2011年8月6日土曜日

腫瘍マーカー

乳がん(乳癌)の血液検査(腫瘍マーカー)

乳がん(乳癌)の腫瘍マーカーとしては、CA15-3、CEA、BCA225、NCC-ST-439、HER2などが臨床の現場で用いられています。これら腫瘍マーカーは早期乳がん(乳癌)の診断には陽性率が低く、がん発見のための検査としてはあまり有用ではありませんが、化学療法(抗がん剤)などの治療効果の判定には有用なことが多くなります。

※各マーカーの基準値は使用するキットの違いで基準値が異なります

▼CEA-乳がん(乳癌)腫瘍マーカー
【基準値:2.5(ng/ml)以下-RIA法/5.0(ng/ml)以下-EIA法】 
CEAはもっとも一般的な腫瘍マーカーで、乳がん以外にも大腸がんや胃がんなど消化器のがんや肺がんなどで数値の上昇がみられます。そのため、CEAの値が高値を示しただけではがんの特定が難しいといえます。乳がんの陽性率は約50%です。
▼CA15-3-乳がん(乳癌)腫瘍マーカー
【基準値:27(U/ml)以下】 
CA15-3は乳がんに最も特異性のある腫瘍マーカーの一つであり、偽陽性率は低い傾向にあります。早期の乳がんでは陽性率はあまり高くありませんが、がんの進行とともに陽性率は高くなるため治療効果をみるには有用です。