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原発乳癌に対する化学療法とタモキシフェン投与は対側乳癌リスクを長期的に減少させる
一方の乳房が癌と診断された患者に化学療法または抗エストロゲン剤(タモキシフェン)投与を行うと、もう一方の乳房に癌が発生するリスクが5~10年間減少することが明らかになった。デンマーク癌学会のLisbeth Bertelsen氏らは、詳細を国立がん研究所(NCI)ジャーナル電子版に2007年12月25日に報告した。
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5年以上のタモキシフェン投与でER陰性の対側二次乳癌リスクが4.4倍
エストロゲン受容体陽性(ER陽性)の乳癌にタモキシフェンによる術後補助ホルモン療法を行うと、対側におけるER陽性の二次乳癌の発症リスクは低下するが、5年以上のタモキシフェン投与はER陰性の二次乳癌の発症リスクを4.4倍に高めるとする研究結果が出た。米Fred Hutchinson癌研究センターのChristopher Li氏らによるもので、詳細は8月25日付けのCancer Research誌電子版に報告された。