▼キャベツには、ビタミンC、ビタミンK、葉酸などのビタミンや、カルシウム、カリウムなどのミネラル、食物繊維などが含まれています。
また、キャベツから発見されたことでキャベジンと呼ばれているビタミンUなども含まれています。
ビタミンUは、胃粘膜の新陳代謝を活性化させる効果や胃酸の過剰な分泌を抑える働きがあるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防や改善などの効果が期待されます。
ビタミンCには、免疫力を強化して風邪を予防したり、美肌効果、疲労回復効果、がんを抑制する効果なども期待されます。
ビタミンCやビタミンUは、水溶性で熱に弱い特徴があるので、がんや潰瘍の予防効果を期待する場合は、できるだけ生で食べるのがいいです。または、汁ごと食べられるような料理にするといいと思います。
▼キャベツの独自有効成分ビタミンU(キャベジン)には、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発化し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の回復をサポートする効果があります。また、胃腸の粘膜修復に必要なタンパク質の合成を促進し、胃潰瘍や胃腸に関する機能回復効果があります。
また、キャベツにはビタミンCが豊富に含有されており、キャベツの葉2枚程度で一日に必要なビタミンCの半分程度をカバーできるほどです。
近年では、キャベツに含有されているガン抑制物質の「アリルイソチオシアネート」「インドール」、発がん性物質の活性化を抑制する「ペルオキシダーゼ」など、ガン予防効果がある成分がキャベツに含有されている事もわかっています。
▼キャベツには、ビタミンCが豊富に含まれ、大きい葉1枚で1日の必要量の70%を摂取することができます。その他、ビタミンKも含まれ、血液を凝固させたり、 骨を強くして骨粗鬆症を予防する作用があります。
ビタミンUは、通称キャベジンと呼ばれていて抗潰瘍作用があり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防や治療に効果があります。またビタミンK・Uは痛風の発作を防ぐほか、硫黄、塩素などのミネラルも含まれ、胃腸内で液化吸収を助け、消化不良による不快感を防いでくれます。
アメリカでは、1990年にアメリカ国立ガン研究所(NIC)を中心に、ガン予防に焦点を当てた「デザイナーフーズ・プログラム」が提唱されました。ここではガン予防の可能性がある野菜や果物、ハーブなど約40種類の植物性食品が選ばれ、それらの食品が癌予防に対する重要度の高い順にピラミッド状に構成主れています。
その頂点に選ばれたのは「にんにく」ですが、何とっ!それに次いで選ばれているのがキャベツなのです。
では、キャベツの中の、どんな成分が病気予防に関係しているのでしょうか。現在注目されているのは、イオウ化合物のひとつであるイソチオシアネートという成分です。にんにくなどに含まれ、がん予防にも効果があるといわれる硫化グリルなどもイオウ化合物のひとつです。
イソチオシアネートは、発がん物質が活性化するのを阻止し、また発ガン物質を無毒化する働きによって、発ガンを抑える効果があると考えられています。その他に、カリウムやマグネシウム などのミネラル類や、葉酸、不溶性の食物繊維なども豊富に含まれます。
キャベツを煮る料理では、煮汁に有効成分がとけ出しているので、薄めてスープなどにし、汁もいっしょに飲むようにしましょう。
【補足】 歴史は古く、ギリシャ時代には薬として用いられ、ローマ時代には健康維持食として食べられていました。日本への渡来は江戸時代にオランダ人によって伝えられ、野菜として本格的に食されるようになったのは、明治時代になってからのようです。
キャベツの名前の由来は英語名のキャベジ(頭のようなかたちをした野菜の意味)がなまったものといわれています。