2014年5月28日水曜日

原発性乳癌の診断と経過観察にCA15-3とCEAは有用か。

対象患者
Ulm大学病院外科に入院した患者1,342例 (原発性乳癌134例,線維腺腫95例,良性疾患738例,乳癌以外の悪性腫瘍375例)

介入
術前,術後4カ月毎にCA15-3,CEA を測定し,腹部超音波,胸部単純X線,骨シンチグラフィ,マンモグラフィは1年毎に行った。

主要評価項目
感度,特異度,Fisher検定,Kruskal-Wallis検定。

結果
平均観察期間51カ月 (8~374カ月) で乳癌症例のうち205例が再発した。乳癌症例の31%,乳癌以外の悪性腫瘍の22%,良性疾患例の9%が術前のCa15-3が上昇していた。術前CEA の上昇は乳癌症例の26%に認められた。CA15-3の上昇と臨床病期に相関が認められ,CA15-3が50U/mL異常を示すのはStage I 0%,II 2%,III 13%,IV 73%であった。CA15-3はCEAより再発に対する感度が高く,再発症例205例中73%がCA15-3に異常を示し,CEAが異常を示したのは50%であった。

結論
CA15-3,CEAはスクリーニング,診断に用いるのには不十分であるが,再発の指標に関してはCEAよりCA15-3が優れている。

全文;URL> http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/5/med0006/S0023663