2013年4月5日金曜日

乳がん検査マンモグラフィの痛み軽減、新圧迫板を発売


2013/4/4 23:00

富士フイルムは、マンモグラフィ検査に対する「痛い」という不安感を低減するための新構造圧迫板「FS(Fit Sweet)圧迫板」を、富士フイルムメディカルを通じて2013年4月11日に発売する。同社のマンモグラフィ「AMULET」シリーズに向けたオプションであり、標準ユーザー渡し価格は80万円。

マンモグラフィ検査時には、乳房を圧迫して固定するため、患者の痛みや不快感があるのが実態だ。従来の圧迫板では、乳房の最も厚みがある部分に集中して圧力が加わっていたため、その部分に強い痛みを感じることが多くあったという。

そこで、今回発売するFS圧迫板は、乳房と接触した際に圧迫板が乳房の厚みに沿って傾斜すると同時に、圧迫板の前面部と両側面部(左右)の計3カ所にスリットを設けることで、乳房を圧迫する際の圧力が面内で分散される設計にした。

同社が女性10人を対象に実施した評価では、10人中7人から「痛みが軽減し、次回も『FS圧迫板』で検査したい」という結果が得られたという。また、撮影を実施した技師からは、「従来の圧迫板よりもポジショニングしやすい傾向にある」という意見が得られたとする。