リンパ管侵襲 (りんぱかんしんしゅう)
切除したがん組織の中に含まれるリンパ管の中に、がん細胞が入り込んでいることを、リンパ管侵襲といい、がんが周囲組織のどこまで広がっているかを測る指標のひとつです。病理診断の結果では、「ly」がプラスかマイナスか、あるいは0~3の数値で表されます。がん細胞は、その周囲に広がっていくだけでなく、リンパ液や血液に乗って全身に転移する可能性があるわけですが、リンパ管侵襲の有無によって、遠隔転移の可能性を予測する判断材料の一つとなります。ただし、リンパ管侵襲があるからといって、必ずしも遠隔転移しているわけではなく、リンパ節転移も必ずあるとは限りません。