2013年2月25日月曜日

通院

採血がないと楽だな。うっかり、リュープリン注射を忘れて診察だけで帰りそうになった。精算で指摘されて慌てて化学療法室へ。。。

なんでも電子カルテに移行して以前のデータが無くなってしまったらしく、前回は左右どちらにうったのか覚えていますか、と聞かれた。覚えてはいなかったけど、メモしてあったので答えたけど、移行じゃなくて切り替わっただけじゃん、と思った(笑。まぁ、仮に前回と同じ側にうったとしても、効き目は同じらしいから、いいけどね。

シートに載せてある文字が変わった

2013年2月24日日曜日

乳がん再発、生活改善で防ぐ…2千人を調査へ

(2013年2月23日17時32分  読売新聞)

 ふだんの生活で、どんな点に気をつければ、乳がん再発を防げるかを探る研究が今月、岡山大病院(岡山市)を中心に中四国の19の医療機関で始まった。


 今後10年間で乳がん経験者2000人の生活習慣を調べ、予防に適したモデルケースを作る計画だ。

 岡山大病院のほか、広島市民病院(広島市)、松江赤十字病院(松江市)、四国がんセンター(松山市)、高知大病院(高知県南国市)などが参加。

 乳がんは国内で年間約5万人が発症。最初に診断された時のがんの進行度によっては、治療後の再発率は3割以上になるという。

 岡山大病院によると、生活習慣が発症要因の一つとされるが、再発との関連の研究はほとんどない。乳がん経験者には「安心して暮らすにはどうすればいいか」と心配したり、本や雑誌で再発との関連が指摘された食品を取らなかったりする人が少なくないという。

2013年2月20日水曜日

肥満と乳癌

2013年2月19日
NIHの研究により代謝と乳癌の分子的関連性が確認される

NCIプレスリリース 2013年2月5日

米国国立衛生研究所の傘下にある米国国立癌研究所(NCI)の研究者とその同僚らの研究によると、糖尿病や肥満といった代謝不均衡状態に関与するタンパク質が、悪性の乳癌発症に関係する可能性があることが新たに判明した。代謝不均衡はしばしば炭水化物の摂取量が増加することによって引き起こされるが、C末端結合タンパク質(CtBP)と呼ばれる分子の過剰な活性化につながることがある。この過剰な活性化が結果として乳癌のリスクを高めることがある。この研究結果はNature Communications誌において2013年2月5日に発表された。

「食生活を変えたり健康的な食生活を維持したりすることは、CtBP活性を薬理学的に低下させる方法の発展と相まって、いつか癌と肥満の関連を断ち切れるかもしれない」と、NCI 遺伝学科転写制御課責任者のKevin Gardner医学博士は言う。

(キャプション)TNBC(トリプルネガティブ乳癌)におけるCtBP発現に、CtBP活性抑制分子を重ねたモデル

肥満と癌に強い関連性があることは主に集団をベースにした研究を通して知られている。だがこの関連性の裏にあるメカニズムは明らかにされていない。過去にGardner医学博士の研究室である研究が考案、実施されたが、この研究によると、細胞の代謝状態が高く、体内で多量の炭水化物が処理されると、CtBPはそれを認識し、若年齢で発症する乳癌に関連する遺伝子(BRCA1)の発現を抑制することが分かった。

この初期の研究では、肥満と体重増加は、多量の炭水化物量の摂取に反応してBRCA1癌抑制遺伝子の発現レベルが低下することで乳癌の原因になる可能性を示した。これにより、なぜBRCA1の遺伝性突然変異を有する女性もまた体重増加により乳癌のリスクが増えるのか、部分的に説明がつく。

Gardner医学博士の新たな研究は過去の研究を進展させたものである。Gardner医学博士は、より臨床転帰が不良である乳癌患者において、CtBPによって抑制された遺伝子経路が減少しているかどうかを確認するため、過去の遺伝子発現研究を分析した。Gardner医学博士のチームは研究室で最初にヒトの乳癌細胞から始めた。CtBPと、発現を制御するためにCtBPが結合している遺伝子のつながりを評価した。研究者らはこのアプローチとゲノム配列決定を併せて行い、どのように、またどの位置で、CtBPが乳癌に関連する遺伝子に結合しているのかを確かめた。次に研究者らは、RNA干渉(遺伝子発現を抑制する過程)や細胞の炭水化物供給を減少させることにより、CtBP値の減少が観察された細胞内における遺伝子発現研究と、分析内容を統合させた。

研究者らは、CtBP値を低下させた状態ではDNAの修復機能が増し、細胞の安定性と増殖制御が発達することを発見した。より悪性の乳癌では、CtBPの標的である遺伝子経路もまた損傷していたことを確認した。さらに、腫瘍のCtBP値が高い患者では生存期間の短縮がみられた。また、過去にCtBPと結合することが示された小分子阻害剤は、多量に炭水化物を摂取した状況においても乳癌細胞でCtBPの遺伝子抑制効果をもとの状態に戻せることが明らかとなった。

Gardner医学博士は、「CtBPを標的にすることが、乳癌の治療法や、ひいてはその予防法を提供することに繋がることをわれわれの新しい研究は示した」そして、「研究は今後も肥満、CtBP、そして乳癌の関連性に注目し続けるべきである。その調査には、多領域の研究者チームや、より多くの集団ベースの研究が必要になってくるだろう」と述べている。

本研究はNCIの資金提供(プロジェクト番号1Z01BC010847-01)によるものである。

###

参考文献: Gardner K, et al. Genome-wide profiles of CtBP link metabolism with genome stability and epithelial reprogramming in breast cancer. Nature Communications. Feb. 5, 2013. DOI: 10.1038/ncomms2438.
原文

******
相葉沙枝 翻訳
原 文堅(乳癌/四国がんセンター)監修
******

2013年2月14日木曜日

起床時の手のこわばり

起床時の手のこわばりが無くなった。いつからかは定かでない。

こわばりが始まったのはホルモン治療が始まって数週間経った2011年末からなので、約1年で治ったことになる。最初はビックリして「このまま指が動かなくなってしまうんじゃ・・・」と不安にもなったけど、リウマチ検査陰性だったので様子見しているうちに慣れてしまっていた。今朝、起床時に「そういえば・・・」と手をにぎにぎしてみたら、あのこわばりが全くなくなっていた。本当に良かった。

腕が上がる目測角度


外旋以外は正常値まで戻っている。肩越しにまわした手と腰後ろから回した手の先が背中で触れるようにもなった。でも、外旋はまだ完全には治っていない。治るといいな。一年くらいは回復の見込みがあるっぽいので、もう少しの間は様子見だな。

*()内は正常値 *左右両方
・前方 180度(180)  
・横 180度(180) 
・後方 60度(60) 
・内 90度(90) 
・外 70度↑(90)

2013年2月9日土曜日

早期乳癌では「切除」より「温存」が生存率優れる


早期乳癌では「切除」より「温存」が生存率優れる(2013.2.7掲載)

早期乳癌の乳房温存術は、乳房切除術よりも生存率の面で優れている可能性があることが米デューク大学癌研究所(ノースカロライナ州)のShelley Hwang氏らの研究で明らかになり、研究結果が「Cancer」オンライン版に1月28日掲載された。

Hwang氏らによる今回の研究は、カリフォルニア癌登録の14年間のデータを検討したもので、早期乳癌(ステージ1~2)の女性11万2,000人強(39~80歳)を1990年から2004年まで追跡。半数以上(55%)が乳房温存術と放射線療法を受け、45%が乳房切除術(乳房の完全な切除)のみを受けた。早期乳癌で乳房切除を受けた場合、通常放射線療法は受けないという実情を反映させ、乳房温存術と放射線療法の併用を、乳房切除術単独(放射線療法の併用なし)と比較したと、Hwang氏は説明している。

中央値で9年以上にわたる追跡期間中、3万1,000人強が死亡。うち約40%が乳癌による死亡だった。治療後3年間は、乳房温存群に比べて乳房切除群のほうが心疾患などの疾患で死亡するリスクが高かった。これは、乳房温存群のほうが全般的な健康状態が良好であったことを示す可能性があるという。全追跡期間中で、乳房温存群は乳癌を克服する確率が高かった。特に50歳以上のエストロゲン受容体陽性癌の女性に大きな効果がみられ、この年齢層では、乳房温存群は乳房切除術群より乳癌による死亡リスクが13%低く、全原因による死亡リスクが19%低かった。

Hwang氏によると、早期乳癌の患者がすべて乳房温存術を受けられるわけではないという。乳房温存術では、腫瘍組織と一部の健康な組織のみを切除し、残りの乳房を残すが、癌が大きい場合や、同じ乳房に異なる癌が複数ある場合は対象とならない。早期乳癌で乳房切除術を選択する女性の割合は数年前に下落がみられたが、最近は上昇している。Hwang氏らは、乳房温存術は安全な選択肢であると告げられても、不安を抱く女性が多いのではないかと推測している。米国立癌研究所(NCI)の支援により実施された今回の研究からは、乳房温存術のほうがむしろ生存率が高い可能性も示唆されるという。

別の専門家は今回の研究について、診断年や年齢層によって分けて検討しているほか、社会経済的状況を考慮し、早期癌に限定するなど、さまざまな面で科学的に妥当なものであると述べている。Hwang氏は、この研究は観察研究であり、早期乳癌において乳房温存療法が乳房切除術よりも有効であるという因果関係を裏付けるものではないと強調。今回の研究は情報に左右されやすい女性を安心させるものだが、乳房切除術を否定するものではなく、最終的には個人がどちらを望むかが重要だと同氏は述べている。(HealthDay News1月28日)