Allred score分類は,染色された細胞の占有率と染色強度を判定し,これら2 つの値を合計して8段階に分類したもので,3 以上を陽性と判定する(図1)。Allredスコア分類は,以前ホルモン受容体の判定に使用されていた免疫学的測定法(EIA法)に比べて精度が高いことが示されており,ERについてのAllred score分類はホルモン療法の効果予測因子となることが知られている。難点は,評価手順がやや煩雑であること,染色強度評価が一般化されていないことなどであり,判定には十分な精度管理が必要となる。実際にはER の免疫染色においてAllred scoreの大部分は0 または7,8 であることが報告されている。