米食品医薬品局(FDA)は2011年11月18日、抗がん剤アバスチン(一般名ベバシズマブ)の転移性乳がんへの適用を取り消した。2008年2月、緊急性が高い薬の申請に適用されるFDAの迅速承認制度のもと追加の臨床試験を実施するとの条件付きで承認されていたが、結果として生存率や生活の質の向上には効果がないと判断した。大腸がんなど、それ以外のがんへの適用については「これまで通り何ら変わりない」と説明している。
アバスチンは日本でも07年に大腸がんに対して承認され、今年9月には手術不能または再発乳がんに対して追加承認を受けている。