2011年7月30日土曜日

カレー粉の主成分ウコンの副作用

とろあえず、カレーライスの食べ過ぎを止めておこっと。

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ウコンはまれに皮膚が痒くなるなどのアレルギー症状や肝障害、胆管障害の副作用が報告されています。肝硬変や胆石のある人は量を控えるか避けたほうが良いようです。また、もともと肝臓に障害がある人は摂取前に医師に相談した方が良いようです。ウコンの代謝物質が肝臓に負担をかけたり、アレルギー反応を起こす副作用の可能性があるようです。

厚生労働省新開発食品保健対策室によると「ウコンと肝障害の因果関係に関する研究班の調査報告を待って対応を考えたい。ウコンが原因だったとしても成分が悪いのか、本人の体質や特定の製品の製造方法が要因なのか見極めなければならない」との事です。

ウコンは胆汁の分泌を活発化、肝臓の働きを良好にしますが、一方で過剰摂取、長期摂取は消化管に障害を起こすことがあり、動物実験では大量摂取が肝臓に毒性を示すと確認されています。

ウコンは、カレー粉の主成分として、黄色色素・香料として日常的に使われており、生薬製剤の成分として医薬品にも使われています。

古くから消化を助け、腎臓や肝臓の働きを助ける民間薬としても使われてきましたが、近年、巷では「肝臓いい」「酒を飲む人にいい」とされ、多量の摂取が見られるようになっています。

このような状況の中、健康被害・死亡例が報告されました。もともと肝臓に障害があった人がウコンの摂取により症状が悪化して死亡したということです。他にも例があり、原因ははっきりしていませんが、もともとウコンには有害な成分も含まれており、少量であれば健康な肝臓で無毒化されるものが、弱った肝臓では大量の有害成分が処理しきれず、肝臓の細胞が障害されたと考えられています。

効果についてはさまざまな研究や報告がありますが、ヒトが食べて有効であるという、科学的に信頼される報告はまだないそうです。「肝臓に自信のない場合はあまり多量のウコンは取らない」ということを肝に銘じた方がよさそうです。