2011年12月9日金曜日

ホルモン受容体の判定 オールレッドスコア

ルーチンで測定されるホルモン受容体にはエストロゲンレセプターα(ERα,通常ERと略)とプロゲステロンレセプター(PgR)があり,いずれも核に局在する。乳癌原発巣でのER,PgR の発現は内分泌療法の感受性,患者の生命予後と強く相関する。ホルモン受容体の測定は免疫組織化学(IHC)法で行われ,内分泌療法適応の決定に用いられる。

Allred score分類は,染色された細胞の占有率と染色強度を判定し,これら2 つの値を合計して8段階に分類したもので,3 以上を陽性と判定する(図1)。Allredスコア分類は,以前ホルモン受容体の判定に使用されていた免疫学的測定法(EIA法)に比べて精度が高いことが示されており,ERについてのAllred score分類はホルモン療法の効果予測因子となることが知られている。難点は,評価手順がやや煩雑であること,染色強度評価が一般化されていないことなどであり,判定には十分な精度管理が必要となる。実際にはER の免疫染色においてAllred scoreの大部分は0 または7,8 であることが報告されている。


レセプターの染色の質と量を総合評価するものに「Allred score」ってのがあるそうで、MAX8で評価し0~2を陰性、3以上を陽性と判定。8は強陽性なんだとか。