2012年5月31日木曜日

メタ認知の更新

乳がんになって、やっぱり色々と変わった。以前のままのつもりでいると、現実とのギャップに自分自身が苦しむことになるから、新たな自分を把握して受け入れるようにしていかないとな。

2012年5月29日火曜日

右乳房に石灰化

手術前にマンモグラフィーをやった時、右乳房はカテゴリー3だったのでマンモトーム生検を受け、幸いにも良性の判定を貰った。

手術後一年検査で、また右乳房のマンモグラフィーをやってもらい、また石灰化があった。・・・しかし、一年前のマンモグラムは転院前の病院に返却済みだから比較することが出来ない、よね。今回のデジタルデータと次回(一年後?)のデータは比較できるけど。いいのかな。

今回、マンモトーム生検は受けないけど、それで良かったんだよね・・・? ^^; 次のマンモグラフィーはいつか、8月のリュープリンの時に聞いてみようかな。


↓これは、昨年の春(2011.04.02)に撮影したマンモグラム診断
「両側乳腺に微小円形から円形石灰化が多発している。右乳腺にはそれらの石灰化にところどころ集積傾向が認められる。category 3の石灰化として経過観察願います。」とある。

乳癌化学療法の認知機能への長期的な影響

2012. 2. 29
術後CMF療法による認知機能への影響は長期にわたり続く可能性

乳癌化学療法の認知機能への長期的な影響を調べたケースコホート研究で、20年以上前に術後CMF療法(シクロホスファミド、メトトレキサート、フルオロウラシル)を受けた乳癌女性では、癌の既往のない女性に比べて、認知機能がわずかだが統計的に有意に低下していることが明らかになった。化学療法は短期的に認知機能へ影響を及ぼすことが知られているが、長期的な影響を示したのは初めて。この結果はJournal of Clinical Oncology誌2月27日号に掲載された。

研究の対象は、1976年から1995年にCMF療法を受けた50-80歳の乳癌患者196人(化学療法群)。術後ホルモン療法を受けた女性や二次発癌、再発、転移のあった女性は除外した。術後にCMF療法として、シクロホスファミド100mg/m2を第1日目から第14日目、メトトレキサート40mg/m2を第1日目と第8日目、フルオロウラシル600mg/m2を第1日目と第8日目に投与する治療を6サイクル受けていた。対照群は疾患リスク因子を調査しているRotterdam研究に登録し、癌の既往のない50-80歳の女性1509人。

化学療法群の平均年齢は64.1歳、対照群は57.9歳(p<0.001)。化学療法群の女性が乳癌と診断された年齢は平均で42.9歳、診断から研究登録までの期間は平均21.2年(SD4.4年)だった。

7つの神経心理学的検査を全員に行い、評価は年齢や教育、抑うつ尺度で調整した。

その結果、化学療法群は対照群に比べて、言葉を思い出す即時記憶(p=0.015)や遅延記憶(p=0.002)、情報処理速度(p<0.001)、言語流暢性などの遂行機能(P=0.013)、思考と運動機能の調和を必要とする精神運動速度(p=0.001)が低かった。

研究グループの一人であるオランダ癌研究所のSchagen氏は「この調査結果は、CMF療法で治療された乳癌女性において、より密接に認知機能をモニタする必要があることを示唆しているわけではない」と述べている。一方で、「乳癌治療の認知機能への長期的な影響を示すことで、乳癌患者が認知機能上の問題を経験したときに、適切なサポートが受けられるようにできるかもしれない」としている。

2012年5月28日月曜日

一年検査

心電図問題なし、右乳房マンモグラム石灰化あり(一年前にマンモトームしているので一応は安心)。右乳房、脇リンパ、鎖骨上リンパ節を触診問題なし。

血液検査も問題ナシ、ホルモン治療の内臓への影響は無さ気。今後は2回に1回(つまり半年に1回)のペースで血液検査。

今回、主治医のデスクに、新たな縦長モニターが二つ増えていた! なんと、マンモグラムがデジタル化されていた。デジタルなので部分拡大が可能だし、画像も鮮明だった(ような気がする)。以前のような大きなフィルムだと保管も大変だけど、それも解消されるんだろうな。
しかし、カルテは手書き。その内に電子カルテ化されるのかしらん? 自分のカルテ、ホルモン治療が終わったら見てみたい。その時になったらカルテ開示願いをしようかな。

2012年5月25日金曜日

臨床試験への参加動機で1番多かったのは「個人的利益」

2010. 5. 24
臨床試験に参加した患者、辞退した患者の本音とは
「同意」の裏に横たわる様々な思い

ロコック氏は、DIPExの臨床試験分野の責任者として、42人の患者にインタビュー調査を行った人物。講演では、ビデオクリップに収められた患者の語りを通して、これまでほとんど表に出てこなかった臨床試験にまつわる患者の体験や思いを紹介した。

中でも同氏が印象的な出来事として挙げたのが、臨床試験に参加した患者の動機だ。

過去の質的研究から、患者の参加動機は「医学の発展や他人の役に立ちたい」というものが多いことが知られていたが、今回のインタビューでは、そのような動機は少数だった。むしろ多かったのは、「新しい治療を受けられる」「丁寧に診てもらえる」「最後の手段なので、何でも試したい」など、個人的な利益だったという。

このような患者の声を受け、ロコック氏は「臨床試験のリーフレットには、参加によって患者が得られる利益について、医学の発展に貢献することや他人の助けになることばかり記載されているが、個人的な利益についても触れてもよいのではないか」と提案した。

インタビュー調査は、臨床試験に参加しなかった患者や臨床試験を途中で中止した患者にも行われたので、参加を見合わせた人たちの理由も明らかになった。ロコック氏は「副作用への不安がある」「自己注射など介入の負担が大きい」「臨床試験の担当者が承諾もなしに自分の情報をかかりつけ医に話した」などの理由のほか、「患者向けリーフレットの内容が難しすぎる」、「他国で既に科学的に証明されている薬剤の効果を再確認するためにプラセボを服用することに納得できなかった」といった語りがあったことも紹介した。「試験への参加を見合わせる理由一つとっても、そこにはさまざまな患者の体験や思いが横たわっている」とロコック氏は強調した。

“イレッサ訴訟”患者側が敗訴

▼ “イレッサ訴訟”患者側が敗訴
5月25日 14時15分

肺がんの治療薬、イレッサを服用して死亡した患者の遺族らが、副作用の情報が十分に伝えられていなかったとして、国と製薬会社を訴えた裁判で、大阪高等裁判所は、製薬会社の責任を認めた1審判決を取り消し、患者側の訴えを退ける判決を言い渡しました。

▼イレッサ訴訟:原告側が逆転敗訴 大阪高裁判決 
2012年05月25日 14時21分(最終更新 05月25日 14時33分)

 大阪高裁に入る薬害イレッサ訴訟の原告ら=大阪市北区で2012年5月25日午後1時、幾島健太郎撮影 拡大写真  肺がん治療薬「イレッサ」の副作用による死を巡り、遺族ら11人がイレッサの輸入販売を承認した国と輸入販売元のアストラゼネカ(大阪市)に賠償を求めた訴訟の控訴審で、大阪高裁は25日、ア社に賠償を命じた1審・大阪地裁判決を取り消し、原告逆転敗訴を言い渡した。同種訴訟の東京高裁判決も原告の請求を退けており、高裁段階ではいずれも原告側が全面敗訴した。

イレッサは02年7月の輸入販売承認後、間質性肺炎を発症する患者が多発し、遺族らは東京、大阪両地裁に提訴した。訴訟では、イレッサの初版添付文書(医師向け説明文書)の副作用に関する記載は適切だったか▽国の行政指導は適切だったか−−などが争点となった。

2012年5月24日木曜日

肩こり

今まで肩こりを意識したことなかったのに、この1ヵ月くらい急に重苦しくなって辛い。五十肩になってそれが引き起こしたんだと思っていたけど、振り返ってみれば、若い頃から美容院でマッサージしてもらうと「肩こってますね~」と言われていたのを思い出した。ということは、もともとあったのが顕著になったのだろうから、日常生活をもっと見返して気を付けたほうが良さそうだな。

2012年5月23日水曜日

「最良のがん医療を受けるために」知っておくポイント

「最良のがん医療を受けるために」知っておくポイント

① 「がん」とは何かを紀
② 医療政策を理解する
③ がん種について基礎知識を持つ
④ がんの診断から治療まで
⑤ 受けられる医療支援を知る
⑥ 治療に対してのコンセプトを考える
⑦ 補完代替療法について正しい知識を持つ

頭痛

鈍い頭痛がお昼頃からあり、軽かったので我慢していたけど、夕方になって気分も悪くなってきたので、ロキソニンを飲んだ。

肩こりからくる頭痛だろうか?

カルシウム吸収にはビタミンDが必要

今は、牛乳140cc、ヨーグルト65g、卵1コを毎日食べるように心掛けているから、きっと大丈夫。

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カルシウムを腸から吸収するには、 活性型ビタミンDが必要となるので、 活性型ビタミンDが少ないと、カルシウムの吸収は ほとんどなくなってしまう。
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植物性食品からはビタミンD2(エルゴカルシフェロ-ル)と動物性食品からのビタミンD3(コレカルシフェロ-ル)があります。ビタミンDは脂溶性であるため、脂肪に富んだ魚、卵黄などに多く含まれています。欧米では魚類を食べる習慣があまりなく、日照不足も多いことから、牛乳にビタミンDが多く添加されています。ビタミンD2はきのこ類に含まれ、ビタミンD3と同様の生理活性を示します。

毎日規則正しく日光に当たっている限り、ビタミンDは食事から取る必要はないといわれています。直射日光である必要はなく、間接光30分位で必要量は産生させると考えられますが、各種条件によって異なってきます。日照の少ない生活環境(緯度、季節、気候)やライフスタイルなどにより食事からのビタミンD補給が必要となります。

治験経過

骨転移予防デノスマブ第3相試験は、私にも打診があったので、参加しなかったものの経過や結果には関心がある。日本においては、本薬剤は、「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」を効能・効果として、2012 年4 月17 日に販売がはじまったばかり。。。

▼以下、有名ブログから抜粋

『今日はね治験薬のことで電話したんだけど・・・』と主治医。 ドタバタで最近カルシウム飲むのもすっかり忘れてたぞ。『治験薬の製薬会社から至急確認の連絡をして欲しいと通達があって・・・』 。話を聞くと アタシのやってる治験薬デノスマブ(ランマーク)で 低カルシウム血症による死亡例の報告が上がって来たそうな。 そうなんです。 人によってはカルシウム値が下がってしまうので 毎日飲まなきゃいけないカルシウム。

▼検索してみたら、ニュース記事もあった。

[2012年5月16日]
米国のデノスマブ投与例で“低Ca血症による死亡”
日本では規制当局で評価開始  

米国で多発性骨髄腫による骨病変および固形がん骨転移による骨病変治療薬デノスマブ(商品名ランマーク皮下注120mg)を投与中の患者に,重篤な低カルシウム(Ca)血症が発症し,3例が死亡した。日本国内では,今年(2012年)4月17日の販売開始以降,同製剤による低Ca血症に関連した副作用は報告されていない。しかし厚生労働省と医薬品医療機器総合機構(PMDA)は,米国の報告を受け評価を開始した。

▼ここに、もう少し詳細が掲載されていた。

デノスマブ投与中における重篤な低カルシウム血症について
 2012 年 5 月 15 日
 医薬品医療機器総合機構 

追記
▼「デノスマブ」を注目中のリスク情報に

2012/06/01
医薬品医療機器総合機構(PMDA)は5月15日、厚生労働省並びにPMDAが現在注目している、「使用上の注意」の改訂等に繋がりうるリスク情報として、「デノスマブ」(第一三共「ランマーク皮下注120mg」)による「重篤な低カルシウム血症」を加えたことを公表した。

同剤は、「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」の効能・効果として、2012年4月に販売開始されたヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤。米国において、低カルシウム血症を来した死亡例3例が報告されたことを受け、日本においても安全性評価を行うこととなった。

日本では、5月14日時点で低カルシウム血症に関連する副作用は報告されていないものの、同剤の添付文書では、「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「その他の副作用」の項に記載があり、注意喚起がなされている。なお、製造販売会社である第一三共からは、5月14日付で医療関係者に対して注意喚起が行われている。

2012年5月22日火曜日

4群点数法 :基準値1日20点の食品目安

枕の高さ

枕の適正な高さを検索してみたら、 女性の場合、90%以上の人が3cm高枕が適性になるらしい。計測してもらってオーダーメード枕を作るのが一番良いのだろうけど、まずはバスタオルでつくってみることにした。仰向けになったり寝返りをうったりして試してみると、バスタオル枕でも快適なので、様子をみてみることにした。

今までの枕は高すぎたみたい。

肩こり軽減につながると良いな~

肩回しで肩こり軽減

両肩共に五十肩(涙。10日間くらいで腕が上がらなくなり、それから一週間と経たないうちに肩こりが始まりあっという間にひどくなった。腕が上がらないのも不便だけど、肩が重苦しいのもかなり辛い。病院で診察を受けモーラステープを処方してもらったけど、これは単なる鎮痛湿布なので根本的な解決にはならないから、我慢できないほどひどい時だけ使うことに。
肩こりは両肩だけど、右肩を前に回すときだけゴリゴリとなるので、右の方がよりこっているに違いない。それは右利きのせいもあるだろうし、左胸切除によりバランスが悪くなって右肩に負担がかかっているせいでもあるのだろう。

あと気になるのが、見上げると首の付け根が痛いこと。

まだ三日しかやっていないけど、肩回しを始めてから重苦しさがかなり軽減した。おそらく、僧帽筋上部繊維と肩甲挙筋の硬直がやわらいで、血流が良くなったおかげだろう。

五十肩トレーニングが効いて腕が上がるようになれば肩こりも一緒に無くなるだろうから、それまで肩回しも地道に続けたい。

2012年5月21日月曜日

いかり肩の肩こり

五十肩になったと思ったら、あっという間にひどい肩こりになってしまった。なんとかしたい。

2011/11/27
いかり肩/なで肩は、生まれつきの骨格や筋肉のつき方も関係していますが、いずれになるかを決定づけるのは、日ごろの体の動かし方。特に、日中の作業姿勢が大きな要因になります。

日本人の女性は、いかり肩が多いですね。いかり肩は、典型的な肩こり体質。デスクワークのときに猫背で頭が体の軸より前に出るという姿勢を長時間続けていると、肩が持ち上がった状態に固定されてくる。前や後ろから見ると、首が本来の長さよりも短く見えてしまう、という残念な特徴もあります。

両肩がぎゅっと上に持ち上がったいかり肩の場合、僧帽筋の上部線維と肩甲挙筋がともに短くなり、硬直しています。ここをほぐせば、凝りは即座に楽になります。さらに、肩が持ち上がってしまう原因は、肩を下に引きつける僧帽筋の下部線維が力を失っていることにもあるので、こちらの筋肉の方は鍛える必要があるのです。

LH-RHアゴニスト製剤を使っても、女性ホルモンをゼロにはできない

LH-RHアゴニスト製剤を使っても、女性ホルモンをゼロにはできない。なぜなら、脂肪組織では、男性ホルモンが女性ホルモンを作り出しているからだ。その女性ホルモンが、乳がん細胞の<手>にくっつけば、がん細胞は増殖する。それを防ぐために使われるのが、抗エストロゲンというタイプの薬である。

がんサポート 2011年7月号

ウォーキング

五十肩トレーニングを取り入れながら早朝ウォーキング。6時18分くらいから日食が始まったので、日食グラスをかざしながらウォーキングしている人たちともすれ違った。

一時間ほど歩いただけなのに、両手全体が軽く浮腫んだ。両手を組むと重なった指の付け根に軽い痛みが走った。なかでも、左手中指の付け根の薬指側面を押さえると痛みがあった。数時間で治まった。

金環日食中の木漏れ日
日食後半の木漏れ日
月の影が日本に・・・

2012年5月20日日曜日

リュープリンの6カ月製剤、フェーズ3開始

私が使うことは無いけど、将来的に6ヶ月製剤が出来たら、楽になるだろうな。まあ、私が今使っている3カ月製剤でも、ゾラデックス1ヵ月製剤に比べたら楽だけどさ。たしかゾラデックス3カ月製剤も試験中のはず。どうなるかな~
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武田薬品 リュープリンの6カ月製剤のフェーズ3開始 公開日時
2012/03/01 05:00

 武田薬品は2月29日、前立腺がん・閉経後乳がん治療薬リュープリン(一般名:リュープロレリン酢酸塩)について、6カ月に1回投与する製剤の国内フェーズ3を開始したと発表した。 独自のマイクロカプセル製剤技術により徐放性製剤として開発した。 

同剤は当初1日1回投与であったが、日本では現在は1カ月製剤、3カ月製剤が承認されている。6カ月製剤は欧米では既に発売されている。 

今回開始した2つのフェーズ3は、前立腺がん患者、閉経前乳がん患者を対象にした多施設共同・無作為化・非盲検比較試験で、それぞれ約160名の患者登録を予定。主要評価項目は、前立腺癌が血清中テストステロン濃度の去勢レベルへの維持率、閉経前乳癌が血清中エストラジオール濃度の閉経期レベルへの抑制率。

ジャスミンティー

日本の中華料理でもジャスミン茶は頻繁に出されています。日本でのジャスミン茶は「消化促進」や「におい消し」のイメージがかなり強いのですが、実はそれだけではありません。ジャスミン茶にはビタミンC、E、そしてミネラルが豊富に含まれるため、「気分転換」「不安や悩みを軽減」「リラックス効果」「美容」などの効能があるのです。ビタミンCの量は、実にジャスミン茶3杯分でりんご一個分の量になります。

そして、注目すべきはジャスミンの香り成分「ベンデルアセテート」。その香りをかぐことで右脳を刺激し、自律神経の緊張を緩和させ、集中力やストレス解消につながる事が科学的に証明されています。 また、ジャスミン、緑茶に関して研究をしている愛知大学医学部の奥田拓道先生らの実験によると、高脂肪食の長期間摂取によるネズミの体重増加がジャスミン茶を与えることによって抑制される事が確認されました。その実験から脂肪分解促進作用と脂質吸収抑制作用(膵臓リパーゼ抑制)が判明しました。  ・・・全文を読む

どのジャスミンも共通した独特の甘く上品な香りをもちますが、この香りに鎮静効果や抗うつ作用がある事が知られ、また婦人病などのホルモンバランスを回復する働きもあるといわれています。また濃く出したお茶は腹痛や下痢など胃腸にも効果があります。

ジャスミンのお茶には鎮静効果や抗うつ作用があり、気分転換をする、不安や気うつを軽減する、不眠を解消するなどが代表的な効能です。他にも胃腸の調子の良くない方、下痢気味の方などにもおすすめです。また、女性のホルモンバランスを調整する働きも知られていますので、生理時に体調が崩れる人や更年期障害の方にもよいでしょう。

ウーロン茶や紅茶などのお茶類とブレンドするジャスミンティーが定番の利用法です。 食後のお茶として使うと、消化を助ける上にその香りで口臭を予防する事が期待できるのでピッタリです。 しかし日本茶や中国茶などのお茶類にはカフェインが多く含まれる為、寝る前や不眠の改善をねらって使うならジャスミンだけで飲むか、他のハーブとブレンドして飲む方が望ましいでしょう。 ・・・全文を読む

2012年5月18日金曜日

お米1合半/日を目安に

1日の摂取量としては、総エネルギーに占める炭水化物のエネルギー比率が50~70%が適正とされています。 従って、例えば、総エネルギーが2,000kcalの場合は、2,000kcal×(0.5~0.7)÷4kcal=250g~350gとなります。 なお、最低でも100gは必要とされています。(この100gとは、炭水化物を含有する「食品の重量」ではなく、その食品から摂取される「炭水化物そのものの重量」です。)

お米1合 160g = ご飯350g = 570Kcal、炭水化物120g 程度。

私の場合に当てはめてみる。身長と今現在の体重から一日に必要なカロリーを割り出すと約1,500kcalになる。ここから一日に必要な炭水化物量を割り出すと1,500kcalx(0.5~0.7)÷4kcal=188~263gとなる。つまり一日に炊くお米の量は、282~395cc(1合180cc)になる。

お米2合(ご飯4~5膳)で炭水化物240g、300cc軽量カップ1杯(ご飯4膳)で炭水化物200g、1合半(ご飯3~4膳)で炭水化物180g。(ご飯1膳140~150g。)

お米1合半/日を目安にしたい。

2012年5月17日木曜日

机に向かう姿勢

机に向かう姿勢の悪さが五十肩様症状の原因の一端かもしれないと思い、ちょっと改善してみた。一ヶ月くらいはこれで様子をみてみたい。

2012年5月16日水曜日

週に4日以上、1か月行うと、血液の量が増える

“運動や牛乳”熱中症予防へ取り組みも
 5月16日 7時3分

電力不足が懸念され、各地で節電が求められるなか、熱中症の予防対策として、ややきつい運動をしたあと、牛乳などたんぱく質と糖質を含む食品を摂取することで暑さに強い体を作ろうという取り組みが始まりました。

この取り組みは、医師やスポーツの専門家などで作る「日本生気象学会」が今月13日にまとめた熱中症の予防指針に盛り込まれたものです。 学会の幹事を務め、体温調節の仕組みを研究している信州大学の能勢博教授は、大学がある長野県松本市で「熱中症予防教室」を開いて、今の時期から熱中症に備える重要性をお年寄りなどに呼びかけています。

能勢教授が勧めているのは、汗ばむ程度のややきつい運動を一日30分程度行い、その直後に、牛乳などたんぱく質と糖質を含む食品を摂取することです。 それを週に4日以上、1か月行うと、血液の量が増えるということです。 その結果、汗をかきやすくなって体温調節機能が高まり、暑さに強い体になると説明しています。

予防教室では、お年寄りなど体力に自信がない人が行う運動として早歩きとゆっくりとした歩きを3分ごとに繰り返す「インターバル速歩」を勧めています。

速歩は、胸を張って腕を前後に振り、大股で歩くのがポイントです。牛乳が苦手の場合、ヨーグルトやチーズでも同じ効果が得られるということです。

能勢教授は、「運動をしたあとに乳製品を取ると、暑さに慣れて、これまでのように室温が低くなくても暑さをあまり感じない体になる。この1か月、2か月が非常に大事で、ぜひ取り組んでほしい」と話しています。

2012年5月15日火曜日

モーラステープ

・5/1夜~/2夜に肩に貼っていて、/3午前中に赤くなって痒くなった。はがしたあとに数分といえども日光に当たったせいかも。鎮静効果は貼ってすぐに感じたし、貼っている間はそれが持続していた。

・5/6夕方から数時間で痒くなったので、耐え切れずにはがした。赤くはなっていなかった。

・5/15、どうしても肩が重くて辛いので、再度チャレンジして貼ってみた。4時間ほどで、入浴前にはがしたけど、今回は何ともなかった。


湿布約の副作用より

湿布薬(インドメタシン、モーラステープ、ケトプロフェンなど)の副作用に注意!

痛みを素早く抑えるものほど副作用も大きいという原則は、坐骨神経痛・ぎっくり腰・腰痛などの痛みを抑える塗り薬や湿布薬なども例外ではありません。と言うのは、これらの薬は経皮吸収剤と呼ばれるもので、有効成分が皮膚から血液に吸収されるものだからです。  

急性の炎症状態の時に、2時間以内に限定して、痛みが緩和する使い方は有用です。急性の炎症で、表面に熱がある時は、表面を冷ますアイシングがベターです。  

2時間以上になるため、寝る前に貼ったり、塗ったりするのは、あまり良くない使い方です。2時間以上の使用で胃腸が荒れると、腱鞘炎なども治りにくくなります。

湿布薬で、かぶれるのは消炎鎮痛剤の副作用  

皮膚を覆う湿布薬は、より多くの成分が吸収される密封法(ODT)という処方になり、全身的投与と同様の副作用が発現する可能性があります。使い方の説明をしないまま、インドメタシンやケトプロフェンを含む湿布薬(モーラステープなど)を安易に処方している病院が多いのが日本の現状です。ご注意下さい。  

粘着糊の残りをエタノールでとろうとして、エタノールのアレルギーでかぶれが出る場合もあります。

湿布薬であっても、皮膚から吸収されて、全身に影響する 

鎮痛剤の副作用を防ぐため、消炎鎮痛剤入りのシップで筋肉痛が楽にならない場合は、即刻中止を

痛みを楽にする効果の高いインドメタシンやケトプロフェンは安易に使いすぎる傾向があります。ただし、胃腸の弱い方は痛みが楽にならない場合もあり、そういう場合は、ただちに使用を中止した方が賢明です。  

インドメタシンは、非ステロイド抗炎症剤で、アリール酢酸系の一種です。アリール酢酸系の中には、脳炎の副作用で有名なジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)もあります。  

痛みが起きている場所では、細胞の組織を再構成するため、痛みを強く感じさせるプロスタグランジンが盛んに合成されています。インドメタシンは、このプロスタグランジンの合成を阻害することで痛みを楽にするものです。最初は筋肉の弾力が低下するため、衝撃を吸収する働きが低下し、その後、筋肉そのものが痩せてきます。そのため、関節への負担がますます大きくなり、痛みが悪化していきます。ですから、長期に渡って使っていると、関節を傷め、致命傷となります。それよりも、筋肉痛がたびたび起きないような工夫が優先でしょう。  

また、食生活(特にマグネシウムの不足)や、健康状態(カゼや隠されたアレルギーを抱えていても筋肉痛が起こりやすい)を改善していくことも筋肉痛の予防になります。  

インドメタシンを長い間、使っていると、塗っている場所の筋肉が極端に痩せていきます。痩せた筋肉を酷使すれば、すぐ痛くなります。つまり、だんだん効かなくなります。筋肉が痩せれば筋肉を少し使うだけでも痛くなり、効きにくくなるから、たびたび塗り、量も増え、、、という悪循環になるからです。  

薬局で購入した治療用の湿布薬の代金が医療費控除として認められるからといって買いすぎないように。湿布薬であっても、皮膚から吸収されて、全身に影響するのですから、消炎鎮痛剤は、必要最小限の使用にとどめるのが賢明です。

追記 どっちを使う?“パップ剤”と“テープ剤”

自覚を持たなきゃ、な


医者や看護師は 病気を治さないよ。
治すのは 君自身だ。

2012年5月14日月曜日

症状: 手指と肩関節(二の腕)

自己リハビリの方法、本を読んでみようかな。。。

◆手指

起床時にこわばるが、一分ほどグッパすると動くようになる。両親指と人差し指の付け根に鈍い痛み。左手小指に軽いバネ指症状がある。

◆関節

立ち上がるときにヒザ関節に軽い痛みがでる。力を入れて、外転、内旋・外旋、伸展+内旋すると、一分間ほど二の腕に凄い痛みが走る。腕が上がらなくなってから一週間ほどしたら、肩凝りが始まりあっというまに重くなってしまった。あと、何もしてないときでも、右二の腕に鈍い痛みがでてきた。

腕が上がる目測角度 ・前方 90度 ・横 60度 ・後方 30度 ・内 90度 ・外10度

________________
五十肩の臨床症状  

① 肩関節の違和感   肩を動かす時に、痛くはないけれど、なんとなく違和感があるという状態です。  

② 肩関節の痛み(運動時痛のほか、自発痛、夜間痛もある)   肩を動かすと痛い(運動時痛)、あるいは動かさなくても痛い(自発痛)、寝ているときに痛い(夜間痛)など痛みがある状態です。

③ 可動域制限(肩が上がらなくなる)   肩の動く範囲が制限される状態です。   痛みによる場合と肩関節拘縮による場合があります。   主に屈曲(腕を前から上げる動作)、外転(腕を横から上げる動作)、伸展(腕を後に上げる動作)、外旋(肘を90度に曲げた状態で前腕を横に開く動作)の可動域の制限を確認する必要があります。  

④ 結帯障害   いわゆる帯を結ぶ動作、あるいはエプロンを後で結ぶような動作ができない状態です。

⑤ 結髪障害   髪を結ぶあるいはドライヤーをかけるなどの動作ができない状態です。 結髪障害 以上のような症状がある場合、五十肩と疑われます。  

 一般的には肩が痛くて関節可動域制限がある場合に、五十肩といわれることが多いです。

突然!肩・腕に激痛が・・これって五十肩?

その症状は、最初、肩関節付近に鈍痛がおこり、腕の可動範囲の制限が起こります。次第に痛みは鋭いものになり、急に腕を動かす場合などに激痛が走るようになります。痛みのために、腕を直角以上に上げられなくなったり、後ろへはほとんど動かせないなどの運動障害が起こり、生活にも支障をきすようになります。

重症化すると、洗髪、髪をとかす、歯磨き、炊事、洗濯物を干す、電車のつり革につかまる、洋服を着る、寝返りを打つ、排便後の始末などが不自由となり、日常生活に大きな困難をもたらす場合があります。軽症で済むか重症化するかのメカニズムもはっきりとはしていません。 

また、痛みは片方の肩だけの場合と、一方の肩が発症してしばらく経つともう片方の肩にも発症してしまう場合とがあるようです。また、痛みのピーク時には肩の痛みに加えて、腕全体にだるさや痺れがある場合もあり、常に腕をさすっていないと我慢できない、と訴える人もいます。 

初期の症状が始まってからピークを迎えるまでに、数ヶ月を要し、ピークは数週間続き次第に和らいできます。痛みのレベルにもよりますが、鋭い痛みが感じられなくなるまでに半年前後、さらにボールなど物を投げられるようになるまでには1年前後を覚悟する必要があるようです。腕の可動範囲を発症前の状態までに戻せるかどうかは、痛みが緩和した後のリハビリ次第ですが、多くの場合元の状態までには戻りにくいのが現実のようです。

間違いだらけの肩関節周囲炎(五十肩/四十肩)のリハビリテーション(2009年06月) より

・肩関節周辺炎 = 五十肩

一番多い症状 肩を外側に挙げる(外転)、小さく前ならえをした状態で内側・外側に腕を振る動作(内旋・外旋)、後ポケットに手を持っていく(伸展+内旋)で痛みが出る場合が多いですが、あらゆる方向に他動的にも自動的にも制限されます。 あとは夜間痛と有痛孤徴候(上げ下げの60~120°、特に90°で痛みが出る)

・古典的なリハビリテーション ご自宅で肩の体操(コッドマン体操やアイロン体操や振り子運動とか呼ばれます)や棒を使った体操(クラップの棒体操)、ストレッチや筋力強化をホームエクササイズとしてやってください、なんてお医者さんに言われた方も多いと思いますが、私の見解ではあまり効果はありません。 むしろ、程度が分からない方がほとんどですし、使いすぎ(オーバーユーズ)で変化がないか、むしろ悪化する方がほとんどです。 

10年以上前の古いリハビリでは、「痛みがあってもやれ!!」という流れでしたが、基本的に痛みがある動作や運動はやってはいけない、というのが現在のリハビリの流れです。 

そのコッドマン体操などは何十年も前の文献に載っている方法で、医学が進んだ現在も改定されることなく、医学書に堂々と載っています。書店に並んでいる医学書も、参考文献を見ると50年や100年前ののものもザラにあります。

タモキシフェンからフェマーラにスイッチ!?

閉経後乳がんだと、イニシャルアジュバント療法のほうがスイッチアジュバント療法より効果的みたいだ。私の場合は「閉経前」だから、タモキシフェン(抗エストロゲン剤)5年、その後に閉経していれば、アロマターゼ阻害剤を5年かな。

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米国ではスイッチ療法が主流になりつつある
がんサポート 2007年07月号

アロマターゼ阻害薬が登場したことで、術後補助療法に色々なバリエーションができました。従来、タモキシフェン一辺倒だったものが、タモキシフェンとアロマターゼ阻害薬を“順番”に投与することで、再発率を今までよりも低く抑えることが可能になったのです。具体例としては、タモキシフェンを2~3年間服用した後に、薬剤を切り替えて、アロマシンを2~3年間服用します(スイッチ療法)。タモキシフェンだけで5年間の術後補助療法を続けるよりも、途中でアロマターゼ阻害薬に変更した方が、再発を若干なりとも減らせます。

術後補助療法では、ちょうど2~3年目辺りで耐性を獲得しやすいと考えられています。つまり、がん細胞がタモキシフェンに慣れてきて、再発の可能性が増してくるのです。そこで作用機序の異なるアロマターゼ阻害薬に切り替えて、がん細胞がまだ慣れていない状況をつくり直し、術後補助療法を継続するというのがスイッチ療法の作戦です。アロマターゼ阻害薬3剤のなかで、最初にこの治療戦略を提案したのがアロマシンでした。IESトライアルという大規模な臨床試験が実施され、タモキシフェン5年間群とスイッチ療法群とが比較された結果、軍配はスイッチ療法群にあがりました。タモキシフェンだけで術後補助療法を行っても、十分な効果を得られるのですが、途中でアロマシンに切り替えたほうが、より良い成果を期待できると結論されています。

2006年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2006)で、IESトライアルの最新データが発表されました。それによれば、タモキシフェン5年間群に比べて、スイッチ療法群では「反対側の乳房に再発するリスクが44パーセント減少」、「リンパ節に転移するリスクが17パーセント減少」、「死亡のリスクが15パーセント減少」などとされ、スイッチ療法の意義が明確になりました。

この結果を受けて、米国ではスイッチ療法が主流になりつつあるようです。今後の日本でも、再発リスクの高い患者さんに対して、スイッチ療法を取り入れる医師が徐々に増えるのではないかと予測されます。ただ、再発リスクの低い患者さんでは、タモキシフェンでの術後補助療法も有意義です。従って、スイッチ療法を行うか否かは、患者さん個々の病態によって判断されるものと考えられます。

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スイッチングがいいのかは結論が出ていない
がんサポート 2007年07号

途中で薬を変えるとどうなるかを調べた臨床試験の結果が発表されている。

タモキシフェンを2~3年投与して再発のなかった患者を2つに分け、一方にはアロマターゼ阻害剤を投与し、もう一方はタモキシフェンを続けたのだ。その臨床試験では、途中で薬をスイッチすると、大幅に再発が減るという結果が出ている。

「このスイッチングの臨床試験の結果と、最初からアロマターゼ阻害剤を投与した臨床試験の結果を、直接比較するのは難しいのですが、スイッチングしたほうが再発を抑える率が高かったのです。 もっとも、スイッチングしたほうは、タモキシフェンを2~3年飲んで再発のなかった人にアロマターゼ阻害剤を投与しているので、統計的な問題はあり、スイッチングのほうがいいというのも仮説にすぎません。今年のザンクトガレン乳がん国際会議(乳がん初期治療に関する国際会議)でも、現在行われている臨床試験の結果を待とうということになっていました。スイッチングがいいか、最初からアロマターゼ阻害剤がいいかに関しては、まだ結論が出ていません」

結果が期待されているのは、フェマーラを使ったBIG1-98試験だという。来年には解析が行われ、最初からフェマーラを使うのがいいのか、タモキシフェンを2年やってからフェマーラを3年投与するのがいいのか、あるいはその逆の順番でスイッチするのがいいのか、この3つを比較した結果(2009.01)が出ることになっているのだ。

 「ザンクトガレン国際会議では、エキスパートパネルといって、乳がん治療の世界的なエキスパートたちが質問に答え、その結果を割合で表示することが行われます。アロマターゼ阻害剤の使い方に関しては、最初にタモキシフェンを投与し、それからアロマターゼ阻害剤にスイッチすると答えた人が多かったので驚きました。これは、スイッチしたほうがいいという仮説があることに加え、薬の価格が大きく関係していたようです」

 紅林さんによれば、ヨーロッパにおけるアロマターゼ阻害剤の価格は、タモキシフェンの約20倍なのだという。この価格のために、最初からアロマターゼ阻害剤を使わず、タモキシフェンからスイッチする患者が多くなるらしいのだ。

日本では皆保険制度なので、どちらの薬でも経済的負担はあまり変わらない。そのため、より良いほうを最初から使おうということで、アロマターゼ阻害剤を最初から使っているケースが圧倒的に多いそうだ。

アロマターゼ阻害剤に関しては、これまでにもさまざまな臨床試験が行われている。それらのデータを分析すると、3種類のアロマターゼ阻害剤のなかで、フェマーラは、手術後に遠隔再発を起こさずに生存する期間を長くし、その率を上げることが報告されているのだそうだ

乳がんの再発は、局所再発、領域再発、遠隔再発の3つに分けられる。温存手術で残した乳房内にがんが出てきたり、切除手術による傷の近くに出てきたりするのが局所再発。鎖骨の上のリンパ節や胸骨の裏側のリンパ節など、領域リンパ節に再発するのが領域再発。血液を介して、肺、骨、肝臓など、離れた臓器に再発するのが遠隔再発(転移)だ。

「遠隔再発が起きてしまうと、その患者さんは、5年、あるいは10年以内に、再発のために亡くなるリスクが高くなると言われています。そういう意味では、遠隔再発をより強く低下させるというのは、魅力的な効果だといえます。遠隔再発が減れば、当然、生存率は向上すると考えられますが、これまでの臨床試験では、有意に生存率が向上するという結果は出ていません。そこまでつながっていくかどうか、見守っていく必要がありますね」

この点でも、今後の臨床試験の結果(2009年03月号)が待たれている。

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2年:ゾラ+タモ →子宮・卵巣の全摘→ 3年:アリデミックス +5年・・・?
がんサポート 2009年12月号 乳がんの治療 Q&A

Q:12月で術後5年。薬の服用をやめたい

04年12月に、左乳房の全摘術をしました。大きさは1.7センチ、リンパ節転移なし、グレード(がんの悪性度)1、ホルモン2+。

05年1月からノルバデックス(一般名タモキシフェン)、ゾラデックス(一般名ゴセレリン)によるホルモン療法。05年8月に、子宮筋腫手術のため子宮・卵巣の全摘術。06年10月から、アリミデックス(一般名アナストロゾール)を服用。今年12月で術後5年。薬の服用を終わりにするか、迷っています。本心は、薬を飲みたくありません。薬の副作用の骨粗しょう症が気になります。昨年の骨密度は、92パーセント。少し、減少していました。また、フェマーラ(一般名レトロゾール)のほうが再発しにくいと聞いています。 (女性50歳)

A:5年間の内服が終われば治療を止めてもよい

現在、ご相談者が行っているホルモン治療はノルバデックスからアリミデックスへ変更して合計5年間行うという治療で、スイッチ投与とよばれています。

ノルバデックスを5年間行うよりも、再発率が低く、副作用も少なくなるというデータがあります。標準的な治療は、これで終わりです。

乳がんは5年以上たっても再発することが多いです。ノルバデックスを5年飲んだあとに、さらにアリミデックスを3年から5年飲むことで再発率が下がることは臨床試験で証明されています。しかし、スイッチ投与を5年間以上行うことや、最初からアリミデックスを5年以上投与することの有効性については、臨床試験の結果はまだ出ておらず、証明されていません。したがって、アリミデックスを飲み続けたいのなら、ご自身の意思で行うことになります。

昔、ノルバデックスも5年投与と10年投与が比較されましたが、5年と10年で再発率の低下に差はなく、10年投与では副作用が増加し、5年投与が標準となったという経緯があります。 

アリミデックスを長い期間、飲めば飲むほど骨粗しょう症のリスクは高くなります。現在よりも骨密度が減るようでしたら、ビスホスホネート製剤を併用しながら治療を続ける必要があります。リンパ節転移もなく、再発リスクもそれほど高くないようであり、一般的には5年内服終了時で治療を止めても問題ないと思われます。

アリミデックスとフェマーラは、直接比較する臨床試験(FACE試験)が行われていますが、結果はまだ出ていません。アリミデックスのほうが早く認可されたこともあって、長期間使用した安全性データが多くあります。フェマーラはホルモンを抑える薬理的作用がアリミデックスよりも強いため、治療効果が高いかもしれないと言われています。ただし、アリミデックスを飲んだあと、フェマーラに切り換えるほどの根拠はありません。

また、フェマーラにも骨粗しょう症などの副作用があります。コレステロールの上昇や、心血管系の合併症がやや増えるという副作用も言われています。 (外科医師)

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閉経後乳がん、スイッチアジュバント療法群よりイニシャルアジュバント療法のほうが有用性が高い
がんナビ 2010.12.11

Bartlett氏らは、TEAM試験に参加した患者から組織片を回収、組織マイクロアレイ(TMA)を作製した。IHCでHER1、HER2、HER3を、FISHでHER2を定量解析し、同試験の治療開始から2.75年の間、すなわちスイッチする前の期間の生存に関するデータを用いてDFSと治療について解析した。

Bartlett氏は、「HER1~3陰性例では、エキセメスタンで早期に治療を行うことで有用性が得られる。バイオマーカー解析による計画的で強力な治療はハイレベルの科学的なエビデンスに基づいており、早期乳癌患者のアロマターゼ阻害剤の治療スケジュールを決定するうえで、臨床医と患者を助けるもの」と話した。
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アロマターゼ阻害剤2剤の抑制効果は同等、副作用に違い
がんサポート 2011年03号

副作用には、 アリミデックスとアロマシンで差が出たものもありました。アロマターゼ阻害剤に特徴的な副作用であるとされている骨への影響のうち、骨粗鬆症は、アロマシン群で1171例31パーセントと、アリミデックス群の1304例35パーセントと比較して少なかったことが示されました。ほかに、腟出血、脂質代謝異常(高トリグリセライド血症、高コレステロール血症)も、アロマシン群のほうが少ないという結果でした。一方、肝障害(ALT、AST、ビリルビンの上昇)や、ざ瘡、男性化、心房細動については、アリミデックス群のほうが少ないことが明らかになりました。こうした副作用の違いは、ステロイド型アロマターゼ阻害剤であるアロマシンに、アンドロゲン作用があるためだと考えられています。

MA・27試験によって、5年間のイニシャルアジュバント療法として、アリミデックスとアロマシンは効果の点では同じように有効であることが示されました。ただ、副作用の特徴が異なる可能性が示されたと言えます。

*アリミデックス = 一般名 アナストロゾール
*フェマーラ = 一般名レトロゾール
*アロマシン = 一般名 エキセメスタン

発毛状態

抗がん剤の最終クールが終わって五ヶ月ちょっと。
先週カラーリング。
眼鏡を新調&受取。


髪の毛がくるくるしてる。。。

「アロマターゼ阻害剤の副作用で関節痛やこわばり」

LH-RHアゴニスト製剤を使っている私に、アロマターゼ阻害剤のような「副作用」がでてもおかしくない気がするので、メモ。

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がんサポート 2009年03月号

整形外科医の林さんは、アロマターゼ阻害剤の副作用で関節痛やこわばりが起こるということに対して、最初はかなり懐疑的だったという。

 「エストロゲンが低下するとどうして関節痛やこわばりが起きるのか、そこがはっきりしていないので、本当だろうかという思いでした。それに、石川先生から紹介された患者さんの関節痛は、特別な治療を必要とするわけではなく、通常の治療で症状が改善されます。たとえば、アロマターゼ阻害剤を飲み始めてから膝が痛くなったという患者さんがいても、X線検査をすると変形性膝関節症だったりします。そこで変形性膝関節症の通常の治療を行うと、症状が改善されるのです。そのため、最初のうちは、アロマターゼ阻害剤の副作用ではなく、たまたま関節疾患を持っている人が、アロマターゼ阻害剤を飲み始めただけではないかと思ったのです」
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腱鞘炎になる人の世代別グラフを見ると、ある特徴があります。
ためしてガッテン 2012.02.15放送より 
 女性で、妊娠・出産期に当たる20~30代が多く、さらに更年期に当たる50代が突出しているのです。メカニズムは明らかになってはいませんが、「ホルモンバランスの変化」が腱鞘炎の原因の1つではないかと考えられています。 (ためしてガッテン 2012.02.15放送
実際、関節痛を訴える人の中には、そういった患者さんもいたのかもしれない。しかし、アロマターゼ阻害剤を服用している患者さんを続けて診ていくうちに、林さんは、やはり独特の症状があることに気づいた。

たとえば、手のこわばりは朝に強く現れ、しだいに良くなるという特徴があり、“リウマチ様のこわばり”とされていた。しかし、リウマチ専門医でもある林さんには、リウマチのこわばりとはまったく異質のものだということがよくわかったという。やはり、アロマターゼ阻害剤を服用している人に現れる独特の症状だったのだ。

 「ばね指の頻度が高いのと、現れる指が独特なのも気になりました。ばね指は腱鞘炎で引き起こされる症状で、通常は親指や中指に起こり、小指にはあまり見られません。ところが、アロマターゼ阻害剤を服用している人では、小指にもばね指が見られる。こうしたことから、やはり副作用が起きているということを実感できました」

では、アロマターゼ阻害剤による関節痛やこわばりといった副作用は、どんな部位に現れているのだろうか。林さんがまとめたデータによると、最も多いのが手で、膝、腰、首、肩という順で続いていることがわかった。

薬の服用を中止した患者さんは1人もいない

アロマターゼ阻害剤によって、なぜ関節痛や手のこわばりが起きるのか、その理由は明らかになっていない。

 「なぜ起きているのか明確になっていないわけですが、ばね指でも、膝などの関節疾患でも、起きている症状は通常の整形外科疾患と変わりません。治療法もアロマターゼ阻害剤を服用していない場合と同じでよく、たとえば変形性膝関節症なら、通常の変形性膝関節症の治療を行えば良くなっていきます。手のこわばりは阻害剤特有の副作用と考えられ、整形外科的治療で改善できなかったが、薬を中止するほどではなかったです」

林さんによれば、アロマターゼ阻害剤で関節痛などの副作用が現れることは、整形外科医の間ではほとんど知られていないという。したがって、アロマターゼ阻害剤の副作用で整形外科を受診しても、副作用であることを理解してもらえない可能性が高い。今後、整形外科医に情報を提供していくことはきわめて重要といえるだろう。

 ただし、たとえ整形外科医が副作用に理解を示さないとしても、現れている症状に対する治療法は変わらない。したがって、関節の痛みやこわばりといった症状があるなら、整形外科を受診したほうが良いと言える。

たとえば、膝の痛みが変形性膝関節症によるものであれば、アロマターゼ阻害剤の副作用で痛みが増強したとしても、やるべき治療はほぼ決まっている。NSAIDsの処方や安静、ヒアルロン酸の関節内注入、筋力トレーニング、リハビリテーションなどを行うことで、膝の状態は改善する。また痛みの強いばね指の場合なら、ステロイドの局所注射で有効になるという。

 「石川先生から紹介されてきた患者さんはすでに50人を超えていますが、関節痛などの副作用がひどくなり、アロマターゼ阻害剤の服用を続けられなかった患者さんは1人もいません。全員が、そのまま薬の服用を継続しています。関節痛などの症状が現れているのであれば、ぜひ整形外科を受診すべきですね」

閉経後という年齢を考えると、副作用以外の原因で関節の痛みが起きている可能性も高い。そして、副作用だとしても、そうではないとしても、整形外科の専門的な治療を受けることで、症状が緩和される可能性が高いということは覚えておくべきだろう。

乳がんの術後治療は、再発を防ぐことを目的とした治療である。アロマターゼ阻害剤の服用を続けることが、乳がんの再発を防ぐのに効果的なことは間違いない。ホルモン受容体陽性の閉経後乳がん患者さんが、例えばフェマーラを5年服用することによってタモキシフェンを5年服用するよりも再発のリスクが低下し、最近、生存を改善する傾向もあるというデータが発表されたという。ただし、薬を飲み続けることで、関節の痛みやこわばりといった苦痛を伴うとしたら、それを我慢してでも続ける意義はあるのだろうか。石川さんは次のようにアドバイスしてくれた。

「乳がんの再発は命に関わる状況ですから、それを防ぐための治療は大切です。あまりにも激しい苦痛が続く場合には、アロマターゼ阻害剤の服用を中止することも考慮しなければならないかもしれません。ただし、5年も10年も痛みを我慢するべきなのかといえば、それは違うでしょう。たとえ乳がんの再発が予防できても、痛くてどうしようもない状況がずっと続くのでは、何のための治療かわからないからです。

しかし、副作用があるからといって、安易に服用をやめていいとは言えません。整形外科の医師の力を借りることで、関節痛などは緩和できます。これまではアロマターゼ阻害剤による術後治療を継続できない人が少なからずいましたが、整形外科と連携して治療を進めることで、そうしたケースを減らせると思います」

すでに多くの患者さんを見てきた林さんも、副作用の関節痛やこわばりが現れたときには、整形外科で相談することを勧めている。

「アロマターゼ阻害剤の副作用で受診する患者さんは、多くの場合、もう薬は続けられないかもしれないという不安を抱えています。整形外科を紹介されなければ、副作用のために術後治療を続けられなかったかもしれません。しかし、ほとんどのケースで薬は継続できるので、あきらめる前にぜひ整形外科を受診してほしいですね」

アロマターゼ阻害剤による術後治療は、長く続けることで効果が期待できる治療法である。そのためにも、整形外科の力を借りながら治療を進めることが望ましい。今後、このような治療の連携が広まっていくことを期待したいものである。

2012年5月12日土曜日

リウマチ血液検査結果

検査結果からすると、炎症反応ナシ、骨&肝・腎機能異常ナシだった。膠原病 (こうげんびょう: リウマチ・全身性エステマトーデス・皮膚筋炎など)ではなかった(ネガティブ因子の可能性が無いわけでも無いけど)。先回に撮って貰ったレントゲン画像で両肩・両手の骨形状に異常は無いようだし、「リュープリンの副作用」の「低エストロゲン症状」で、急速に閉経状態になったことによる肩関節炎&腱鞘炎なのだろう。

ブログメモを遡って思い返してみると、二の腕の突っ張り感や腕の上がらなさは昨年11月半ばから感じていた。両腕だったので、当時はリンパ切除手術の影響というより抗がん剤タキソテールの副作用だと思っていたけど、昨年7月末に閉経状態になったことによって起こった五十肩(更年期障害・両肩同時にというのは珍しい)の初期症状で、12月頭からリュープリンを始めたのでそれが顕著になった、のかもしれない。

両手中指が少し曲がっているのは、ブログメモを遡ってみると昨年からそうなので、私が気が付かなかっただけで元からだった。朝の手指のこわばりは昨年12月末頃からだから、リュープリンの影響なのだろう。リウマチのこわばりだと、起床してから一時間は治まらないそうだ。

リュープリン投与終了後に改善しなかったら、また整形外科を受診してみることにしよう。その場合は、今回の検査から経過を判断する資料の一つになるだろうから、やっぱり受診しておくにこしたことはない。後遺症にならないといいな。

もし肩関節専門医に割り振られていたら、今頃は週一でリハビリに通っていたかもしれないし、この程度ならということで通っていないかもしれない。

まあ自己リハビリしながら、「様子見」するしかない。

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※FEC100投与から一週間後の血液検査では7.29もあったCRPが、今回は0.02だった。
※血清鉄も基準値内だった。
※この病院の「基準値」を参考にすると、今回の血液検査も含めてリンパ球が基準値に一度も達していないのが気になる。ただ、ネットで血液像の基準値を検索してみると21~を基準値としている情報もあり、鏡検なのか機械値なのかでも違うようだし、単純に一項目だけでどうのこうのと言えないのかもしれない。

2012年5月9日水曜日

「がん告知」と「死生観」

中居正広主演のドラマ『白い影(2001)』が再放送されているので、録画してみている。原作は渡辺淳一の「無影燈(1972)」。

原作は40年前だしドラマにしても10年ほど前のせいで、「がん告知」に対する姿勢とそれに伴う「死生観」に、今現在の私は大きなギャップを感じる。

リュープリンと関節痛

▼リュープリンを使った術後のホルモン療法についてお伺いします。 私は、2008年12月に、手術を行い、その後、2009年、1月9日に放射線の是非について、お伺いしたものです。今年の4月で、1年半リュープリンを注射してきたことになります。1回目の注射で、生理がまったくなくなりました。その後は、体の部位、とくに関節にまったく以前とは違う違和感が、起こっています(関節痛)。これらは事前に知らされていたことなので、自分なりに克服してきましたが、それでも今後の治療上に疑問が出てきたので、先生がたの考えを、お聞かせください。今1番気がかりなのは、昨年10月になって、普通に、腰をやや深く曲げる動作をしたところ、腰に痛みが出て、診断によれば、棘上靭帯炎(ヘルニアかも)と言われ、現在MRIの検査結果待ちです。 

強制的に、更年期になった場合、体の変化の予測がつきません。今後どのような予測不可能な事態が起きるのか、今はとても不安です。担当医がおっしゃるには、「リュープリンが原因ではなく、体質でしょう。」という返答しかされません。何が、いけなくて、何が、良いのか、教えてください。

これまで腰に大きな異常はなかったため、寝たり起きたりの生活では、とても苦しいです。場合によっては、今ここでリュープリンをやめようと思います。また、その後やってくる。内服薬にもたいへん不安を覚えています。これらについて、いろいろな角度から、今一度、やめるべきか、続けるべきか、先生がたのご意見をください。よろしくお願いいたします。

 |都道府県:京都府 |掲載日時:2010/04/16 19:18:50 |

▼リュープリンなどで卵巣機能を抑制すると閉経後状態になります。これによって関節痛がでる患者さんは結構いらっしゃいます。 ただ、椎間板ヘルニアや、なにかの炎症のような日常生活に支障がでるような強い腰痛が、開始後1年半でおきるかは、あまり聞いたことはありません。関連性がありえるかは、みている先生がたで判断いただくことが必要です。

 通常、日常生活に支障のある副作用がでる場合は、その治療をやめて、変更する理由になります。 ホルモン療法に関しては、ぜひ主治医先生にリュープリンをやめた場合のオプションをもう一度詳しくお聞きになってみてください。 一般的に閉経前の患者さんにお願いする術後ホルモン療法は 1)タモキシフェン5年 2)タモキシフェン5年と一緒にリュープリンやゾラデックスなど2-3年(基本的な期間として) がガイドラインなどに記載があるものです。

 |都道府県:東京都 |掲載日時:2010/04/18 22:30:18 |

年齢とリュープリン

▼ホルモン治療について質問なのですが一ヶ月ほど前に右乳房温存手術をしました。 今 放射線治療中です。

 46歳、閉経前、pure type粘液がん 脈官侵襲なし リンパ侵襲なし、大きさ0.7cm、リンパ転移なし、グレード1、HER2 0 切除断端陰性、ホルモンレセプター強陽性でした。

 医師からは生理を止める注射2年とノルバデックス5年を薦められましたが 私はノルバデックスのみでもいいのではないかと思っています。 自分で決めるように言われたのですが飲み薬のみでもいいと思われますか? リスクはどの位違うのでしょうか?

 |都道府県:愛知県 |掲載日時:2009/05/05 23:55:48

▼わたくしはホルモン療法関連を専門としている医師です。 ゆいゆいさんの疑問は LHRHアナログ(生理をとめる注射。以下LHRHとします)2年+タモキシフェン(ノルバテックスなど)5年 と タモキシフェン5年で 副作用のことも考え、タモキシフェン5年だけでも十分なのでは?との疑問を持たれたのだとおもいます。 できるだけ根拠をもとに、この比較について書いてみます。 少々難しい話がまじりますが、おつきあいください。

 ゆいゆいさんの癌は、お書きになった特徴からは、比較的たちがよい、早い段階でみつかった癌で、まずはよかったですね。 先生からお聞きになったとおり、無治療でも再発する確率は10%くらいで低いというのは、妥当ではないかとおもいます。もっと少ないと考える先生もいると思います。 手術後のホルモン療法は、この再発確率をすこしでも0に近づけるためにおこないます。 ホルモン療法の副作用は軽くみられがちですが、患者さんによっては抗癌剤よりいやだというかたもいらっしゃいます。更年期障害が基本の症状ですが、患者会や、サバイバーさんとの話でも、決して気楽なものではないとお聞きします。このあたりは医療者と患者さんの感じ方に差があると思います。

もちろん個人差があり、全然平気というかたもいます。 たとえばタモキシフェンで再発をおさえる力は40-50%くらいの抑制率とお聞きになっているとおもいますが、これは手術後の10年間で、手術をうけた患者さんの10%の人が再発するところを、5%にへらすという意味ではありません。ある時点から次の1年間(ある瞬間にというのが本当ですが)に再発するひとを40-50%減らすという計算の手法でだされた数字です。この数値の理解のしかたはとても難しく、我々もなかなかうまく患者さんに伝えられない数値のデータです。

 ちなみに、閉経前の患者さんにお願いするホルモン療法は LHRH2年(これより長くも可)+タモキシフェン5年 か タモキシフェン5年 のどちらかです。これはゆいゆいさんのお書きになったとおりです。 LHRHだけというのもありますが、タモキシフェンが使えない理由のあるかたでは選んでもよいですよというのが一般的な扱いです。(この詳細は今回はなし) このような扱いや、数値は、これまでたくさんおこなわれてきた臨床試験という患者さんでの治療の結果をもとに、まとめて計算したり、それぞれの結果を参考にしてきめていきます。 ゆいゆいさんの疑問は、実は、これまではっきりとした結果が得られてない部分で、我々も困っている比較なのです。

 疑問に直接答える試験は、INT0142という海外(北米)でおこなわれた試験です。 腫瘍の大きさ3cm未満、ホルモン受容体陽性、リンパ節転移陰性のかたに、タモキシフェン5年のみとタモキシフェン5年+卵巣機能抑制(LHRHの注射か、卵巣をとる手術、放射線などで卵巣機能をとめる)の比較です。これがいちばんゆいゆいさんに似た状況の試験ですが、あまりうまくすすまず、予定の1/5の患者さんが試験登録したところで終了となってしまいました。参考値ですが、手術後5年時点での再発などしなかった患者さんの割合は、タモキシフェンのみで87%、タモキシフェン+卵巣機能抑制で89%でした。あまり差がないなという印象です。

もうひとつはZIPP試験というもので、これは なにもなし タモキシフェン2年 タモキシフェン2年+ゾラデックス(LHRHですね)2年 ゾラデックス2年 という4つのグループにわけた試験です。古い試験ですので、タモキシフェンが5年ではなく、2年のところがゆいゆいさんと条件があいません。でも15年間観察したデータが今年3月に論文ででました。 再発やあたらしく乳がんができた、なんらかの理由で亡くなったというすべてのことを悪い出来事として、それを防ぐ力がどれくらい違うかという点でみてみます。 タモキシフェンだけに比べて、LHRHを一緒に使用すると、5年後で約2%(INT0142の結果とにています)、15年後で約3%再発などするひとが減りました。15年後のデータを、別の書き方をすると、タモキシフェンをのんでもらう予定の患者さん36人にLHRHを注射すると、この36人のうち1人だけが注射をしたおかげで再発をまぬがれます。ゆいゆいさんの疑問の年齢ですが、たしかに40歳未満のかたは15年後で再発などする人が注射を加えることで5.5%減りますが、40歳以上のかたは1.7%しか減りませんでした。

長々と書きましたが、ご説明できるのは、 LHRH+タモキシフェンは、タモキシフェンだけより、再発などする患者さんを減らせるのはたしかです。ただ、その差がとても少なそうであることもたしかなようです。 われわれ医療者は、すこしでもわずかでも、再発するかたを減らしたいと思っています。 とくに、再発する危険の高い患者さんに対しては、このわずかな差が重要な場合があります。 再発の危険が比較的低いかたにとっては、決して軽んじられない副作用や費用の問題と、このわずかな差をみていただいて、どうしようかと決めていくことになります。 ゆいゆいさんが決められていく参考になればとおもい、書き出してみました。 長くなってすみません。

 |都道府県:東京都 |掲載日時:2009/05/10 22:32:55 |

▼さじさま、 専門家の詳しいお話を聞かせていただき大変うれしいです。 お時間をさいていただきありがとうございました。 やはりほとんど差がないようですね。 多くて3%。年齢を考えればもっと少ないようですね。 タモキシフェンのみにかけてみようかと思います。 でも 私には余り副作用がないかもしれませんし早期といっても癌ですから 一度試して見ることも考えています。 きつかったらやめてもいいと思ったら気が楽です。 ココロがすっきりしました。 今一度良く考えて見ます。 ほんとにありがとうございました。

 主治医には相談するつもりはありません。 自分で決めるしかないと思うのでもう一度良く考えて見ます。 ご心配いただきありがとうございました。

 |都道府県:愛知県 |掲載日時:2009/05/11 23:18:02 |

「後医(こうい)は名医(めいい)」

◇後医が名医となる理由
  •  病気の初期には限られた症状しか出ていないことがある
  •  病気の経過を見ないと正確な診断が出来ないことがある
  •  前医が使った薬が効かなかった、という情報が診断の参考になることがある
  •  風邪などの場合、後で診察を受けたタイミングで(自然に)治ってしまうことも多い
 以上のことで、最初にかかる医師より、後でかかった医師がいい印象になるケースがあります。でも最初にかかった医師がかかりつけ医だった場合、たった1回のことで、今まで積み上げた信頼関係を崩すことは得策ではありません。かかりつけ医は、どの他の医師よりお子さんのことを知っているのですから。くれぐれも感情的になって、「あそこの先生はダメ!」と早合点をしないようにしましょう。

癌骨転移による骨病変治療薬デノスマブ(遺伝子組み換え)

ラジオNIKKEI<スズケンDIアワー> 平成24年4月26日放送内容より

デノスマブ(遺伝子組換え)の作用機序

  次に、デノスマブの骨転移に対する効果をみた代表的な臨床試験についてご紹介します。

  骨転移に対する従来の標準的治療薬であるゾレドロン酸を対照に、デノスマブの有効性と安全性をみるための、大規模な第Ⅲ相二重盲検比較試験が、3つ行われています。

  1つ目は、骨転移を有する乳癌2046例を対象とする試験で、これには、日本も参加しております。2つ目は、骨転移を有する前立腺癌1776例を対象とする試験、3つ目は、乳癌と前立腺癌を除く固形癌、および、多発性骨髄腫1901例を対象とする試験です。

  これら3つのいずれの試験においても、デノスマブ群では、デノスマブ120mgの4週に1回皮下投与、および、ゾレドロン酸のプラセボの4週に1回静脈内投与が行われ、ゾレドロン酸群では、ゾレドロン酸4mgの4週に1回静脈内投与、および、デノスマブのプラセボの4週に1回皮下投与が行われました。

  これらの試験は、骨転移を有する進行癌、または、多発性骨髄腫の患者さんにおける、骨関連合併症(skeletal-related events: SRE)の予防効果をみるもので、これらの臨床試験では、骨関連合併症(SRE)として、4つの事象が想定されていました。すなわち、骨転移に伴う病的骨折、骨転移に伴う脊髄圧迫、骨への放射線治療、骨への外科的手術の4つです。これらのいずれかの事象が起きたときが、SRE発現と定義されました。

  主要評価項目は、初回SRE発現までの期間で、これについて、ゾレドロン酸に対するデノスマブの非劣性をみることがこれらの試験の主目的でした。

  その結果、乳癌の試験、前立腺癌の試験、その他の癌および多発性骨髄腫の試験、のいずれにおいても、デノスマブはゾレドロン酸に対して非劣性であることが検証されました。

  さらに、乳癌の試験と、前立腺癌の試験では、ゾレドロン酸に対するデノスマブの優越性も示されました。SRE予防効果において、ゾレドロン酸よりもデノスマブの方が、有意に優れていたということになります。

  3つの試験とも、ハザード比は0.82から0.84であり、デノスマブ投与により、SREリスクを、ゾレドロン酸使用時よりもさらに、16~18%軽減できるということになります。

  3つの試験の統合解析も行われており、それによると、初回SRE発現までの期間の中央値は、ゾレドロン酸群の19.5ヶ月に対して、デノスマブ群が27.7ヶ月で、SRE発現までの期間を8.2ヶ月延長した、すなわち、SREが起きるのを8ヶ月遅らせられた、ということが示されています。

  SREは、患者さんのQOLを著しく低下させるものですので、これを予防し、その発現を遅らせられるというのは、患者さんのQOLを維持する上で、非常に重要なことだと思います。

  また、使用方法についても、ゾレドロン酸よりもデノスマブの方が簡便であると考えられています。

  ゾレドロン酸は、15分以上かけて点滴静注する必要があるのに対し、デノスマブは皮下注射で投与することができます。  腎機能障害がある場合、ゾレドロン酸では、腎機能に応じた用量調整が必要とされていますが、デノスマブでは、用量調節の必要がありません。

  デノスマブはゾレドロン酸と同様、ほとんどの患者さんに安全に投与できる薬剤ですが、ゾレドロン酸の有害事象として知られる顎骨壊死は、デノスマブにおいても同程度の症例に発生しており、これについては、細心の注意が必要です。顎骨壊死の発生頻度は1~2%であり、デノスマブの治療開始前には、歯科や口腔外科の診察を受けることが推奨されています。


 デノスマブは、NCCNのガイドライン、および、ASCOのガイドラインで癌骨転移患者への使用が推奨されています。日本においても、今年(2012年)1月に製造販売が承認され、4月に実地臨床での使用が可能となりました。

 本日ご紹介させていただいたように、デノスマブは、これまでの薬剤とは全く異なる特徴を有する分子標的治療薬であり、骨転移を抱える患者さんのQOL向上に欠かせない薬剤となると考えられます。


・・・・・全文を読む 骨転移の頻度とQOL 骨の代謝 骨転移による骨変化の流れ デノスマブ(遺伝子組み換え)の作用機序

引用メモ リュープリン注射

「手のこわばりとか、関節が痛いということない? そういう人が多いんだけど。」

2012年5月8日火曜日

脱ウィッグとヘアカラー

抗がん剤最終クールが終わってから五ヶ月。髪も3cmくらいまでのびたが、白髪が多くなっているので、脱ウィッグするならヘアカラーは必須だ。頭皮の状態がちょっと心配だけど、五ヶ月経っているので大丈夫だろうと自己判断して、今日、カラーリングした。髪が無い&髪が短いとお手入れがとっても楽なので、今後はベリーベリーショートで過ごしていこうと思う。

ダークレッドのフレームの眼鏡も新調したし、今までとは違うお洒落を楽しみたい。

2012年5月7日月曜日

モーラステープL40mg

丸一日(5/1夜~/2夜)貼って、剥がして時間が経ってから(/3昼)、赤くなって痒くなった。剥がした後もしばらくの間は光に当てないほうが良いみたいなので、剥がして一晩してからとはいえ、駅までの数分と電車に乗っている数十分に当たった日光がいけなかったのかもしれない。

貼るのを止めていたけど、やっぱり肩が重くて辛いし、貼ると楽になるので、日光に当たらないように気をつけることにしてもう一度貼ってみることにした。

追記: 貼って数時間で痒くなった(赤くはなっていない)ので、耐え切れずに剥がした。。。


2012年5月6日日曜日

めも

合言葉の「よくあること」でも気持ちがクリアにできないときには、ステップ2の言葉がある。それは「修行、修行」。すべての困難は、自分を成長させるために起きたこと。つまり目の前の困難は、自分が成長できるまたとない修行のチャンスというわけだ。  もしも「修行、修行」でもダメならステップ3の言葉もある。「まぼろし、まぼろし」。幸せか不幸せを決めるのは、目の前で起きている出来事じゃなく、すべては自分の受け止め方次第なのだ。

2012年5月5日土曜日

眼鏡新調

老眼で近距離の小さな文字が読めなくなったと思っていたけど、疲れ目と眼鏡の傷が大きな原因だったようだ。老眼が始まってはいるようだけど、眼鏡で補正するほどでは無かった。

傷を付き難くするコーティングをレンズに施して貰うことにしたので、受取は一週間後に・・・。

2012年5月1日火曜日

肩関節痛(&手指のこわばり)での処方薬

▼セレコックス錠100mg

炎症部位のシクロオキシゲナーゼ-2を選択的に阻害しプロスタグランジンの合成を抑えることにより、消炎・鎮痛作用を示し、炎症や関節の痛みを和らげます。 通常、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎の治療とその症状の消炎・鎮痛や手術後、外傷後、抜歯後の症状の消炎・鎮痛に用いられます。

関節リウマチ:通常、成人は1回1~2錠(主成分として100~200mg)を1日2回、朝・夕食後に服用します。変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎:通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日2回、朝・夕食後に服用します。

飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の服用時に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
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新しいタイプの鎮痛薬です。特徴的なのは、炎症反応に関与するCOX-2を選択的に強く阻害する点です(COX-2高選択的阻害薬)。胃や腎臓などで生理的調整にかかわるCOX-1への影響が少ないため、胃腸障害や腎障害などの副作用が少ないと考えらます。 胃腸障害の軽減が期待される一方、長期使用による心血管系への悪影響が懸念されています。使用期間が長くなるにつれ、心筋梗塞や脳卒中の発現リスクが高まるおそれがあるのです。

市販薬も含め、他の薬との飲み合わせに注意が必要です。抗凝血薬のワルファリン、気分安定薬のリチウム(リーマス)、抗真菌薬のフルコナゾール(ジフルカン)、コレステロール低下薬のフルバスタチン(ローコール)、咳止め薬のデキストロメトルファン(メジコン)、さらに利尿薬や降圧薬、抗うつ薬(SSRI)、胃薬(制酸剤)など多くの薬と相互作用を起こす可能性があります。服用中の薬は忘れずに医師に報告しておきましょう。 飲酒は控えめにしてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。

用法・用量は症状によりが違いますので、医師の指示どおりにしてください。一般的には、1日2回朝夕食後になります。胃に負担をかけないよう、多めの水(コップ1杯)で飲むとよいでしょう。 外傷や抜歯後など急性疾患においては頓用とすることがあります。この場合、初回のみ多めになり、2回目以降減量することがありますので、飲む量を間違わないようにしてください。 関節リウマチでは、よい効果がでるまでに数週間かかることがあります。指示された期間続けましょう。 安易な長期服用は好ましくありません。症状がよくなったら、継続の可否について医師とよく相談してみてください。痛みの程度により、減量や中止を考慮したほうがよいかもしれません。

▼モーラステープL40mg

非ステロイド系の鎮痛消炎剤で、炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を阻害して、炎症を抑え、痛みを和らげます。 通常、腰痛症、変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘など)、筋肉痛、外傷後の腫れや痛みの改善、および関節リウマチにおける関節局所の鎮痛に用いられます。

光線過敏症(日光が当たった場所がかぶれる)を起こすことがあるので、使用中および使用後も当分の間は、貼ったところを色物の衣服やサポーターなどでおおい、日光にあてないように注意してください。

*モーラステープの上手な貼り方、はがし方 ・皮膚を押さえながら、ゆっくりはがしましょう。また有毛部位では、毛のはえている方向にそってはがしましょう。 ・入浴前にはがし、お風呂からあがってから新しく貼りかえることをおすすめします。少し時間を置いて、皮膚を休ませてから貼るようにしましょう。

追記:どっちを使う?“パップ剤”と“テープ剤”

通院(整形外科、眼科)

レントゲンの結果、たぶん「肩関節周囲炎(五十肩)」。でも、両肩だし手指のこわばりもあるので、採血・採尿してリウマチ検査をしてもらうことになった。とはいえおそらく、低エストロゲンによる症状(「五十肩」&「腱鞘炎」)であって、リウマチでは無いだろう。リハビリ部門・施設がある病院だから、炎症が治まったら外来でリハビリすることになるだろう。

そういえば、ちょっと失敗した感もある。肩関節専門医の先生にみてもらいたくて「火曜日」を受診したのに、整形外科医とはいえリウマチ専門の先生の診察になってしまったことだ。診察前の問診表に、「起床時の手指のしびれ、両肩の痛み」と書いたから、シンメトリックな症状がでるリウマチの疑い有り、ということでの割り振りだったのかもしれない。

目は「飛蚊症」。眼圧、眼底検査をしてもらったけど異常なし(網膜剥離ではない)。来月、視野検査(緑内障)をしてもらうことになった。