2012年7月3日火曜日

iPS細胞を用いた網膜の再生医療

NHKの番組で知った。ただ、現段階では網膜移植が成功したとして、視力が0.1~0.15まで回復すれば良い方だという事だった。
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iPS細胞:作った網膜使い、理研が来年にも臨床研究
2012年06月12日
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞で、目の病気の治療を目指している理化学研究所が、患者を対象とした臨床研究を来年にも始めることが12日分かった。動物実験で網膜細胞ががん化せず、ヒトに移植しても問題がないと確認できたためで、実現すればiPS細胞を使った国内初の臨床研究となる。

同研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の高橋政代チームリーダーが同日、横浜市で始まった日本再生医療学会で明らかにした。

計画によると、さまざまな臓器組織になり得るiPS細胞から網膜の一部「網膜色素上皮細胞」を作り、悪化すれば失明につながる「加齢黄斑変性症」の患者の網膜裏に移植する。病気の進行を遅らせ、視力を少し回復する効果が期待できるという。この病気は60代以上に多く、国内に数十万人の患者がいるとみられる。

これまでの研究で、高橋氏らは、患者の皮膚細胞から作ったiPS細胞を網膜色素上皮細胞に分化させた。それをマウスに移植したところ、がんにならなかった。今後、同センターに隣接する先端医療センター病院で、院内の倫理委員会や国の審査を経て、5人の患者に移植し、安全性と効果を確かめる。

 *iPS細胞を用いた網膜の再生医療