2011年7月4日月曜日

プラーク

▼そもそもプラークとは?

もしプラーク(歯垢)を完全に取り除ければ、虫歯や歯周病の心配は完全になくなります。プラークは歯垢とも言います。食事の際に歯に残った食べかすなどではありません。歯の表面に固着した、細菌などの塊のことです。プラークは、まるで車のボディーに付いた「水垢」のようなものです。口をゆすぐだけや、ジェット水流程度では、簡単には落ちません。しっかりと歯ブラシなどで機械的に擦り落とす必要があります。

歯の表面がざらついていたりすると、たった2~3時間程度でプラークが作られてしまうこともあります。しかしプラークが出来たからといってすぐに虫歯になるわけではありません。虫歯への影響が始まるのは概ね24時間程度かかるとされています。

プラークコントロールとは、このプラークを減らす方向へ、コントロールするという広い意味を持っています。したがって正確には(プラークコントロール=歯磨き)ではありません。歯磨きはあくまでプラークコントロールのための1項目です。

▼最も効果の高いプラークコントロールはこれ!

いろいろあるプラークコントロールの中でも、最も効果が高いのが、皆さんご存知の歯ブラシによるブラッシングです。歯にしっかり付いてしまっているプラークもこれで擦り落とすことが出来ます。さらに効果が高まるグッズには次のようなものがあります。

歯磨き粉
最近では、プラークのネバつきを弱めて、擦り落としやすくする効果のあるものや、殺菌剤やフッ素など、さまざまなプラークコントロールに役立つ効果のものがあります。

デンタルフロス
歯ブラシが入り込めない歯と歯の間などの、隙間のプラークを綺麗に擦り落とすことが出来ます。

歯間ブラシ
歯と歯肉の隙間がある場合には、歯間ブラシを使用することで、効率的に歯の根元のプラークを擦り落とすことが出来ます。

染め出し剤
最近は個人向けにも販売されています。プラークが、赤い色などで着色され、簡単に見えるようになります。

自己流のブラッシングで、本当にプラークコントロールが出来ているか、確認したい場合は、一度自分で「赤い染め出し」を行ってみることをお勧めします。自分の歯磨きの癖を知ることによって、磨き残しの部分を作らないように効率的に歯磨きを行うことが出来ます。

▼プラークコントロールを始めましょう!

左のイラストはプラークが歯の周囲で成長していく様子です。食べかすではなく、このプラーク(細菌のかたまり)を歯の周りから取ることをプラークコントロールと呼びます。このプラークコントロールは1日に一回でいいのです。なぜならば24時間たたないとこのプラークの中の細菌は悪いことをできないのですから。プラークコントロールとは1日1回プラークをすみずみまできれいに取ることです。