2014年6月5日木曜日

HR陽性乳がん治療でタモキシフェンの10年投与が選択肢に

ASCO,術後ホルモン療法に関するGLを改訂

 米国臨床腫瘍学会(ASCO)は5月27日,ステージⅠ〜Ⅲのホルモン受容体(HR)陽性乳がんに対する術後ホルモン療法に関する臨床ガイドライン(GL)を4年ぶりに改訂したと発表した。この間に,抗エストロゲン薬のタモキシフェンによる治療を検討した複数のランダム化比較試験(RCT)において,従来の標準治療期間と比べてより長期の投与により再発や死亡のリスクが低減できるとの結果が示されたことを受け,改訂GLではタモキシフェンの投与期間を最長10年まで延長できるとの選択肢が示された。 (MT Pro記事よりコピペ m(_ _)m)

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【乳癌を正しく理解するために】より抜粋 全文を読むリンク

前略

ガイドラインに示された勧告の要点は以下の通りです。

・ホルモン受容体陽性の乳がんと診断された、閉経前または閉経期の女性には、術後ホルモン療法としてタモキシフェンを5年間投与し、その時点で引き続き閉経前であればタモキシフェンをさらに5年間投与し、閉経後であればタモキシフェンをさらに5年間投与するか、アロマターゼ阻害薬を5年間投与する。

中略

ホルモン療法を最長10年間受けることのリスクや、想定される有害事象について患者さんと医師がきちんと話し合うことは大切です。タモキシフェンを使用した患者さんの多くが有害事象を経験しますが、今回ASCOが検討対象にした臨床試験では、使用期間を延長しても新たな、または想定外の有害事象は発生しなかったということです。

まだ国内ではタモキシフェンの投与期間について十分な合意はできていません。しかし今回のASCOのガイドラインによって今後は再発リスクによって10年投与が標準になっていくのかもしれませんね。 全文を読むリンク