転移の順序
<遠隔転移>
乳癌で多いパターンは 骨→肺→肝臓→脳への転移の順。癌細胞が血液やリンパの流れによって転移し、乳房以外の臓器に出来た癌。
<骨への転移>
乳癌は骨に転移しやすい。骨転移は「痛み」という持続する症状で発見されやすい。
進行すると「骨折」「高カルシウム血症」などが起きる。骨シンチグラフィ、レントゲン、CT、MRI、血液検査(時にはPET)で検査する。
<骨転移の症状がでやすい部位>
脊椎、大たい骨、上腕骨の付け根に近い部分、肋骨、胸骨、骨盤。
<肺への転移>
2番目に転移が多い部位は肺や肺を包んでいる胸膜。肺の中の転移は最初は症状がない。気管の近くに癌が転移すると頑固な咳が出る。胸膜やその近くに転移すると胸水がたまり、息切れ、から咳が生じる。レントゲン、CTで検査する。
<肝臓への転移>
肝臓への転移は自覚症状が現れにくく、肝臓の7割以上が冒されなければ機能は正常に保てられる。進行すると腹部の張りを感じ、食欲がなくなったり黄疸が生じる。超音波検査、CT、MRI、血液検査などで検査する。
<脳への転移>
初期症状でもっとも多いのは早朝の吐き気と頭痛。CT、MRIで検査する。多くは肺転移の後に起こる。