2011年6月15日水曜日

流れのままに棹をさす

ネット上の体験談を読んでいると、皆とても自分の乳がんについて良く勉強して情報収集もしていてスゴイと思う。自分の病気ときっちり向き合っている。でも私には、そこまできっちりと乳がんと向き合う度量はない。私の場合は、情報の海でおぼれてしまって、安心よりも不安でいっぱいになってしまいそうだ。取捨選択で一旦捨てた情報でも、何かの折にふっと甦り、弱っている心に「風評被害」を与えそうな気がする。

とはいえ、必要最小限の情報は必要だ。何が必要最小限なのか見極めるのは難しいけど、私の場合は医師の言葉が理解できる程度の予備知識を必要最小限だと考えることにした。

で、私の担当医も委員になっている乳がん学会の編纂本と、私がかかっている病院の乳腺科部長が編纂しているNHKの本の二冊を購入して、自分で読むのはもちろんだけど家族にも読んでもらった。その他にもこの数年に初版が発行されている乳がんの本を数冊、補助としてリラックス・イメージ療法の本を一冊、これも補助として食事療法の本を数冊、乳がん患者さんのエッセイを一冊、がんセンターのドキュメンタリーを一冊、これらは図書館で借りて読んだ。あとは、詳しく知りたい事柄をネット検索して情報収集したり、心の準備をするために患者さんのブログやコミュを読んだりした。有益そうなコミュや共感できるブログはフィード登録して受身で読んでいる。

医師とのコミュのとり方も距離感を大切にしたい。求められれば自分で判断したいけど、そうじゃない場合はあまり考えすぎないようにして受身で治療を受けていこうと思う。流れにそって流れのままに棹をさしていきたい。