2015年8月31日月曜日

人間も日焼け止め効果のある汗だったらヨカッタのに

汗に日焼け止め効果があったら、日常はともかく、ランニング時は便利だったのにな(笑)

カバの「血の汗」は日焼け止めだった
魚やカバは紫外線から体を保護する化学物質をつくりだせる
2015.08.19 NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版

日焼け止め遺伝子

「eLife」誌に発表された最新研究によれば、魚、鳥、両生類、爬虫類の一部には「ガズソール」という化合物を生成する遺伝子があることがわかった。このガズソールが日焼け止めの役割を果たす。

この研究を率いたタイフォ・マフムード氏は米オレゴン州立大学で医薬品化学の教授を務める。同氏に、メールでガズソールについて訊いたところ、「ガズソールは紫外線(UV)、なかでも日焼けの原因となる紫外線B波(UVB)を吸収して、熱の形で放散します」ということだった。

とくに、ゼブラフィッシュが生成するガズソールは、人が使う日焼け止めの改良に役立つ可能性があり注目されている。ゼブラフィッシュの遺伝子を組み込んだ酵母で、実際にガズソールの日焼け止め効果を確かめるテストも実施され、実用性が証明された。

「血の汗」の正体

独自の方法で紫外線を防ぐ動物はほかにもいる。2004年に「Nature」で発表された研究論文によれば、カバの汗には赤とオレンジの色素が含まれている。赤の色素は抗菌作用、オレンジの色素は紫外線を吸収するという。この2つの色素が細菌の感染と日焼けから、アフリカのカバを守っているのだ。今なお「カバは”血の汗”をかく」という誤解があるが、それもこれで説明できる。

2014年には、「Current Biology」誌に、シャコの目には“天然の日焼け止め”として知られるアミノ酸の色素「MAA」が含まれている、という論文が発表されている。ただし、この色素は別の役割も果たす。シャコが驚くほど目が良く、複雑な視覚を持つのは、MAA が強力なフィルターとしてはたらくおかげだ。(参考記事:「光を操り、姿を隠すシャコの子ども」)

マフムード氏の研究に参加したロバート・タンギー氏(オレゴン州立大学の教授、専門は分子毒性学)は、ゼブラフィッシュのガズソールも日焼け止めの効果だけでなく、「胚発生の助け」など複数のはたらきがあると話す。

アフリカハイギョの一種(Protopterus annectens)は紫外線を防ぐことはできないが、涼しさを保つすべは知っている。乾季になると、このハイギョは川底に穴を掘って潜り、自らの粘液で繭のようなものをつくって、この繭に包まれた状態で乾季を土中で過ごす。これが「夏眠」といわれるもので、字面通り夏の冬眠だ。

2015年8月30日日曜日

早期実現を望む! 歯の治療法

痛みなし!歯を削らずに虫歯を治せる新治療がスゴイ
IROIRO 2015年08月30日

虫歯を削るキーンというドリルの音。想像しただけで身震いしてしまう。

そんな人に朗報。虫歯箇所を削って、薬剤を塗って、詰め物をして、という従来の治療からオサラバできる日が近そうだ。

電流で再石灰化

スコットランド企業Reminova社が開発した新治療がそれ。特殊な装置から電流を流して歯の再石灰化を促し、治療できるのだという。

具体的には、電流で歯にミネラルを送り込み、虫歯箇所の再石灰化を促して自然治癒させるというもの。

ミネラルイオンを注入

そもそも、私たちの歯は、唾液や食べ物に含まれるミネラルが歯のエナメル部分に入り込み、それによって丈夫なものになるのだそう。

Reminova社の新技術は、このメカニズムを利用している。装置から電流を流してミネラルイオンを”注入”する。これは、唾液や食べ物からよりも素早く歯に浸透し、再石灰化を促せる。

詰め物も不要!

この新治療のメリットは何と言っても痛みと恐怖を伴わないこと。ドリルで削る必要もなく、電流を流すときも痛みはまったくないのだという。

また、自然治癒を促すので、埋め込んだ詰め物を交換するといったフォローも必要ない。

商業化へ資金募集中

この夢のような治療、使われる特殊装置のプロトタイプはすでに出来上がっていて、商業展開するために同社は現在、資金を募集している。

ちなみに、開発元は、由緒あるキングスカレッジ・ロンドンのスピンオフ企業。 装置の価格は1台1万ドル程度で、患者の治療には10ドルもかからない見込みとのこと。

高額でなく、しかも痛みを伴わないとなれば、多くの人がこの治療を希望するのは明らか。早く実用化してほしいものだ。

2015年8月26日水曜日

走ると痛くなる“わき腹”、痛みの原因は意外なモノだった!

2015年08月26日 IROIRO こぼれ話しニュース

25日放送のテレビ東京『ありえへん∞世界』は、大の大人が答えられないと恥ずかしい”新常識”を紹介。走るとわき腹が痛くなる、ちょっと恥ずかしい理由が明らかになった。

わき腹が痛くなる衝撃の理由!

ところが、中村麻布十番クリニック・中村院長は「走っている時、わき腹が痛くなるのは、実は腸内のガスのせい」と、キッパリ。

元々、腸の中には食べ物を消化した時に発生したガス(おならの元)が存在しており、走ると腸が揺さぶられ、ガスが腸を上がっていき腸の曲り角に溜まるという。

さらに、ガスが溜まった腸の部分が風船のように膨らみ、それが内臓を圧迫して、わき腹が痛むのだとか。

食物:抗生物質漬けの食肉

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2015年8月22日土曜日

痛みが神経の病気を悪化させることを、多発性硬化症の動物モデルで実証-北大

2015年07月28日
「痛み」そのものが神経の病気の再発のきっかけに

北海道大学は7月24日、同大遺伝子病制御研究所の村上正晃教授らの研究グループが、痛みが神経の病気を悪化させることを実証したと発表した。この研究成果は、生命科学の専門オンライン誌「eLIFE」に、7月20日付けで公開されている。

痛みは多くの病気に共通する症状であり、慢性的な痛みは生活の質を大きく損なう。しかし、これまで痛みは単に病気の副産物と考えられていて、痛みが直接、病気を悪化することは知られていなかった。

以前、同研究グループは、地球の重力がふくらはぎに存在する抗重力筋であるヒラメ筋を刺激することによって生じる神経ネットワークが、交感神経の活性化を誘導し、血管の状態を変化させ、多発性硬化症の動物モデル(EAE)の病気を発症させる起点となるという現象「ゲートウェイ反射」を報告した。

これは、感覚神経-交感神経の活性化を介して神経ネットワークが生じ、標的臓器の炎症状態を変化させることを証明するものだった。今回は、多くの病気に付随する「痛み」で始まる神経ネットワークを介して、病気の症状にどのような影響が生じるのかを調べたという。

多くの中枢神経系の病気の再発を防ぐ新たな手段となる可能性

今回、研究グループは、「痛み」を介する神経ネットワークが、病気の症状にどのような影響を与えるのかをEAEマウスを使って検証。その結果、実験的に痛みを与えるとEAEの症状が悪化し、逆に鎮痛剤を与えるとその症状が改善したという。このことは、痛みが直接的に病気の進行に関与していることを示している。

次に、一過性に病気を発症するマウスを利用して、症状が落ち着いたとき(寛解期)に痛みを誘導した。すると、EAE の症状が再発したが、他のストレスではEAEは再発しなかったという。また、今回の痛みによる再発は、以前報告した「ゲートウェイ反射」と同じ経路により起こることも判明した。

ヒトの多発性硬化症は、再発と寛解を繰り返し、痛みを伴うことが知られているが、今回の発見は、痛み自体が多発性硬化症の再発のきっかけとなることを示唆している。今後、鎮痛剤等を用いた痛みの抑制や、神経シグナルの抑制物質が病気の再発を防ぐ新たな手段になることが考えられる。また研究グループでは、多発性硬化症以外の病気と神経ネットワークの関係についても今後研究を進めて行きたいとしている。

北海道大学 プレスリリース

背中で手が組める

いつの間にか背中で手がしっかりと組めるようになっていた。左右どちらでも出来る!肩関節炎が生活に支障を及ぼさない程度に治った頃でも、指先を重ね合わせるのが精いっぱいで組むことまでは出来なかったのに、いつのまにか。これは元に戻らないと思っていたので嬉しい。


腕が上がる目測角度も約一年ぶりにやってみた。。。

*()内は正常値
*左右両方
 
・前方 180度(180)  
・横 180度(180) 
・後方 60度(60) 
・内 90度(90) 
・外 80度↑(90)

2015年8月19日水曜日

手術前に音楽を聴くと、痛みが軽減し不安も和らぐことが判明

2015年08月19日

全米で毎年5100万人以上が受けているとされる手術。誰もが不安に襲われ、術後の痛みに苦しむこともある。

しかしそんな手術でも音楽を聴くことで痛みが和らぎ、不安が抑えられる傾向があるという研究結果が発表された。

音楽が手術の不安や痛みを軽減

この研究に携わったのはロンドンにあるBrunel大学とQueen Mary大学の科学者たち。

彼らは約7000人の患者が関わった72の治験データを解析。通常の手術と患者に音楽を聞かせた場合、そして薬を使わずマッサージやリラクゼーションによる治療とを比較した。

その結果、音楽を聞いた患者は手術後には不安が大幅に軽減されており、多くの人が満足感を表明。また痛みを軽減するための薬物治療の必要性も減り、実際に痛みを訴える人が減少したという。

このことから研究者らは、患者に音楽を聞かせることはさまざまな医療段階において効果があると結論付けた。

麻酔で意識がなくても効果あり

さらに分析結果を細かく見ていくと特徴的な傾向があることも判明。手術中や術後よりも手術をする前に音楽を聞くとより効果が大きくなるとした。

また患者の意識がある場合は勿論だが、麻酔がかかっている状態で聞かせても苦痛のレベルを下げることが分かったという。

キャサリーン・ミード博士は報告の中で「音楽は患者への負担も少なく安全で、手軽な手段です。手術を受ける全ての人が利用できるようすべきです。また患者は効果を最大限にするためにも自分の好きな音楽を聞くと良いでしょう」と記している。

人間の無意識に直接働きかけるとされる音楽の力を、改めて見直すような結果だ。