2011年7月21日木曜日

新薬ハラヴェン

一般名: エリブリン Eribulin
商品名: ハラヴェン

「ハラヴェンはアントラサイクリン系、タキサン系抗がん剤の後に使って、生存期間を延長させる可能性がある。」ということなので、私が再発転移したら使えるってことだ。


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微小管阻害薬の一種で、日本では2011年4月22日、「手術不能又は再発乳がん」の適応で承認されました。分子標的薬ではなく、健康な細胞も攻撃してしまう殺細胞薬なので、いろいろと副作用は避けられませんが、これまでに治療歴のある再発・転移した患者さん対象の臨床試験で、単剤で有意に生存期間の延長が示されました。

主な副作用: 血液毒性〔好中球減少・白血球減少(各98.8%)、リンパ球減少(54.3%)、ヘモグロビン減少(32.1%)〕、脱毛症(58.0%)、疲労感(44.4%)、食欲減退(43.2%)、悪心(42.0%)、口内炎(38.3%)、味覚異常(33.3%)など

重大な副作用: 骨髄抑制、感染症、末梢神経障害(末梢性ニューロパチー)、肝機能障害、間質性肺炎など

がんナビの記事「エリブリンは治療歴のある進行乳がん患者のOSをホルモン受容体のタイプに関係なく延長」

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【ハラヴェン、乳がん治療の新たな「武器」- 愛知県がんセンター中央病院・岩田氏】

愛知県がんセンター中央病院乳腺科部長の岩田広治氏は7月20日、手術不能または再発乳がん治療薬ハラヴェンをエーザイが19日に発売したことについて、「治療で使える『武器』があるほど、患者のニーズに合わせた治療ができるという点でありがたい」と述べた。エーザイが東京都内で開いたプレスセミナーで講演した。

プレスセミナーで話す愛知県がんセンター中央病院乳腺科部長の岩田広治氏(7月20日、東京都内)  岩田氏は、「ハラヴェンはアントラサイクリン系、タキサン系抗がん剤の後に使って、生存期間を延長させる可能性がある。このラインで患者に対して、生存期間を長くできると明確なエビデンスをもって説明することはなかなかできなかったが、ハラヴェンの登場で、それができるようになったことは大変重要な点」と述べた。

また、静注であるハラヴェンの利便性について、「投与時間が2-5分と短く、煩雑な前投薬や、特殊な機材が不要」と指摘し、「好中球減少などの骨髄抑制に注意すれば、外来化学療法として利便性は極めて高い」とした。

◇内藤社長、発売に「感無量」

プレスセミナーでエーザイの内藤晴夫社長は、「20年を超える歳月、研究を積み重ねてきて、ようやく患者の元に届けることができた。開発した者としては感無量の思いでいっぱいだ」と述べた。

エーザイは3月に発表した中期戦略計画で、ハラヴェンの2015年以降の全世界売上高目標を20億ドルとしている。

( 2011年07月20日 20:26 キャリアブレイン )


【新規抗がん剤ハラヴェンが承認取得】

エーザイは4月22日、新規作用機序の抗がん剤ハラヴェン静注が「手術不能又は再発乳がん」の効能・効果で製造販売承認を取得したと発表した。既に欧米などで承認されており、エーザイは3月に発表した中期戦略計画で、ハラヴェンの2015年以降の全世界売上高目標を20億ドルとしている。

欧米を中心に行ったグローバルフェーズ3試験では、主要評価項目である全生存期間中央値がハラヴェン投与群では13.1か月となり、主治医選択治療群の10.6か月に対し、2.5か月間延長したという。

ハラヴェン投与群で高頻度(頻度25%以上)で認められた有害事象は、無気力(疲労感)、好中球減少、貧血、脱毛症、末梢神経障 ...