2012年8月1日水曜日

抗がん剤は早期再発をおさえる事が得意、ホルモン剤は晩期再発をおさえる事が得意

掲示板「チームオンコロジー」 掲載日時:2012/07/31より抜粋

私の知る限りで、「抗がん剤による」術後治療を行う場合は、術後3ヶ月以上経過した場合、再発率などに影響するなど、開始時期に関するデータが少しはあります。ただし、それも確定的な事ではありません。

それに対して「ホルモン療法による」術後治療について、何ヶ月以上経過した場合、効果に差が出るとかいうデータはない様に思います。

(もし、これをご覧の専門の方で、「あるよ」という方がいたらご教示いただけますと幸いです。)

これは、術後治療として、抗がん剤とホルモン剤の意味合いが大分違う事が影響していると思います。抗がん剤は、数年以内の早期再発をおさえる事が得意で、ホルモン剤は数年以上たった晩期再発をおさえる事が得意です。そういう意味では、ホルモン療法の開始を数ヶ月開始を遅くしただけで効果に差が出る様には思えません。また、正確に言うと話しが別になるかもしれませんが、抗がん剤治療とホルモン治療の両方を術後に行う場合、ホルモン療法は、約半年の抗癌剤治療後に開始します。そういう意味では、7ヶ月という時間はそれ程関係ないのではないかと思います。

質の高いデータのない(もしくは私が知らない)中での話しなので、私見が含まれてしまい申し訳ありませんが、少しでもご参考頂けましたら幸甚であります。