2011年8月1日 16時59分
医薬品や試薬などに使われている化合物131種類の毒性などのデータをまとめた「トキシコゲノミクスデータベース」を、医薬基盤研究所(大阪府茨木市)が公開した。データの総数は約7億件に上り世界最大規模。
同研究所は「これだけの毒性データを集めた例はない。データベースを利用すれば新しい医薬品候補物質の毒性の事前予測や安全性の評価ができ、新薬開発の迅速化、コスト削減につながる」としている。
同研究所は、ラットに化合物を投与し、肝臓や腎臓への毒性を評価。化合物投与による3万個の遺伝子の変化や、ヒトとラットの肝細胞に化合物を与えて培養した際の毒性も調べた。
(共同)