2012年5月1日火曜日

肩関節痛(&手指のこわばり)での処方薬

▼セレコックス錠100mg

炎症部位のシクロオキシゲナーゼ-2を選択的に阻害しプロスタグランジンの合成を抑えることにより、消炎・鎮痛作用を示し、炎症や関節の痛みを和らげます。 通常、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎の治療とその症状の消炎・鎮痛や手術後、外傷後、抜歯後の症状の消炎・鎮痛に用いられます。

関節リウマチ:通常、成人は1回1~2錠(主成分として100~200mg)を1日2回、朝・夕食後に服用します。変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎:通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日2回、朝・夕食後に服用します。

飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の服用時に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
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新しいタイプの鎮痛薬です。特徴的なのは、炎症反応に関与するCOX-2を選択的に強く阻害する点です(COX-2高選択的阻害薬)。胃や腎臓などで生理的調整にかかわるCOX-1への影響が少ないため、胃腸障害や腎障害などの副作用が少ないと考えらます。 胃腸障害の軽減が期待される一方、長期使用による心血管系への悪影響が懸念されています。使用期間が長くなるにつれ、心筋梗塞や脳卒中の発現リスクが高まるおそれがあるのです。

市販薬も含め、他の薬との飲み合わせに注意が必要です。抗凝血薬のワルファリン、気分安定薬のリチウム(リーマス)、抗真菌薬のフルコナゾール(ジフルカン)、コレステロール低下薬のフルバスタチン(ローコール)、咳止め薬のデキストロメトルファン(メジコン)、さらに利尿薬や降圧薬、抗うつ薬(SSRI)、胃薬(制酸剤)など多くの薬と相互作用を起こす可能性があります。服用中の薬は忘れずに医師に報告しておきましょう。 飲酒は控えめにしてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。

用法・用量は症状によりが違いますので、医師の指示どおりにしてください。一般的には、1日2回朝夕食後になります。胃に負担をかけないよう、多めの水(コップ1杯)で飲むとよいでしょう。 外傷や抜歯後など急性疾患においては頓用とすることがあります。この場合、初回のみ多めになり、2回目以降減量することがありますので、飲む量を間違わないようにしてください。 関節リウマチでは、よい効果がでるまでに数週間かかることがあります。指示された期間続けましょう。 安易な長期服用は好ましくありません。症状がよくなったら、継続の可否について医師とよく相談してみてください。痛みの程度により、減量や中止を考慮したほうがよいかもしれません。

▼モーラステープL40mg

非ステロイド系の鎮痛消炎剤で、炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を阻害して、炎症を抑え、痛みを和らげます。 通常、腰痛症、変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘など)、筋肉痛、外傷後の腫れや痛みの改善、および関節リウマチにおける関節局所の鎮痛に用いられます。

光線過敏症(日光が当たった場所がかぶれる)を起こすことがあるので、使用中および使用後も当分の間は、貼ったところを色物の衣服やサポーターなどでおおい、日光にあてないように注意してください。

*モーラステープの上手な貼り方、はがし方 ・皮膚を押さえながら、ゆっくりはがしましょう。また有毛部位では、毛のはえている方向にそってはがしましょう。 ・入浴前にはがし、お風呂からあがってから新しく貼りかえることをおすすめします。少し時間を置いて、皮膚を休ませてから貼るようにしましょう。

追記:どっちを使う?“パップ剤”と“テープ剤”