2011年8月1日 02時02分
細胞核内の特定のタンパク質が減少すると、がんを抑制するタンパク質が活性化するメカニズムを、九州大生体防御医学研究所の鈴木聡教授らのグループが解明し、7月31日付米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。がんの新薬開発や、高度な予後予測につながる可能性がある。
鈴木教授らは人間の細胞核内にある「PICT1」というタンパク質の性質を解明。PICT1の量が減ると、がんを抑制する別のタンパク質「p53」が著しく増加することを発見した。
PICT1はこれまで全容が分かっておらず、がんを抑える作用があると予想されていた。
(共同)