2014年5月28日水曜日

「食べる量を減らすと乳がんが治りやすい」とマウス実験で明らかに

2014年05月28日 10時00分

ダイエット中の人に限らず、乳がんを克服したい人も食べ過ぎには注意した方が良いらしい。

◆摂取カロリーを減らすと治療効果が高まる

米トーマス・ジェファーソン大学のニコル・シモーヌ博士によると、放射線でがん治療をしている人は、食べる量をいつもより1/3減らすと治療効果が高まるという。

乳がんは40歳以下の若い世代にも珍しくなく、治療後の転移の危険性も高い。しかし低カロリー食にすると、特に進行の速いトリプルネガティブ乳癌が広がるのを阻止できることがわかった。

腫瘍の周りの組織を固める
食事量を減らすと腫瘍を取り囲む組織が強固になり、がんの広がりを抑えることができるとみられている。

また、がん細胞がmiR 17/20という分子を作り出す働きを抑え、病気が広がっていく分子経路を断つことができる、とも。放射線治療と併せ、カロリー制限をしていたマウスのmiR 17/20が最も少なかったという。

◆治療中の太り過ぎは予後が悪い

一般的な乳がん治療では、腫瘍が広がるのを抑えるためのホルモン療法と、化学療法の副作用を和らげるためにステロイドが用いられる。

治療による代謝の変化により、多くの患者が治療1年目で4キロ前後体重が増えるそうだ。

しかし太り過ぎは乳がんの治療効果を低下させ、「治療中に体重が増えた人は予後が芳しくない傾向にある」とのデータもある。

「がん治療を行っている女性が体重を気にするべきなのはこのため」と同博士。実験の結果、食事の量を1/3減らしたマウスは転移性疾患にかかりにくかったという。

私の体重と体脂肪率の変化は、、、