2015年12月21日月曜日

乳癌検診の推奨グレード/米国予防医学専門委員会(USPSTF)

2015年12月21日 海外癌医療情報リファレンス

* 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。

乳がん検診 推奨の概要 2009年12月

対象推奨事項グレード
(定義)
50‐74歳の女性The 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、50〜74歳の女性に対して、マンモグラフィによる乳癌検診の2年に1回の受診を推奨する。B
50歳未満の女性50歳未満の女性がマンモグラフィによる乳癌検診を2年に1回定期的に受診するかどうかは、個人の判断に基づくべきであり、特別な利益や不利益に関する患者の価値観など、患者の状況を考慮すること。C
75歳以上の女性USPSTFは、75歳以上の女性においてマンモグラフィによる乳癌検診の利益と不利益を評価する上で、現在の証拠は不十分であると結論付けている。

リスク評価および「I」に関する実施上の提案についての情報は、「臨床的検討事項」の項を参照のこと。
I
全ての女性USPSFは、乳房自己触診(BSE)を指導することを推奨しない。D
40歳以上の女性USPSTFは、40歳以上の女性におけるマンモグラフィによる乳癌検診を上回る乳房視触診(CBE)の付加的な利益と不利益を評価する上で、現在の証拠は不十分であると結論付けている。

リスク評価および「I」に関する診療の推奨事項についての情報は、「臨床的検討事項」の項を参照のこと。
I
全ての女性USPSTFは、乳癌検診としてフィルム・マンモグラフィの代わりに行うデジタル・マンモグラフィか核磁気共鳴画像法(MRI)の付加的な利益と不利益を評価する上で、現在の証拠は不十分であると結論付けている。

リスク評価および「I」に関する診療の推奨事項についての情報は、「臨床的検討事項」の項を参照のこと。
I
USPSTFは2009年12月4日、50歳未満の女性に関する推奨事項の内容について、本来の意図を明確にするために更新することを満場一致で決定した。