の安定性と増殖制御が発達することを発見した。より悪性の乳癌では、CtBPの標的である遺伝子経路もまた損傷していたことを確認した。さらに、腫瘍のCtBP値が高い患者では生存期間の短縮がみられた。また、過去にCtBPと結合することが示された小分子阻害剤は、多量に炭水化物を摂取した状況においても乳癌細胞でCtBPの遺伝子抑制効果をもとの状態に戻せることが明らかとなった。
Gardner医学博士は、「CtBPを標的にすることが、乳癌の治療法や、ひいてはその予防法を提供することに繋がることをわれわれの新しい研究は示した」そして、「研究は今後も肥満、CtBP、そして乳癌の関連性に注目し続けるべきである。その調査には、多領域の研究者チームや、より多くの集団ベースの研究が必要になってくるだろう」と述べている。
本研究はNCIの資金提供(プロジェクト番号1Z01BC010847-01)によるものである。
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参考文献: Gardner K, et al. Genome-wide profiles of CtBP link metabolism with genome stability and epithelial reprogramming in breast cancer. Nature Communications. Feb. 5, 2013. DOI: 10.1038/ncomms2438.
原文
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相葉沙枝 翻訳
原 文堅(乳癌/四国がんセンター)監修
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2013年2月14日木曜日
起床時の手のこわばり
起床時の手のこわばりが無くなった。いつからかは定かでない。
こわばりが始まったのはホルモン治療が始まって数週間経った2011年末からなので、約1年で治ったことになる。最初はビックリして「このまま指が動かなくなってしまうんじゃ・・・」と不安にもなったけど、リウマチ検査陰性だったので様子見しているうちに慣れてしまっていた。今朝、起床時に「そういえば・・・」と手をにぎにぎしてみたら、あのこわばりが全くなくなっていた。本当に良かった。
こわばりが始まったのはホルモン治療が始まって数週間経った2011年末からなので、約1年で治ったことになる。最初はビックリして「このまま指が動かなくなってしまうんじゃ・・・」と不安にもなったけど、リウマチ検査陰性だったので様子見しているうちに慣れてしまっていた。今朝、起床時に「そういえば・・・」と手をにぎにぎしてみたら、あのこわばりが全くなくなっていた。本当に良かった。
2013年2月9日土曜日
早期乳癌では「切除」より「温存」が生存率優れる
早期乳癌では「切除」より「温存」が生存率優れる(2013.2.7掲載)
早期乳癌の乳房温存術は、乳房切除術よりも生存率の面で優れている可能性があることが米デューク大学癌研究所(ノースカロライナ州)のShelley Hwang氏らの研究で明らかになり、研究結果が「Cancer」オンライン版に1月28日掲載された。
Hwang氏らによる今回の研究は、カリフォルニア癌登録の14年間のデータを検討したもので、早期乳癌(ステージ1~2)の女性11万2,000人強(39~80歳)を1990年から2004年まで追跡。半数以上(55%)が乳房温存術と放射線療法を受け、45%が乳房切除術(乳房の完全な切除)のみを受けた。早期乳癌で乳房切除を受けた場合、通常放射線療法は受けないという実情を反映させ、乳房温存術と放射線療法の併用を、乳房切除術単独(放射線療法の併用なし)と比較したと、Hwang氏は説明している。
中央値で9年以上にわたる追跡期間中、3万1,000人強が死亡。うち約40%が乳癌による死亡だった。治療後3年間は、乳房温存群に比べて乳房切除群のほうが心疾患などの疾患で死亡するリスクが高かった。これは、乳房温存群のほうが全般的な健康状態が良好であったことを示す可能性があるという。全追跡期間中で、乳房温存群は乳癌を克服する確率が高かった。特に50歳以上のエストロゲン受容体陽性癌の女性に大きな効果がみられ、この年齢層では、乳房温存群は乳房切除術群より乳癌による死亡リスクが13%低く、全原因による死亡リスクが19%低かった。
Hwang氏によると、早期乳癌の患者がすべて乳房温存術を受けられるわけではないという。乳房温存術では、腫瘍組織と一部の健康な組織のみを切除し、残りの乳房を残すが、癌が大きい場合や、同じ乳房に異なる癌が複数ある場合は対象とならない。早期乳癌で乳房切除術を選択する女性の割合は数年前に下落がみられたが、最近は上昇している。Hwang氏らは、乳房温存術は安全な選択肢であると告げられても、不安を抱く女性が多いのではないかと推測している。米国立癌研究所(NCI)の支援により実施された今回の研究からは、乳房温存術のほうがむしろ生存率が高い可能性も示唆されるという。
別の専門家は今回の研究について、診断年や年齢層によって分けて検討しているほか、社会経済的状況を考慮し、早期癌に限定するなど、さまざまな面で科学的に妥当なものであると述べている。Hwang氏は、この研究は観察研究であり、早期乳癌において乳房温存療法が乳房切除術よりも有効であるという因果関係を裏付けるものではないと強調。今回の研究は情報に左右されやすい女性を安心させるものだが、乳房切除術を否定するものではなく、最終的には個人がどちらを望むかが重要だと同氏は述べている。(HealthDay News1月28日)
2012年12月22日土曜日
ミカンの色素に予防効果? 女性の骨粗しょう症
2012年12月22日 06時00分
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は21日、ミカンに多く含まれる色素「β―クリプトキサンチン」が、閉経後の女性の骨粗しょう症予防に役立つ可能性が高いとの調査結果を発表した。
この色素は骨密度を維持する働きがあるとみられ、農研機構は研究を続けて詳しいメカニズムを明らかにする。
調査は、ミカンの産地で有名な浜松市(旧三ケ日町)で457人を対象に2005~09年に実施。閉経後の女性で、ミカンを毎日4個程度食べて色素の血中濃度が高い人は、毎日食べない人に比べて骨粗しょう症の4年以内の発症確率が約9分の1と低かった。
2012年12月13日木曜日
血中カロテノイドが高い女性は乳がんリスクが低い!
カロテノイドは天然に存在する赤、黄、オレンジ色の色素で野菜や果物に含まれており、近年の研究でその抗酸化作用が、がんをはじめ様々な病気の予防に効果を持つことが明らかになってきましたが、米国・ハーバード大学医学部のA. Heather Eliassen博士らがJournal of the National Cancer Institute 2012年12月6日オンライン版に発表した研究で、αカロテン、βカロテン、リコペン、などカロテノイドの血中濃度が高い女性の乳がんリスクが低いことが明らかになりました。
博士らはこれまでの研究で、カロテノイドと乳がんの関係について矛盾する研究結果が報告されていたことから、カロテノイドの種類や血中濃度と乳がん関係を詳しく分析しました。発表されているカロテノイドと乳がんの関係に関する8つのコーホート研究のデータ(合計3.035人の乳がん患者と3.956人の対照群から得られたもの)を詳細に分析しました。
その結果、αカロテン、βカロテン、リコペン、ルテイン+ゼアキサンチン、総カロテン、の血中濃度が高いと乳がんリスクが低下することが明らかになりました。
ただしβクリプトキサンチンは乳がんリスクに関係がありませんでした。また乳がんのタイプとしてER陰性乳がんのほうがER陽性乳がんよりもカロテノイドによるリスク低下が大きいこともわかりました。
この結果から博士らは、乳がんリスクを低下させる効果もあることが明らかになったので、特に女性には様々な健康上のメリットもあることからカロテノイドを多く含む野菜、果物をたくさん摂取することをお勧めするとしています。
2012年12月12日水曜日
「学習療法」の定義
さらば脳ブーム(2010)
◆「学習療法」の定義
我々は学習療法を、「音読と計算を中心とする教材を用いた学習を、学習者と支援者がコミュニケーションをとりながら行うことにより、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善をはかるものである」と定義した。また学習療法の六つの原則も制定した。
1 読み書き計算に絞った学習課題を提供する
2 一人一人にあわせた学習課題を提供する
3 自力学習が可能となる学習課題を提供する
4 すらすら、無理なくできる満点(100点)主義を徹底する
5 毎日・短時間(10~20分)集中・継続学習の工夫をする
6 コミュニケーションの確保と満足感を得るため、即時フィードバック(誉める、認める)を実施する
2012年12月11日火曜日
「更年期の症状として、指のこわばりや関節痛が出ることはよくあります」
朝日新聞 対馬ルリ子先生に聞く カラダと向き合う
2012.12.10指のこわばりはリウマチ?更年期?より抜粋
更年期の症状として、指のこわばりや関節痛が出ることはよくあります。とくに朝起きたときや冷えたとき、疲れたときなど、血流が悪くなると起こりやすいものです。これは女性ホルモンが低下する40代後半~50代によく出る症状で、こわばりや痛みがあったからと言って、必ずしもリウマチというわけではありません。一方で、リウマチの素質を持っている人が、更年期をきっかけに関節リウマチを発症することもあります。
関節の痛みやこわばりを感じたときは、対症療法として、マッサージしたり温めたり、動かしてみましょう。血流がよくなると、楽になることが多いのです。疲れや冷えは症状を悪化させるので避けましょう。
最近では、関節や筋肉など、人が動くための運動器の障害により、日常生活に支障が出ることを、「ロコモティブシンドローム」と呼びます。
2012.12.10指のこわばりはリウマチ?更年期?より抜粋
更年期の症状として、指のこわばりや関節痛が出ることはよくあります。とくに朝起きたときや冷えたとき、疲れたときなど、血流が悪くなると起こりやすいものです。これは女性ホルモンが低下する40代後半~50代によく出る症状で、こわばりや痛みがあったからと言って、必ずしもリウマチというわけではありません。一方で、リウマチの素質を持っている人が、更年期をきっかけに関節リウマチを発症することもあります。
関節の痛みやこわばりを感じたときは、対症療法として、マッサージしたり温めたり、動かしてみましょう。血流がよくなると、楽になることが多いのです。疲れや冷えは症状を悪化させるので避けましょう。
最近では、関節や筋肉など、人が動くための運動器の障害により、日常生活に支障が出ることを、「ロコモティブシンドローム」と呼びます。
2012年12月5日水曜日
内分泌療法における更年期症状に影響する要因アンケートに、「身なりに対する関心度合い」のチェック項目があったのが意外だった。更年期になると身なりにかまわなくなる?
_________
身なりにかまわなくなるとどうなる?
「自分は他者にどう見られているの?」という意識が大切 いつも流行に敏感でいなくてはならない、というわけではありません。
1)風呂に入らない日、洗髪をしない日が増えている
2)休日は起きたままの格好で過ごすことが増えている
3)毎日同じ服や汚れた服で出かけても、平気になってきた
4)街行く人の身なりにも、関心がなくなってきた
これらのポイントに心当たりがある人が、要注意なのです。「身なりを整える」ということは、「他者の目を意識する」ことにもつながるからです。
他者の目を意識すると、適度な緊張感を保ち、自分を律することができます。社会性も、この意識があることで養われます。
また、職場のうつを早期発見するためにも、身なりの変化はよくチェックされています。うつ病になると、「いままで興味や関心をもっていたことが、どうでもよくなる」という症状が表れるためです。・・・全文を読む
2012年12月3日月曜日
2012年12月1日土曜日
明日はハーフだけど・・・
タイムスケジュールは昨年の大会出場でだいたい把握できたので、そういった面での不安は無いに等しい。がしかし、払拭されない昨年と同じ不安も残っている。それは練習不足!!! 一昨日まではリタイアも考えたけど、スタートだけはきる事にした。ゴール出来るかどうかは分からない。。。
本を返しがてら、明日の電車チケットを受け取りに行ってきた。帰りの15:48発-15:17着の特急券も買えた。下画像は図書館公園の黄葉&紅葉。
本を返しがてら、明日の電車チケットを受け取りに行ってきた。帰りの15:48発-15:17着の特急券も買えた。下画像は図書館公園の黄葉&紅葉。
2012年11月26日月曜日
2005年夏、リュープリン3ヶ月製剤の適応拡大
2005. 8. 21
武田薬品の前立腺癌治療剤「リュープリンSR注射用キット11.25」が閉経前乳癌に適応拡大
日経メディカル
武田薬品工業は、8月18日、前立腺癌・子宮内膜症治療剤「リュープリン」(一般名:酢酸リュープロレリン)の一製剤である「リュープリンSR注射用キット11.25」の閉経前乳がんへの適応拡大を獲得したと発表した。また、今回の承認で「リュープリン注射用3.75」および「リュープリン注射用キット3.75」を含め、閉経前乳癌手術後の再発予防のための補助療法としての使用も可能になったという。
武田薬品の前立腺癌治療剤「リュープリンSR注射用キット11.25」が閉経前乳癌に適応拡大
日経メディカル
武田薬品工業は、8月18日、前立腺癌・子宮内膜症治療剤「リュープリン」(一般名:酢酸リュープロレリン)の一製剤である「リュープリンSR注射用キット11.25」の閉経前乳がんへの適応拡大を獲得したと発表した。また、今回の承認で「リュープリン注射用3.75」および「リュープリン注射用キット3.75」を含め、閉経前乳癌手術後の再発予防のための補助療法としての使用も可能になったという。
採血で
抗がん剤で採血しにくくなってしまった右腕、寒くなると益々採りにくくなる。多人数で急いでいるのは分かるけど、検査技師さんに嫌な顔をされるのが嫌だ。看護師さんが採血してくれたらいいのにな。なかなか、採血で私が嫌な思いをしないように気をつけるのは、難しい(苦笑。
・・・・・そういえば、今回はあの鬱々としたドーンとした感覚には陥らなかったな。陥るときと陥らないとき、その違いは何だろう? 採血では嫌な思いをする事が多いので、心の準備があったのが良かったのかもな。
・・・・・そういえば、今回はあの鬱々としたドーンとした感覚には陥らなかったな。陥るときと陥らないとき、その違いは何だろう? 採血では嫌な思いをする事が多いので、心の準備があったのが良かったのかもな。
内分泌療法における更年期症状に影響する要因研究、アンケートの協力を頼まれた。こういった研究がされる&進むのは嬉しい。
2012年11月25日日曜日
鬼トレ解説!?
| 出版2004年 |
▼「漢字」と「ひらがな」は違った脳のシステムで処理されている
「ひらがな」などの表音文字と「漢字」(表意文字)は、脳の中ででは異なった領域で処理されていることが知られています。「ひらがな」は書字言語として用いられていても音声言語の情報処理系である側頭葉後半部で、「漢字」は書字言語の情報処理系である下側頭回で取り扱われているのです。
就学前の子どもたちや障害児などでひらがなを書いたり覚えたりすることは苦手なのに、漢字の学習は喜んでする子供たちが数多くいることなど、ひらがなと漢字が違った脳のシステムで処理されることと関係がありそうです。
▼「癒し」の本態
前頭前野をはじめとしてその他の領域が活性化していないことが重要なのかと思い、脳の血流が減少する領域がないのかを調べてみました。すると面白いことに、癒しのプログラムを視聴している時には、両側半球の前頭前野と頭頂連合野の血流が低下していることが判明したのです。これは右半球に強い変化でした。
「癒し」の本態は、前頭前野や頭頂連合野の働きを抑え込むこと、それらの領域の活動を休ませることであるとわかりました。
▼「右脳は抽象思考、左脳は論理思想」ではない
皆さんは「右脳は抽象思考、左脳は論理思想」「右脳は絵画、左脳は言語」などという説を聞いたことがないでしょうか。今でも」こういった説を唱える自称「脳の専門家」がいます。
こうした明確な左右脳の機能分担をとても「気持ち良く」受け入れることが出来ますが、残念ながら、このような機能分担が私たちの脳にはないことが脳機能イメージング研究によってはっきりしました。
2012年11月21日水曜日
「リンパ節って30も取ったのに残っているのですね」
アスクドクターより部分抜粋
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/16 11:57
2008年に左乳癌全摘ステージ2bリンパ節転移2/30ホルモン受容型フェマーラを服用。 2012年11月定期健診の時左リンパ節に変化が無い事を画像確認。腫瘍マーカーは正常値内低位安定。 検査翌日から左の脇下に鈍痛、左腕がだるいので再度診察を受けたのですが手術に切れた神経がまだ回復していない可能性もあり、だるさはリンパの流れが滞るからとの回答でし た。 今も気になって仕方なく、リンパ節への再発を恐れているのですが、心配ないでしょうか? (50代 女性)
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/16 23:41
そうなんですね。定期検査での超音波ではリンパ節が2個写っていましたが、心配の種になるし、取ってしまうというのはどうなのでしょうか?
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/17 17:10
そうなんですね。残ったリンパ節も、まだ免疫を司る役割を果たしているのですね。今でも既にリンパ浮腫になりかけたことはなんどかあるので辛さはわかります。可能性が低いのに余計な心配、思い込みをするのはやめる事にしました。ありがとうございました。
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/16 23:46
しかし、リンパ節って30も取ったのに残っているのですね。
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/19 19:14
返信ありがとうございます。リンパ節って取りきれないのですね。自分で触ってみるのも怖いですが、来年の定期検査までに腫れがあるようだったら、診察して頂きます。心強かったです。お世話になりました。
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/16 11:57
2008年に左乳癌全摘ステージ2bリンパ節転移2/30ホルモン受容型フェマーラを服用。 2012年11月定期健診の時左リンパ節に変化が無い事を画像確認。腫瘍マーカーは正常値内低位安定。 検査翌日から左の脇下に鈍痛、左腕がだるいので再度診察を受けたのですが手術に切れた神経がまだ回復していない可能性もあり、だるさはリンパの流れが滞るからとの回答でし た。 今も気になって仕方なく、リンパ節への再発を恐れているのですが、心配ないでしょうか? (50代 女性)
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/16 23:41
そうなんですね。定期検査での超音波ではリンパ節が2個写っていましたが、心配の種になるし、取ってしまうというのはどうなのでしょうか?
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/17 17:10
そうなんですね。残ったリンパ節も、まだ免疫を司る役割を果たしているのですね。今でも既にリンパ浮腫になりかけたことはなんどかあるので辛さはわかります。可能性が低いのに余計な心配、思い込みをするのはやめる事にしました。ありがとうございました。
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/16 23:46
しかし、リンパ節って30も取ったのに残っているのですね。
質問者 harucchi 質問日時 2012/11/19 19:14
返信ありがとうございます。リンパ節って取りきれないのですね。自分で触ってみるのも怖いですが、来年の定期検査までに腫れがあるようだったら、診察して頂きます。心強かったです。お世話になりました。
2012年11月19日月曜日
温存と全摘、生存率には差がない・・・・・とは?
2012年11月16日金曜日
ER+乳がん細胞におけるp53の機能について
タモキシフェンがp53活性化を阻害しちゃうなんて・・・(涙
____________________________
エストロゲンが乳がんにおいてp53を遮断する
ほとんどの乳がんは、核内ホルモン受容体かつ転写因子であるエストロゲン受容体(ER)によるシグナル伝達の異常と関連があり、ER依存性(ER+)乳がん細胞はその生存のためにエストラジオール(E2)などのエストロゲンに依存する。ER+乳がんは、ERの部分的アンタゴニストであるタモキシフェン、または完全アンタゴニスとであるフルベストラントにより治療される。
Baileyらはゲノムワイド解析、および生存能とアポトーシスのアッセイ(分析、評価)を行ない、ER+乳がん細胞におけるp53の機能について検討した。ドキソルビシン(p53を活性化する抗がん剤)により誘導されるER+MCF7乳がん細胞のアポトーシスを、E2とタモキシフェンは別個に抑制した。しかし、フルベストラントにはそのような作用はなかった。
マイクロアレイ解析によって、ドキソルビシンとE2は二組の遺伝子の発現に対して相反する作用を示すことが明らかになった。すなわち、増殖を抑制する産物をコードする一組の遺伝子をドキソルビシンは抑制し、E2は活性化するのに対して、アポトーシスを促進する産物をコードする別の組の遺伝子をドキソルビシンは活性化し、E2は抑制した。クロマチン免疫沈降アッセイによって、これらの別々に発現される遺伝子のサブセットは、ERとp53の両方に対する結合部位を含むことが示された。
またE2、ドキソルビシン、またはその両方で処理したMCF7細胞の遺伝子発現解析によって、ERはアポトーシス促進産物をコードする遺伝子のp53依存的発現を抑制することが明らかになった。タモキシフェンはE2と類似する作用を有するのに対して、フルベストラントはこれらの遺伝子のp53依存的発現を抑制できなかった。
乳がんの遺伝子発現プロファイリングから、ドキソルビシンによって活性化され、E2によって抑制される遺伝子の発現が亢進している患者は、その反対のプロファイルを有する患者に比べて生存率が高いことが示された。まとめると、これらのデータは、効果的な乳がん治療とは、p53を活性化する薬物とフルベストラントの併用によって(タモキシフェンとの併用ではなく)、ERシグナル伝達を完全に抑制し、p53への拮抗作用を阻止することであることを示している。
J. F. Foley, Estrogens Block p53 in Breast Cancer. Sci. Signal. 5, ec284 (2012).
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エストロゲンが乳がんにおいてp53を遮断する
ほとんどの乳がんは、核内ホルモン受容体かつ転写因子であるエストロゲン受容体(ER)によるシグナル伝達の異常と関連があり、ER依存性(ER+)乳がん細胞はその生存のためにエストラジオール(E2)などのエストロゲンに依存する。ER+乳がんは、ERの部分的アンタゴニストであるタモキシフェン、または完全アンタゴニスとであるフルベストラントにより治療される。
タモキシフェンには、部分アゴニスト活性があることから、抗癌作用が不完全である可能性が指摘されていた。
フルベストラントは、ステロイド性抗エストロゲン薬に分類される薬剤である。部分アゴニスト作用は有しておらず、タモキシフェンより強いエストロゲン拮抗作用を示す。また、乳癌細胞においてエストロゲン受容体をダウンレギュレートする効果を持つ。ほとんどのER非依存性乳がんでは、アポトーシス促進性の腫瘍抑制タンパク質のp53が突然変異している。ER+乳がん細胞では野生型p53が発現しているが、これらの細胞の化学療法誘発性のアポトーシスは、エストロゲンによって抑制される。
Baileyらはゲノムワイド解析、および生存能とアポトーシスのアッセイ(分析、評価)を行ない、ER+乳がん細胞におけるp53の機能について検討した。ドキソルビシン(p53を活性化する抗がん剤)により誘導されるER+MCF7乳がん細胞のアポトーシスを、E2とタモキシフェンは別個に抑制した。しかし、フルベストラントにはそのような作用はなかった。
マイクロアレイ解析によって、ドキソルビシンとE2は二組の遺伝子の発現に対して相反する作用を示すことが明らかになった。すなわち、増殖を抑制する産物をコードする一組の遺伝子をドキソルビシンは抑制し、E2は活性化するのに対して、アポトーシスを促進する産物をコードする別の組の遺伝子をドキソルビシンは活性化し、E2は抑制した。クロマチン免疫沈降アッセイによって、これらの別々に発現される遺伝子のサブセットは、ERとp53の両方に対する結合部位を含むことが示された。
またE2、ドキソルビシン、またはその両方で処理したMCF7細胞の遺伝子発現解析によって、ERはアポトーシス促進産物をコードする遺伝子のp53依存的発現を抑制することが明らかになった。タモキシフェンはE2と類似する作用を有するのに対して、フルベストラントはこれらの遺伝子のp53依存的発現を抑制できなかった。
乳がんの遺伝子発現プロファイリングから、ドキソルビシンによって活性化され、E2によって抑制される遺伝子の発現が亢進している患者は、その反対のプロファイルを有する患者に比べて生存率が高いことが示された。まとめると、これらのデータは、効果的な乳がん治療とは、p53を活性化する薬物とフルベストラントの併用によって(タモキシフェンとの併用ではなく)、ERシグナル伝達を完全に抑制し、p53への拮抗作用を阻止することであることを示している。
J. F. Foley, Estrogens Block p53 in Breast Cancer. Sci. Signal. 5, ec284 (2012).
2012年11月15日木曜日
2012年11月13日火曜日
がんセンターと歯科
口腔管理医療連携モデル事業とは
愛知県がんセンター中央病院では、平成23年度から愛知県歯科医師会、愛知県薬剤師会、愛知県歯科衛生士会と共に口腔管理医療連携モデル事業協議会をたちあげました。 がん医療の均てん化に伴い、入院治療が中心だった放射線治療や化学療法も外来で行われるようになり、治療の場も患者さんの生活の場へと移行しています。 在宅や地域で効果的な治療を進めるためには、関係機関の連携が不可欠となってきます。そこで、口腔管理を行うことにより手術後の肺炎予防、放射線治療や化学療法による 口腔内の副作用を軽減し、患者さんのQOLの改善を図ることを目指し、関係機関で連携を深めることを主旨に口腔管理医療連携モデル事業を取り組んでいます。
2012年11月12日月曜日
ランニングをやる気が、、、
走り始めたばかりの一昨年、抗がん剤後の昨年は、やる気があったし楽しかった。がしかし、今年はなんともやる気が起きない。だましだましやってきたけど、このままだと12月初頭のハーフを完走できないんじゃないか!?、という危機感さえある。
気温変化に合わせたウェアやグッズも一通り揃えたから、新しい何かを買ってモチベーションをあげることもできないしな。どうにかしたいんだけどな、、、悩む。
気温変化に合わせたウェアやグッズも一通り揃えたから、新しい何かを買ってモチベーションをあげることもできないしな。どうにかしたいんだけどな、、、悩む。
2012年11月9日金曜日
放射線とホルモン治療の併用方法
掲示板「チームオンコロジー」より抜粋
Re:術後、ホルモン治療までの期間 2012/11/07
乳癌治療にかかわる医師として、放射線とホルモン治療の併用方法についての疑問について考えてみたいと思います。
術後ホルモン治療を放射線治療を同時に開始するか、放射線治療後に開始するかについてに、ランダム化試験(くじ引きでどちらの治療にするか決める)という科学的に最も信憑性が高い手法で比較検討した臨床試験に関する報告はいまだありません。
これまで行われた観察研究(実際にどのような治療をしたか、その結果どうであったかのまとめ)によれば、乳房内の局所再発、遠隔転移なども含めた再発率や生存期間に差は認められていません。
タモキシフェンの場合には、ホルモン治療と放射線治療を同時に行った場合に皮膚などの組織が固くなったり、放射線による肺炎の発現がやや高くなる可能性が報告されています。しかしこれらの報告は小規模の研究が多く、本当に副作用が強くなるか、確実とまではいえません。
アロマターゼ阻害剤の場合には放射線治療と同時に行っても、副作用の増加は報告されていません。
これまで分かっていることをまとめますと、ホルモン治療と放射線治療を同時に行うことによる明らかな治療効果の増強・相乗効果は確認できていない、同時に治療を行ってもほとんど安全であるがタモキシフェンの場合には副作用(命にかかわるほどの危険はありませんが)が強くなることもあるかもしれない、とまとめられます。
ご参考になればと思います。
Re:術後、ホルモン治療までの期間 2012/11/07
乳癌治療にかかわる医師として、放射線とホルモン治療の併用方法についての疑問について考えてみたいと思います。
術後ホルモン治療を放射線治療を同時に開始するか、放射線治療後に開始するかについてに、ランダム化試験(くじ引きでどちらの治療にするか決める)という科学的に最も信憑性が高い手法で比較検討した臨床試験に関する報告はいまだありません。
これまで行われた観察研究(実際にどのような治療をしたか、その結果どうであったかのまとめ)によれば、乳房内の局所再発、遠隔転移なども含めた再発率や生存期間に差は認められていません。
タモキシフェンの場合には、ホルモン治療と放射線治療を同時に行った場合に皮膚などの組織が固くなったり、放射線による肺炎の発現がやや高くなる可能性が報告されています。しかしこれらの報告は小規模の研究が多く、本当に副作用が強くなるか、確実とまではいえません。
アロマターゼ阻害剤の場合には放射線治療と同時に行っても、副作用の増加は報告されていません。
これまで分かっていることをまとめますと、ホルモン治療と放射線治療を同時に行うことによる明らかな治療効果の増強・相乗効果は確認できていない、同時に治療を行ってもほとんど安全であるがタモキシフェンの場合には副作用(命にかかわるほどの危険はありませんが)が強くなることもあるかもしれない、とまとめられます。
ご参考になればと思います。
2012年11月1日木曜日
リンパ浮腫
がんの身体的影響ーリンパ浮腫 から抜粋
2012年11月1日
▼リンパ浮腫の主な症状
・影響を受けた半身の腕や脚、体幹にむくみが出る
・腕や脚が重く感じる、あるいは不快感を感じる
・手、手首、足首の柔軟性が失われる
・着衣困難
・指輪、腕時計、ブレスレットなどがきつい
・感染症が治癒しない、または同じ部位で感染を繰り返す
・皮膚のこわばり(むくみに気づく以前に感じることもある)
・皮膚の圧痕浮腫(軽く押したあとも指の痕が残るようなむくみ)
▼癌関連でリンパ浮腫リスクを高める可能性のある処置
・生検: 生検とは、腫瘍およびその周辺組織を検査のために採取することです。リンパ管を傷つけたり、皮膚の傷を通じて細菌が体内に入ったりする可能性があります。リンパ管の損傷あるいは感染症のいずれもがリンパうっ滞増加の原因となります。これがリンパ浮腫の第一段階と言えるでしょう。
・外科手術: 悪性黒色腫、乳癌、婦人科癌、頭頸部癌、前立腺癌、精巣癌、膀胱癌、大腸癌などの手術の際にリンパ節を切除する場合があります。また、腫瘍およびその周辺部組織を切除する際にリンパ管を切ってしまうこともあります。こういったことでサバイバーのリンパ浮腫のリスクが高まります。
・放射線治療: 放射線照射は外科手術後に残存した癌細胞を破壊します。放射線治療後、照射部位に線維化や組織肥厚を生ずることもよくあります。組織が肥厚すると手足から体の中心部へリンパ液が流れて行きにくくなります。
リンパ浮腫は効果的な治療で管理可能ですが、完全に治癒するわけではありません。しかし、むくみがどこかに生じた時点で早期診断および治療をすればリンパ浮腫の慢性化を防止できると考えられています。
▼サバイバーがリンパ浮腫となるリスクが高い癌の種類
・乳癌
・悪性黒色腫
・前立腺癌
・卵巣癌などの婦人科癌
・頭頸部癌
・大腸癌
・リンパ節の生検や郭清を伴った癌
・リンパ節への放射線治療
▼リンパ浮腫の治療法
スキンケア
・皮膚を保湿し肌荒れから防護することで感染症を防ぎます。感染症は手足のむくみを増悪し、命にかかわるような全身感染症に至ることもあります。
健康的な食事
・バランスのよい食事で健康的な体重を維持。
・水分の維持。
・リンパ液にはタンパク質が多いとはいえ、食事におけるタンパク制限は行わないことが推奨されます。
2012年11月1日
▼リンパ浮腫の主な症状
・影響を受けた半身の腕や脚、体幹にむくみが出る
・腕や脚が重く感じる、あるいは不快感を感じる
・手、手首、足首の柔軟性が失われる
・着衣困難
・指輪、腕時計、ブレスレットなどがきつい
・感染症が治癒しない、または同じ部位で感染を繰り返す
・皮膚のこわばり(むくみに気づく以前に感じることもある)
・皮膚の圧痕浮腫(軽く押したあとも指の痕が残るようなむくみ)
▼癌関連でリンパ浮腫リスクを高める可能性のある処置
・生検: 生検とは、腫瘍およびその周辺組織を検査のために採取することです。リンパ管を傷つけたり、皮膚の傷を通じて細菌が体内に入ったりする可能性があります。リンパ管の損傷あるいは感染症のいずれもがリンパうっ滞増加の原因となります。これがリンパ浮腫の第一段階と言えるでしょう。
・外科手術: 悪性黒色腫、乳癌、婦人科癌、頭頸部癌、前立腺癌、精巣癌、膀胱癌、大腸癌などの手術の際にリンパ節を切除する場合があります。また、腫瘍およびその周辺部組織を切除する際にリンパ管を切ってしまうこともあります。こういったことでサバイバーのリンパ浮腫のリスクが高まります。
・放射線治療: 放射線照射は外科手術後に残存した癌細胞を破壊します。放射線治療後、照射部位に線維化や組織肥厚を生ずることもよくあります。組織が肥厚すると手足から体の中心部へリンパ液が流れて行きにくくなります。
リンパ浮腫は効果的な治療で管理可能ですが、完全に治癒するわけではありません。しかし、むくみがどこかに生じた時点で早期診断および治療をすればリンパ浮腫の慢性化を防止できると考えられています。
▼サバイバーがリンパ浮腫となるリスクが高い癌の種類
・乳癌
・悪性黒色腫
・前立腺癌
・卵巣癌などの婦人科癌
・頭頸部癌
・大腸癌
・リンパ節の生検や郭清を伴った癌
・リンパ節への放射線治療
▼リンパ浮腫の治療法
スキンケア
・皮膚を保湿し肌荒れから防護することで感染症を防ぎます。感染症は手足のむくみを増悪し、命にかかわるような全身感染症に至ることもあります。
健康的な食事
・バランスのよい食事で健康的な体重を維持。
・水分の維持。
・リンパ液にはタンパク質が多いとはいえ、食事におけるタンパク制限は行わないことが推奨されます。
気にならなくなった手のこわばり
最近、手のこわばりが全くといっていいほど気にならなくなった。慣れって凄いね。あまりにも記憶に残っていないので、もしかして治った?、、、と思い、翌朝治っていないことを確認、なんて事もあった。
2012年10月30日火曜日
低用量エストロゲンは内分泌療法無効のER陽性閉経後乳癌に有効な可能性
学会スペシャル:第50回日本癌治療学会学術集会
2012年10月25日~27日 横浜
2012. 10. 29
低用量エストロゲンは内分泌療法無効のER陽性閉経後乳癌に有効な可能性【癌治療学会2012】
繰り返した内分泌療法に抵抗性となったER陽性閉経後乳癌患者への低用量エストロゲン投与は、有効である可能性が報告された。フェーズ2試験EFSET Trialの中間解析で示されたもので、熊本大学乳腺内分泌外科の岩瀬弘敬氏が、10月27日まで横浜市で開催された第50回日本癌治療学会学術集会で発表した。
閉経後のホルモン依存性乳癌患者に対しては、アロマターゼ阻害薬(AI)を中心にしたエストロゲン枯渇療法が標準治療となっている。しかし、長期間、内分泌療法を繰り返すことで治療効果が得られなくなる患者が存在する。こうした内分泌療法に無効になった閉経後乳癌患者に対しては、低用量エストロゲン療法が有用である可能性が海外で報告されている。
そこで岩瀬氏らは、AIに無効となった閉経後乳癌患者を対象にエチニルエストラジオール(EE2)を投与するフェーズ2試験を行った。
対象は、2010年10月から2012年2月までに登録したER陽性・HER2陰性で、内分泌療法(化学療法も含む)に無効となった閉経後乳癌患者15人。同試験は、2009年12月に開始し、EE2を1日に3mgもしくは6mg投与する用量設定フェーズ2試験として開始したが、1日3mgを投与するパイロット試験において3例中2例で奏効が得られたため、1日3mg投与の単独アームで試験を継続した。
主要評価項目は、臨床的有効率(CBR)、副次評価項目は有害事象、奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)など。観察期間中央値は8.5カ月。
患者の年齢中央値は63歳(範囲58-83歳)。3例は内分泌関連症状のために早期中止に至った。
4週間以上のEE2投与が可能だった12例中8例(53.3%)で部分奏効(PR)が得られた。安定(SD)は3例(20.0%)、病勢進行(PD)は1例(6.7%)だった。
治療開始4週間後には、血清エストラジオール濃度が上昇したほか、卵胞刺激ホルモン(FSH)濃度の低下が確認された。PRと、SDまたはPDにおけるホルモン環境に大きな違いは見られなかった。
4週間以上投与できた患者12例中11例において、乳頭・乳輪の色素沈着、子宮内膜肥厚が確認された。グレード3以上の有害事象はなく、グレード2の悪心・嘔吐、膣分泌・出血が見られた。
今回の結果について岩瀬氏は、「なぜ低用量エストロゲン療法が有効なのかについて、作用機序は明らかになっていない。通常、エストロゲンはER陽性乳癌細胞の増殖を刺激し、アポトーシスを阻害するが、一定期間のエストロゲン枯渇療法後では腫瘍の遺伝子発現プロファイルが変化し、エストロゲンによるアポトーシスを誘導している可能性がある」と考察した。また、内分泌療法に無効となった閉経後乳癌患者へのEE2投与治療の位置づけについては、「ホルモン療法の最後の選択肢であると考えている」とした。
今後は多数例、長期間の観察が必要であるとの認識を示しており、今回報告したフェーズ2試験を継続し、2年以内に合計65例の登録を目指している。今後のフェーズ2試験では、有害事象の結果を踏まえ、EE2投与量は3mgから開始し、1.5mgまで調整可能とする方針だ。
2012年10月28日日曜日
癌性髄膜炎
癌性髄膜炎の原因
癌性髄膜炎とは、頭蓋骨と脳の間にあり、脳を包み込んで保護するクッションのような役目をしている髄膜や脳髄液にまでに癌細胞が入り込むことによって引き起こされる病気のことです。
癌性髄膜炎になる主な原因は、他の臓器で発症した癌細胞が髄膜に転移する事によって癌性髄膜炎になります。まれに脳そのものに癌細胞が発生する事によって癌性髄膜炎になることもあります。内臓などの癌治療を受けている方が末期を迎えた時には、5人に1人は癌性髄膜炎に罹っているという報告もあります。悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病などの造血系に起きる癌から髄膜に転移する事が多いと言われています。
癌性髄膜炎の症状は色々とありますが、髄膜炎の主な症状である頭痛、発熱、嘔吐が起きます。これらの症状の後にはふらつきや麻痺が起きたり、脱力感や感覚の喪失、失語症などの症状が現れてきます。また、失禁や失便してしまうという方も少なくありません。癌で入院した患者さんが治療が終わり、退院した後に酷い頭痛を訴える事があります。詳しく検査をすると癌が髄膜に転移していて癌性髄膜炎を患ってる事が判明するというケースもあります。
癌性髄膜炎は余命が短いと言われます。癌性髄膜炎は見落とされるケースも多く、また症状も多様であるため、かなり症状が進行してから発見される事が多い為、余命が短い一因と言われています。癌性髄膜炎を患っていて、意識障害が現れると治療はきわめて困難で予後はさらに悪くなります。癌性髄膜炎は、癌の末期や進行性の癌の時に発症する事が多いと言われている病気です。
癌性髄膜炎とは、頭蓋骨と脳の間にあり、脳を包み込んで保護するクッションのような役目をしている髄膜や脳髄液にまでに癌細胞が入り込むことによって引き起こされる病気のことです。
癌性髄膜炎になる主な原因は、他の臓器で発症した癌細胞が髄膜に転移する事によって癌性髄膜炎になります。まれに脳そのものに癌細胞が発生する事によって癌性髄膜炎になることもあります。内臓などの癌治療を受けている方が末期を迎えた時には、5人に1人は癌性髄膜炎に罹っているという報告もあります。悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病などの造血系に起きる癌から髄膜に転移する事が多いと言われています。
癌性髄膜炎の症状は色々とありますが、髄膜炎の主な症状である頭痛、発熱、嘔吐が起きます。これらの症状の後にはふらつきや麻痺が起きたり、脱力感や感覚の喪失、失語症などの症状が現れてきます。また、失禁や失便してしまうという方も少なくありません。癌で入院した患者さんが治療が終わり、退院した後に酷い頭痛を訴える事があります。詳しく検査をすると癌が髄膜に転移していて癌性髄膜炎を患ってる事が判明するというケースもあります。
癌性髄膜炎は余命が短いと言われます。癌性髄膜炎は見落とされるケースも多く、また症状も多様であるため、かなり症状が進行してから発見される事が多い為、余命が短い一因と言われています。癌性髄膜炎を患っていて、意識障害が現れると治療はきわめて困難で予後はさらに悪くなります。癌性髄膜炎は、癌の末期や進行性の癌の時に発症する事が多いと言われている病気です。
2012年10月23日火曜日
水出し緑茶とカテキン メモ
京都に伝わる驚きのお茶のいれ方とは?
京都の老舗お茶メーカーの職人が、あるお茶農家を訪ねたときに味わって感動したという「氷出し茶」についてご紹介しました。
氷出し茶の作り方
<煎茶を使う場合>
・大きめの急須またはティーポットに、茶葉10グラム(大さじ2杯)と氷300グラム~400グラムを入れます。
・氷が溶けきるまで冷蔵庫においておきます。
・最後の一滴まで残さず注ぎきってください。
<てん茶を使う場合>
・大きめの急須またはティーポットに、茶葉10グラム(大さじ4杯)と氷150グラムを入れます。
・氷が溶けきるまで冷蔵庫においておきます。
・最後の一滴まで残さず注ぎきってください。
※てん茶とは抹茶の原料となる茶葉です。
※お好みにより、茶葉の量・浸出時間を調整してください。
※一度お使いになった茶葉は、時間の経過で腐敗や変質しますので、必ず新しい茶葉とお取り替えください。
※お作りになったお茶は、冷蔵庫で保存のうえ、1日以内にお飲みください。
・大きめの急須またはティーポットに、茶葉10グラム(大さじ2杯)と氷300グラム~400グラムを入れます。
・氷が溶けきるまで冷蔵庫においておきます。
・最後の一滴まで残さず注ぎきってください。
<てん茶を使う場合>
・大きめの急須またはティーポットに、茶葉10グラム(大さじ4杯)と氷150グラムを入れます。
・氷が溶けきるまで冷蔵庫においておきます。
・最後の一滴まで残さず注ぎきってください。
※てん茶とは抹茶の原料となる茶葉です。
※お好みにより、茶葉の量・浸出時間を調整してください。
※一度お使いになった茶葉は、時間の経過で腐敗や変質しますので、必ず新しい茶葉とお取り替えください。
※お作りになったお茶は、冷蔵庫で保存のうえ、1日以内にお飲みください。
氷出しと普通にいれたときのお茶に含まれる成分の違い
カテキンは抽出温度が低くなればなるほど抽出しにくくなります。一方、アミノ酸は抽出温度が低くても出やすさはあまり変わりません。氷出し茶はほぼ0度でお茶をいれるので、アミノ酸の量は変わらず、カテキンの抽出量を激減させることができるのです。
また、お茶に含まれる「カフェイン」も抽出温度が低い場合は出にくくなるので、お湯でお茶をいれる場合に比べて激減します。
【抽出温度と緑茶の成分の違い(福寿園CHA研究センター調べ)】
カフェインが70度→0度で 約3分の1に
元キャビンアテンドが伝授!おいしいお茶を入れるスゴ技とは?
熱いお茶を飲みたい!そんな方も多いはず。
そこで簡単においしいお茶をいれられるスゴ技を日本茶インストラクターの資格を持つ渥美佳子さんに教えてもらいました。
それが「急須にお茶っ葉を入れ、水を注いだ後に熱湯を注ぐ」という技です。
電気ポットなどから熱湯をいきなり入れると、カテキンが一気に出て苦みや渋みの強いお茶になってしまいます。そこで、熱湯を注ぐ前に水を入れておくと、苦みや渋みが出るのを抑えながらうまみや甘みを引き出すことができるのです。そこに熱湯を注ぐと温度の上がりすぎを抑えられるので苦みや渋みと甘みやうまみのバランスの取れたお茶になるのです。
水を入れた後、1分程度おいておくとよりうまみや甘みが引き出されます。
※水を加える量は茶葉全体が浸る程度で十分です。多く入れすぎると温度が下がりすぎてしまうのでご注意ください。
※茶葉が底までつかないタイプの茶こしが急須の中に付属されている場合、この技は使えませんのでご注意ください。
そこで簡単においしいお茶をいれられるスゴ技を日本茶インストラクターの資格を持つ渥美佳子さんに教えてもらいました。
それが「急須にお茶っ葉を入れ、水を注いだ後に熱湯を注ぐ」という技です。
電気ポットなどから熱湯をいきなり入れると、カテキンが一気に出て苦みや渋みの強いお茶になってしまいます。そこで、熱湯を注ぐ前に水を入れておくと、苦みや渋みが出るのを抑えながらうまみや甘みを引き出すことができるのです。そこに熱湯を注ぐと温度の上がりすぎを抑えられるので苦みや渋みと甘みやうまみのバランスの取れたお茶になるのです。
水を入れた後、1分程度おいておくとよりうまみや甘みが引き出されます。
※水を加える量は茶葉全体が浸る程度で十分です。多く入れすぎると温度が下がりすぎてしまうのでご注意ください。
※茶葉が底までつかないタイプの茶こしが急須の中に付属されている場合、この技は使えませんのでご注意ください。
湯飲みのお茶の味を均一に!
湯飲みが複数あるとき、お茶の味をほぼ均一にする技をお伝えしました。
湯飲みが6つある場合、「1→2→3→4→5→6」の順に少しずつお茶をついでいきます。6の湯飲みまで注いだ後、次は「6→5→4→3→2→1」の順で注ぎます。そしてまだ足りない場合はまた「1→2→3→4→5→6」の順に注ぐのです。
湯飲みが6つある場合、「1→2→3→4→5→6」の順に少しずつお茶をついでいきます。6の湯飲みまで注いだ後、次は「6→5→4→3→2→1」の順で注ぎます。そしてまだ足りない場合はまた「1→2→3→4→5→6」の順に注ぐのです。
カテキンの効果をアップさせるスゴ技とは?
お茶に含まれる「カテキン」にはガンの抑制効果や血中コレステロールを下げる効果などが期待されています。
その効果を上げるスゴ技としてご紹介したのが「湯飲みの底にたまったお茶っ葉も全て飲む」というものです。カテキンの効果について詳しい九州大学大学院農学研究院 立花宏文教授によると、お茶っ葉に多く含まれるビタミンAを摂取すると、「カテキン受容体」といういわばカテキンのセンサーが増えるといいます。その結果、同じ量のカテキンを摂取すると、より効率的にその効果を得られることができるというのです。
※カテキンやビタミンAを過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼす可能性があるのでご注意ください。
その効果を上げるスゴ技としてご紹介したのが「湯飲みの底にたまったお茶っ葉も全て飲む」というものです。カテキンの効果について詳しい九州大学大学院農学研究院 立花宏文教授によると、お茶っ葉に多く含まれるビタミンAを摂取すると、「カテキン受容体」といういわばカテキンのセンサーが増えるといいます。その結果、同じ量のカテキンを摂取すると、より効率的にその効果を得られることができるというのです。
※カテキンやビタミンAを過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼす可能性があるのでご注意ください。
ランニング後のストレッチヨガ
20分あるけど、まず5~10分だけ
肩が治りきっていないので、途中からは手が回らなくて出来ない
以前は、最後まで出来たのな・・・
まぁ、肩が治ったら今よりは出来るようになるだろう
2012年10月13日土曜日
規則的な食事が肥満予防につながる
遅い夕食やっぱり太る…体内時計混乱、早大実験
夕食の時間が遅いなど食事の間隔が乱れていると、体内時計がずれることを、早稲田大学の柴田重信教授(薬理学)らの研究チームがマウスを使った実験で明らかにした。
人間では体内時計の混乱によって肥満や糖尿病になりやすいことが分かっており、規則的な食事が肥満予防につながるという。11日から京都市で開かれる日本肥満学会で発表する。
生物の体内時計は細胞中の時計遺伝子で制御されている。1日は24時間だが、体内時計の周期は少しずれているため、光や食事によって補正し、1日のリズムを作っている。柴田さんらはマウスに1日3回の食事を与え、腎臓と肝臓の時計遺伝子の働きを計測し、体内時計のリズムを調べた。
その結果、人間の朝7時、正午、夜7時に相当する時間に食事を与えた場合は、1日で最も長い絶食時間の後にとる朝食で体内時計がリセットされることが分かった。この朝食の時間が1日の活動リズムを規定する重要な役割を果たしている。
(2012年10月8日 読売新聞)
夕食の時間が遅いなど食事の間隔が乱れていると、体内時計がずれることを、早稲田大学の柴田重信教授(薬理学)らの研究チームがマウスを使った実験で明らかにした。
人間では体内時計の混乱によって肥満や糖尿病になりやすいことが分かっており、規則的な食事が肥満予防につながるという。11日から京都市で開かれる日本肥満学会で発表する。
生物の体内時計は細胞中の時計遺伝子で制御されている。1日は24時間だが、体内時計の周期は少しずれているため、光や食事によって補正し、1日のリズムを作っている。柴田さんらはマウスに1日3回の食事を与え、腎臓と肝臓の時計遺伝子の働きを計測し、体内時計のリズムを調べた。
その結果、人間の朝7時、正午、夜7時に相当する時間に食事を与えた場合は、1日で最も長い絶食時間の後にとる朝食で体内時計がリセットされることが分かった。この朝食の時間が1日の活動リズムを規定する重要な役割を果たしている。
(2012年10月8日 読売新聞)
2012年10月9日火曜日
2012年10月4日木曜日
2012年10月2日火曜日
急速な老化という副作用
涼しくなってきたので、ホットフラッシュが分かりやすくなった(笑。
短期記憶の衰えを明確に感じる。
白髪が増えた。
眼のかすみ(老眼)。~眼科受診済み
ひざ関節の軽い痛み。
手指のこわばりはあるけど、不便を感じるほどではない。
五十肩で外旋できない。~整形外科受診済み
2012年10月1日月曜日
何を言おうとしているのか理解できない
私側から見ると「悪意の無い嫌がらせ」の文脈に受け取れる
文脈を理解できないから意思の疎通が出来ない
「飛躍」についていけない(自明の理の相違)
・・・私が「自己中」だから壁を感じるんだな
これがバカの壁、、、!?
尺度の理解を阻んでいるのは何だろう?
嫌な思いをしたくないから理解しようと
どういう意味なのか質問しても
「意味はない」「悪気は無い」「思ったことを言ってるだけ」らしい
文脈を理解できないから意思の疎通が出来ない
「飛躍」についていけない(自明の理の相違)
・・・私が「自己中」だから壁を感じるんだな
これがバカの壁、、、!?
「尺度の窓」
私も相手も共有する尺度
私だけの尺度
相手だけの尺度
どちらも持っていない尺度
尺度の理解を阻んでいるのは何だろう?
嫌な思いをしたくないから理解しようと
どういう意味なのか質問しても
「意味はない」「悪気は無い」「思ったことを言ってるだけ」らしい
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